BLESS (L'Arc〜en〜Cielの曲)

L'Arc~en~Cielの楽曲、シングル(2010年)
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BLESS」(ブレス)は、日本のロックバンドL'Arc〜en〜Cielの36作目のシングル2010年1月27日発売。発売元はKi/oon Records

BLESS
L'Arc〜en〜Cielシングル
初出アルバム『BUTTERFLY
B面 BLESS -Concerto-
ROUTE 666 -2010-
リリース
規格 マキシシングル
デジタル・ダウンロード
ジャンル ポップス
ロック
時間
レーベル Ki/oon Records
作詞・作曲 hyde
プロデュース L'Arc〜en〜Ciel
岡野ハジメ
ゴールドディスク
※ いずれも日本レコード協会認定
チャート最高順位
  • オリコンチャート
    • 週間2位
    • 2010年1月度月間4位
    • 2010年度上半期28位
    • 2010年度年間61位
    • 登場回数12回
  • Billboard JAPAN
    • 週間2位Hot 100
    • 週間2位(Top Singles Sales)
    • 年間58位(Year End Top Singles Sale)
L'Arc〜en〜Ciel シングル 年表
NEXUS 4/SHINE
2008年
BLESS
2010年
I Love Rock'n Roll
(2010年)
BUTTERFLY 収録曲
GOOD LUCK MY WAY -BUTTERFLY Ver.-
(4)
BLESS
(5)
shade of season
(6)
ミュージックビデオ
L'Arc~en~Ciel「BLESS」-Music Clip- - YouTube
(※) 2019年12月11日から2022年5月12日まではYouTube Music Premium限定有料公開
(※) 2022年5月13日から無料公開
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解説編集

前作「NEXUS 4/SHINE」から約1年半ぶりとなるシングルリリース。

本作の表題曲は、本作発売の約2週間後となる2010年2月12日から開催されたバンクーバーオリンピック及びパラリンピックNHK放送テーマソングに起用された。オリンピックの放送テーマソングにL'Arc〜en〜Cielを起用した理由について、NHK広報は「世代や性別を超えて幅広く支持されるアーティストであることや、スポーツの魅力や感動を独特の表現力で伝えられることなどを最大のポイントとしました[3]」とコメントしている。また、表題曲は、弦楽器金管楽器鍵盤打楽器をフィーチャーした壮大なバラードソングとなっている。バラードナンバーがシングルの表題曲となったのは、2005年5月に発表した「叙情詩」以来9作ぶりのことととなる。ちなみに、ラッパーの(sic)boyは、2019年に受けたインタビューにおいて、音楽に目覚めたきっかけになった曲としてこの曲をあげている[4]

本作のリリースプロモーションとして、2009年12月6日放送のNHK総合番組『MUSIC JAPAN』に出演し、表題曲をテレビ初披露している。また、同日放送のNHK総合スポーツ情報番組『サンデースポーツ』にも出演しており、この曲の制作に関するインタビューと、レコーディングしている模様の一部が放映されている[5]。さらに、表題曲がNHKの番組とタイアップした楽曲だったこともあり、2010年12月31日に放送された『第61回NHK紅白歌合戦』に10年ぶり4度目の出場を果たしており、同番組でこの曲を披露している。ちなみに、L'Arc〜en〜Cielは、2008年に開催したライヴツアー「TOUR 2008 L'7 〜Trans ASIA via PARIS〜」を終えてからバンド結成20周年となる2011年まで、ライヴ活動を休止していたことから、この曲は発表から約1年ほどライヴで披露されていなかった。ライヴ活動の休止明けとなる2011年1月1日に開催したニューイヤーライヴ「20th L'Anniversary Starting Live "L'A HAPPY NEW YEAR!"」において、この曲が公演のラストナンバーとしてライヴ初披露されている。

表題曲のミュージック・ビデオは、本作の初回生産限定盤に付属するDVDに初収録されている。また、2019年12月11日に、公式YouTubeアーティストチャンネルにおいてYouTube Music Premium限定で映像の有料公開を開始している。前述のYouTubeチャンネルでの有料公開開始から約2年5ヶ月後となる2022年5月13日からは、同サイトで映像の無料公開が開始されている。ちなみに、この映像のディレクターは、前作「SHINE」に引き続き、マンジョット・ベディが務めている。

カップリングには、前々作「DRINK IT DOWN」以来2作ぶりにパートチェンジバンド、P'UNK〜EN〜CIELによるL'Arc〜en〜Cielの楽曲のセルフカバーが収録されている。ちなみに、2009年12月に"tetsu"がアーティスト名義を"tetsuya"(ソロ名義は、大文字表記のTETSUYA)に変更したことに伴い、P'UNK〜EN〜CIELで使用する名義も「TETSU P'UNK」から「T.E.Z P'UNK(読み:テッツ パンク)」に変更している。

本作は、初回生産限定盤(CD+DVD)と通常盤(CD)の2形態でリリースされており、初回盤には「BLESS」のミュージック・ビデオが収録されたDVDが付属している。ジャケットデザインは、初回盤と通常盤で異なるアートワークとなっている。

収録曲編集

CD
  1. BLESS / L'Arc〜en〜Ciel
    NHKバンクーバーオリンピックパラリンピック放送テーマソング
    弦楽器金管楽器木管楽器鍵盤打楽器をフィーチャーした壮大なバラードソング。前作『KISS』を制作していた頃に、この曲の原型は存在しており、生のフル・ストリングスを入れ、ミックスダウンを待つかたちまでは出来ていたという[6]2009年頃にオリンピック・パラリンピックの放送テーマソングの制作オファーがあったことにより、作り直されることとなった。ちなみに、制作当初は「オリンピックらしく」というイメージで、Pro Toolsを用い、制作途中の原型のテンポ変更を試みることとしたが、結局すべてレコーディングし直している。制作経緯について、作詞・作曲を担当したhydeは「何回もトライしながら、結局"完成"には至らなかった。今回NHKの方からお話をいただいた時、もう1回この曲にトライしてみようかなって思った[7]」と語っている。ちなみに、仮タイトルは「お散歩」と名付けられていたが、これは当初想定していたテンポ感を表現したものとなっている。
    また、この曲の制作志向について、hydeは「曲づくりのきっかけとしては"誰もが聴いたことあるような名曲"をつくりたいなと思ってスタートしたんですよ。それだけにつくり出したはいいけど、ハードルが高かった。だからこそ時間がかかったんです。でも、今回のテーマソングの話があったことによって、余計やってやろうっていう気になった[7]」と語っている。
    この曲のイントロギターアルペジオで始まる予定だったが、kenの意向によりサビの一節から始まる構成に変更されている。さらに、アウトロはエレクトリック・ギターのソロでフェードアウトするかたちに変更されている。この曲におけるギターアプローチについて、kenは「彩りとしてエレキギターを少しずつ入れていきたいなとは思ってたんですけど、曲が素朴な感じですごい素敵なんで、その気持ちを増幅させるようなエレキギターだったらいいけど減っちゃうような音だったら入れたくないなと思ってて。だからエレキギターを入れるところはすごく考えたかもしれない[8]」と述べている。ちなみに、従来のL'Arc〜en〜Cielの楽曲でギターソロが入ることの多い間奏部分には、オーボエ奏者である最上峰行によるオーボエソロが挿入されている。また、編曲作業には、長らく共同プロデューサーを務める岡野ハジメに加え、2007年に発表した「Hurry Xmas」の制作にも参加した久米大作(ex.プリズム、ex.THE SQUARE)が参加している。
    歌詞は、hydeが「オリンピック・パラリンピックのテーマソングになること」を意識したうえで手掛けており、出場選手を周りで支えた人々に焦点をあてたリリックが綴られている。歌詞について、hydeは「"今まで頑張ってこの舞台に来て、これからも頑張っていくんだ…"みたいな感じが世の中的には基本だと思ってたんですよ。俺はそういう主観じゃない部分を描きたかった。主観というよりも、そこまで頑張ってきたその人を見ていた人の視点で書きたかった。そういう周りの人も俺は隠れた主役だなと思っていましたから[7]」「第三者の目線で書くことによって、その人だけじゃない、周囲で支えた人がいるっていうことを自然に気付かせるような内容にしたかったから、そこに重点を置きました。そこまでこれたことにまず"おめでとう"って言ってあげたいっていうか。それが今回の基本です[9]」と述べている。
    また、歌詞の中に<Everything is for today(すべてはきょうの日のために)>というフレーズがあるが、この言葉を入れたことについて、hydeは「正直、メダルを取ってほしいのは誰しもが思うことですが、いちばん僕が感動するのは、その場に立っているということ。そこに行き着くまでにもいろんなことがあったと思うんです。だから"すべてはきょうの日のために"、この言葉をどうしても入れたかったんです[10]」と述べている。ちなみに、hydeは歌詞について「オリンピックに限定しないで、もう少し大きな意味で一つのゴールを目指して成長していく過程を形にしたいと思った」とも語っている。
  2. BLESS -Concerto- / L'Arc〜en〜Ciel
    • 作曲: hyde / 編曲: L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano & Daisaku Kume
    表題曲「BLESS」のコンチェルトバージョン。このバージョンは、表題曲を制作する際にデモ音源からテンポを変更することとなり、様々なテンポで録音を試みていたときに、候補の一つとして残っていたテンポを採用しており[11]、表題曲よりも遅いテンポとなっている。ちなみに、このバージョンは本作限定の収録楽曲となっており、アルバムには収録されていない。
  3. ROUTE 666 -2010- / P'UNK〜EN〜CIEL
    パートチェンジバンド、P'UNK〜EN〜CIELによる、8thアルバム『REAL』の収録曲「ROUTE 666」のセルフカバー。
    前作「Dune 2008」(34thシングル「DRINK IT DOWN」c/w)がアイアン・メイデン風にアレンジされたものだったことを踏まえ、アレンジを担当したyukihiroは「じゃあ今回は"モトリー・クルーの「ライヴ・ワイヤー」みたいにやろう!"[11]」と考えていたという。こういった編曲志向もあり、イントロのギターリフなどにモトリー・クルーのテイストが感じられるアレンジに仕上げられている。
    ちなみに、本作の1曲目と2曲目から曲の雰囲気が大きく変わることから、リスナーに前曲までの余韻に浸ってもらうため、L'Arc〜en〜Cielの作品で普段設定する曲間時間よりも敢えて大きく曲間を空けている。ただ、hydeは「「BLESS」が好きで買った心の優しい人は、2曲目のコンチェルトバージョンが終わったら止めてくれていいですよ(笑)[7]」と本作発売当時のインタビューで冗談交じりに述べている。
  4. BLESS (hydeless version)
  5. ROUTE 666 -2010- (T.E.Z PUNKless version)
DVD(初回生産限定盤のみ)
  1. BLESS (Music Clip)
    ディレクター:マンジョット・ベディ[12]

参加ミュージシャン編集

収録アルバム編集

オリジナルアルバム
セルフカバーアルバム

脚注編集

  1. ^ ゴールドディスク認定 2010年1月 - 日本レコード協会
  2. ^ ダウンロード認定 2012年10月 - 日本レコード協会
  3. ^ L'Arc~en~Ciel、ベースのtetsuが改称 - BARKS
  4. ^ 退屈を切り裂く音楽を。(sic)boyが生み出すオルタナティヴロックとラップの融合 - BIG UP!zine
  5. ^ ラルク1年半ぶりシングルはNHK五輪放送テーマソング - ナタリー
  6. ^ 『音楽プロデューサー 岡野ハジメ エンサイクロペディア CATHARSIS OF MUSIC』、p.163-p.164、シンコーミュージック・エンタテイメント、2019年
  7. ^ a b c d 『CD&DLでーた』、p.14、角川マガジンズ、2010年2月号
  8. ^ 『CD&DLでーた』、p.19、角川マガジンズ、2010年2月号
  9. ^ これぞL’Arc~en~Cielのオリンピックソング - exciteMUSIC
  10. ^ 『NHKウイークリーステラ』2/12号
  11. ^ a b 『CD&DLでーた』、p.27、角川マガジンズ、2010年2月号
  12. ^ ミュージックビデオサーチ - BLESS - SPACE SHOWER TV