シャルル・ミシェル

シャルル・ミシェルフランス語: Charles Michel1975年12月21日 - )は、ベルギー政治家首相(在任: 2014年10月11日 - )。改革運動所属。

シャルル・ミシェル
Charles Michel
Charles Michel (politician).jpg
生年月日 (1975-12-21) 1975年12月21日(41歳)
出生地  ベルギーナミュール[1]
出身校 ブリュッセル自由大学
アムステルダム大学
前職 弁護士
所属政党 改革運動
配偶者 アメリー・デルボードランギアン[2]
親族 ルイ・ミシェル[1]
マテュー・ミシェル
公式サイト Charles Michel

ベルギーの旗 第69代 首相
内閣 ミシェル内閣
在任期間 2014年10月11日 - 現職
国王 フィリップ

ベルギーの旗 開発協力大臣
内閣 第3次フェルホフスタット内閣
第1次ルテルム内閣
ファン・ロンパイ内閣
第2次ルテルム内閣
在任期間 2007年12月21日 - 2011年2月14日
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目次

経歴編集

生い立ちと学歴編集

ルイ・ミシェルフランス語版とマルティーヌ・ミシェルの子。弟にマテュー・ミシェルフランス語版がいる。16歳のとき、新たに設立されたジョドワーニュ青年自由改革派連合に加入する。まもなく会長となり[3]1992年から1999年まで務めた。1994年、18歳のとき、ブラバン・ワロン州議会選挙において、名簿最下位であったにも関わらず4千票を獲得し、当選し州議会議員となった[1]。翌年には州議会副議長に選出されている。1998年には、ブリュッセル自由大学フランス語版およびアムステルダム大学において法学士の学位を取得した。フランス語、オランダ語、英語を操る。

政治家として編集

1999年、ミシェルは代議院議員に当選し、ダイオキシン調査委員会に所属した。2000年には、ジャン=マリー・セヴランフランス語版の後任として、ワロン地域政府の内務大臣に就任する。ミシェルは当時25歳で、ベルギー史上最年少の大臣となった。また、同年にはワーヴルの市議会議員に当選し、2004年には公営企業および都市計画担当の助役となり、2年後の2006年には市長となった[4]2007年6月10日連邦議会選挙フランス語版において、ミシェルはブラバン・ワロン州選挙区で42,088票を獲得し、代議院議員に再選された。また、2004年からは改革運動(MR)のスポークスマンも務めた。

大臣編集

2007年12月21日から、ミシェルは第3次フェルホフスタット内閣フランス語版第1次ルテルム内閣フランス語版ファン・ロンパイ内閣フランス語版および第2次ルテルム内閣フランス語版において、開発協力大臣を務めた(なお大臣在職中は、ワーヴル市長としての職権は停止された)。

2009年6月の地域議会選挙フランス語版における改革運動の敗北を受けて、ミシェルはディディエ・レンデルスフランス語版党首の辞任を求め、ウィリー・ボルシュフランス語版エルヴェ・ジャマールフランス語版[5]らとともに「ルネサンス」グループに参加した。2010年連邦議会選挙フランス語版における更なる敗北を受け、レンデルスはついに党首を辞任し、ミシェルは党首選に立候補した[6]2011年1月28日、ミシェルは党首選に勝利し改革運動の党首に就任し[1][7]、続く2月14日には大臣職を辞任した。

首相編集

2014年5月25日連邦議会選挙フランス語版後、6月25日バルト・デ・ウェーフェルフランス語版による組閣が失敗に終わると、6月27日、ミシェルはフィリップ国王によって情報提供者に任命され、次いで7月22日には、新政権樹立のため、クリス・ペーテルスフランス語版とともに組閣担当者に任命された。10月7日新フラームス同盟キリスト教民主フラームスフラームス自由民主および改革運動の4党間で、中道右派による連立政権(「スウェーデン連立」あるいは中傷的に「カミカゼ連立」と呼ばれる[8][9])の樹立が合意され、ミシェルが首相として政権を率いることとなった[10]

続く10月11日、ミシェルと閣僚らはフィリップ国王の前で就任宣誓を行った。ミシェル新首相は当時38歳で、戦後最年少の首相となった[11]。同月、ベトナムグエン・タン・ズン首相のベルギー訪問を受け会談した[12]

ミシェル政権は老齢年金の受給年齢の引き上げ、公共福祉予算の削減、企業の社会保険負担額の削減を提示しており、2014年11月にはこの政策に反対する労組を主体とした10万人を超えるデモも行われている。このデモの大部分は平穏に行われていたが、一部は暴徒化し警官隊の催涙ガス放水により鎮圧されている[13]。また、同年12月にはミシェルの地元であるナミュールで演説を行っている際に、政府の緊縮財政に反対する4人の女性からマヨネーズフライドポテトをミシェルに浴びせ非難する抗議が行われ、女性4人は警備員に取り押さえられている[14]

2015年5月、初めてとなる来日により[15]天皇皇后の招きによる懇談[16]、ペーテルス副首相とともに日本触媒の池田全徳社長と会談[17]安倍晋三首相との首脳会談を行った。同会談では国連安全保障理事会の改革や、テロ対策に協力して対処することで同意がなされた[18]。また、ミシェルは日本と欧州連合との経済連携協定(EPA)の交渉締結を2015年内に成立させることを目指しており[19][20]、これに関する両国の協力も深めていくことが確認された[18]

政治歴編集

  • ジョドワーニュ青年自由改革派連合会長(1992年 - 1999年)
  • ブラバン・ワロン州議会議員(1994年 - 1999年)
  • ブラバン・ワロン州議会副議長(1995年 - 1999年)
  • 代議院議員(1999年 - 2000年、2004年 - 2007年)
  • ワロン地域内務・公務員大臣(2000年 - 2004年)
  • ワーヴル市議会議員(2000年 - 2004年)
  • ワーヴル市助役(2004年 - 2006年)
  • ワーヴル市長(2006年 - )
  • 開発協力大臣(2007年12月21日 - 2011年2月14日)
  • 改革運動党首(2011年2月14日 - )
  • 首相(2014年10月11日 - )

勲章編集

脚注編集

  1. ^ a b c d “シャルル・ミシェル首相”. 時事通信. (2015年5月7日). オリジナル2015年5月14日時点によるアーカイブ。. https://archive.is/xcrsw 2015年5月14日閲覧。 
  2. ^ “Amélie, la compagne de Charles Michel: "Une dame d'une gentillesse incroyable"”. Sudinfo.be. (2014年10月10日). http://www.sudinfo.be/1121072/article/2014-10-09/amelie-la-compagne-de-charles-michel-une-dame-d-une-gentillesse-incroyable-video 2014年12月12日閲覧。 
  3. ^ “Biographie de Charles Michel”. 7SUR7.be. Belga. (2008年3月20日). http://www.7sur7.be/7s7/fr/1502/Belgique/article/detail/214295/2008/03/20/Biographie-de-Charles-Michel.dhtml 2014年12月12日閲覧。 
  4. ^ Laurent Depré (2013-04-23). “Le CV de Charles Michel”. Références. http://www.references.be/article/le-cv-de-charles-michel 2014年12月12日閲覧。. 
  5. ^ “Hervé Jamar, le retour au gouvernement après 7 ans d'absence”. 7SUR7.be. Belga. (2014年10月10日). http://www.7sur7.be/7s7/fr/1502/Belgique/article/detail/2082490/2014/10/10/Herve-Jamar-le-retour-au-gouvernement-apres-7-ans-d-absence.dhtml 2014年12月12日閲覧。 
  6. ^ “Charles Michel officiellement candidat à la présidence du MR”. Le Vif. Belga. (2010年12月13日). http://www.levif.be/actualite/belgique/charles-michel-officiellement-candidat-a-la-presidence-du-mr/article-normal-150275.html 2014年12月12日閲覧。 
  7. ^ “Charles Michel nouveau président du MR”. 7SUR7.be. (2011年1月28日). http://www.7sur7.be/7s7/fr/1502/Belgique/article/detail/1214954/2011/01/28/Charles-Michel-nouveau-president-du-MR.dhtml 2014年12月12日閲覧。 
  8. ^ Fabrice Grosfilley (2014年7月24日). “Kamikazes suédois”. Rue de la Loi. 2014年12月12日閲覧。
  9. ^ “La Belgique se prépare pour un gouvernement "kamikaze" de droite”. L'Obs. AFP. (2014年7月22日). http://tempsreel.nouvelobs.com/monde/20140722.AFP2441/la-belgique-se-prepare-pour-un-gouvernement-kamikaze-de-droite.html 2014年12月12日閲覧。 
  10. ^ David Coppi; Dirk Vanoverbeke; Véronique Lamquin (2014年10月8日). “La suédoise boucle l'accord de gouvernement, Charles Michel Premier ministre”. Le Soir. http://www.lesoir.be/673084/article/actualite/belgique/elections-2014/federales/2014-10-07/suedoise-boucle-l-accord-gouvernement-charles-michel-premi 2014年12月12日閲覧。 
  11. ^ Pauline Hofmann (2014年10月8日). “Charles Michel, un benjamin à la tête de la Belgique”. Europe 1. http://www.europe1.fr/international/charles-michel-un-benjamin-a-la-tete-de-la-belgique-2254113 2014年12月12日閲覧。 
  12. ^ “欧州パートナーとの協力を強化.”. ベトナムフォトジャーナル. (2014年10月30日). オリジナル2015年5月14日時点によるアーカイブ。. https://archive.is/bl6TY 2015年5月14日閲覧。 
  13. ^ “新政権の政策に反対、ブリュッセルで10万人デモ 一部が警官隊と衝突”. 産経ニュース. 共同通信 (産経新聞). (2014年11月7日). オリジナル2015年5月14日時点によるアーカイブ。. https://archive.is/u6LTh 2015年5月14日閲覧。 
  14. ^ “ベルギー首相、演説中にマヨネーズかけられる”. AFPBB News. AFP. (2014年12月23日). オリジナル2015年5月14日時点によるアーカイブ。. https://archive.is/Xpsxu 2015年5月14日閲覧。 
  15. ^ “ミシェル・ベルギー王国首相の来日” (プレスリリース), 外務省, (2015年5月8日), オリジナル2015年5月14日時点によるアーカイブ。, https://archive.is/mSxF7 2015年5月14日閲覧。 
  16. ^ “天皇皇后両陛下、ベルギー首相を皇居・御所に招き懇談される”. FNNニュース (FUJI NEWS NETWORK). (2015年5月11日). オリジナル2015年5月14日時点によるアーカイブ。. https://archive.is/YLdUd#selection-625.0-625.28 2015年5月14日閲覧。 
  17. ^ “ベルギー首相ご来訪・池田社長と会談” (プレスリリース), 日本触媒, (2015年5月12日), オリジナル2015年5月14日時点によるアーカイブ。, https://archive.is/9DoqZ 2015年5月14日閲覧。 
  18. ^ a b “安保理改革、テロ対策で協力 日本・ベルギー首脳会談”. 産経ニュース (産経新聞). (2015年5月13日). オリジナル2015年5月14日時点によるアーカイブ。. https://archive.is/iHx5u 2015年5月14日閲覧。 
  19. ^ “日欧EPA、年内合意を期待=政治的意思で実現を-ベルギー首相”. 時事通信. (2015年5月7日). オリジナル2015年5月14日時点によるアーカイブ。. https://archive.is/KrCrt 2015年5月14日閲覧。 
  20. ^ “EPA締結へ政治意思必要 日EU交渉でベルギー首相”. 共同通信. (2015年5月7日). オリジナル2015年5月14日時点によるアーカイブ。. https://archive.is/nX2xi 2015年5月14日閲覧。 

外部リンク編集

公職
先代:
アルマン・ド・デケールフランス語版
  開発協力大臣
2007年 - 2011年
次代:
オリヴィエ・シャステルフランス語版
先代:
エリオ・ディ・ルポ
  首相
第69代:2014年 -
現職
党職
先代:
ディディエ・レンデルスフランス語版
改革運動党首
2011年 - 2014年
次代:
オリヴィエ・シャステルフランス語版