チャズ・ダニエル・ローChaz Daniel Roe, 英語発音: /ˈt͡ʃæz ˈdænjəl ˈroʊ/[1]; 1986年10月9日 - )は、アメリカ合衆国オハイオ州ジェファーソン郡スチューベンビル出身のプロ野球選手投手)。右投右打。フリーエージェント(FA)。

チャズ・ロー
Chaz Roe
タンパベイ・レイズ時代
(2018年7月7日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 オハイオ州ジェファーソン郡スチューベンビル
生年月日 (1986-10-09) 1986年10月9日(38歳)
身長
体重
6' 5" =約195.6 cm
190 lb =約86.2 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2005年 MLBドラフト1巡目追補
初出場 2013年7月1日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

経歴

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プロ入りとマイナー時代

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2005年MLBドラフト1巡目追補(全体32位)でコロラド・ロッキーズから指名され、プロ入り。

2010年12月2日にホセ・ロペスとのトレードで、シアトル・マリナーズへ移籍した[2]

2011年11月2日にFAとなった。

2012年1月25日に薬物検査でアンフェタミンの陽性反応を示した事が判明し、50試合の出場停止処分を受けた[3]

独立リーグ時代

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2012年のシーズンは独立リーグであるアメリカン・アソシエーションラレド・リーマーズでプレーした。

ダイヤモンドバックス時代

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2012年9月15日にアリゾナ・ダイヤモンドバックスとマイナー契約を結んだ。

2013年7月1日のニューヨーク・メッツ戦でメジャーデビューを果たした[4]。この年はメジャーで21試合に登板して1勝0敗、防御率4.03、24奪三振を記録した。

マーリンズ傘下時代

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2013年11月1日にウェイバー公示を経てテキサス・レンジャーズへ移籍した[5]が、2014年1月29日にDFAとなった。

その後、2月6日にマイアミ・マーリンズとマイナー契約を結んだ[6]。シーズンでは傘下のAAA級ニューオーリンズ・ゼファーズでプレーし、47試合に登板して3勝3敗14セーブ、防御率3.66、72奪三振を記録した。

ヤンキース時代

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2014年8月31日に金銭トレードでニューヨーク・ヤンキースへ移籍した[7]。ヤンキースでは3試合に登板して防御率13.50の成績を記録し、9月21日にDFAとなった。

オリオールズ時代

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2014年9月24日にウェイバー公示を経てピッツバーグ・パイレーツへ移籍したが、12月2日にFAとなった[6]。12月15日にボルチモア・オリオールズとマイナー契約を結んだ[8]

 
ボルチモア・オリオールズ時代
(2015年6月9日)

2015年は開幕を傘下のAAA級ノーフォーク・タイズで迎え、5月24日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした。そのまま右の中継ぎに定着し、36試合に登板して4勝2敗、防御率4.14、4ホールドを記録した。

2016年4月1日にマイナー契約となり、AAA級ノーフォークに配属された[9]。6月30日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした。7月29日にローガン・オンドルセクの獲得に伴ってDFAとなった[6]。オリオールズでは移籍するまでに9試合に登板して防御率3.72、1勝を記録。また、AAA級ノーフォークでは33試合の登板で防御率2.39、1勝2敗4セーブ、奪三振率10.8という好成績を記録していた。

ブレーブス時代

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2016年8月7日にウェイバー公示を経てアトランタ・ブレーブスへ移籍した[6]。ブレーブス加入後は起用される頻度が高まり、21試合にリリーフ登板。防御率3.60、1勝、20.0イニングで26奪三振と力投した。オリオールズとの合算では、30試合の登板で防御率3.64・2勝・WHIP1.21という、まずまずの成績を記録。また、29.2イニングで37個の三振を記録し(奪三振率11.2)、高い三振奪取能力を示した。

2017年、ブレーブスでは開幕当初3試合に登板した後、右広背筋の張りのためマイナーへ配属された。6月はリハビリ登録されたものの、7月13日にマイナー契約でAAA級グウィネット・ブレーブスへ降格した[6]

レイズ時代

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2017年7月18日に金銭トレードでタンパベイ・レイズへ移籍し、マイナー・オプションで傘下のAAA級ダーラム・ブルズへ配属された[6]。9月5日にメジャー昇格した[10]。9試合で8回と2/3回を投げ、防御率1.07、12奪三振を残した。

2018年は開幕をレイズの中継ぎとして迎える。7月8日に、故障者リストに入った。レギュラーシーズンでは、自身最高となる61試合に登板し、防御率3.58の成績を記録した。

2019年は自己最高を更に更新する71試合に登板した。

2020年オフの10月30日にFAとなった[11]

2021年2月22日にレイズと1年115万ドルで再契約した[12]。オフの11月3日にFAとなった[13]

選手としての特徴

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「ウィッフルボール」や「フリスビー・スライダー」と称させれるスライダーを武器とする[14]

人物

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大叔父に殿堂入り二塁手ビル・マゼロスキーがいる[15]

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
2013 ARI 21 0 0 0 0 1 0 0 1 1.000 95 22.1 18 3 13 3 0 24 1 0 10 10 4.03 1.39
2014 NYY 3 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 13 2.0 3 0 3 0 0 4 1 0 3 2 9.00 3.00
2015 BAL 36 0 0 0 0 4 2 0 4 .667 177 41.1 44 4 17 2 1 38 0 0 19 19 4.14 1.48
2016 9 0 0 0 0 1 0 0 0 1.000 44 9.2 8 2 7 0 0 11 1 0 4 4 3.72 1.55
ATL 21 0 0 0 0 1 0 0 3 1.000 80 20.0 14 0 7 1 1 26 0 0 8 8 3.60 1.05
'16計 30 0 0 0 0 2 0 0 3 1.000 124 29.2 22 2 14 1 1 37 1 0 12 12 3.64 1.21
2017 3 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 13 2.0 3 0 2 0 1 1 0 0 4 2 9.00 2.50
TB 9 0 0 0 0 0 0 0 1 ---- 31 8.2 4 1 3 0 0 12 1 0 1 1 1.04 0.81
'17計 12 0 0 0 0 0 0 0 1 ---- 44 10.2 7 1 5 0 1 13 1 0 5 3 2.53 1.13
2018 61 0 0 0 0 1 3 1 31 .250 203 50.1 35 6 16 1 8 53 1 0 21 20 3.58 1.01
2019 71 0 0 0 0 1 3 1 25 .250 229 51.0 49 3 31 2 1 65 3 1 27 23 4.06 1.57
2020 10 0 0 0 0 2 0 1 2 1.000 39 9.1 10 0 3 0 1 9 0 0 4 3 2.89 1.39
2021 1 0 0 0 0 0 0 0 1 ---- 4 0.2 1 0 1 0 0 2 0 0 2 2 27.00 3.00
MLB:9年 245 0 0 0 0 11 8 3 68 .579 928 217.1 189 19 103 9 13 245 8 1 103 94 3.89 1.34
  • 2021度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績

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投手(P)












2013 ARI 21 2 1 0 0 1.000
2014 NYY 3 1 0 0 0 1.000
2015 BAL 36 1 3 1 0 .800
2016 9 0 1 0 0 1.000
ATL 21 2 1 0 1 1.000
'16計 30 2 2 0 1 1.000
2017 3 0 0 0 0 ----
TB 9 0 0 0 0 ----
'17計 12 0 0 0 0 ----
2018 61 2 6 0 2 1.000
2019 71 0 3 1 0 .750
2020 10 0 0 0 0 ----
2021 1 0 0 0 0 ----
MLB 245 8 15 2 3 .920
  • 2021年度シーズン終了時

背番号

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  • 34(2013年)
  • 64(2014年)
  • 65(2015年 - 2016年途中)
  • 50(2016年途中 - 同年終了、2021年 - 同年終了)
  • 51(2017年 - 同年途中)
  • 52(2017年途中 - 2020年)

脚注

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  1. ^ 英語のIPA発音記号変換(アメリカ英語)”. tophonetics.com. 2020年10月22日閲覧。
  2. ^ Thomas Harding (2010年12月2日). “Rockies pick up infielder Lopez from Seattle” (英語). mlb.com: News. MLB Advanced Media. 2017年7月14日閲覧。
  3. ^ Danny Wild (2012年1月26日). “First-rounder Roe suspended 50 games Outfielder Borges also banned for refusing to take drug test” (英語). Milb.com. 2016年4月7日閲覧。
  4. ^ Jon Hale (2013年7月3日). “Chaz Roe's promotion latest sign that Lexington is becoming a baseball town” (英語). kyforward.com. 2016年4月7日閲覧。
  5. ^ Richard Durrett (2013年11月1日). “Rangers claim RHP Chaz Roe from Arizona” (英語). espn.com. ESPN. 2016年4月7日閲覧。
  6. ^ a b c d e f MLB公式プロフィール参照。2017年7月19日閲覧。
  7. ^ Brendan Kuty (2014年8月31日). “Yankees trade for Chaz Roe: What you should know about him” (英語). NJ.com. New Jersey On-Line LLC. 2016年4月7日閲覧。
  8. ^ Orioles sign RH Chaz Roe” (英語). Baltimore Sports and Life (2014年12月13日). 2016年4月7日閲覧。
  9. ^ Jeff Todd (2016年4月1日). “Orioles Outright Zach Phillips” (英語). MLB Trade Rumors. 2016年4月7日閲覧。
  10. ^ Connor Mount (2017年9月5日). “Archer hoping to return vs. Red Sox” (英語). MLB.com. 2017年9月7日閲覧。
  11. ^ Anthony Franco (2020年10月30日). “Pirates Claim Michael Perez Off Waivers From Rays” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年11月8日閲覧。
  12. ^ Rays Re-Sign Chaz Roe To Major League Deal” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年2月22日閲覧。
  13. ^ 160 Players Become XX(B) Free Agents” (英語). mlbplayers.com (November 3, 2021). November 5, 2021閲覧。
  14. ^ 「ここまで曲がったら楽しいやろなぁ」レイズ右腕の異次元スライダーにファン心酔”. Full-Count (February 23, 2021). November 28, 2021閲覧。Chaz Roe, 79mph Frisbee Slider. 🥏” (英語). Rob Friedman (@PitchingNinja) - X(旧Twitter) (July 26, 2021). November 28, 2021閲覧。
  15. ^ 「アトランタ・ブレーブス」『2017MLB選手名鑑全30球団コンプリートガイド』 日本スポーツ企画出版社 72頁

関連項目

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外部リンク

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