2005年イタリアグランプリ

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2005年イタリアグランプリ (LXXVI Gran Premio d'Italia) は、2005年F1世界選手権の第15戦として、2005年9月4日にモンツァ・サーキットで開催された。ファン・パブロ・モントーヤがF1史上最速の372.6 km/h (231.5 mph) を記録したレースであった[1]

イタリアの旗 2005年イタリアグランプリ
レース詳細
2005年F1世界選手権全19戦の第15戦
Monza track map.svg
日程 2005年シーズン
決勝開催日 9月4日
正式名称 LXXVI Gran Premio d'Italia
開催地 モンツァ・サーキット
イタリアモンツァ
コース Permanent racing facility
コース長 5.793
レース距離 306.720
決勝日天候 Sunny
ポールポジション
ドライバー マクラーレン-メルセデス
タイム 1:21.054
ファステストラップ
ドライバー フィンランドの旗 キミ・ライコネン マクラーレン-メルセデス
タイム 1:21.504 (51周目)
決勝順位
優勝 マクラーレン-メルセデス
2位 ルノー
3位 ルノー

レース概要編集

キミ・ライコネンは予選で最速タイムを記録したが、エンジンを交換したことのペナルティで10グリッド降格処分を受け11番手スタート、代わってモントーヤがポールポジションを得た。

レースはモントーヤが制し、2位にフェルナンド・アロンソ、3位にジャンカルロ・フィジケラが入った。ライコネンは11番手からスタートしヤルノ・トゥルーリラルフ・シューマッハアントニオ・ピッツォニアジェンソン・バトンを抑えて4位に入った。ライコネンはワンストップ作戦で優勝を狙えたが、タイヤの空気圧低下でやむなく2度目のピットストップを行った。

アロンソはこのレースで総ポイント103となり、2位のライコネンとの差を27と3ポイント広げた。これにミハエル・シューマッハが55ポイントで続くが、タイトルは以降アロンソとライコネンの間で争われることとなる。モントーヤはシューマッハより上位でフィニッシュし、10ポイントを得たものの50ポイントとランキングでは依然シューマッハの下であった。コンストラクターではルノーが146ポイントで、マクラーレン-メルセデスに10ポイントの差をつけて首位を維持した。フェラーリが86ポイントで3位、トヨタは7ポイントを得、78ポイントで4位となる。

このレースではリタイヤした車両が無かった。これは1961年オランダグランプリ以来の珍事であり、このグランプリ以降で全車完走となったレースは2011年ヨーロッパグランプリ2016年中国グランプリ2016年日本グランプリとなる。2005年アメリカグランプリもリタイアした車両が無かったレースであるが、ミシュランタイヤ装着車が出走を取りやめ6台で争われたレースであった。2015年日本グランプリフェリペ・ナッセのみリタイアしたが90%以上走行していたため完走扱いとなり、全車完走となっている。

アントニオ・ピッツォニアニック・ハイドフェルドに代わってシーズンの残りを走ることとなった。

予選編集

順位 No ドライバー コンストラクター 周回
1 9   キミ・ライコネン マクラーレン-メルセデス 1:20.878
2 10   ファン・パブロ・モントーヤ マクラーレン-メルセデス 1:21.054 +0.176
3 5   フェルナンド・アロンソ ルノー 1:21.319 +0.441
4 3   ジェンソン・バトン B・A・R-ホンダ 1:21.369 +0.491
5 4   佐藤琢磨 B・A・R-ホンダ 1:21.477 +0.599
6 16   ヤルノ・トゥルーリ トヨタ 1:21.640 +0.762
7 1   ミハエル・シューマッハ フェラーリ 1:21.721 +0.843
8 2   ルーベンス・バリチェロ フェラーリ 1:21.962 +1.084
9 6   ジャンカルロ・フィジケラ ルノー 1:22.068 +1.190
10 17   ラルフ・シューマッハ トヨタ 1:22.266 +1.388
11 14   デビッド・クルサード レッドブル-コスワース 1:22.304 +1.426
12 11   ジャック・ヴィルヌーヴ ザウバー-ペトロナス 1:22.356 +1.478
13 15   クリスチャン・クリエン レッドブル-コスワース 1:22.532 +1.654
14 7   マーク・ウェバー ウィリアムズ-BMW 1:22.560 +1.682
15 12   フェリペ・マッサ ザウバー-ペトロナス 1:23.060 +2.182
16 8   アントニオ・ピッツォニア ウィリアムズ-BMW 1:23.291 +2.413
17 18   ティアゴ・モンテイロ ジョーダン-トヨタ 1:24.666 +3.788
18 20   ロバート・ドーンボス ミナルディ-コスワース 1:24.904 +4.026
19 19   ナレイン・カーティケヤン ジョーダン-トヨタ 1:25.859 +4.981
20 21   クリスチャン・アルバース ミナルディ-コスワース 1:26.964 +6.086

決勝編集

順位 No ドライバー コンストラクター 周回 タイム グリッド ポイント
1 10   ファン・パブロ・モントーヤ マクラーレン-メルセデス 53 1:14:28.659 1 10
2 5   フェルナンド・アロンソ ルノー 53 +2.479 2 8
3 6   ジャンカルロ・フィジケラ ルノー 53 +17.975 8 6
4 9   キミ・ライコネン マクラーレン-メルセデス 53 +22.775 11 5
5 16   ヤルノ・トゥルーリ トヨタ 53 +33.786 5 4
6 17   ラルフ・シューマッハ トヨタ 53 +43.925 9 3
7 8   アントニオ・ピッツォニア ウィリアムズ-BMW 53 +44.643 16 2
8 3   ジェンソン・バトン B・A・R-ホンダ 53 +1:03.635 3 1
9 12   フェリペ・マッサ ザウバー-ペトロナス 53 +1:15.413 15
10 1   ミハエル・シューマッハ フェラーリ 53 +1:36.070 6
11 11   ジャック・ヴィルヌーヴ ザウバー-ペトロナス 52 +1 lap 12
12 2   ルーベンス・バリチェロ フェラーリ 52 +1 lap 7
13 15   クリスチャン・クリエン レッドブル-コスワース 52 +1 lap 13
14 7   マーク・ウェバー ウィリアムズ-BMW 52 +1 lap 14
15 14   デビッド・クルサード レッドブル-コスワース 52 +1 lap 10
16 4   佐藤琢磨 B・A・R-ホンダ 52 +1 lap 4
17 18   ティアゴ・モンテイロ ジョーダン-トヨタ 51 +2 laps 17
18 20   ロバート・ドーンボス ミナルディ-コスワース 51 +2 laps 18
19 21   クリスチャン・アルバース ミナルディ-コスワース 51 +2 laps 20
20 19   ナレイン・カーティケヤン ジョーダン-トヨタ 50 +3 laps 19

第15戦終了時点でのランキング編集

  • 太字は理論上ワールドチャンピオンの可能性あり
  • :ドライバー、コンストラクター共にトップ5のみ表示。

参照編集

  1. ^ Montoya bate el record de velocidad de un Formula 1”. 2011年4月13日閲覧。
前戦
2005年トルコグランプリ
FIA F1世界選手権
2005年シーズン
次戦
2005年ベルギーグランプリ
前回開催
2004年イタリアグランプリ
  イタリアグランプリ 次回開催
2006年イタリアグランプリ

座標: 北緯45度36分56秒 東経9度16分52秒 / 北緯45.61556度 東経9.28111度 / 45.61556; 9.28111