みなみのかんむり座

みなみのかんむり座(みなみのかんむりざ、南冠座、Corona Australis)は、南天の星座トレミーの48星座の1つ。かんむり座 (Corona Borealis) とは別の星座である。最も明るい星でも4等星と暗く、日本の大部分では南の低い空でしか見ることができない。

みなみのかんむり座
Corona Australis
Corona Australis
属格 Coronae Australis /
Coronae Austrinae
略符 CrA
発音 英語発音: [kɵˈroʊnə ɒˈstreɪlɨs]もしくは/kɵˈroʊnə ɒˈstraɪnə/、属格:/kɵˈroʊniː/
象徴 The Southern Crown
概略位置:赤経 19
概略位置:赤緯 −40
広さ 128平方度 (80位
主要恒星数 6
バイエル符号/
フラムスティード番号
を持つ恒星数
14
系外惑星が確認されている恒星数 0
3.0等より明るい恒星数 0
10パーセク以内にある恒星数 0
最輝星 α CrA(4.087[1]
最も近い星 HD 177565;(56光年)
メシエ天体 0
流星群 Beta Corona Austrinids
隣接する星座 いて座
さそり座
さいだん座
ぼうえんきょう座
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主な天体編集

恒星編集

  • α星メリディアナ[2] (Meridiana[1][3]) は、この星座で唯一の固有名が付けられた恒星である[3]。4.087等。

星団・星雲・銀河編集

由来と歴史編集

国際天文学連合 (IAU) が1922年に88の星座とその名称、3文字の略称を定めた際にCorona Australisと定められたが、1932年に4文字の略称を定めた際に名称がCorona Austrinaとされたため、両方の表記が使われるようになった[4]。1955年に4文字略称が廃止された際にもこの混乱は是正されず、2008年にようやく Corona Australis に統一された[4]。なお、1994年に刊行された旧文部省の『学術用語集天文学編(増訂版)』では「Corona Austrina」が採用されていた[5]

一つの星座として独立して扱われた最古の記録は、紀元前1世紀頃のギリシャの数学者ゲミノスの『ファイノメナ序説』 (Εἰσαγωγὴ εἰς τὰ Φαινόμενα) によるものである[6]クラウディオス・プトレマイオスは13の星をこの星座に含めていたが、そのうちの星の1つは現在ぼうえんきょう座α星とされている[6]

この冠は、ディオニューソスが母セメレーを冥界から救い出したのちに天に置かれたものとする神話がある。ヒュギーヌスはこれをかんむり座に関する神話であるとしているが、二つの星座を混同していると考えられる[6]

射手の冠、ケンタウルスの冠などと呼ばれることもあるが、これはすぐ近くにいて座があるためである[7]

脚注編集

  1. ^ a b Results for alf CrA”. SIMBAD. CDS. 2018年6月28日閲覧。
  2. ^ 原恵 『星座の神話 - 星座史と星名の意味』(新装改訂版第4刷)恒星社厚生閣、2007年2月28日、154頁。ISBN 978-4-7699-0825-8 
  3. ^ a b IAU Catalog of Star Names”. 国際天文学連合 (2018年6月19日). 2018年6月28日閲覧。
  4. ^ a b Ridpath, Ian. “The Constellations 1”. 2022年3月31日閲覧。
  5. ^ 「第3部 1.星座名」 『文部省 学術用語集 天文学編』(増訂版)、1994年11月15日、306頁。ISBN 4-8181-9404-2 
  6. ^ a b c Ridpath, Ian. “Corona Australis”. Star Tales. 2022年3月31日閲覧。
  7. ^ Richard H. Allen (2013-02-28). Star Names: Their Lore and Meaning. Courier Corporation. p. 172. ISBN 978-0-486-13766-7. https://books.google.com/books?id=vWDsybJzz7IC 

座標:   19h 00m 00s, −40° 00′ 00″