エリック・ゴードン

アメリカのバスケットボール選手 (1988 - )

エリック・アンブローズ・ゴードン・ジュニアEric Ambrose Gordon Jr. , 1988年12月25日 - )は、アメリカ合衆国インディアナ州インディアナポリス出身のプロバスケットボール選手。NBAフェニックス・サンズに所属している。ポジションはシューティングガード

エリック・ゴードン
Eric Gordon
ヒューストン・ロケッツでのゴードン
(2019年)
フェニックス・サンズ
ポジション SG / SF
所属リーグ NBA
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (1988-12-25) 1988年12月25日(35歳)
出身地 インディアナ州インディアナポリス
身長 191cm (6 ft 3 in)
体重 98kg (216 lb)
キャリア情報
高校 ノース・セントラル高等学校
大学 インディアナ大学
NBAドラフト 2008年 / 1巡目 / 全体7位[1]
プロ選手期間 2008年–現在
経歴
20082011ロサンゼルス・クリッパーズ
20112016ニューオーリンズ・ホーネッツ / ペリカンズ
20162023ヒューストン・ロケッツ
2023フェニックス・サンズ
受賞歴
Stats ウィキデータを編集 Basketball-Reference.com
Stats ウィキデータを編集 NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten
代表歴
キャップ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
バハマの旗 バハマ
獲得メダル
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
世界選手権
金メダル - 1位 2010 トルコ

学生時代 編集

アマチュア・アスレチック・ユニオン時代はグレッグ・オデンと同じチームでプレイした。高校はインディアナポリスのノース・セントラル高校に進学。最終学年に29.0得点6.2リバウンド3.3アシストの成績を残したゴードンは、同校を州4Aタイトルの決勝にまで導き、インディアナ州のMr.バスケットボール、マクドナルド選出のオールアメリカン、ゲータレード選出の年間最優秀アスリートなどに選ばれた。

インディアナ大学 編集

高校バスケ界のスター選手となったゴードンに多くの大学スカウト陣が興味を示し、ゴードンは幾つかの大学から勧誘を受けた末にイリノイ大学に進学することを口頭で約束したが、その後インディアナ大学の監督が交代したことで心変わりし、イリノイ大との約束を反故してインディアナ大に進学した[1]。この行為がイリノイ大のカレッジファンの強い反感を買い、イリノイ大対インディアナ大の試合ではゴードンや観戦に訪れた彼の家族に対し、イリノイ大ファンから激しい罵倒が浴びせられた。一方彼の家族やその応援団も「Got Gordon?」(全米乳飲料加工業者連盟が展開する「Got Milk?」キャンペーンのパロディ)の文字がプリントされたTシャツを着て観戦したため、騒動の火に油を注ぐ結果となった。試合後、イリノイ大ファンに行き過ぎた行動があったとして、イリノイ大の体育監督が謝罪した。

大学での1年目のシーズンにゴードンは20.9得点3.3リバウンドを記録。シーズン通算669得点はマイケル・レッドが保持していた新人記録を破るBig10新記録となった。ゴードンは全米バスケットボールコーチ会選出のオールアメリカ、AP通信選出のサードチーム、Big10新人王、Big10ファーストチームなどに選ばれた。大学では1年間だけプレイし、2008年のNBAドラフトにアーリーエントリーした[2][3]

カレッジ個人成績 編集

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2007–08 インディアナ大学 32 32 34.7 .433 .337 .834 3.3 2.4 1.3 .6 20.9

ドラフト時の評価 編集

強靭な肉体と優れた跳躍力を誇るコンボガード。鋭いペネトレイト、ファウルを貰う技術、アウトサイドシュートとオフェンスに必要な能力全てが揃っている。シューティングガードとしてはやや小柄であり、安定感がない、3Pシュートに頼りすぎるところなどが懸念材料である。NBA選手ではミッチ・リッチモンドに例えられる。

プレドラフトキャンプ時の身体データ
ウイングスパン ジャンプ力 スプリント ベンチプレス
206cm 102cm 3.01秒 15回

※スプリントはコート3/4(約21m)走。ベンチプレスは約84kg。

NBAキャリア 編集

ロサンゼルス・クリッパーズ 編集

2008-09シーズン

ドラフトではロサンゼルス・クリッパーズから全体7位指名を受けてNBA入りを果たす。この年クリッパーズはバロン・デイビスの故障にカッティノ・モブリーのトレードとバックコートが手薄になっており、ルーキーのゴードンにも多くの出場機会が与えられ、11月末からは先発に抜擢された。1月23日のオクラホマシティ・サンダー戦ではクリッパーズのルーキー記録となる41得点をあげている。このシーズンは平均16.1得点の成績を残し、オールルーキー2ndチームに選ばれた。

ニューオーリンズ・ホーネッツ/ペリカンズ 編集

2011年12月14日、クリス・ポールとのトレードでニューオーリンズ・ホーネッツに移籍した[4]

ヒューストン・ロケッツ 編集

2016年7月2日、ヒューストン・ロケッツと4年5300万ドルで契約した[5]。2017年2月18日のNBAオールスターゲーム前夜祭のNBAスリーポイント・シュートアウトでは、見事に優勝した[6]

2017年10月25日のフィラデルフィア・76ers戦では、102-104で迎えた第4クォーター残り数秒の場面から、起死回生の逆転ブザービーター3ポイントシュートを決めた[7]

NBA個人成績 編集

略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック  PPG  平均得点  太字  キャリアハイ

レギュラーシーズン 編集

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG TO PPG
2008–09 LAC 78 65 34.3 .456 .389 .854 2.6 2.8 1.0 .4 2.1 16.1
2009–10 62 60 36.0 .449 .371 .742 2.6 3.0 1.1 .2 2.3 16.9
2010–11 56 56 37.4 .450 .364 .825 2.9 4.4 1.3 .3 2.7 22.3
2011–12 NOH 9 9 34.4 .450 .250 .754 2.8 3.4 1.4 .4 2.7 20.6
2012–13 42 40 30.1 .402 .324 .842 1.8 3.3 1.1 .2 2.8 17.0
2013–14 NOP 64 64 32.1 .436 .391 .785 2.6 3.3 1.2 .2 2.1 15.4
2014–15 61 60 33.1 .411 .448 .805 2.6 3.8 .8 .2 2.0 13.4
2015–16 45 44 32.9 .418 .384 .888 2.2 2.7 1.0 .3 1.6 15.2
2016–17 HOU 75 15 31.0 .406 .372 .840 2.7 2.5 .6 .5 1.6 16.2
2017–18 69 30 31.2 .428 .359 .809 2.5 2.2 .6 .4 1.9 18.0
2018–19 68 53 31.7 .409 .360 .783 2.2 1.9 .6 .4 1.3 16.2
2019–20 34 13 28.6 .370 .319 .757 1.9 1.5 .6 .4 1.1 14.5
2020–21 27 13 29.2 .433 .329 .825 2.1 2.6 .5 .5 1.1 17.8
2021–22 57 46 29.3 .475 .412 .777 2.0 2.7 .5 .3 1.1 13.4
通算 749 570 32.4 .428 .371 .810 2.4 2.8 .9 .3 2.0 16.4

プレーオフ 編集

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG TO PPG
2015 NOP 4 4 36.0 .438 .406 .833 2.5 3.8 .5 .5 2.5 18.5
2017 HOU 11 2 32.5 .421 .386 .722 3.9 2.0 .7 .5 1.3 12.9
2018 HOU 17 2 32.3 .380 .331 .836 2.6 1.6 .6 .5 1.4 15.4
2019 HOU 11 11 37.3 .447 .400 .857 2.5 1.3 .6 1.0 2.5 17.8
Career 43 19 34.0 .414 .370 .823 2.9 1.8 .6 .6 1.7 15.7

受賞歴 編集

  • オールルーキー2ndチーム (2009)

人物 編集

親日家であり、高校時代に1年間日本語を学んでいたことから、時折ツイッターで日本語のツイートをすることがある。

脚注 編集

外部リンク 編集