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絆 (小杉健治)

』(きずな)は、小杉健治による日本小説

著者 小杉健治
発行日 1987年6月
発行元 集英社
ジャンル 推理小説
日本の旗 日本
言語 日本語
コード ISBN 4-08-749596-5(文庫版)
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1987年、第41回日本推理作家協会賞長篇部門を受賞、1988年、第98回直木賞候補となる。

これまでに3度テレビドラマ化されている。詳細は#テレビドラマを参照。

目次

あらすじ編集

夫殺しの罪を問われている弓丘奈緒子。最初は否認していた奈緒子だが、偽装工作が露顕してからは自白し、起訴後も罪を認める姿勢を貫いていたため、情状酌量が裁判の争点になると注目されていた。検察官が読み上げた起訴状にも、事実に間違いない、と述べる奈緒子だが、弁護人の原島は無罪を主張する。凶器を購入したのは奈緒子自身、夫には愛人がおり、離婚の話も出ていた。本当に奈緒子は無実なのか、無実ならばなぜ罪を受け入れようとするのか。

登場人物編集

弓丘 奈緒子
被告人。43歳。会社社長で夫の勇一を殺したとして起訴される。旧姓・市橋。自宅で茶道教室と生け花教室を開いていた。
原島 保
奈緒子の2番目の弁護人。前任の水木に指名され、引き受けた。3年前『小岩母娘殺人事件』で弁護を担当し、一審で無期懲役だった被告人を、二審で無罪にしたが、その人物が真犯人だったことが後に判明し、それ以来弁護士業から身を退いて隠遁生活を送っていた。「原島弁護士の愛と悲しみ」参照。
水木 邦夫
奈緒子の最初の弁護人。コンピュータ技術者から弁護士に転身した。「原島の方がこの事件の弁護に向いている」と、原島を後任に指名し、突如辞任した。3年前の事件の一審の弁護士。
司法記者
今回の事件を取材している。小学生の頃、上級生の奈緒子に一目惚れし、ずっと憧れの存在だった。奈緒子より5歳年下。奈緒子の弟・寛吉と仲が良かった。
妻の妊娠が発覚するが、医師から知恵遅れになる可能性があると指摘され、産むべきか悩んでいる。
弓丘 勇一
被害者。奈緒子の夫。弓丘産業の社長だった。並木初江の夫とはゴルフ仲間。
市橋 晴彦
奈緒子の4歳年下の弟。T大卒の大蔵省役人。
市橋 寛吉
奈緒子の2歳年下の弟、晴彦の兄。知恵遅れだった。ある日姿を消す。
金沢
今回の事件の公判検事。東京地検の鬼検事と言われる。44歳。
伊勢
裁判長。T大法学部出身。50歳過ぎ。感情に左右されずに事実を追求しようとする。
吹田・福山
右陪席判事、左陪席判事。
中尾 日出子/玉恵
34歳。日本橋浜町芸者をしていた勇一の愛人。勇一の出資で銀座にクラブを出す予定だった。
弓丘 美砂子
奈緒子と勇一の娘。16歳。
並木 初江
奈緒子の生け花教室の生徒。36歳。
三津井 沢子
元弓丘産業OL。社長秘書をしていた。事件の翌日に自殺している。

テレビドラマ編集

日本テレビ版(1996年)編集

1996年10月8日日本テレビ系列「火曜サスペンス劇場」の15周年記念作品としてテレビドラマ化。脚本:掛札昌裕、演出:長谷和夫

キャスト編集

ほか

テレビ東京版(2002年)編集

2002年3月20日テレビ東京系列「女と愛とミステリー」にて『渡哲也サスペンス 絆』というタイトルでテレビドラマ化。

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スタッフ編集

テレビ朝日版(2006年)編集

2006年4月29日テレビ朝日系列「土曜ワイド劇場」のシリーズ『事件』の第12作として、「妻はなぜ嘘の自白をしたか?」が放映された。

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関連項目編集

  • 墨田区 - 作中の舞台、作者の出生の地でもある。
  • 知的障害 - 作中では当時一般的だった「精神薄弱」という呼称が使われている。
  • 検察者 - 弁護士・水木邦夫が登場する。

外部リンク編集