ゴーストザッパー

アメリカ合衆国の競走馬

ゴーストザッパー (Ghostzapper) [2][3]は、アメリカ合衆国競走馬種牡馬。主な勝ち鞍に2004年ブリーダーズカップ・クラシックウッドワードステークスヴォスバーグステークス2005年メトロポリタンハンデキャップ。2004年のエクリプス賞年度代表馬、最優秀古馬に選出された。

ゴーストザッパー
欧字表記 Ghostzapper[1]
品種 サラブレッド[2]
性別 [2]
毛色 鹿毛[2]
生誕 2000年4月6日[1]
Awesome Again[1]
Baby Zip[1]
母の父 Relaunch[1]
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国(ケンタッキー州)[1]
生産者 アデナスプリングズ[1]
馬主 ストロナック・ステーブル[1]
調教師 ロバート・フランケル(アメリカ)[1]
競走成績
タイトル エクリプス賞年度代表馬(2004年)[2]
エクリプス賞最優秀古馬(2004年)
生涯成績 11戦9勝[1][2]
獲得賞金 3,446,120ドル[1]
勝ち鞍
GI ブリーダーズカップ・クラシック 2004年
GI ウッドワードステークス 2004年
GI ヴォスバーグステークス 2004年
GI メトロポリタンハンデキャップ 2005年
GII トムフールハンデキャップ 2004年
GIII フィリップ・H. アイズリンBCハンデキャップ 2004年
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競走馬時代編集

  • 特記事項なき場合、本節の出典はEQIBASE[1]

2002年11月16日ハリウッドパーク競馬場のメイドン競走でデビューし、2着に9馬身差をつけて勝利。2戦目のアローワンス競走は4着に終わるものの、2003年になってベルモントパーク競馬場での3戦目、サラトガ競馬場での4戦目とアローワンス競走を連勝して4戦3勝とする。重賞初出走となるG1競走キングスビショップステークスはヴァリドヴィデオの3着に終わったが[4]、続いてヴォスバーグステークスに出走し、2着アガダンに6馬身2分の1差をつけて初G1制覇を果たした[5]。このあと、脚部に不安が出たため残シーズンは休養に充てられて目標であったブリーダーズカップ・スプリントも断念せざるを得なくなり、休養は長引いて4歳シーズンの前半も棒に振る結果となった[6]

2004年7月、ようやく4歳の初戦としてトムフールハンデキャップ英語版に出走し、アガダンに4馬身4分の1差で勝利して重賞2勝目をマーク[6]。このころまではスプリンターとして評価されていたが[6]、4歳2戦目は9ハロン戦のフィリップ・H. アイズリンブリーダーズカップハンデキャップ英語版となり、レースでは2着プレジデンタルアフェアーに10馬身4分の3差という大差をつけて重賞3連勝を果たす[7]。短距離のみならず中距離でも結果を出すと、9月にはウッドワードステークスに出走し、1番人気に支持されたレースでは先に抜け出したセイントリアムをクビ差競り落としてG1競走2勝目、重賞も4連勝を記録した[8][9]。初めて迎える10ハロン戦となったローンスターパーク競馬場でのブリーダーズカップ・クラシックでは前年度優勝馬プレザントリーパーフェクト、2002年の年度代表馬アゼリなどが顔をそろえる中で2番人気で迎えられ、レースでは逃げの手を打って2着ロージズインメイに3馬身差をつけて勝利[10][11]。走破タイムの1分59秒02は、1997年のブリーダーズカップ・クラシックでスキップアウェイがマークしたレースレコード1分59秒16をわずかに更新し、また同時にローンスターパーク競馬場のトラックレコードを大幅に更新するものであった[11]エクリプス賞の年度代表馬選考では二冠馬スマーティジョーンズとの一騎打ちという見方であったが、投票の結果スマーティジョーンズ95票に対して174票を獲得し年度代表馬に選出、同時に最優秀古牡馬にも選出され、生産者のアデナスプリングスも最優秀生産者賞に選ばれた[3][12]

2005年も現役を続行し、当初はオークローンハンデキャップ英語版での復帰予定が鼻腔の感染症で延期となって5月のメトロポリタンハンデキャップが初戦となり、好位からレースを進めて2着シルヴァーワゴンに6馬身4分の1差で優勝、重賞6連勝とした[13][14]。しかし、レース後に歩様に異常が見つかって検査を重ねた結果、左前脚の種子骨に亀裂骨折がある事が判明し、5歳であったことや復帰までに時間がかかることを考慮して引退し、種牡馬入りすることが発表された[15][16]

競走成績編集

以下の内容は、EQIBASE[1]の情報および記載法に基づく。

出走日 競馬場 競走名 距離 着順 騎手 着差 1着(2着)馬
2002年11月16日 ハリウッドパーク メイドン D6.5f 1着 J. ヴァルディヴィアJr. 9馬身 (Binnys Trick)
2002年12月26日 サンタアニタパーク アローワンス D6f 4着 J.ヴァルディヴィアJr. 7 1/2馬身 Scrimshaw
2003年06月20日 ベルモントパーク アローワンス D6f 1着 J. カステリャーノ 3 1/4馬身 (As Wicked)
2003年07月26日 サラトガ アローワンス D7f 1着 J. カステリャーノ 1/2馬身 (Clock Stopper)
2003年08月23日 サラトガ キングスビショップS G1 D7f 3着 J. カステリャーノ 1/2馬身 Valid Video
2003年09月27日 ベルモントパーク ヴォスバーグS G1 D6.5f 1着 J. カステリャーノ 6 1/2馬身 (Aggadan)
2004年07月04日 ベルモントパーク トムフールH G2 D7f 1着 J. カステリャーノ 4 1/4馬身 (Aggadan)
2004年08月21日 モンマスパーク フィリップ・H・アイズリンブリーダーズCH G3 D9f 1着 J. カステリャーノ 10 3/4馬身 (Presidentialaffair)
2004年09月11日 ベルモントパーク ウッドワードS G1 D9f 1着 J. カステリャーノ クビ (Saint Liam)
2004年10月30日 ローンスターパーク ブリーダーズカップ・クラシック G1 D10f 1着 J. カステリャーノ 3馬身 (Roses in May)
2005年05月30日 ベルモントパーク メトロポリタンH G1 D8f 1着 J. カステリャーノ 6 1/4馬身 (Silver Wagon)

引退後編集

2006年より、父のオーサムアゲインも繋養されているアデナスプリングスで種牡馬として繋養[15]。初年度の種付料は20万ドルで、この価格はのちに、2015年アメリカクラシック三冠馬で2016年から種牡馬として供用されたアメリカンファラオがタイ記録で並んでいる[17]。種付料はのちに2万ドルにまで下がるが、2013年には4万ドルに回復[18]2019年からは85000ドルにまで戻している[19]

2012年にはアメリカ競馬名誉の殿堂博物館の栄誉の殿堂に選出された[20]

主な産駒編集

2007年産

2009年産

2010年産

2012年産

2016年産

  • ガラナ / Guarana(エイコーンステークス)[31]

2017年産

  • ミスティックガイド / Mystic Guide(ドバイワールドカップ)[32]

2018年産

ブルードメアサイアーとしてのおもな産駒編集

血統表編集

ゴーストザッパー血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 デピュティミニスター系
[§ 2]

Awesome Again
1994 鹿毛
父の父
Deputy Minister
1979 黒鹿毛
Vice Regent Northern Dancer
Victoria Regina
Mint Copy Bunty's Flight
Shakney
父の母
Primal Force
1987 鹿毛
Blushing Groom Red God
Runaway Bride
Prime Prospect Mr.Prospector
Square Generation

Baby Zip
1991 鹿毛
Relaunch
1976 芦毛
In Reality Intentionally
My Dear Girl
Foggy Note The Axe
Silver Song
母の母
Thirty Zip
1983 黒鹿毛
Tri Jet Jester
Haze
Saliaway Hawaii
Quick Wit
母系(F-No.) (FN:23-b) [§ 3]
5代内の近親交配 アウトブリード [§ 4]
出典
  1. ^ [37]
  2. ^ [38]
  3. ^ [37] [38]
  4. ^ [37]

脚注編集

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m Ghostzapper (KY)”. EQUIBASE Horse Profile. Equibase Company LLC.. 2020年4月25日閲覧。
  2. ^ a b c d e f Ghostzapper(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月25日閲覧。
  3. ^ a b 米年度代表馬はゴーストザッパー”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2005年1月25日). 2020年4月25日閲覧。
  4. ^ Valid Video Zooms in at King's Bishop Wire”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2003年8月23日). 2020年4月25日閲覧。
  5. ^ Ghostzapper Zings in Vosburgh, Wins by 6 1/2”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2003年9月28日). 2020年4月25日閲覧。
  6. ^ a b c Ghostzapper Zings in Vosburgh, Wins by 6 1/2”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2003年9月28日). 2020年4月25日閲覧。
  7. ^ Ghostzapper Blows Away Rivals in Iselin”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2004年8月21日). 2020年4月25日閲覧。
  8. ^ ウッドワードS、ゴーストザッパー競り合い制す”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2004年9月12日). 2020年4月25日閲覧。
  9. ^ Woodward Thriller Goes to Ghostzapper”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2004年9月12日). 2020年4月25日閲覧。
  10. ^ BCクラシック、パーソナルラッシュ敗れる”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2004年10月31日). 2020年4月25日閲覧。
  11. ^ a b Ghostzapper Wins Classic in Record Time”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2004年10月30日). 2020年4月25日閲覧。
  12. ^ 2004 Eclipse Horse of the Year/Older Male: Ghostzapper”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2005年1月25日). 2020年4月25日閲覧。
  13. ^ ゴーストザッパー、今季初戦を大楽勝”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2005年5月31日). 2020年4月25日閲覧。
  14. ^ Ghostzapper Displays Top Form in Metropolitan Mile Romp”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2005年5月30日). 2020年4月25日閲覧。
  15. ^ a b c ゴーストザッパー、電撃引退”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2005年6月14日). 2020年4月25日閲覧。
  16. ^ Ghostzapper Retired With Sesamoid Injury”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2005年6月14日). 2020年4月25日閲覧。
  17. ^ アメリカンファラオの初年度種付料はゴーストザッパー以来の高額(アメリカ)[生産]”. 海外競馬ニュース. 公益社団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル (2015年11月26日). 2020年4月25日閲覧。
  18. ^ 種付料の下落で生産者は2013年シーズンに一息つける可能性(アメリカ)【生産】”. 海外競馬情報. 公益社団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル (2013年1月20日). 2020年4月25日閲覧。
  19. ^ Adena Springs Holds Ghostzapper's Fee to $85,000”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2018年10月19日). 2020年4月25日閲覧。
  20. ^ Ghostzapper, Velazquez, Attfield New to HOF”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2012年4月23日). 2020年4月25日閲覧。
  21. ^ Stately Victor(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月25日閲覧。
  22. ^ Better Lucky(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月25日閲覧。
  23. ^ コンテスティッド(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月25日閲覧。
  24. ^ Molly Morgan(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月25日閲覧。
  25. ^ Judy the Beauty”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月25日閲覧。
  26. ^ スターシップトラッフルズ(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月25日閲覧。
  27. ^ ワイルドフラッパー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月25日閲覧。
  28. ^ Moreno”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月25日閲覧。
  29. ^ Shaman Ghost”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月25日閲覧。
  30. ^ エイシンバランサー(CAN)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月25日閲覧。
  31. ^ Guarana(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月25日閲覧。
  32. ^ Mystic Guide (KY)”. EQUIBASE Horse Profile. Equibase Company LLC.. 2022年8月28日閲覧。
  33. ^ Goodnight Olive (KY)”. EQUIBASE Horse Profile. Equibase Company LLC.. 2022年8月28日閲覧。
  34. ^ Justify(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月25日閲覧。
  35. ^ ドレフォン(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月25日閲覧。
  36. ^ ギベオン(JPN)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年8月28日閲覧。
  37. ^ a b c 血統情報:5代血統表|Ghostzapper(USA)|JBISサーチ(JBIS-Search)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2018年5月6日閲覧。
  38. ^ a b Ghostzapperの血統表”. netkeiba.com. 2018年5月6日閲覧。

外部リンク編集