松村彦次郎
日本の俳優、男性声優 (1927-2006)
松村 彦次郎(まつむら ひこじろう、1927年6月30日[2][3][4][5] - 2006年7月5日[2][3])は、日本の俳優、声優。東京府出身[2][3][4]。千葉農業専門学校農芸化学科卒業[6]。
まつむら ひこじろう 松村 彦次郎 | |
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本名 | 松村 彦次郎[1] |
生年月日 | 1927年6月30日 |
没年月日 | 2006年7月5日(79歳没) |
出生地 | 日本・東京府[2][3][4] |
ジャンル | 俳優・声優 |
活動期間 | 1950年代 - 2006年 |
人物
1951年11月、劇団ぶどうの会入団[7][4]。1961年2月、ぶどうの会を脱退し、山田肇、篠原大作、花形恵子などともに劇団風を創立[7][8]。同劇団の経営責任者でもあった[8]。1982年に劇団風が解散した後、グループ82を設立[6]。
その後、フリーランスを経て[9]、プロダクション・エムスリー[1]、希楽星に所属していた。テレビドラマ、舞台、アニメ、洋画吹き替え等で幅広く活躍した。1996年、宮沢賢治作品の一人芝居で「イーハトーブ賞」を受賞した。
出演
テレビドラマ
- ここに人あり(第143回)夏ミカン(1960年6月22日、NHK)
- のぞみ(1960年7月1日、NHK)
- 澪(1960年8月26日、NHK)
- 生き甲斐(1960年9月2日、NHK)
- オタスの森(1960年11月6日、NHK)
- 美しき侍(1961年1月22日、NHK)
- 海と鯨と男たち(1961年2月10日、NHK)
- 青年 第一部 維新編 渦潮 〈坂本竜馬伝〉(1961年、NHK)
- 松本清張シリーズ・黒の組曲 第14話「偶数」(1962年7月5・6日、NHK)
- 良太の村(1964年 - 1966年、NHK学校放送 小学3年向け・社会)
- 鞍馬天狗(1969年、NHK)
- 赤ひげ(NHK)
- 第14話「虎落笛」(1973年)
- 第19話「ひとり」(1973年)
- 第40話「約束」(1973年)
- 火曜日の女シリーズ「ガラス細工の家」(1973年、日本テレビ / ユニオン映画)
- 大河ドラマ(NHK)
- 松本清張シリーズ・愛の断層(1975年11月1日、NHK土曜ドラマ) - 署長
- 手帳(1976年、TBS系日曜劇場)
- 砂の器(1977年、フジテレビ系ゴールデンドラマシリーズ) - 国語研技官
- 松本清張おんなシリーズ・張込み(1978年4月2日、TBS系日曜劇場)
- 悪女について(1978年、ANB系)
- 翔べ! 必殺うらごろし 第13話「手が動く! 画家でないのに絵を描いた」(1979年、ABC / 松竹) - 浮世亭
- そば屋梅吉捕物帳 第15話「遠山桜を狙う奴」(1980年、12ch) - 森下久蔵
- 大江戸捜査網 第565話「妖艶やわ肌刺青針」(1982年、テレビ東京 / 三船プロ) - 信濃屋徳兵衛
- 北の国から(1981、FNN系) -渡辺医師
- 松本清張シリーズ・けものみち(1982年1月、NHK土曜ドラマ) - 医師
- おしん(1983年、NHK) - 商店街の役員
- 序の舞(1984年、テレビ朝日系)
- 宮本武蔵(1984年、NHK) - 吾助
- 流れ星佐吉 最終話「さよなら大興行」(1984年、KTV / 松竹)
- 太陽にほえろ!(第651回)号泣(1985年、NTV系)
- 真田太平記(1985年、NHK) - 生駒親正
- 愛の嵐(1986年、フジテレビ系)
- まんが道(1986年、NHK) - 高田啓三(島田啓三)
- まんが道・青春篇(1987、NHK)
- Big Bird in Japan [1](1988年、NHK)
- 火曜サスペンス劇場「殺意の爪」(1989年8月8日、NTV系・エイジェント21)
- 外科医有森冴子 第1シリーズ 第2話「あぶない外科医」(1990年4月21日、NTV系)
- 尼さん探偵名推理3(1991年11月16日、ABC土曜ワイド劇場)
- 忠臣蔵 風の巻・雲の巻(1991年12月13日、FNN系) - 原惣右衛門
- 約束の夏(1992年、FNN系) - 竹中常務
- 殺人回廊(1992年2月4日、NTV系火曜サスペンス劇場)
- 七人の女弁護士(第3シリーズ)(1993年2月18日、テレビ朝日系)
- 大人のキス(1993、NTV)
- かりん(1993年、NHK)
- 松本清張スペシャル・状況曲線(1994年11月26日、テレビ朝日土曜ワイド劇場)
- 輝け隣太郎(1995年、TBS系日曜劇場)
- 蔵(1995年、NHK)
- 天までとどけ 5〜8(1996年 - 1999年、TBS) - 岩松
- 黄落(1997年5月1日、テレビ東京系)
- 左手に告げるなかれ(1997年12月12日、FNN系)
- さしすせそ!?(1997年、TBS)
- ウルトラマンコスモス 第36話「妖怪の山」(2002年3月9日、毎日放送) - 奥日高村の長老
- 温泉若おかみの殺人推理 下呂温泉〜飛騨高山(2002年4月13日、テレビ朝日土曜ワイド劇場)
- 太陽と雪のかけら(2002年9月2日 - 11月1日、TBS)
- 警視庁科学捜査研究所・文書鑑定の女2(2004年2月7日、テレビ朝日土曜ワイド劇場)
映画
- 教室二〇五号(1974年) - 校長先生
舞台
- 朗読劇・北越雪譜(1974年)- 演出(小津美和子と共同演出)
- 道成寺(1988年、三百人劇場) - 男客C
- ロスメルスホルムの白い馬(2002年、シアターΧ)
吹き替え
洋画
- 偉大な生涯の物語(ヘロデ大王〈クロード・レインズ〉)
- エクソシスト(マックス・フォン・シドー)
- エクソシスト2(マックス・フォン・シドー)
- オデッサ・ファイル(マルクス)※テレビ朝日版
- オリエント急行殺人事件(ジョージ・クールリス)
- カーツーム ※NETテレビ版
- カサブランカ(サム〈ドーリー・ウィルソン〉)※NETテレビ版
- ガンジー ※フジテレビ版
- 恐怖の岬 ※NETテレビ版
- 超高層プロフェッショナル(アート・カーニー)
- サンダー
- 白熱(R・G・アームストロング)
- ダーククリスタル(長老)※NHK-BS版
- 八月の鯨(ミスター・マラノフ〈ヴィンセント・プライス〉)
- ハリーとトント(チーフ・ダン・ジョージ)※テレビ朝日版(再放送版がBD収録)
- 不思議の国のアリス
- ベン・ハー(サイモニデス〈サム・ジャッフェ〉)※フジテレビ版(日本語吹替音声追加収録版 ブルーレイ収録)
- ポセイドン・アドベンチャー(マニー・ローゼン〈ジャック・アルバートソン〉)※日本テレビ版(日本語吹替完全版ブルーレイBOX収録)
- マニトウ(バージェス・メレディス)
海外ドラマ
- インディ・ジョーンズ/若き日の大冒険(フロイト)
- 刑事コロンボシリーズ
- ロンドンの傘(ウィルフリッド・ハイド=ホワイト)
- 断たれた音(ジャック・クラスチェン)
- さらば提督(ウィルフリッド・ハイド=ホワイト)
- 三国志演義(陶謙恭祖)
- ヤングライダーズ(メディシンマン、町長、ドック)
- 名探偵ポワロ 第25話「スペイン櫃の秘密」(バーゴイン)
テレビアニメ
- 赤胴鈴之助(1973年)
- 侍ジャイアンツ(1973年)
- 荒野の少年イサム(1973年)
- 宇宙戦士バルディオス(1980年) - クラン
- スペースコブラ(1983年) - ドクター
- TEXHNOLYZE(2003年) - ファシリティの老人
劇場アニメ
OVA
- 世界の光 親鸞聖人(1992年) - 法然
- GOLDEN BOY さすらいのお勉強野郎(1995年) - うどん屋の主人
ラジオドラマ
- タイフォイド・メアリー(1980.3.15、NHK・FM)
- 飛騨の石室(1975.05.23、NHK・FM)
朗読
- 『松村彦次郎 詩を演ずる』 銀座みゆき館劇場
- 第一回(1989.6.21-0625)山本太郎・岡崎清一郎・草野心平の詩
- 第二回(1990.6.6-10)
- 砂と星のあいだに(1990.10.16-19、青山円形劇場)青山演劇フェスティバル
- 第三回(1991.6.5-09)
- 第四回 金子光晴/詩(IL,若葉のうた)(1993.6.21-27)15編の詩。最後、菊田守「満月」。
- 第五回 宮沢賢治・高見順(1994)
- 第六回(1995)
- 第七回(1997)
- 第八回 講演・たばこの害/これもまことだ(1997.6.18-22)アントン・チェーホフ、正宗白鳥
- 第九回(1998)
- 第十回(1999.6.30-7.4)
- 朗読ひとり芝居「宮沢賢治―光と風の中の修羅」(1996.9.23、宮沢賢治イーハトーブ館)宮沢賢治学会第7回定期大会「ポランの広場」 宮沢賢治生誕百年記念・劇団「双子座」特別公演・千葉剛(東京農業大学教授)脚本
- 朗読劇 宮沢賢治「鹿踊りの始まり」(1998.7.20、草野心平記念文学館)開館一周年特別企画展『宮沢賢治展』
- 宮沢賢治「原体剣舞連」(1998.10.25、秋田桂城短期大学 秋田県大館市)宮沢賢治学会地方セミナーin秋田おおだて 「大館曲げわっぱ太鼓の会」と共演
- 日本詩人クラブ東京大会<東京詩祭2000><日蘭詩人交流>2部<ポエトリ・リサイタル>(2000.10.14、池袋サンシャインシティプリンスホテル)
- 山波言太郎特別講演「ファンタジーよりおもしろい 現代に生きる 宮沢賢治の霊の世界」(『宮沢賢治の霊の世界』出版記念)(2001.9.23、銀座ヤマハホール)語り/松村彦次郎、歌/青木由有子
- 『松村彦次郎・詩を語る』 銀座みゆき館劇場
- (1)(2000)
- (2)(2001)
- (3)折口信夫「死者の書」を読む<其の一>」(2002)
- (4)折口信夫「死者の書」を読む<其のニ>」(2003.6.27)
その他
- 世界まるごとHOWマッチ(TBSテレビ)※声の出演
劇評
- 斉藤一也「劇評宮沢賢治・高見順の「詩を演ずる」松村彦次郎」賢治研究 第64号 46-47頁 宮沢賢治研究会 94年9月
出典
- ^ a b 『声優事典 第二版』キネマ旬報社、1996年、276頁。ISBN 4-87376-160-3。
- ^ a b c d 「松村彦次郎」 。コトバンクより2022年1月9日閲覧。
- ^ a b c d “松村彦次郎の解説”. goo人名事典. 2022年1月9日閲覧。
- ^ a b c d 『新劇便覧』テアトロ、1965年、315頁。
- ^ 『声優名鑑』、634頁、成美堂出版、1999年、ISBN 978-4415008783
- ^ a b 「新劇俳優名鑑」『新劇便覧1984』テアトロ、1983年、末179頁。
- ^ a b 『声優の世界-アニメーションから外国映画まで』朝日ソノラマ〈ファンタスティックコレクション別冊〉、1979年10月30日、103頁。
- ^ a b 『劇団協議会月報』12月号、劇団協議会幹事会、1965年、8、15。
- ^ 「新劇俳優名鑑」『新劇便覧1989』テアトロ、1989年、182頁。
- ^ “老人Z HDマスター版 DVD”. ソニーミュージック. 2016年8月21日閲覧。