深海 (アルバム)

Mr.Childrenのアルバム (1996)
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深海』(しんかい)は、日本ロックバンドMr.Childrenの5枚目のオリジナルアルバム1996年6月24日トイズファクトリーより発売された。

深海
Mr.Childrenスタジオ・アルバム
リリース
録音 WATERFRONTED STUDIOS
TOKYUFUN
HITOKUCHIZAKA STUDIOS
TOKYO HILTON HOTEL
ジャンル J-POP
時間
レーベル トイズファクトリー
プロデュース 小林武史
Mr.Children
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコン
  • 1996年度年間6位(オリコン)
  • 1997年度年間155位(オリコン)
  • オリコン歴代アルバムランキング31位
ゴールドディスク
  • 2ミリオン(日本レコード協会
  • Mr.Children アルバム 年表
    LAND IN ASIA
    (1996年)
    深海
    (1996年)
    BOLERO
    1997年
    『深海』収録のシングル
    1. 名もなき詩
      リリース: 1996年2月5日
    2. 花 -Mémento-Mori-
      リリース: 1996年4月10日
    3. マシンガンをぶっ放せ -Mr.Children Bootleg-
      リリース: 1996年8月8日
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    映像外部リンク
    Mr.Children「名もなき詩」Mr.Children "HOME" TOUR 2007 ~in the field~
    Mr.Children「名もなき詩」from Mr.Children Dome Tour 2019 “Against All GRAVITY”
    Mr.Children「花 -Mémento-Mori-」MUSIC VIDEO
    花 -Mémento-Mori- / Mr.Children
    Mr.Children「花 -Mémento-Mori-」from Mr.Children Tour 2018-19 重力と呼吸

    背景とリリース編集

    前作『Atomic Heart』から約1年10ヶ月ぶりのアルバムであり、初のコンセプト・アルバム[注 1]。通常盤のみの発売で、発売の際に大量の初回ロットの不良[注 2]が発生した。

    ジャケットは桜井がアンディー・ウォーホルの「電気椅子」のようなものを、とリクエストしたことによる。アートディレクターは信藤三雄

    レコーディングは大半がニューヨークのウォーター・フロント・スタジオで1995年12月下旬から1996年4月上旬にかけて行われた。60-70年代のビンテージ機材を使用したアナログレコーディングに拘っている。

    本アルバム発売時にすでにリリースしていた、6thシングル『Tomorrow never knows』・7thシングル『everybody goes -秩序のない現代にドロップキック-』・8thシングル『【es】 〜Theme of es〜』・9thシングル『シーソーゲーム 〜勇敢な恋の歌〜』は本作のテーマにそぐわないという理由で未収録となっている。

    本作の収録曲でミュージック・ビデオが製作されたのは「花 -Mémento-Mori-」の1曲のみである。

    発売前の雑誌には「青盤(『深海』)」と「赤盤(『BOLERO』)」による2枚組という情報も流れていた。桜井は「『深海』は『BOLERO』の中の1曲として捉えている」と語っており、曲ごとにトラックで分けず全体で1トラックにすることも考えていた。そのため全曲にはほぼ曲間がなく、いくつかの曲はノンストップで繋いでいる[1]。当初桜井はアルバムタイトルを『シーラカンス』にしようと考えその旨をメンバーに話したところ「深海?」と聞き返され、それが非常に強く印象に残ったため最終的に『深海』をタイトルに採用した。

    本作を引っ提げて、ツアー『Mr.Children TOUR "REGRESS OR PROGRESS" '96-'97』追加公演である『Mr.Children TOUR "REGRESS OR PROGRESS" '96-'97 FINAL』が開催された。コンセプトは「OUT OF DEEP SEA(深海からの脱出)」で、セットリストの中盤で本作の楽曲を曲順通り演奏。Mr.Childrenの他のライブツアーと比べると異質な雰囲気を漂わせており、その様子は映像作品『regress or progress '96-'97 tour final IN TOKYO DOME』で観ることができる。

    制作当時は桜井が精神的に疲弊していた時期であり、当時のインタビューで「ほんとにもう、いつも『死にたい、死にたい』っつう感じでしたからね」と自殺願望について発言したり[2]、制作当時に「要は、すごくピュアなラヴソングはもう書けないじゃないですか。『そんなの嘘、不倫してんじゃん!』って。そのつっこまれる前に、このぐちゃぐちゃを吐き出してやろうっていう。」といった思いがあったことを明らかにした[3]。発売前には「深海が売れなかったら大衆のせい」[4]、発売後には「音楽の力だけでは売上につながらないから」と突き放した発言もしていた[2]

    チャート成績編集

    累計売上は274.5万枚(オリコン調べ)で、前作より減少したが当時のアルバムチャートでは歴代1位の初週売り上げ153.6万枚を記録した。

    収録内容編集

    CD
    全作詞・作曲: 桜井和寿、全編曲: 小林武史 & Mr.Children。
    #タイトル作詞作曲・編曲時間
    1.Dive桜井和寿桜井和寿
    2.「シーラカンス」桜井和寿桜井和寿
    3.「手紙」桜井和寿桜井和寿
    4.「ありふれたLove Story ~男女問題はいつも面倒だ~」桜井和寿桜井和寿
    5.「Mirror」桜井和寿桜井和寿
    6.Making Songs桜井和寿桜井和寿
    7.名もなき詩桜井和寿桜井和寿
    8.「So Let's Get Truth」桜井和寿桜井和寿
    9.臨時ニュース桜井和寿桜井和寿
    10.「マシンガンをぶっ放せ」桜井和寿桜井和寿
    11.「ゆりかごのある丘から」桜井和寿桜井和寿
    12.「虜」桜井和寿桜井和寿
    13.花 -Mémento-Mori-桜井和寿桜井和寿
    14.「深海」桜井和寿桜井和寿

    楽曲解説編集

    Dive
    インストゥルメンタル。水へ飛び込むSEの後チェロの演奏が入り、そのまま次曲へ繋がる。
    シーラカンス
    当時の桜井の心情が反映したような歌詞で、このような歌詞はもう書かないだろうと桜井は語っている。
    本作発売の時のCMソングとして使用された楽曲。次曲と繋がっている。
    ニューヨークでレコーディングしている際、「シーラカンス」という言葉からイメージして作ったという。
    手紙
    鈴木英哉が「山口百恵に歌わせたい曲」とコメントしたことがある。
    中孝介が1stミニアルバム『なつかしゃのシマ』にてカバーしている。
    高校時代に桜井がよく訪れていた公園で夕方になると流れていたショパン別れを聴き、思い浮かんだという。「ありふれたLove Story ~男女問題はいつも面倒だ~」とセットになっている曲だが、あえて順番が逆にされている。アルバム冒頭のこの曲が結末であり、以降の曲によって解き明かされていく構成となっている[1]
    ありふれたLove Story ~男女問題はいつも面倒だ~
    ある若い男女の恋愛の始まりから終わりまでを歌った曲。
    楽曲中のマンドリンを演奏しているのは田原健一。元々は12弦ギターを入れる予定だったが音色がマンドリンに似ていたため、急遽本物を用意したという。
    Mirror
    桜井が休みを利用して山形の海へサーフィンに出かけた際、「さぁ作るぞ」ではなくギターをポロンと弾いたと共に浮かんだメロディがこの曲のモチーフ。その海は、10代の頃の桜井が誰に聴いてもらうでもなくよくギターを弾いて自作曲を歌っていた因縁の場所でもあった[1]
    歌詞は某しゃぶしゃぶレストランにて食事中に、ふと浮かんでそのまま箸袋の裏にメモとして残したものを元に膨らませた[1]
    楽曲中のグロッケンを演奏しているのは田原。
    後にベスト・アルバム『Mr.Children 1996-2000』にも収録。
    Making Songs
    インストゥルメンタル。数曲のデモ音源を断片的に繋いだトラック。当時、桜井が持ち歩いていたテープレコーダーに収録されたデモ音源を再現したとのこと。
    最後に「名もなき詩」の弾き語りが入り、次曲に繋がる。
    中には「タイムマシーンに乗って」と酷似したデモ音源も入っているが、桜井は「偶然似ただけで別の曲」と述べている。
    名もなき詩
    10thシングル表題曲。
    So Let's Get Truth
    アコースティック・ギターハーモニカによる弾き語りがメインだが、演奏前に足音やドアを閉める音が入り、曲が終わるとサイレンの音と共に次曲へ移る。
    道端でギターを演奏しているというシチュエーションでレコーディングされた。
    桜井曰く「作曲中に長渕剛さんが降りてきました」。
    臨時ニュース
    インストゥルメンタル。国内外のニュースの音声などのテレビの音と、チャンネルを変える音から構成されているザッピングを模したトラックであり、その中に10thシングル『名もなき詩』のカップリング曲「また会えるかな」が数秒のみ聴こえる。
    Mr.Childrenの全楽曲の中で最も収録時間が短い。
    マシンガンをぶっ放せ
    後に12thシングル『マシンガンをぶっ放せ -Mr.Children Bootleg-』としてシングルカットされた。
    ゆりかごのある丘から
    演奏時間が本作最長の楽曲。
    アマチュア時代から存在する曲だがスローテンポにアレンジされ、和音がマイナーになっている。当初の歌詞は「戦争」というワードが入っていたが、「もっと多くの人たちが自分にリアルなこととしてこの曲を捉えてくれるんじゃないかな」という思いから「戦場」という歌詞に変更された。
    曲の冒頭と終盤にヘリコプターのプロペラのSEが入り、前後の楽曲と繋がっている。
    Mr.Childrenでは数少ない、一人称が「俺」の楽曲の1つ。
    後に『Mr.Children / Split The Difference』にも収録され、Salyuがコーラスに参加している。
    花 -Mémento-Mori-
    11thシングル表題曲。シングルと同一音源だが、次曲とシームレスに繋がっている。
    深海
    今作の表題曲。
    インストゥルメンタルの予定だったが、小林の発案で歌詞がつけられた。
    アウトロは深海から浮き上がってくるようにも、さらに深くまで沈もうとするようにも聴こえる水の音が入って終わる。

    参加ミュージシャン編集

    Dive
    • Jesse Levy:Cello
    手紙
    • Jane Scarpantoni:Cello
    ありふれたLove Story ~男女問題はいつも面倒だ~
    • Jesse Levy:Cello
    名もなき詩
    マシンガンをぶっ放せ
    • Jesse Levy:Cello
    ゆりかごのある丘から
    • B.J:Chorus
    • 吉井ふみ子:Chorus
    深海
    • Jesse Levy:Cello

    テレビ出演編集

    番組名 日付 放送局 演奏曲
    FAN[5] 1996年6月21日 日本テレビ 虹の彼方へ
    COLD TURKEY
    名もなき詩
    Mirror
    1996年6月28日 ありふれたLove Story ~男女問題はいつも面倒だ~
    So Let's Get Truth
    マシンガンをぶっ放せ
    花 -Mémento-Mori-

    ライブ映像作品編集

    曲名 作品名
    シーラカンス regress or progress '96-'97 tour final IN TOKYO DOME
    Mr.Children CONCERT TOUR POPSAURUS 2001
    Mr.Children TOUR 2011 "SENSE"
    手紙 regress or progress '96-'97 tour final IN TOKYO DOME
    Mr.Children CONCERT TOUR POPSAURUS 2001
    ありふれたLove Story ~男女問題はいつも面倒だ~ regress or progress '96-'97 tour final IN TOKYO DOME
    Mirror regress or progress '96-'97 tour final IN TOKYO DOME
    Mr.Children Tour 2004 シフクノオト
    Mr.Children STADIUM TOUR 2011 SENSE -in the field-
    名もなき詩
    So Let's Get Truth regress or progress '96-'97 tour final IN TOKYO DOME
    マシンガンをぶっ放せ regress or progress '96-'97 tour final IN TOKYO DOME
    Mr.Children CONCERT TOUR POPSAURUS 2001
    ゆりかごのある丘から regress or progress '96-'97 tour final IN TOKYO DOME
    regress or progress '96-'97 tour final IN TOKYO DOME
    Mr.Children / Split The Difference[注 3]
    花 -Mémento-Mori-
    深海 regress or progress '96-'97 tour final IN TOKYO DOME
    Mr.Children CONCERT TOUR POPSAURUS 2001
    Mr.Children TOUR 2011 "SENSE"[注 4]

    脚注編集

    [脚注の使い方]

    注釈編集

    1. ^ コンセプト・アルバムは本作のみ。
    2. ^ ケース中央の爪の破損
    3. ^ ドキュメンタリー映画作品。Salyuがゲストボーカルとして参加。
    4. ^ 一部のみ演奏された。

    出典編集

    1. ^ a b c d Mr.Children 1996-2000』ライナーノーツ
    2. ^ a b ROCKIN'ON JAPAN 1997年6月号
    3. ^ ROCKIN'ON JAPAN 2009年1月号
    4. ^ ROCKIN'ON JAPAN 1996年8月号
    5. ^ ToolBox TV 1997”. 2007年6月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月18日閲覧。