水江町
水江町(みずえちょう)は、神奈川県川崎市川崎区の町名である。住居表示に関する法律に基づく住居表示が実施されているが、丁目は設けられていない[5]。面積は1764749.49m²[2]。全域が工業専用地域に指定されている[6]。
水江町 | |
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町丁 | |
東亜石油製油所の工場夜景 | |
北緯35度30分28秒 東経139度44分23秒 / 北緯35.507678度 東経139.739678度 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 神奈川 |
市町村 | 川崎市 |
行政区 | 川崎区 |
地区 | 大師支所 |
人口情報(2024年(令和6年)6月30日現在[1]) | |
人口 | 0 人 |
世帯数 | 0 世帯 |
面積([2]) | |
1.764787762 km² | |
人口密度 | 0 人/km² |
設置日 | 1941年(昭和16年)12月 |
郵便番号 | 210-0866[3] |
市外局番 | 044(川崎MA)[4] |
ナンバープレート | 川崎 |
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地理
編集川崎区の臨海部に位置する、四方を運河に囲まれた埋立地である。北側中央からバス通り(市道皐橋水江町線)が通り、その西側は入江崎運河を挟み池上町、東側は水江運河を挟み夜光3丁目となる。東は塩浜運河を挟み千鳥町、南は京浜運河を挟み東扇島、西は池上運河を挟み扇町に向き合うが、一般車両および歩行者が町外へ直接往来できるのは皐橋水江町線を介してのみである。
町域を南北に走る皐橋水江町線の西側はJFEスチール東日本製鉄所、東側は東亜石油京浜製油所が大きな面積を占め、他に東亜石油水江発電所、ヒッツ川崎発電所[注釈 1]、大陽日酸、日東亜鉛[注釈 2]、エリーパワー[注釈 3]、川崎ゼロ・エミッション工業団地、日本通運物流センターなどが立地する。
住民のいない工業地帯であるが、市立小・中学校に通う場合は川崎市立藤崎小学校[8]および川崎市立川中島中学校[9]の学区である旨が定められている。
交通
編集皐橋水江町線には川崎鶴見臨港バス・川崎市営バスの路線バスが川崎駅東口と水江町内を結んでいる。終点となるバス停は「水江町」のほか「エリーパワー前」「ゼロ・エミ工業団地」の三か所。前述の通り町の外へ行き来できるのはこの皐橋水江町線のみであるが、JFEスチールの構内には京浜運河の下を潜り抜ける海底トンネルがあり、東扇島を経て扇島へと通じている。このトンネルは関係車両のみ通行が可能である[10]。水江町と東扇島の間には、支間長525mの斜張橋などからなる、全長3kmの臨港道路が2028年頃の完成を目標に整備中である[11]。
かつては川崎貨物駅から貨物専用の神奈川臨海鉄道水江線が伸び、水江町駅で日本鋼管(現 JFEスチール)や東亜石油の原料・製品の輸送を扱っていたが、2017年に廃線となった。
歴史
編集江戸時代までは、現在の水江町の東側は大師河原村字塩浜地先の遠浅の海面、西側は池上新田字入江ヶ崎で、明治初期まで池上家の海苔養殖場が設けられていた。1935年(昭和10年)より東亜港湾埋立事業が始まり、1937年には県営埋立事業に引き継がれた。1941年に第一期工事分の公有水面埋立地1.28km²が川崎市に編入され、水江町と命名された。町名の由来は、この地が1762年(宝暦12年)に検地を受けた池上新田の入江ヶ崎地先に位置したことから、入江を水江に読み替えて名付けられたと伝えられる。その後6回に渡り造成が行われ、1974年には住居表示を実施するとともに池上新田字入江ヶ崎を編入して、現在の町域となった[12]。1964年には、塩浜操駅(現 川崎貨物駅)から水江町駅までの神奈川臨海鉄道水江線が開通した[13]。
事業所
編集2021年(令和3年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[14]。
町丁 | 事業所数 | 従業員数 |
---|---|---|
水江町 | 92事業所 | 3,732人 |
事業者数の変遷
編集経済センサスによる事業所数の推移。
年 | 事業者数 |
---|---|
2016年(平成28年)[15] | 102
|
2021年(令和3年)[14] | 92
|
従業員数の変遷
編集経済センサスによる従業員数の推移。
年 | 従業員数 |
---|---|
2016年(平成28年)[15] | 3,494
|
2021年(令和3年)[14] | 3,732
|
その他
編集日本郵便
編集警察
編集町内の警察の管轄区域は以下の通りである[17]。
番・番地等 | 警察署 | 交番・駐在所 |
---|---|---|
全域 | 川崎臨港警察署 | 浜町交番 |
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ “令和6年町丁別世帯数・人口 6月末日現在” (xls). 川崎市 (2024年7月25日). 2024年8月16日閲覧。 “(ファイル元のページ)”(CC-BY-4.0)
- ^ a b “町丁別面積(総務省統計局「地図で見る統計(統計GIS)の数値」令和2年国勢調査)” (XLS). 川崎市 (2024年1月25日). 2024年3月20日閲覧。 “町丁別面積(総務省統計局「地図で見る統計(統計GIS)」の数値)”
- ^ a b “水江町の郵便番号”. 日本郵便. 2021年8月11日閲覧。
- ^ “市外局番の一覧”. 総務省. 2019年6月24日閲覧。
- ^ “区別町名一覧表(川崎区)”. 川崎市市民文化局市民生活部戸籍住民サービス課 (2013年12月9日). 2021年4月12日閲覧。
- ^ "ガイドマップかわさき(用途地域等)". 川崎市. 2023年9月13日閲覧。
- ^ 沿革(日東亜鉛株式会社)
- ^ “川崎市立小学校の通学区域”. 川崎市 (2016年4月19日). 2021年4月11日閲覧。
- ^ “川崎市立中学校の通学区域”. 川崎市 (2015年4月1日). 2021年4月11日閲覧。
- ^ 河野哲弥 (2011年4月25日). “「扇島」って、一般人は入れないんですか?”. はまれぽ.com. Poifull. 2021年4月11日閲覧。
- ^ “川崎港 東扇島~水江町地区臨港道路整備事業”. 国土交通省関東地方整備局京浜港湾事務所. 2021年4月11日閲覧。
- ^ (日本地名研究所 1991, pp. 80–81)
- ^ (角川 1984, pp. 828–829)
- ^ a b c “経済センサス‐活動調査 / 令和3年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 事業所数、従業者数(町丁・大字別結果)”. 総務省統計局 (2023年6月27日). 2023年9月15日閲覧。
- ^ a b “経済センサス‐活動調査 / 平成28年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 都道府県別結果”. 総務省統計局 (2018年6月28日). 2019年10月23日閲覧。
- ^ “郵便番号簿PDF(2022年度版) 表紙等付属資料” (PDF). 日本郵便. 2022年12月16日閲覧。 “郵便番号データダウンロード 郵便番号簿PDF(2022年度版)”
- ^ “交番案内/川崎臨港警察署/神奈川県警察”. 神奈川県警察. 2023年8月23日閲覧。
参考文献
編集- 『県別マップル14 神奈川県道路地図』昭文社、2020年。ISBN 978-4-398-62683-7。
- 『角川日本地名大辞典 14 神奈川県』角川書店、1984年6月8日。
- 日本地名研究所『川崎の町名』川崎市、1991年3月31日。