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ふらんす亭(ふらんすてい)は、株式会社フードデザインが経営するステーキ焙煎カレーを主力商品としたチェーンファミリーレストランである。首都圏を中心に2018年現在20店舗を展開している。過去に約200店舗を展開していた時期もある[1]

株式会社フードデザイン
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 164-0846
東京都中野区中野5-61-6 サンモール富士ビル
設立 2006年3月27日
業種 小売業
事業内容 飲食店の経営
代表者 川上幸二
資本金 1億円
発行済株式総数 29,000株
売上高 1億1,000万円(平成24年3月期)
主要株主 井戸実(100%)
外部リンク http://www.francetei.com/
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沿革編集

「ふらんす亭」という店名は、創業者松尾満治が22歳時に修行した長崎県佐世保市レストランの名に由来する[1](佐世保ふらんす亭は現在閉店している[2])。松尾が大学入学のため東京へ行く列車待ちの時間に佐世保ふらんす亭に飛び込んだ際、カレーライス単品を注文するも温かい応対に接した[3]。のちに松尾が大学卒業後、飲食業での起業を志した際に1年間の期限付で修行を頼み込んだ[3]。修行を終え、東京での起業時に「ふらんす亭」の名を使うことを許された[1][4]。屋号には、味とサービス両方共に妥協しない強い思いを込めている。

1979年に東京・下北沢のビル地下で10坪の店舗を開業[1][2][4]。当初はカレーを売りにしていたが[4]、ステーキをメインとする店舗に移行[5]。レモン果汁の入ったステーキソースを用いた「レモンステーキ」を開発して好評を博した[1]

1999年、ベンチャー・リンクと合弁会社を設立して事業拡大とフランチャイズ化を行い、最大時に約200店舗(うちフランチャイズ店が6割)を展開した[1]。しかし、経営不振から2006年にファンドに事業譲渡した[1]

年表編集

  • 1979年12月 - 松尾が東京下北沢で「ふらんす亭」を開業する。
  • 1980年3月 - 『有限会社松蔵』を設立する。
  • 1999年3月 - 『有限会社松蔵』と『株式会社ベンチャー・リンク』の合弁会社、『株式会社ふらんす亭』を設立する。
  • 2002年2月 - 「源火」第1号店を新宿に開店する。
  • 2002年3月 - 「じゃんけん」第1号店を所沢に開店する。
  • 2003年9月 - 「Grill Chef」第1号店を久留米に開店する。
  • 2004年1月 - 「和カフェ・パリ蔵」第1号店を京都に開店する。
  • 2004年7月 - 「イタリアキッチン・ミセスコング」第1号店をに開店する。
  • 2005年10月 - 「キッチンふらんす亭」直営店第1号店を経堂に開店する。
  • 2006年9月 - 『株式会社ふらんす亭』が物流事業運営子会社『株式会社フードデザイン』を統合し、『株式会社フードデザイン』へ社名変更する。
  • 2006年9月 - 「ふらんす亭」をファンド(山田MTSキャピタル)へ事業譲渡する。
  • 2008年4月 - 『株式会社フードデザイン』が『スターゼン』の100%子会社になる。
  • 2010年4月 - 「ふらんす亭」を『エムグラントフードサービス』へ業務委託する。
  • 2012年9月 - スターゼン保有のフードデザイン全株式を、エムグラントフードサービスの井戸実へ売却する。

経営編集

株式会社フードデザインは「ふらんす亭」を主力に「キッチンふらんす亭」、ラーメン「源火」、「居酒屋じゃんけん」、「cafeパリ蔵」、「イタリア食堂Mrs.KONG」をプロデュースするも経営難から、現在は株式会社フードデザインが経営権を有して株式会社エムグラントフードサービスが運営しており、主力のレモンステーキソースや焙煎カレーなどは開店当時に人気を博していた風味や素材と異なっている。有限会社松蔵が当時のカレーやレモンステーキを消費者向けに通信販売しているが、資本などの関係性は皆無である。

メニュー編集

薄切りステーキ
レモンステーキ」は薄切り肉を特製レモンソースを、「ねぎ塩焼き」はねぎ塩ソースをかけて焼き上げたもので、量目は各々M120g(薄切り肉4~5枚程)、L160g(薄切り肉5~7枚程)である。以前「サーロインステーキ」同等肉の「サーロイン」がシングル(100g)、ダブル(200g)で設定され、2006年メニュー改定時に「サービス八丁みそ焼き」が設定された時期もある。川越達也はTV番組上で「肉がしっかりのったもやし炒め」と評している。
粗挽きハンバーグ
「和風」、「ガーリック」、「てりやきマヨネーズ」、「ねぎ塩」、「イタリアンチーズ」、「デミたま」など7商品が設定されており、「選べるコンビプレート」でも提供されている。
焙煎カレー
牛筋肉を煮込んだ黒色のカレーで、「チーズ」、「エッグ」、「ハンバーグ」などが店舗により設定されておりリピーターもいる。2011年8月30日放送の「お願い!ランキング」内「美食アカデミー」では、「ふらんす亭エッグカレー」がステーキやハンバーグを抑え1位に扱われている。開店当時の風味を醸す商品を、有限会社松蔵がレトルトで量販店や通信販売などで販売している。
ステーキ
「サーロイン」、「ランプカット」、「チキン」などが設定されている。
コンビプレート
1つの鉄判に2つの料理が盛られたセットでサラダ、スープ、ライスなどが共に提供される。

調理編集

シズル感
鉄板で提供する料理は、調理直後を印象付けるため、焼成音とソースの飛び跳ねでシズル感を強調している。
鉄判
ステーキとハンバーグを提供する鉄板を、発音と意味も鉄板と同じだが小判型鉄板の意味で「鉄判」と呼称している。

クレーム対応編集

井戸実はFacebookに寄せられる利用客のクレームを目にし、「たった1000円の食事でクレームをするな!」「ホントにうぜーなぁ」「(肉が固いとの指摘に対して)僕はそのお客様に『顎を鍛えてください。』とメールで返信したことがある」など[6]コメントしている。提供する料理のクレームは調理方法に問題があると思われる場合を除き無視している、と「ロードサイドのハイエナのブログ」(2011年8月17日)で記し、「『口に合わないんだから来なければ良い』とのスタンスでいることが至極大事」「味に関してのクレームは受け付けない様にする事が大事」「クレームをしてくる人とか本当に如何なものかと思います」「全てのお客様の嗜好にあうものを作るのは不可能」「本部が決定している商品を正確に提供していれば不味いといわれてもめげる必要はありません」[7]と記している。

脚注編集

  1. ^ a b c d e f g 千葉哲幸 (2018年12月5日). “かつてのステーキ王が「ファストステーキ」に挑戦”. 商業界オンライン. 2018年12月7日閲覧。
  2. ^ a b 昆清徳 (2018年11月27日). “最後までアツアツ ふらんす亭創業者が仕掛ける新型ステーキ店 (3/4)”. ITmedia. 2018年12月7日閲覧。
  3. ^ a b 第2回 修行時代に無駄はない。感謝の気持ちで修行をすべし!”. 起業のためのネット講義 相手が欲しがるツボを探し出す!物を売る基本を忘れないことが繁盛の絶対条件. 外食.biz. 2018年12月7日閲覧。
  4. ^ a b c 第4回 あらゆる失敗を重ねた「ふらんす亭」一号店”. 起業のためのネット講義 相手が欲しがるツボを探し出す!物を売る基本を忘れないことが繁盛の絶対条件. 外食.biz. 2018年12月7日閲覧。
  5. ^ 第5回 5年目で気付いたマーケットの重要性”. 起業のためのネット講義 相手が欲しがるツボを探し出す!物を売る基本を忘れないことが繁盛の絶対条件. 外食.biz. 2018年12月7日閲覧。
  6. ^ ふらんす亭」井戸実氏また物議 飲食店主や従業員のホンネ代弁?
  7. ^ 不味いと言うクレームは無視する。」 ロードサイドのハイエナのブログ、2011年8月17日。

外部リンク編集