安治川口駅

大阪府大阪市此花区にある西日本旅客鉄道・日本貨物鉄道の駅

安治川口駅(あじかわぐちえき)は、大阪府大阪市此花区島屋六丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)桜島線(JRゆめ咲線)のである。駅番号はJR-P15

安治川口駅
駅舎(2013年8月)
あじかわぐち
Ajikawaguchi
JR-P14 西九条 (2.4 km)
(0.8 km) ユニバーサルシティ JR-P16
地図
所在地 大阪市此花区島屋六丁目1-101
北緯34度40分25.56秒 東経135度26分38.76秒 / 北緯34.6737667度 東経135.4441000度 / 34.6737667; 135.4441000 (安治川口駅)座標: 北緯34度40分25.56秒 東経135度26分38.76秒 / 北緯34.6737667度 東経135.4441000度 / 34.6737667; 135.4441000 (安治川口駅)
駅番号 JR-P15
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
日本貨物鉄道(JR貨物)
所属路線 P 桜島線(JRゆめ咲線)
キロ程 2.4 km(西九条起点)
電報略号 アク
駅構造 地上駅橋上駅[1]
ホーム 1面2線[1]
乗車人員
-統計年度-
11,681人/日(降車客含まず)
-2021年-
開業年月日 1898年明治31年)4月5日
備考 業務委託駅
阪 大阪市内
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歴史 編集

 
西成線列車脱線火災事故慰霊碑

駅構造 編集

 
駅構外から見た全景(左端は貨車検修庫・中央は貨物ホーム・右端はJR西日本の旅客駅ホーム)

旅客駅は、島式ホーム1面2線を持つ地上駅で、橋上駅舎を有している[1]。改札口は1か所。

なお、民営化後しばらくはJR貨物の職員が改札業務を行っていた。その後はJR西日本が直営西九条駅の被管理駅)で業務を行っていたが、現在はJR西日本交通サービスによる業務委託駅となっている。

アーバンネットワークエリアに入っており、ICOCAが利用可能(相互利用可能ICカードはICOCAの項を参照)。また、当駅発着の長距離乗車券に際するJRの特定都区市内制度における「大阪市内」に属する駅である。

のりば 編集

のりば 路線 方向 行先
1 P JRゆめ咲線 上り 西九条大阪京橋方面[5]
2 下り 桜島方面[5]
  • 上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記している。

貨物取扱 編集

駅構造 編集

 
桜島線ホームから貨物駅を望む(2006年1月)

JR貨物の駅は、1面のコンテナホーム、着発線荷役方式(E&S方式)を採用した着発荷役線が2本、留置線群や着発線がある。2001年5月7日より着発線荷役方式を採用した駅に改装された。

海に面した場所にはJR貨物の関連会社の関西化成品輸送の化成品タンクがあり、そこまで構内側線が続いている。ここでは二硫化炭素などの化学薬品を扱っている。また、タンクコンテナの整備を請け負っている。

  • コンテナ貨物
  • 車扱貨物
    • 化学薬品(コンテナ)や、港で陸揚げされたJR西日本向けのレールを取り扱う。
  • 産業廃棄物の取扱許可を得ている。
  • 2008年3月までは車両(私有貨車)も取り扱っていた。

その他 編集

  • 当駅と東京貨物ターミナル駅の間に、M250系貨物電車による高速貨物列車「スーパーレールカーゴ」が1日1往復運行されている。
    • 搭載するコンテナの積み下ろしについては、まず専用の着発線に入線したあと架線が切れている手前で一旦停止し、4基あるパンタグラフのうち最後尾車両の1基のみを残してパンタグラフを全て下ろしたあと再び発進し、最後は停止位置で完全停車させる(最後尾のパンタグラフだけが辛うじて架線に接している状態)。こうすることで、最後尾の電動車も含め全ての車両において、架線に干渉することなく安全にコンテナの積み下ろしができるようになっている。発車の際はこの逆の手順を踏む。なお、東京貨物ターミナル駅も同様の作業を行っている。
  • 当駅と盛岡貨物ターミナル駅の間に、福山通運専用貨物列車「福山レールエクスプレス号」が1日1往復運行されている[6]
  • かつては川崎重工業(旧:汽車会社)や住友金属工業(現:日本製鉄製鋼所へ同社が保有する専用線[7]が続いていた。
  • 改装される前のコンテナホームは、現在のユニバーサルシティ駅の東側付近にあった。

利用状況 編集

JR西日本 編集

2021年(令和3年)度の1日平均乗車人員11,681人である。

近年の1日平均乗車人員の推移は以下の通りである。

年度別1日平均乗車人員[統計 1][統計 2]
年度 1日平均
乗車人員
出典
1990年(平成02年) 10,251 [* 1]
1991年(平成03年) 10,775 [* 2]
1992年(平成04年) 11,073 [* 3]
1993年(平成05年) 11,711 [* 4]
1994年(平成06年) 12,320 [* 5]
1995年(平成07年) 12,192 [* 6]
1996年(平成08年) 11,844 [* 7]
1997年(平成09年) 11,755 [* 8]
1998年(平成10年) 11,873 [* 9]
1999年(平成11年) 11,608 [* 10]
2000年(平成12年) 11,428 [* 11]
2001年(平成13年) 10,257 [* 12]
2002年(平成14年) 10,244 [* 13]
2003年(平成15年) 10,720 [* 14]
2004年(平成16年) 10,900 [* 15]
2005年(平成17年) 11,241 [* 16]
2006年(平成18年) 11,531 [* 17]
2007年(平成19年) 11,843 [* 18]
2008年(平成20年) 12,169 [* 19]
2009年(平成21年) 12,067 [* 20]
2010年(平成22年) 12,015 [* 21]
2011年(平成23年) 12,075 [* 22]
2012年(平成24年) 12,320 [* 23]
2013年(平成25年) 12,598 [* 24]
2014年(平成26年) 12,136 [* 25]
2015年(平成27年) 12,248 [* 26]
2016年(平成28年) 12,361 [* 27]
2017年(平成29年) 12,688 [* 28]
2018年(平成30年) 13,019 [* 29]
2019年(令和元年) 13,107 [* 30]
2020年(令和02年) 11,682 [* 31]
2021年(令和03年) 11,681 [* 32]

JR貨物 編集

コンテナ貨物は発着で年間35万トンである。

駅周辺 編集

隣の駅 編集

西日本旅客鉄道(JR西日本)
P JRゆめ咲線(桜島線)
西九条駅 (JR-P14) - 安治川口駅 (JR-P15) - ユニバーサルシティ駅 (JR-P16)

かつて存在した路線 編集

日本国有鉄道
桜島線貨物支線
安治川口駅 - 大阪北港駅

脚注 編集

記事本文 編集

出典 編集

  1. ^ a b c 『週刊 JR全駅・全車両基地』 02号 大阪駅・神戸駅・鶴橋駅ほか77駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年8月12日、29頁。 
  2. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '00年版』ジェー・アール・アール、2000年7月1日、188頁。ISBN 4-88283-121-X 
  3. ^ 「ICOCA」いよいよデビュー! 〜 平成15年11月1日(土)よりサービス開始いたします 〜インターネットアーカイブ) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2003年8月30日
  4. ^ a b 日本貨物鉄道株式会社 2023年4月6日付ニュースリリース『安治川口駅新事務所の完成について』(2024年4月23日閲覧)
  5. ^ a b 安治川口駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年1月18日閲覧。
  6. ^ 福山通運株式会社専用ブロックトレイン 「福山レールエクスプレス号」の運転開始について”. 福山通運. 2023年10月20日閲覧。
  7. ^ 安治川口駅-住友鋳鋼工場間1.3km『地方鉄道及軌道一覧 : 昭和18年4月1日現在』(国立国会図書館デジタルコレクション)

利用状況 編集

  1. ^ 大阪府統計年鑑 - 大阪府
  2. ^ 大阪市統計書 - 大阪市
大阪府統計年鑑

関連項目 編集

外部リンク 編集