神戸 文也(かんべ ふみや、1994年5月9日 - )は、群馬県高崎市出身[1]の元プロ野球選手投手)。右投右打。

神戸 文也
2019年9月20日 京セラドーム大阪にて
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 群馬県高崎市
生年月日 (1994-05-09) 1994年5月9日(30歳)
身長
体重
182 cm
82 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2016年 育成選手ドラフト3位
初出場 2019年8月10日
最終出場 2020年7月2日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
派遣歴

経歴

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プロ入り前

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小学生時に高崎市の塚沢リトルジャイアンツで野球を始め、中学では硬式の高崎ボーイズに所属した[1]前橋育英高等学校に進学後、同校は神戸が2年生時(2011年)の春の選抜に初出場を果たしたものの、神戸自身はメンバー外であった[1]。2年秋の新チームからはベンチ入りし、外野手や控え投手として出場した。3年春の関東大会で好投したことが立正大学硬式野球部関係者の目に止まり、高校卒業後は同大学に進学するも、4年間で公式戦12試合の登板に留まった[1]立正大学での同期には、後にオリックスでもチームメイトとなる黒木優太がいる。

2016年度ドラフト会議オリックス・バファローズから育成ドラフト3位で指名を受けた[2]。背ネームはヘボン式ローマ字KAMBE

オリックス時代

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2019年8月10日、楽天生命パークにてプロ初登板の様子

2017年は、ウエスタン・リーグにおいて7試合に登板。11回2/3を投げ、勝敗は付かず、防御率6.94の成績を残した[3]

2018年は、ウエスタン・リーグにおいて5試合に登板。5回を投げ、0勝1敗ながら自責点は0であったため、防御率は0.00を記録した[4]。6月14日から[5][6][7]9月14日まで[8]独立リーグベースボール・チャレンジ・リーグに所属する福井ミラクルエレファンツへ派遣され、同リーグの公式戦10試合に登板。66回1/3を投げ、4勝4敗、防御率3.80、42奪三振を記録した。

2019年は、7月下旬までに2軍で中継ぎとして16試合1勝1敗、防御率3.86の成績を残し[9]、7月25日に本田仁海と同時に支配下登録されることが球団より発表され、同日NPB公示された[10][11]。新しい背番号は95。8月2日に初めて1軍登録され[12]、8月10日の対東北楽天ゴールデンイーグルス戦(楽天生命パーク宮城)でプロ初登板を果たしたが、先頭打者のゼラス・ウィーラーに本塁打を浴びるなどして、2/3回を被安打2、四球1の投球内容で降板した。しかしその後は徐々に安定感を発揮して僅差の展開や勝ち試合でも起用されるようになり[13][14]、9月2日の対千葉ロッテマリーンズ戦(ZOZOマリンスタジアム)で延長10・11回の2回を6人で抑え、プロ初ホールドを挙げた。シーズン通算で19試合に登板し、防御率3.86、5ホールドを記録した[14]

2020年は、開幕を一軍で迎え6月19日の対楽天戦(京セラドーム大阪・開幕戦)で同点で迎えた8回から中継ぎ登板するも鈴木大地に適時打を許し敗戦投手となった[15]。その後も4試合に中継ぎ登板していたが7月3日、1軍登録を抹消[16]。この年は以降1軍出場が無く5試合に登板して1敗、防御率9.53でシーズンを終えた。

2021年シーズンは一軍での登板はなく、10月5日に球団より戦力外通告を受けた[17]。12月8日にメットライフドームにて開催された12球団合同トライアウトを受けた[18]

社会人時代

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2022年1月14日、社会人野球のエイジェックで現役続行することが発表された[19]。エイジェックには1季在籍、シーズン終了後の12月23日、チームより退部することが発表された[20]

選手としての特徴・人物

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最速151km/h[1][21]ストレートフォークボールを武器とする[14]。決め球のフォークボールは、立正大学在学中に、当時ボストン・レッドソックスに所属していた上原浩治がテレビ番組の特集の中で握りを公開していたのを参考にし、大学4年時から本格的に投げ始めたものである[13][14]

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
2019 オリックス 19 0 0 0 0 0 0 0 5 ---- 85 21.0 17 4 5 0 2 19 0 0 10 9 3.86 1.05
2020 5 0 0 0 0 0 1 0 1 .000 33 5.2 9 0 7 0 0 5 0 0 7 6 9.53 2.82
通算:2年 24 0 0 0 0 0 1 0 6 .000 118 26.2 26 4 12 0 2 24 0 0 17 15 5.06 1.43

年度別守備成績

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投手












2019 オリックス 19 2 4 0 0 1.000
2020 5 0 1 0 0 1.000
通算 24 2 5 0 0 1.000

記録

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初記録
その他の記録
  • 初登板で対戦した第一打者に被本塁打:2019年8月10日、対東北楽天ゴールデンイーグルス19回戦(楽天生命パーク宮城)、9回裏にゼラス・ウィーラーに左中越ソロ ※史上74人目

独立リーグでの投手成績

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W
H
I
P
2018 福井 10 4 4 0 0 .500 66.1 276 60 7 42 17 2 36 28 4 0 3.80 1.16
通算:1年 10 4 4 0 0 .500 66.1 276 60 7 42 17 2 36 28 4 0 3.80 1.16

背番号

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  • 126(2017年 - 2019年7月24日)
    • 15(2018年)※福井ミラクルエレファンツでの背番号
  • 95(2019年7月25日 - 2021年)

脚注

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  1. ^ a b c d e 神戸文也(立正大/オリックス育成2位指名)球児だった母の夢を託され、プロの世界へ”. BASEBALL GATE (2016年12月19日). 2018年1月28日閲覧。
  2. ^ 2016年度ドラフト会議 契約交渉権獲得選手”. オリックス・バファローズ (2016年10月20日). 2018年1月28日閲覧。
  3. ^ 2017年度 オリックス・バファローズ 個人投手成績(ウエスタン・リーグ) 日本野球機構公式サイト
  4. ^ 2018年度 オリックス・バファローズ 個人投手成績(ウエスタン・リーグ) 日本野球機構公式サイト
  5. ^ 【オリックス】育成投手の神戸をBC福井に派遣 期間は今季終了まで”. スポーツ報知 (2018年6月11日). 2018年6月16日閲覧。
  6. ^ 育成選手派遣のお知らせ”. オリックス・バファローズ (2018年6月11日). 2018年6月16日閲覧。
  7. ^ オリックスから選手派遣のお知らせ”. 福井ミラクルエレファンツ公式サイト (2018年6月11日). 2018年6月16日閲覧。
  8. ^ 派遣期間終了のお知らせ”. 福井ミラクルエレファンツ公式サイト (2018年9月14日). 2018年1月14日閲覧。
  9. ^ オリックス、神戸&本田の育成両右腕を支配下登録”. 日刊スポーツ (2019年7月25日). 2019年7月27日閲覧。
  10. ^ 神戸投手、本田投手 支配下選手登録のお知らせ”. オリックス・バファローズ (2019年7月25日). 2019年7月25日閲覧。
  11. ^ 新規支配下選手登録 2019年度”. 日本野球機構. 2019年7月27日閲覧。
  12. ^ 2日の公示 阪神が藤浪、巨人は炭谷を抹消 西武は前日死球の金子侑を抹消”. Full-Count (2019年8月2日). 2019年9月2日閲覧。
  13. ^ a b オリックス神戸、上原“直伝”宝刀で育成から飛躍”. 日刊スポーツ (2019年10月20日). 2019年11月5日閲覧。
  14. ^ a b c d オリックス・神戸文也 覚悟を持って大きく成長/どうなる!?契約更改”. 週刊ベースボールONLINE (2019年11月5日). 2019年11月5日閲覧。
  15. ^ “楽天、八回に一挙8点で開幕白星! オリックス9季連続開幕戦黒星”. サンケイスポーツ. (2020年6月19日). https://www.sanspo.com/article/20200619-UDIGR5GXGJJ67CPXQFLPQUBIDQ/ 2021年1月27日閲覧。 
  16. ^ “【パ・リーグ公示】7月3日 ソフトバンク・古谷が登録”. サンケイスポーツ. (2020年7月3日). https://www.sanspo.com/article/20200703-Q5UEJETDPBLPVNGIFERKCRW7AI/ 2021年1月27日閲覧。 
  17. ^ 来季の選手契約について”. オリックス・バファローズ (2021年10月5日). 2021年1月14日閲覧。
  18. ^ “【トライアウト】オリックス神戸文也148キロ 午前の部最速をマーク”. 日刊スポーツ. (2021年12月8日). https://www.nikkansports.com/m/baseball/news/202112080000379_m.html 2022年1月14日閲覧。 
  19. ^ NPB出身3選手 入社のお知らせ”. エイジェック硬式野球部 (2022年1月14日). 2022年1月14日閲覧。
  20. ^ 退部選手のお知らせ”. エイジェック硬式野球部 (2022年12月23日). 2022年12月26日閲覧。
  21. ^ 【オリックス】育成選手の神戸と本田が支配下登録、支配下選手は上限の70人に”. スポーツ報知 (2019年7月25日). 2019年8月10日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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