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日々ロック』(ひびロック)は、榎屋克優による日本漫画作品。『週刊ヤングジャンプ』(集英社2010年27号から2015年12号まで不定期で連載されていた。単行本は全6巻。

日々ロック
ジャンル 青年漫画音楽漫画
漫画
作者 榎屋克優
出版社 集英社
掲載誌 週刊ヤングジャンプ
レーベル ヤングジャンプ・コミックス
発表号 2010年27号 - 2015年12号
発表期間 2010年6月3日 - 2015年2月19日
巻数 全6巻
話数 全63話
テンプレート - ノート

いじめられっ子・日々沼拓郎がバンドを組み、ロックスターを夢見て活動する姿を描く。キャッチコピーは「世界一カッコ悪いロックスター伝説」。作中のライブシーンにおいては作者の作詞した歌詞が主人公によって歌われる。

『週刊ヤングジャンプ』2014年14号において、入江悠監督:野村周平主演による実写映画化が発表され[1]、2014年に映画化作品が公開された[2]

目次

あらすじ編集

高校3年生の日々沼拓郎は勉強もスポーツもできないいじめられっ子であるが、彼には唯一、ロックが残っていた。拓郎は音楽を通してさまざまな経験をし、ロックスターとして成長していく。

登場人物編集

ザ・ロックンロールブラザーズ編集

日々沼 拓郎(ひびぬま たくろう)
初登場時高校3年生。勉強もスポーツも出来ないいじめられっ子。音楽だけを感情の吐き出す場所にしており、「日々ロック」の名でライブハウスでライブを行っているものの、当初は観客もほとんどおらず、反応も冷ややかだった。演奏中に興奮すると局部を露出する癖がある(上京後に脱ぎ癖は収まりかけ、脱がなくてもライブを完奏出来るようになったが、それでもたまに脱いでしまう)。文化祭のライブに出場するため草壁に誘われ「ザ・ロックンロールブラザーズ」を結成する。ボーカルとギター、作詞作曲を担当する。
女の子にモテるために大仏のようなパーマをかけているが、のちにストレートヘアーに戻す。
ライブハウス・モンスターGOGOにお笑い部門と間違われたままステージに立ち、当初は歌も演奏技術もまったく評価されなかったものの、町子やライバルの存在で徐々に実力と評価を上げていく。
草壁まもる(くさかべ まもる)
ザ・ロックンロールブラザーズのリーダーで、ベース担当。 日々沼とともにクラスでいじめられていた。家は金持ちでスタジオも完備されている。学園祭ライブ時に片思いの相手をレイプした不良の浜橋への復讐として体育館をショベルカーで崩壊させ、少年院へ入ることになる。
復帰後はベースの練習もせず自堕落に過ごし日々沼と依田との差は開くばかりであったが、月光ライダースの一件で仲間の大切さを知り、真面目に練習するようになる。
演奏よりもパフォーマンスを重視する目立ちたがり屋で良くも悪くもバンド内のトラブルメーカーであり、横暴な態度や発言が目立つも根が小心者で臆病なため、美女や強いものにはめっぽう弱い。
咲に想いを寄せており、作中では咲への想いを描いた草壁が作詞した曲が登場する。
依田 明(よだ あきら)
ザ・ロックンロールブラザーズのドラム担当。日々沼とは同学年。バンド内で最も冷静な判断が下せる常識人。以前からドラムを演っていたが、とある理由から音楽を封印する事を己に課していた。そのためドラムスを探していた拓郎にバンド参加を頼まれるも、当初は頑なに拒否していた。 その後、拓郎の「ロック」に触れ、心強い仲間となる。
ドラムは初めて聞いた拓郎と草壁が見惚れるほどの腕前であり、一時期仲違いし日々沼と解散状態にあった際、他のバンドからスカウトを受けたこともある。
モンスターGOGOのアルバイト、果歩と同棲中。
宇田川 咲(うたがわ さき)
第3部にて登場。ザ・ロックンロールブラザーズの草壁復帰後初のライブで、日々沼たちの前に突如現れた女性。ザ・ロックンロールブラザーズの曲を好んで聴いており、ほぼすべての曲の演奏もできる。しかし草壁のベースの腕があまりにもひどかったためライブに乱入、草壁を瓶で殴る。非常に上昇志向やプロ意識が高く、目の前の物事に常に全力を尽くす。
路上ライブでの人気も高く、目立つための派手なメイクやルックスもあり大手レコード会社の目に留まり、プロデューサー・風間とともにプロミュージシャンを目指す。
松本 猛(まつもと たけし)
第2部にて登場。ロックバンドの聖地と呼ばれる高円寺のライブハウス「モンスターGOGO」の店長。ドレッドヘアにサングラスという風貌。日々沼たちの送ったデモテープをお笑い部門と勘違いしステージに立たせてしまう。当初は日々沼たちの演奏力の低さに呆れ酷評するも、日々沼の音楽に対する姿勢や成長を認めていくようになる。
口が悪くすぐに手を出すため恐れられているが、アルバイトの果歩曰く悪い人ではない。
憎まれ口をたたきながらもザ・ロックンロールブラザーズのバックアップを行っており、日々沼たちにとっての恩人である。
しげ
第3部にて登場。インディーズレーベル「キャロルレコード」の代表。スタッフが一人のため営業やエンジニアも務める。店長の友人であり、数々のバンドを世に出している敏腕プロデューサーでもある。幼少から体が弱く現在も様々な病気持ち。店長の紹介でザ・ロックンロールブラザーズのアルバムを制作することになる。
温和で優しい性格だが、レコーディングの際には一切妥協を許さないスパルタに豹変する。
矢沢永吉に影響を受けており、彼の曲を聴くと、乗り移ったように人格が変わる。

犬レイプ編集

犬飼 佑一郎(いぬかい ゆういちろう)
ボーカル、ギターを担当。初期より日々ロックを買っており、良き理解者。高校時代はひきこもり。
光森 光一(ひかりもり こういち)
ベース担当。冷静な常識人。高校時代はひきこもりだったが、犬飼が持ってきたクラッシュの「白い暴動」を聴きロックに目覚め、犬飼とバンドを組む。犬飼と同じくザ・ロックンロールブラザーズの理解者。
象徴さん
42歳の無職で楽器も出来ないが、バンドの「象徴」としてパフォーマンスしている。本名は「金子亮介(かねこ りょうすけ)」。福岡県出身。

ザ・ランゴリアーズ編集

あつし
ボーカル担当。ミック・ジャガーのような動きが特徴のバンドのフロントマン。当初はザ・ロックンロールブラザーズを軽視し馬鹿にしていたが、CD売上勝負でザ・ロックンロールブラザーズに敗北した後は日々沼たちと飲みに行くようになるなど、良き理解者になる。
性格は真っ直ぐであり、曲がったことを嫌う。そのため、CD勝負で負けたにも関わらず自ら言い出した罰ゲームを行わなかった親ノ介をバンドから脱退させる。
親ノ介(しんのすけ)
ギター担当。ギターの演奏力は高く、長髪で笑みを絶やさない男前。しかしファンレターや差し入れをゴミ扱いし、交際していた町子がいじめられるようになると別人のように冷たくなり口を利かなくなるなど、性格は悪い。
日々沼たちとの勝負では、ザ・ロックンロールブラザーズのライブが予想以上に盛り上がってしまい妨害を試みるも店長に阻止され、結果は敗北。しかし言い訳を続け約束を守らなかったため、あつしにバンドをやめさせられる。

月光ライダース編集

ジミー
ボーカル、ギター担当。革ジャンにサングラスとう出で立ちで、年齢は30代後半。
会うたびに日々沼や後輩バンドに食事を奢る良い兄貴分。趣味はバイク。タローが交通事故で植物人間状態になり、既存のメンバー以外でバンドを続けることを拒んでいたが、日々沼の熱いメッセージに触発され、バンドの再始動を決意する。ザ・ロックンロールブラザーズのアルバムの帯にコメントを寄せている。

DICE RIOT編集

MARE
熱狂的なファンの多い人気バンド、DICE RIOTのリーダーでギタリスト兼ヴォーカリスト。本名、岡林麻礼(おかばやし まれ)。所謂二世アーティストで、父親もアーティスト。アーティストとしての実力は勿論、カリスマ性溢れた言動で世間を賑わしている。
同業者に対しては、良い所は素直に良いと言うものの、極度の才能至上主義者で、本人いわく自らのような「神に選ばれた人間」しか音楽をやる資格はないと考えており、自分より才能が劣っているミュージシャンには極度に冷たい。
アメリカのロックフェス「レッドベリーフェス」に憧れており、アメリカツアー中にひょんなことから参加が決まったザ・ロックンロールブラザーズに激しい嫉妬の感情を抱き、憎んでいるが、表面上は友好的に接している。

その他編集

浜橋 飛馬(はまはし)
日々沼たちの高校生3年間を暴虐の限りを尽くし、地獄に染めたヤンキーでいじめっ子。軽音楽部の部長で「ザ・ダーティー・チューリップス」というバンドを組んでいた。草壁の片思い相手をレイプしたことを因縁に、本気で殺意を抱かれ、文化祭でショベルカーで襲撃される。この時、日々沼の演奏を妨害し反撃された後、逆上し日々沼を殺害しようとしていた。ショベルカーで襲撃された時の負傷具合は不明。傷害、殺人未遂の容疑が充分浜橋にもかかる(観客である他の生徒の前で日々沼を殺そうとしていた)が、逮捕はされなかった。
第4部で再登場。保険会社に就職しており日々沼たちにも以前と変わらぬ態度で接していたが、実は会社では仕事が出来ずパワハラを受けている。酒の席で浜橋をいじめる上司を咎めた日々沼が暴行を受けた際は日々沼をかばい、実は彼の活躍を以前から知って応援しており、自分たちの期待の星だと明かす。その場で日々沼からもらった応援歌に感謝の言葉を述べ、会社で生まれ変わることを誓う。
町田 町子(まちだ まちこ)
第2部にて登場。日々沼と同じ高校に通う高校三年生で、のちに京都の芸大に進学する。日々沼と依田のライブによく足を運んでいた、日々沼が恋心を抱いていた女性。日々沼の東京行きを決意させるなど、第2部でキーパーソンとなっていた人物。日々沼のライブを見るため上京した際、引っ越す前の仙台の高校で付き合っていた元カレ、親ノ介と再会するが、会ったその日にラブホテルに連れ込まれ暴行されかかるが、親ノ介の証言によると途中で逃げることが出来た模様。
しかし、再開したことで親ノ介への想いが蘇り、最終的には日々沼を振ってしまう形となった。

バンド編集

ザ・ロックンロールブラザーズ
栄鳶高校の文化祭ライブ出場を目指し、いじめられっ子同士の草壁が日々沼を誘ったのが始まり。ドラム探しが難航するも、放送部の依田を日々沼が引き入れ、スリーピースバンドとして結成する。草壁が少年院に入ったため本格的な活動は第3部に入ってから。
第2部にて日々沼と依田が衝突し解散危機になるものちに復活。第3部では草壁が復帰し、宇田川咲に刺激されながらインディーズからアルバムを出すまで成長する。若手実力派バンド限定のフェス「ライク・ア・ドリーム」に乱入し強烈なインパクトを残すも、フェス主催の大手レコード会社から圧力をかけられ、活動が制限される。しかし第4部で初のワンマンライブを行い、アメリカの「ヴェルヴェット・レコード」関係者の目に留まる。
彼らを評価する人は「コテコテだがかっこ良く聴かせるバンド」と評する。
犬レイプ
犬が人間を蹂躙するというコンセプトの5人組バンド。日々沼の最初の理解者たちで、ザ・ロックンロールブラザーズとの関わりも強く、東京進出後も彼らをバックアップしている。
ザ・ランゴリアーズ
インディーズでアルバムも出し「モンスターGOGO」でファンも多い4人組バンド。日々沼たちと同い年。第2部で町子を巡り日々沼と親ノ介が対立、ランゴリアーズのアルバム発売記念イベントでライブをし、どちらのCDが多くはけるかという勝負を行う。日々沼が勝ったら親ノ介が全裸で土下座、パイプカットをし町子に近づかない、負けたら東京追放という賭けでランゴリアーズ完全有利だったが結果は日々沼たちに敗北する。
月光ライダース
日々沼やあつしの先輩バンドで、テンポの遅い曲が1曲もないスリーピースバンド。犬飼たちは高校時代のヒーローと語りファンも多いが、あつし曰く「そこまで売れてない」。公にはされていないがベースのタローが植物人間状態になっており、活動停止中であったが、日々沼たちの熱いメッセージに触れ、新メンバーを連れて復活する。バンドのキャリアは18年。

単行本編集

映画編集

日々ロック
監督 入江悠
脚本 入江悠
吹原幸太
原作 榎屋克優
製作 「日々ロック」製作委員会
出演者 野村周平
二階堂ふみ
前野朋哉
蛭子能収
毬谷友子
竹中直人
主題歌 爆弾ジョニー「終わりなき午後の冒険者」[3]
撮影 谷川創平
編集 西潟弘記
配給 松竹
公開 2014年11月22日
上映時間 110分
製作国   日本
言語 日本語
興行収入 4900万円[4]
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同名タイトルで、映画化作品が2014年11月22日に公開。TOKYO FM開局45周年記念作品。

キャスト編集

スタッフ編集

受賞編集

脚注編集

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  1. ^ 「日々ロック」野村周平主演で映画化!最終章の連載も決定”. コミックナタリー (2014年3月6日). 2014年3月6日閲覧。
  2. ^ “野村周平が見せるロック魂!「日々ロック」11月22日公開決定”. 映画.com. (2014年6月26日). http://eiga.com/news/20140626/2/ 2014年10月31日閲覧。 
  3. ^ a b “日々ロック』主題歌、爆弾ジョニーが書き下ろし!”. シネマトゥデイ. (2014年7月7日). http://www.cinematoday.jp/page/N0064426 2014年10月31日閲覧。 
  4. ^ キネマ旬報」2015年3月下旬号 88頁
  5. ^ “「そこのみにて光輝く」6部門制す おおさかシネフェス”. 大阪日日新聞. (2015年1月31日). オリジナルの2015年2月3日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20150203093835/http://www.nnn.co.jp/dainichi/news/150131/20150131035.html 2015年2月4日閲覧。 
  6. ^ 第10回おおさかシネマフェスティバル受賞者決定!!”. おおさかシネマフェスティバル実行委員会. 2015年1月4日閲覧。
  7. ^ “野村周平「夢だった」受賞に歓喜 同時受賞の広瀬すず&杉咲花にメッセージも”. モデルプレス (ネットネイティブ). (2015年11月21日). http://www.oricon.co.jp/news/2065470/full/ 2016年1月18日閲覧。 
  8. ^ 愛を積むひと』『映画 ビリギャル』『台風のノルダ』と合わせて受賞。

出典編集

以下の出典は『集英社BOOK NAVI』(集英社)内のページ。書誌情報の発売日の出典としている。

外部リンク編集