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Gダライアス』(ジー-, G DARIUS)は、1997年タイトーから発売された横スクロールシューティングゲームで、アーケードゲームとしてはダライアスシリーズの第4作目になる。後に全体的にゲームスピードと難易度が上がった『GダライアスVer.2』も発売された。

Gダライアス
ジャンル 横スクロールシューティング
対応機種 アーケード
開発元 タイトー
発売元 タイトー
プロデューサー 阿部直光
ディレクター 阿部直光
大坂誠
大槻朗
藤田允
プログラマー 大槻朗
林伸幸
藤田勝幸
藤本貴文
HIROHISA MATSUMURA
丸山博幸
HIKARU TANIGUCHI
林康高
小野俊介
竹田雅一
春日はるみ
HIROTAKA FUKAKAWA
加藤浩司
小塚均
音楽 小倉久佳
瓜田幸治
美術 藤田允
川石徹
森田健一
長谷川浩司
福井敏博
早瀬亮介
ATSUSHI HORIMIZU
後田達也
BAW BAW
シリーズ ダライアスシリーズ
人数 1 - 2人(同時プレイ可)
メディア 業務用基板
稼働時期 日本の旗1997年6月
アメリカ合衆国の旗1997年
対象年齢 CEROA(全年齢対象)
システム基板 FXシステム
CPU PSX (@ 16.9344 Mhz)
サウンド SPU (@ 16.9344 Mhz)
ディスプレイ 640 x 480 65536色表示
テンプレートを表示

キャッチコピーは君は生命(いのち)の誕生(はじまり)を見る…

概要編集

1レバー2ボタン(ショットボタン、キャプチャーボール発射ボタン)。Ver.2はショット連射ボタンが追加されて、3ボタン仕様。
キャプチャーボールを敵に当てるとその敵を拿捕(キャプチャー)し、自機の援護や防御に利用できる。さらにこの状態で、ショットボタンをしばらく押しっぱなしにしてから離すと、αビームを発射。もしくは、キャプチャーボタンを押すとキャプチャーボムとして利用できる(詳しくは後述のキャプチャーシステムを参照)。

レイストーム』と同じく、シリーズで初めてキャラクター、背景ともにポリゴンによるグラフィックを使用している。しかし、基本は横スクロールの2Dシューティングゲームとなっている。また、『ダライアス外伝』に引き続きゲーム画面は一画面である。

尚、本作における敵役はベルサーではなく、人類を遥かに超越した存在とされる機械生命体・THIIMA(シーマ)の軍団である。THIIMAとベルサーの関連性については最終面の1つ(zone ο)のエンディングにおいて語られる。THIIMAについては、鋼鉄のごとき装甲を持ちつつもしなやかな機動性を併せ持つ「有機体」とされている一方、神のごとき超越存在・審判を下すもの、といった性格付けもなされている。

ダライアスシリーズ全体のストーリーボードにおける位置づけとしては、時系列上はシリーズ作品中最も古い時代(アムネリア暦626年[注釈 1])を描写しており、『初代ダライアス』(ダライアス暦201年)よりも更に溯った時代に相当する作品となる。ゲーム中の世界においては「ダライアス」という固有名詞は殆ど登場しないが、最終面(5ゾーン目・λ・μ・ν・ξ・ο)の舞台設定は「惑星ダライアスの衛星カズムン」とされており、エンディングにおいては、従来のシリーズで敵役として描かれてきたベルサーの発祥(zone ο)、惑星ダライアスの誕生(zone ν)などの核心部分が描かれる。特にzone νのエンディングは本作のキャッチコピー(「君は生命の誕生(はじまり)をみる…」)を象徴的に表現し、本作以降のダライアスシリーズに於いて極めて重要な位置づけとなっている。

各ゾーンの世界観は非常に個性的で変化に富んでおり、同一ゾーンでも前述の上下分岐により全く違う世界観・表情を展開する。ゾーンごとの個性に乏しい『ダライアスII』とは対照的で、5面エンドでありながらゾーン構成の完成度は高まったといえる。

ゲーム内容編集

ゲーム性について編集

zone構成は、2択方式を固持しつつも、従来の7面構成から5面構成となり、ギリシャ文字のアルファベット表記によるゾーンαからゾーンοまでの全15ゾーンとなっているものの、各ゾーン内に於いて、中盤から更に2手に分岐するため、ヴァリエーションは豊富である。ゾーン内分岐は、各ゾーン中盤にて横ラインによって画面が上下に分断され、画面の上半分・下半分のどちらに自機が位置したかで決定される(横ライン分割開始から、上下選択決定まで5秒ほど猶予があり、その間に選択したいほうの上下に自機を移動させる)。総面数の減少により、業務用作品ではシリーズ初めてのゾーンごとに異なるボスとなり、また同じゾーンのボスにおいても、中盤以降のルート選択により攻撃パターンが異なるため、実質的に各ゾーンとも2種類のボスを擁することになる。ボスが全てポリゴン3D表現となったため、やや大味な外観デザインも見受けられるものの、初代からの血統を受け継ぐシーラカンス・オトシゴ・クジラ・ウミガメなどのモチーフを生かしたボスも健在である。

ボスは一部のランダム攻撃を除き、攻撃ルーチンが確立されているためパターン覚え要素が強い。『外伝』のファッティグラトン(ピラニア)・クラスティハンマー(シャコ)のような攻撃の激しいボスがいないため、αビームまで堪えることが出来れば殆どのボスは突破可能である。尚、3ゾーン目までに比べると、4ゾーン目からの難度上昇がやや極端である。ゾーン選択による難度のばらつきはやや抑えられており、下ルート(ζ-κ-ο)が他に比べ難しい程度で、他のルートは最終面も含めさほど変化はない。道中ボス中ではアブソリュートディフェンダー(zone ζ)が他に比べ若干難しい程度、最終ボスではクジラことG.T.(zone o)およびヘビーアームズシェル(zone μ)が難しい部類で、他の3体はそこまでではない[注釈 2]

パワーアップ編集

アイテムを取ることでパワーアップでき、一定数取るとレベルアップする。

レベル1 レベル2 レベル3
対空兵器 ミサイル レーザー ウェーブ
対地兵器 ボム ツインボム マルチボム
バリア アーム スーパーアーム ハイパーアーム

キャプチャーシステムとαビーム編集

シルバーホークは、キャプチャーボールと言うものを敵機に当てることで、中ボスを含むほとんどの敵をキャプチャー(捕獲)することができる。明確にキャプチャーできない敵は、ソリドナイトと呼ばれる金色の装甲に覆われていることで判別できる。中ボスは金色の仮面のような装甲をまとって出現しこれもそのままではキャプチャー不可能だが、一定ダメージを与えると装甲だけ破壊されキャプチャー可能になる。 キャプチャーされた敵は味方として自機にあわせて移動しながら攻撃に参加する。攻撃方法は、キャプチャーした敵の種類によって千差万別である[注釈 3]。またキャプチャーした敵に敵弾や敵本体が接触すると弾を消したり接触した敵にダメージを与えたりする。敵の種類ごとに耐久力が設定され、一部を除き一定のダメージを受けると破壊される。

なお、初期設定では自機出現時にはこのキャプチャーボールを3個所持しており、また紫色のアイテム1個につき1個入手可能。最大所持数は6個であり、それ以上入手しようとすると代わりに5000点入る。ゲームクリア時に何個残していようとも、一切ボーナスは入らない[注釈 4]

キャプチャーした敵は自機に随伴させての通常攻撃のほか、「キャプチャーボム」と「αビーム」の2つの用途に使用できる。 キャプチャーボール発射ボタンを押すことでキャプチャーボムが発動でき、キャプチャーした敵を爆破することで敵弾をかき消す効果のある爆風を広範囲に発生させる。 また、ショットボタンを1秒間(中ボスは1.5秒間)押し続けるとαビームが充填され、ボタンを離すと青い強力なビームを正面方向に一定時間発射する。発射時間はショットボタンを連打することで延長される。後述の「αビームカウンター」を行い撃ち勝つことで発射時間がリセットされる。

キャプチャーした敵の攻撃・体当たりで敵を破壊すると得点に倍率がかかる。キャプチャーした敵の攻撃で敵を破壊すると、得点が2倍となり、キャプチャーボムでは3倍、αビームでは4倍(中ボスによるαビームでは6倍、更に後述のカウンターによる吸収を利用すれば、カウンター1回につき2倍ずつ最大12倍にまで上昇)となる。 αビームとして使用した場合の注意点として、ボムとして使用した場合と異なり、無敵は射出直後の短時間で終わる。また通常のαビームでは後方に隙ができ後ろからの攻撃には弱いが、カウンタービーム以上の場合は、αビーム発射口の光球が自機をすっぽり覆ってしまうため、地形や貫通する攻撃以外に対する隙はない。

ボスが発射する赤色のβビームに対してαビームをぶつけると「αビームカウンター」と呼ばれる双方のビームが押し合う状態になる。ビーム干渉中にボタンを連打するとβビームを押し返し、最終的には相手のビームを吸収しαビームが更に太く強力になる。連射数が低かった場合は逆にαビームが吸収され、敵のβビームが強力になってしまう[注釈 5]。最大4倍まで威力を上げることができる [注釈 6]。ボス戦においては「高威力のαビームを用いてボスを撃破する」という製作側の意図のために全てのボスの耐久値が高めに設定されており、逆にαビームを全く使用せずに通常攻撃のみでボスを撃破しようとする場合には、ボス戦が大幅に長引いてしまう。

中ボスの場合、特殊コマンドにより特殊ショットが撃てる。ゾーンによっては中ボスが異なる(詳細はステージ紹介に記載)が、同じ面数での中ボスは特殊コマンドが共通している。 下の表は自機が右を向いている場合のコマンド[注釈 7]である。なお「ニュートラル」では、方向レバーをどの方向にも入れずに直立させること。

1面中ボス     + ショット
2面中ボス         + ショット
3面中ボス   ニュートラル     + ショット
4面中ボス           + ショット
5面中ボス   ニュートラル     + ショット

GダライアスVer.2編集

Gダライアスのアッパーバージョンといえる作品で、ゲーム全体の高難易度化やボス戦のゲームスピードの上昇などを主な特徴とする。以下に主な変更点を挙げる。

  • 標準のクレジット設定が2コイン1クレジット(200円1プレイ)から1コイン1クレジット(100円1プレイ)に変更された。
  • 「初心者モード」の追加。3ゾーンクリアで終了。スタートするゾーンをα・β・γ・δ・ε・ζのいずれかから選択可能に。β以降を選択するとある程度自機がパワーアップされた状態でスタート出来る。ミス後、次の自機はザコ敵をキャプチャーした状態で復帰する。
  • ショットのフルオート連射ボタンが標準装備された。それにより、Ver.2は通常3ボタンでプレイとなる。
  • キャプチャーに関しては、キャプチャーした敵機の耐久力が低下し、またキャプチャーボム発動直後の自機の無敵時間が廃止された。
  • 自機のバリアはアーム・スーパーの段階では障害物や体当りへの耐久力がない。ハイパーで1回だけ耐えられるようになる。
  • オリジナル版では中ボスが配置されていないルートがあったが、本作では全ルートに中ボスが配置された。
  • ボス戦前のデモ画面、およびエンディングのスキップがスタートボタン以外のボタンでも出来る。
  • ゾーンボス戦にタイマーが設定。通常ボス180秒、最終ボス420秒。ボス撃破時の残り秒数×10000点がボーナス得点になる。タイマーが0になった場合でも、特にペナルティはない。
  • オリジナル版ではスコアランキングが全ゾーンのオールオーバー集計だったのに対し、Ver.2では各最終ゾーン毎の集計になった。

このような苛烈な高難易度化に至った背景に、ゲームのプレイ料金の問題があった。当時ゲームセンターにおいてはビデオゲームの占める割合が縮小される一方であり、それを食い止めるために本作でプレイ料金の値上げに踏み切った[注釈 8]。しかしそれがプレイヤーに受け入れられなかったために、100円という料金にあわせたプレイ時間を想定した難易度に改定を行った。これは純粋に1ゲームあたりのプレイ時間を半分にさせるための調整であり、初心者モードの設置は初めからこの難易度に一般プレイヤーが付いてこられないことを確信した上での設定であることを物語っている。

なお、この試みは営業面で失敗し、そのためタイトーはビデオゲーム自体のリリース点数をこれ以降極端に減少させることとなった[注釈 9]。このため、2010年7月に『ダライアスバースト アナザークロニクル』の発売決定が発表されるまでの13年に渡り、本作がアーケードのダライアスシリーズ最終作となっていた。

なお、本作のスタッフはVer.2のデバックが完全に完了してない形でリリースされたことが遠因で、後に独立してグレフを設立した[注釈 10]

ステージ構成編集

"G"ダライアスというタイトルに因み、各ゾーン名の頭文字は"G"に統一されている。

ステージ名 ゾーン名 エリア 中ボス 中ボスモチーフ BGM ボスBGM ボス[1] ボスモチーフ
惑星アムネリア α
GREEN GLOBE
A
B
FIRST CAPTAIN
ファーストキャプテン
シイラ G ZERO[注釈 11] PHAGE ECLIPSE EYE
エクリプスアイ
(捕食する眼-日蝕の目)
フシギウオ
衛星マーサ β
GIANT PLANT
C
D
QUEEN'S CHILD
クィーンズチャイルド[注釈 12]
コウイカ biophoton B・T・DUTCH TRIPOD SARDINE
トライポッドサーディン
(三つ脚-三脚のイワシ)
サンキャクウオ
γ
GIGANTIC SHIP
E
F
QUEEN FOSSIL
クイーンフォスル
(化石女王-化石の女王)
シーラカンス
宇宙空間 δ
GRANULATED STAR
G
H
REVERSE DIRECTION
リバースディレクション
サカサナマズ Dada H・G・Virus DUAL HORN
デュアルホーン
(対なる角-双角)
ニシキエビ
ε
GALAXY ISLANDS
I
J
nonsensecodon DIMENSION DIVER
ディメンジョンダイバー
(次元の潜行者-次元の潜航者)
ギンザメ
ζ
GRAVITY ZERO
K
L
ABSOLUTE DEFENDER
アブソリュートディフェンダー
(絶対守護者-絶対防御)
マツカサウオ
惑星マバハー η
GLOWING CAVE
M
N
GRAY STRIPE
グレイストライプ
オールドワイフ invivo biophoton[注釈 13]
Adam
FIRE FOSSIL
ファイヤーフォスル
(燃え立つ化石-炎の化石)
シーラカンス
θ
GALLERY
O
P
H・G・Virus DEATH WINGS
デスウイング
(死の翼)
オニイトマキエイ
ι
GLACIER
Q
R
TAIL BLADE
テイルブレード
ボウエンギョ PHAGE EIGHT FEET UMBRELLA
エイトフィートアンブレラ
(8本骨の傘-八ツ足の傘)
メンダコ
κ
GARDEN OF SKY
S
T
H・G・Virus ETERNAL TRIANGLE[注釈 14]
エターナルトライアングル
(永劫鼎立-永遠の三角形)
ミツクリザメ
衛星カズムン λ
GRAND CLIFF
U
V
UN GUARDIAN
アンガーディアン
コバンザメ KIMERA II nonsensecodon LIGHTNING CORONATUS
ライトニングコロナタス
(閃光の冠-雷電の冠)
ウィーディーシードラゴン
μ
GREAT FORTRESS I
W
X
HARD ARMAMENT
ハードアーマメント
ムネエソ Adam HEAVY ARMS SHELL
ヘビーアームズシェル
(重火器攻殻-重装甲殻)
オサガメ
ν
GENESIS
Y
Z
DREAM TENDER
ドリームテンダー
ユメナマコ THE EMBRYON
ジ・エンブリオン
(命の胚)
クリオネ
ξ
GREAT FORTRESS II
W'
X'
HARD ARMAMENT
(ハードアーマメント)
ムネエソ ACCORDION HAZARD
アコーディオンハザード
(手風琴の災い)
アノマロカリス
ο
GRAVE OF CULTURE
U'
V'
UN GUARDIAN
(アンガーディアン)
コバンザメ G.T.
ジーティー
(偉大なるもの-脅威物体)
マッコウクジラ

エピローグ編集

本作では最終ボス撃破後、エンディング(ゲーム中では一貫して『EPILOGUE(エピローグ=終章)』と表される)として、これまでのシリーズ作品では一枚絵(と、『ダライアスII』以降は英語の説明文)が表示されていたところに、CGモデルによるリアルタイムアニメーションのムービー(PlayStation版等では、アーケード版からファイル作成された通常のムービー)が挿まれ、その流れのままスタッフロールが始まるようになった。ムービーには音声・解説が一切入らない為、それだけでは難解なものもあるが、PlayStation版ではクリアしたゾーンのエピローグのムービーの解説を見ることができる。

なお、スタッフロール中のBGM「未来完了 from7」は、『ダライアス』の最終ボス戦のBGM「Boss Scene # 7」のアレンジである。

λゾーン「ダライアス星人の誕生」
“LIGHTNING CORONATUS”を撃破したサムラックとルティア。だが、戦闘の末にルティア機は大破し、爆発とともにルティアは宇宙空間に投げ出されてしまう。すぐさまコックピットから飛び出したサムラックにより救出され、一命を取り留めたルティアはサムラック機に同乗するが、シルバーホークには僅かなエネルギーしか残っていなかった。…そのときコクピットのコンピューター画面に映ったのは“DARIUS”の文字と見知らぬ青い惑星の姿。その星に降り立った二人は、やがて新たな人類の祖先となるのであった…。
μゾーン「新人類の誕生」
“HEAVY ARMS SHELL”を撃破したサムラックとルティア。だが、敵は最後の断末魔にシルバーホークもろとも自爆を図る。とっさにルティアをかばい、閃光の中に消えていくサムラック。ルティアは悲しみと共に宇宙を彷徨う。…やがて、どことも知れぬ惑星に不時着し、サムラックを失って泣き崩れるルティアは、そこでひとりの青年と出会う。どこかサムラックに似た面影を持つ彼の差し伸べた手を、ルティアは静かに握るのだった。…ルティアが不時着したその惑星の名は“DARIUS”…。
νゾーン「ダライアス星の誕生」
“THE EMBRYON”を撃破したシルバーホーク。だがその時、THE EMBRYONは暴走し、膨張して二機を包みこんでしまう。サムラックはボスの体内でルティアを探し、ようやく巡り会う二人が熱い抱擁を重ねた時、奇跡が起こった。全てを無へと帰す悪魔の力A.N.。全ての生命を生み出してきたTHE EMBRYONの聖なる力。そして、消えていくサムラックとルティアの想いが結集された時、宇宙にひとつの新たなる惑星が誕生したのである。広大な、母なる海をたたえたその星には、静かに、新しい生命の息吹が芽生えつつあるのだった…。
ξゾーン「新生シルバーホークの誕生」
“ACCORDION HAZARD”を撃破したサムラックとルティア。だが、その時異変が起きた。二機のシルバーホークは眩いばかりの光に包まれて融合し、姿を消す。次の瞬間、そこには白銀の輝きを放つ一対の翼があった…。二人は見た、歴史で習った一人の男、アムネリア一世の姿を。かつてアムネリアに平和をもたらしたとされるその翼は今、宇宙の闇の中から新たな伝説へと向かって羽ばたくのであった…。
οゾーン「ベルサー軍の誕生」
“G.T.”を撃破し、アムネリアに平和が戻った。しかし、アムネリアに戻るエネルギーの無い二機のシルバーホークは目前の惑星“DARIUS”へと向かう。その頃しばらくして、宇宙を探索中だった巨大な宇宙船が、宇宙に漂うG.T.の残骸を発見しそれを回収、帰路につく。G.T.からTHIIMAのテクノロジーを手に入れたこの宇宙船の主はベルサー星人、彼らは後にダライアスへ災いをもたらすベルサー軍を誕生させることになるのだった…。

音楽・演出編集

  • 作曲は「OGR」こと小倉久佳が担当。従来の電気回路を用いない楽器からは出せないような無機質的な音を中心に楽曲が組み立てられている。
  • また、本作のBGMは『ゲーメスト』誌主催の1997年度第11回ゲーメスト大賞ベストVGM賞部門において492点という2位以下を大きく引き離した同部門史上歴代1位の得点でベストVGM賞を獲得した。

ストーリー編集

惑星アムネリア。

幾多の戦乱の後、平和と繁栄を手にしたその星の人々は、宇宙開発に乗り出し、アムネリアの衛星ブレザへの移住を果たす。

…だが50年後、アムネリアのもう一つの衛星マーサの獲得を巡り、アムネリアとブレザの間で星間戦争が勃発。軍事競争の果てに生み出された悪魔の兵器「A.N.(ALL NOTHING)」により、ブレザは消滅してしまう。

ようやく過ちに気付いた人々は、兵器を捨て、再び平和への道を歩み始めるのだが…

宇宙そのものを消滅しかねないほどの、オーバーテクノロジーであるA.N.の出現は、宇宙の平和を守る謎の機械生命体軍団「THIIMA(アムネリア語で“死を司る者”の意)」の目覚めを促してしまった。

圧倒的な力でアムネリアを襲うTHIIMA。偵察部隊程度の戦力を相手に、アムネリア王立宇宙軍は全滅してしまう。

…滅亡の危機を前に、アムネリア王は、敵軍の機体コアと禁断の力A.Nを組み合わせた最新鋭戦闘機の建造を決断する。

…かつて、初代アムネリア王を導き、世界に平和をもたらしたとされる伝説の鳥「シルバーホーク」。その名を冠された銀翼の鷹は、2名のパイロット、サムラック・ライダとルティア・フィーンを乗せて飛び立つのだった。

…今、ダライアス創世の物語が始まる。

他機種版編集

No. 発売日 対応機種 タイトル 開発元 発売元 メディア 型式 価格 売上本数 備考
1  1998年4月9日
 1998年9月30日
 1998年
PlayStation Gダライアス アイシステム東京  タイトー
  THQ
CD-ROM  SLPS-01348
 SLUS-00690
 SLES-01314
 6,090円(税別)  —
2  2000年9月30日 Microsoft Windows Gダライアス タイトー ソースネクスト CD-ROM  —
3  2001年9月7日 Microsoft Windows PCゲームBestシリーズ Vol.59
Gダライアス
タイトー サイバーフロント CD-ROM  —
4  2004年4月9日 Microsoft Windows 遊遊 Gダライアス タイトー メディアカイト CD-ROM  —
5  2005年8月25日 PlayStation 2 タイトーメモリーズ 下巻 タイトー タイトー DVD-ROM SLPM-66092 (TCPS-10124) 5,040円(税込)  —
6  2006年9月7日 PlayStation 2 TAITO BEST
タイトーメモリーズ 下巻
タイトー タイトー DVD-ROM SLPM-66521 2,604円(税込)  — 廉価版
7  2007年6月28日 PlayStation 2 エターナルヒッツ
タイトーメモリーズ 下巻
タイトー タイトー DVD-ROM 2,500円(税込)  — 再廉価版
8  2008年8月27日 PSN Gダライアス タイトー タイトー ダウンロード  —  —
PlayStation版
  • 2008年8月27日からはゲームアーカイブスで配信されている。アーケード版との主な差異は以下のとおり。
    • ショット連射ボタン装備。これによりカウンタービームが容易になった。
    • ビギナーモードやVS BOSSモードがある。どちらもミスしてもパワーダウンなし。アーム装備のまま再スタート。
    • オープニング・エンディングがリアルタイム表示ではなくムービー表示に変更されており、画質が劣化している。
    • セーブデータがあればクリア済みのゾーンのエンディングムービーをいつでも参照できる。その際、その内容の解説(日本語)を収めたムービーが、初めに追加される。
    • アーケード版ではゲーム開始直後に「ボタンで敵をキャプチャーせよ!」というメッセージ画像が出てくるが、家庭用ではどの機種も出てこない。
    • BGMがステージ内分岐後に途切れたり、ボス戦の手前で消えたりする。特に1面と最終面のBGMが最後まで流れない。
Windows版

また、インストール後も製品CDをドライブに入れておかないと音楽が聴けない。 以上の特徴は2006年6月時点のソースネクスト販売版(『レイストーム』とのシューティングパック版)で確認。また従来のメディアカイト販売版(2006年12月現在絶版。こちらは『Gダライアス』単体)も同様。

PlayStation 2版
  • タイトーメモリーズ 下巻』にPlayStation版のアーケードモードを収録。
    • PlayStation版ほぼそのままであるが、音楽は途切れない。
    • 処理落ちが殆ど無くなっており、アーケード版よりもゲームスピードが速いため難易度が上昇している。

スタッフ編集

  • プロデューサー:阿部直光
  • ディレクター:阿部直光、大坂誠、大槻朗、藤田允
  • キャラクター・グラフィック:藤田允、川石徹、森田健一、長谷川浩司、福井敏博、早瀬亮介、ATSUSHI HORIMIZU、後田達也、BAW BAW
  • プログラム:大槻朗、林伸幸、藤田勝幸、藤本貴文、HIROHISA MATSUMURA、丸山博幸、HIKARU TANIGUCHI、林康高、小野俊介、竹田雅一、春日はるみ、HIROTAKA FUKAKAWA、加藤浩司、小塚均
  • 音楽:小倉久佳 (ZUNTATA)
  • サウンド・エフェクト:瓜田幸治 (ZUNTATA)
  • ハードウェア:KATSUMI KANEOKA
  • デザイン・ワークス:橋爪直人
  • クオリティー・ワランティー:NOBUHIRO KOYAMA、EIJI KAWABATA、MAKOTO OBONAI

評価編集

アーケード版

当時のゲーム雑誌『ゲーメスト』の企画「第11回ゲーメスト大賞」(1997年)で、読者投票によりベストVGM賞1位を獲得している。また、1997年に刊行されたゲーメストムック『ザ・ベストゲーム2』において、それまでの全アーケードゲーム作品を対象とした読者投票では第11位を獲得した。[2]

脚注編集

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注釈編集

  1. ^ アムネリア暦2402年=ダライアス暦元年。
  2. ^ クリオネことジ・エンブリオンは苛烈・多彩な攻撃であるがランダム性が少なく、パターン確立で攻略が安定するため前2ボスほど困難ではない。
  3. ^ 移動方法は大別して、自機特定箇所に張り付き共に移動するもの、自機の動きを正確にトレースするもの(『グラディウス』シリーズのオプションのように)、自機の近くにいるときは動かないが自機がある程度離れると自機の方向へ近付くまで加速移動するものの3種がある。また攻撃方法も、自機に同期して弾を撃つものの他、自機を覆い敵弾を遮断するものや、自ら体当たり攻撃を繰り返す(当然、敵に体当たりする度にダメージが蓄積する)ものもいる。
  4. ^ ゲーム本編中ではこの紫アイテムがやや過剰気味に供給される。基本的に溜め込まずに計画的に消費する方が、攻略易化の面でもスコア稼ぎでも有利になる。
  5. ^ 多くの稼動店で連射ボタンを付けていたことと、フルオート連射になった家庭用、更にVer.2ではデフォルトで連射ボタンが設定されたことにより「手動連射によりボスに撃ち勝つ」というゲーム性は無くなったと言える。ただ、その連射ボタンがゲームの処理落ちによって本来の性能を発揮できずに、時間いっぱい持続できなかったりβビームに競り負けたりする場合があり、この場合は手動連射の方が有効となり得る。
  6. ^ ボスによっては複数あるいは大口径(2本分)のβビームを発射し、吸収したβビームの分だけαビームの威力が上がる。
  7. ^ コマンドにプログラムミスがあり、一部公式コマンドと異なっている。
  8. ^ この試みは先に『バーチャファイター2』で行われているが、対戦台ではインカム効率とプレイヤー心理(カプコンなど他社の作品は値上げされないのが前提だったため、値上げが客離れを招き得る状況だった)の兼ね合いでプレイ料金は100円に据え置かれた店が多かった。
  9. ^ またこの頃から、オペレーター(ゲームセンター運営者)が汎用筐体であるという理由だけでビデオゲームを軽視する風潮が生じた。その結果21世紀に入って、汎用筐体で充分実現可能なゲーム内容のタイトルが料金やOP価格を上げるためだけに専用筐体でリリースされ、システム基板向けのタイトルもディストリビューター(卸売業者)による汎用筐体・システム基板との抱き合わせ販売が横行されるようになってしまい、却ってゲームセンター運営者の負担は増大してしまった。その後タイトー自身も経営方針を変え、2010年に自社基板『Taito Type X Zero』に『NESiCA×Live(ネシカ クロス ライブ)』というコンテンツダウンロードシステムを導入すると発表している(コンテンツダウンロードシステムとは、インターネット経由でゲームをダウンロードし、稼働中は自動的にオペレーターのインカムの一部がメーカー等に入るシステム)。
  10. ^ グレフ製作の『ボーダーダウン』や製作協力した『グラディウスV』には、ゲームシステムや敵ボスの攻撃方法に本作の片鱗が見られる
  11. ^ 面の開始時は無音で、エリア分岐時から演奏される。
  12. ^ Ver.1(無印バージョン)では、βの中ボスは不在。
  13. ^ 前半戦と後半戦で曲が変わる。
  14. ^ アーケード版では出現時、「ETRNAL TRIANGLE」とスペルミスされて表示される。

出典編集

  1. ^ ボス和名は、青柳昌行・猿渡雅史編著、『DARIUS ODYSSEY 公式設定資料集』に準拠。
  2. ^ 「読者が選ぶベストゲーム」『GAMEST MOOK Vol.112 ザ・ベストゲーム2 アーケードビデオゲーム26年の歴史』第5巻第4号、新声社、1998年1月17日、 40頁、 ISBN 9784881994290

参考文献編集

  • 青柳昌行・猿渡雅史編著、『DARIUS ODYSSEY 公式設定資料集』エンターブレイン、2009年、96頁。

関連項目編集

  • グレフ(G.rev) - 本作のスタッフがタイトーから独立して設立した会社。名前はGダライアスの「G」と、「転回、革命」を意味する単語「revolution」に由来する。
  • プレイステーション クラシック - 2018年に発売された、プレイステーション1(PS1)をモチーフにした複数ゲーム同梱型テレビゲーム機(収録されているゲームは全てPS1用ソフトとしてリリースされたもの)。日本国内用発売版に収録されたゲームの一つとして、タイトーのPS1用ゲームソフトでは唯一本作が選ばれている。

外部リンク編集