ビーマイゲスト
ビーマイゲスト(Be My Guest)とは、アメリカ合衆国で産まれたサラブレッドの競走馬である。現役時代はアイルランドで調教を受け、種牡馬となってからはクールモアスタッドで供用されていた。
ビーマイゲスト | |
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欧字表記 | Be My Guest |
品種 | サラブレッド |
性別 | 牡 |
毛色 | 栗毛 |
生誕 | 1974年4月12日[1][2] |
死没 | 2004年2月19日(30歳没)[1][3] |
父 | Northern Dancer |
母 | What a Treat |
母の父 | Tudor Minstrel |
生国 | アメリカ合衆国 |
生産者 | Walter Heafner[1] |
馬主 | Diana Manning[1] |
調教師 | Vincent O'Brien(アイルランド)[3] |
競走成績 | |
生涯成績 | 7戦4勝[1] |
獲得賞金 | 28,814ポンド[1] |
経歴
編集ケンタッキー州の生産者ウォルター・ハーフナーが生産したサラブレッドの牡馬である。父は大種牡馬ノーザンダンサー、母ワットアトリートは1965年の最優秀3歳牝馬という良血の生まれで、1975年にゴフズのイヤリングセールに上場された際には、当時のヨーロッパ記録である12万7000ギニーで落札された[3]。
競走馬時代
編集1976年、2歳時は2戦して1勝を挙げた。
1977年、ラドブロークブルーリバンドトライアルステークス(エプソム・8ハロン110ヤード・G3)を制し重賞初勝利。ニジンスキーステークス(カラ・10ハロン)で2着ののち、ウォーターフォードクリスタルマイル(グッドウッド・8ハロン・G2)とデズモンドステークス(カラ・8ハロン・G3)の2競走を優勝、7戦して4勝の戦績で引退した[1][3]。
種牡馬時代
編集1978年に80万ドルのシンジケートを組まれ、アイルランドのクールモアスタッドで種牡馬となった。初年度からアサート (Assert) 、オンザハウス (On the House) といった活躍馬を輩出し1982年イギリス、アイルランドのリーディングサイアーとなる[1]。イギリスジョッキークラブの調べによれば、ビーマイゲストの産駒1175頭のうち630頭が勝ち上がり、うち67頭がステークス競走勝ちを収めている[1][注 1]。
おもな産駒
編集- Assert(1979年生、1982年ジョッケクルブ賞、アイリッシュダービー、ベンソン&ヘッジスゴールドカップ、ジョーマクグラスメモリアルステークス)
- On the House(1979年生、1982年1000ギニー、サセックスステークス)
- Luth Enchantee(1980年生、1983年ジャック・ル・マロワ賞、ムーラン・ド・ロンシャン賞)
- Go And Go(1987年生、1990年ベルモントステークス)
- Pelder(1990年生、1995年ガネー賞)
- Pentire(1992年生、1995年アイリッシュチャンピオンステークス、1996年キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス)
- Valentine Waltz(1996年生、1999年プール・デッセ・デ・プーリッシュ)
母の父としてのおもな産駒
編集血統表
編集ビーマイゲストの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ノーザンダンサー系 |
[§ 2] | ||
父 Northern Dancer 1961 鹿毛 |
父の父 Nearctic1954 黒鹿毛 |
Nearco | Pharos | |
Nogara | ||||
Lady Angela | Hyperion | |||
Sister Sarah | ||||
父の母 Natalma1957 鹿毛 |
Native Dancer | Polynesian | ||
Geisha | ||||
Almahmoud | Mahmoud | |||
Arbirator | ||||
母 What a Treat 1962 黒鹿毛 |
Tudor Minstrel 1944 鹿毛 |
Owen Tudor | Hyperion | |
Mary Tudor | ||||
Sansonnet | Sansovino | |||
Lady Juror | ||||
母の母 Rare Treat1952 栗毛 |
Stymie | Equestrian | ||
Stop Watch | ||||
Rare Perfume | Eight Thirty | |||
Fragrance | ||||
母系(F-No.) | (FN:8-c) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Pharos 4x5, Hyperion 4x4 | [§ 4] | ||
出典 |
- 母What a Treatはアラバマステークス、ベルデイムステークスなど30戦11勝の成績を挙げ、1965年のアメリカ最優秀3歳牝馬に選ばれている。祖母Rare Treatはフィレンツェハンデキャップなど101戦16勝。Rare Treatの半弟には1962年のベルモントステークス、トラヴァーズステークス優勝馬Jaipur(父Nasrullah)がいる。
- 従兄弟のGolden Fleece(父Nijinsky Ⅱ)は4戦無敗で1982年のエプソムダービーを制しており、デビュー戦とニジンスキーステークスでAssertに勝利している。
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c d e f g h i Avalyn Hunter. “Be My Guest (horse)”. American Classic Pedigrees. 2021年5月22日閲覧。
- ^ “Be My Guest (KY)”. EQUIBASE. 2021年5月22日閲覧。
- ^ a b c d e f “Be My Guest, Sired 78 Stakes Winners, Dead at Age 30”. Blood Horse (2004年2月20日). 2021年5月22日閲覧。
- ^ “Be My Guest Pensioned”. Blood Horse (2003年1月21日). 2021年5月22日閲覧。
- ^ a b c “血統情報:5代血統表|Be My Guest(USA)”. JBISサーチ. 2021年5月22日閲覧。
- ^ a b c d “Be My Guestの血統表”. netkeiba.com. 2021年5月22日閲覧。