NHK大分放送局

大分県のNHK放送局

NHK大分放送局(エヌエイチケイおおいたほうそうきょく)は、大分県放送対象地域とする日本放送協会(NHK)の地域放送局。テレビとラジオで県域放送を行っている。

NHK大分放送局
NHK大分放送局
(手前の低層棟。奥の低層棟はiichiko総合文化センター
放送対象地域 大分県
所在地 870-8660
北緯33度14分19秒 東経131度36分8秒 / 北緯33.23861度 東経131.60222度 / 33.23861; 131.60222座標: 北緯33度14分19秒 東経131度36分8秒 / 北緯33.23861度 東経131.60222度 / 33.23861; 131.60222
総合テレビ
開局日 1959年8月24日
コールサイン JOIP-DTV
親局 大分 15ch (キーID 1)
Eテレ
コールサイン JOID-DTV
親局 大分 14ch (キーID 2)
ラジオ第1
開局日 1941年6月20日
コールサイン JOIP
親局 大分 639kHz
ラジオ第2
コールサイン JOID
親局 大分 1467kHz
FM
コールサイン JOIP-FM
親局 88.9MHz
テンプレートを表示
NHK大分放送局が入居するOASISひろば21全景
正面入口

概要 編集

1941年6月20日大分市西大分において、コールサイン「JOIP」周波数700kc出力500Wでラジオ開局、1959年8月にはテレビジョン放送が始まった。九州では佐賀とともに後発組である。

沿革 編集

  • 1941年昭和16年)6月 - 社団法人日本放送協会大分放送局、大分市神崎(現在のNHK平原ラジオ放送所)に開局(局長以下16名)。
  • 1950年(昭和25年)6月1日 - 放送法施行に伴い社団法人日本放送協会が解散。特殊法人としての日本放送協会が設立され一切の権利義務を継承。
  • 1954年(昭和29年)2月 - 第3回別府大分毎日マラソン大会ラジオ中継開始。
  • 1959年(昭和34年)8月 - 総合テレビ放送開始。十文字原テレビ・FM放送所開所。
  • 1961年(昭和36年)5月 - ローカル放送開始。
  • 1962年(昭和37年)12月 - 教育テレビ(現:Eテレ)放送開始。またこれを機に放送所(送信所)以外の機能を大分市東春日町1-2へ移転。
  • 1964年(昭和39年)10月1日 - 総合テレビカラー放送開始[1]
  • 1966年(昭和41年)3月20日 - 教育テレビカラー放送開始[2]
  • 1969年(昭和44年)3月 - FM放送開始。
  • 1998年平成10年)9月 - 新会館(大分市高砂町のOASISひろば21)へ移転。
  • 2006年(平成18年)
    • 11月1日 - 地上デジタル放送の試験放送(サイマル放送)開始。
    • 12月1日 - 地上デジタル放送開始。
  • 2011年(平成23年)7月24日 - アナログ放送終了。
  • 2018年(平成30年)の4月改編より、土日祝日(年末年始・オリンピック期間中も含む)のローカルニュース・気象情報などはテレビ・ラジオともに原則として選挙及び災害等を除き全て福岡からの九州沖縄ブロックニュースに一統され、大分からのローカルニュース・気象情報は平日のみとなった[3]
  • 2022年令和4年)
    • 4月1日 - 令和改革により、部制(放送部・営業部等)からセンター制に改められ、コンテンツセンター、経営管理企画センターへ再編された。
    • 4月9日 - 4月改編に伴い、総合テレビ土日祝日の18:45のローカルニュース・気象情報が大分局発に戻された[4]。但し、大型連休の谷間やお盆休み、年末年始期間は原則として全時間帯で福岡発、ラジオは原則として従来通り全時間帯で福岡発となる。
  • 2023年(令和5年)5月15日 - NHKプラスで地域向けのテレビ番組の見逃し配信が開始[5][注釈 1]

主なテレビの送信所・中継局 編集

 
十文字原のテレビ・FM送信所

呼出符号 編集

  • 総合:JOIP
  • 教育:JOID
※九州でも後発組だったため末尾が「P/D」の組み合わせとなっている。テレビジョン放送には「-DTV」、FMラジオ放送(総合系統のみ)には「-FM」が付く。

総合テレビジョン 編集

デジタル 編集

コールサイン:JOIP-DTV
リモコンキーID【1】

  • 大分:15ch 1kW(十文字原)
  • 野津原:15ch 3W 2007年(平成19年)9月開局 (坊主山)
  • 大分東:15ch 1W 2007年(平成19年)9月開局 (横江山
  • 玖珠:15ch 10W 2007年(平成19年)12月開局 (崩平山)
  • 中津:15ch 40W 2008年(平成20年)3月開局 (八面山
  • 三重:17ch 10W 2007年(平成19年)12月開局 (佩楯山)
  • 日田:15ch  3W 2008年(平成20年)7月開局 (尾当山)
  • 佐伯:15ch 10W 2008年(平成20年)12月開局 (波越山)

アナログ(2011年7月24日まで) 編集

コールサインJOIP-TV

教育テレビジョン 編集

デジタル 編集

コールサイン:JOID-DTV
リモコンキーID【2】

  • 大分:14ch 1kW(十文字原)
  • 野津原:14ch 3W 2007年(平成19年)9月開局
  • 大分東:14ch 1W 2007年(平成19年)9月開局
  • 玖珠:23ch 10W 2007年(平成19年)12月開局
  • 中津:14ch 40W 2008年(平成20年)3月開局
  • 三重:16ch 10W 2007年(平成19年)月開局
  • 日田:20ch  3W 2008年(平成20年)7月開局
  • 佐伯:14ch 10W 2008年(平成20年)5月開局

アナログ(2011年7月24日まで) 編集

コールサインJOID-TV

  • 大分:12ch 映像3kW/音声750W(十文字原)
  • 中津:45ch 映像100W/音声25W(八面山)
  • 日田:2ch 映像16W/音声4W
  • 佐伯:1ch 映像30W/音声7.5W
  • 竹田:1ch 映像3W/音声750mW
  • 三重:55ch 映像100W/音声25W
  • 国東:53ch 映像100W/音声25W
  • 玖珠:50ch 映像100W/音声25W

ラジオ送信所・中継局の周波数 編集

ラジオ第1放送 編集

コールサイン:JOIP

親局は出力5kWながら瀬戸内海のほぼ一円で聴取可能であるが、逆に大分県西部山間部(現在の中津市南西部(旧下毛郡)や日田市南部(旧日田郡)など)では難聴取地域も多く、以前は福岡放送局(612kHz、100kW)がカバーしていた。現在は難聴取解消のため中継局を設置している。

また、佐伯地区のFM波中継局は南海トラフ地震対策の特例として設置されたFM補完中継局である[注釈 2]。その佐伯中継局は、OBS開局に際し、日本初の中波3局相乗りの中継局となった。一方中津中継局はその逆に、NHKがOBSに相乗りして開局した。

ラジオ第2放送 編集

コールサイン:JOID

  • 大分:1467kHz 1kW(大分市生石、NHK平原ラジオ放送所)
    • 1978年11月22日までは、1470kHzで送信していた。
  • 佐伯:1521kHz 100W(佐伯市野岡、局舎及びアンテナはOBSラジオと共用)
※中津市周辺はNHK山口第2放送のエリア
※日田市周辺はNHK福岡第2放送のエリア
※竹田市・玖珠町周辺はNHK熊本第2放送のエリア

FM放送 編集

コールサイン:JOIP-FM

  • 大分(十文字原):88.9MHz 1kW
  • 中津:86.2MHz 10W
  • (中津)本耶馬溪(ほんやばけい):86.8MHz 10W
  • (中津)山国(やまに):82.6MHz 1W
  • (宇佐)安心院(あじむ):84.6MHz 10W
  • 国東(くにさき:83.5MHz 10W
  • 日田:84.2MHz 10W
  • 玖珠(くす):82.3MHz 100W
  • 竹田(たけ:86.0MHz 10W
  • (豊後大野)三重:85.0MHz 3W
  • 津久見:83.8MHz 10W
  • 佐伯(さき):84.6MHz 10W
  • (佐伯)宇目(うめ):84.2MHz 10W
  • (佐伯)蒲江(かまえ):84.3MHz 10W
  • (佐伯)畑野浦:80.4MHz 10W

支局 編集

主な大分局制作番組 編集

2023年4月3日以降[6]

総合テレビ 編集

太字NHKプラスの「ご当地プラス」において見逃し配信を実施している番組。

教育テレビ 編集

  • 財前直見の暮らし彩彩(随時日曜日 18:00 - 18:30、全国放送)
    • 総合テレビ夕方のニュース番組で放送しているコーナーの総集編。総合テレビでも九州沖縄向けに放送。

ラジオ第1放送 編集

  • 平日大分県向けのラジオニュース 11:50(FMサイマル)、12:15(FMサイマル)、13:55、18:50(FMサイマル)

過去の制作番組 編集

総合テレビ 編集

ラジオ第1放送 編集

  • ゆうどき5おおいた→5時いろラジオ

アナウンサー・キャスター 編集

  • 氏名の後の*は、過去に大分局勤務経験があることを示す。
氏名 前任地 担当番組 備考
アナウンサー
秋野由美子 秋田 大分県のニュース・気象情報 アナウンスグループ統括
宮崎大地 東京アナウンス室 ぶんドキ
(メインキャスター)
大分県のニュース・気象情報
戸部眞輔* 福岡 各種スポーツ中継
大分県のニュース・気象情報
内藤雄介 宮崎 大分県のニュース・気象情報
西岡遼 甲府
和田つき 初任地 新人事制度適用対象
「地域勤務採用」

大分市出身
契約キャスター
西垣光 ぶんドキ
(キャスター・隔週)
早川愛 大分県出身
三雲紫恩 ぶんドキ
(リポーター)
大分県のニュース・気象情報
川又優 ぶんドキ
(スポーツ)
気象予報士
伊藤理紗子 ぶんドキ オフィス気象キャスター所属

マスコットキャラクター 編集

  • 開局60周年を記念して「ニュース(News)」「ハビット(Habit)」「キーピング(Keeping)」の3体が登場した。この数は大分県内の放送局の中で最も多い。かつては、「オアシスTVおおいた」の5時台オープニング映像で使用していた。
  • 開局80周年を記念して「おけまる」が登場した。湯桶から生まれた温泉の妖精というコンセプトである。声は種崎敦美。デザインは今井杏[7]

NHK大分オリジナルソングとして「ぶんぶんちゃっぽー」も完成。作詞は別府ともひこ。作曲はぼっちぼろまる。別府ともひこ、和田弥月アナウンサーが歌唱している。[8]

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 2023年4月14日放送の『ぶんぶん探検隊』が放送終了直後、NHKプラス(ご当地プラス)で見逃し配信(放送日から14日間)を行った。
  2. ^ NHKは、FM放送を通常業務として行っていることから、ラジオ第1のFM補完局(対応するAM局が有る場合に限る)は、南海トラフ地震対策などの災害対策、極端な外国波混信の対策としての設置に限られている。
  3. ^ NHKプラスでの見逃し配信は平日版でのみ実施。
  4. ^ 一部の回ではNHKプラスでの見逃し配信が行われない。
  5. ^ ロアッソ熊本もしくはV・ファーレン長崎との九州ダービーの場合、大分県と熊本県(対ロアッソ熊本戦)もしくは長崎県(対V・ファーレン長崎戦)で放送。九州ダービーで相手側ホーム(熊本もしくは長崎)の場合、熊本局もしくは長崎局が制作。カードによってはアウェイ側地元局でも同時ネットで放送される場合がある。

出典 編集

  1. ^ NHK年鑑'65 P.235
  2. ^ NHK年鑑'67 P.50
  3. ^ 特に平日朝の時間帯は2023年4月に新設した「TOSニュース(テレビ大分制作)」まで途絶えることになった。
  4. ^ 2022年度前半期 定時番組の部門種別(各地域)” (PDF). NHKオンライン. 日本放送協会. 2022年3月25日閲覧。
  5. ^ NHKプラスで地域のニュース配信を拡大”. NHK広報局 (2023年4月6日). 2023年5月6日閲覧。
  6. ^ NHKオンライン 2023年度前半期 定時番組の部門種別(九州沖縄ブロック)” (PDF). NHK. p. 9. 2023年3月27日閲覧。
  7. ^ NHK大分放送局|おけまるーむ”. www.nhk.or.jp. 2023年10月24日閲覧。
  8. ^ NHK大分放送局|NHK大分オリジナルソング「ぶんぶんちゃっぽー」”. www.nhk.or.jp. 2023年10月24日閲覧。

外部リンク 編集