ワーナーメディア
(タイム・ワーナーから転送)
ワーナーメディア(Warner Media, LLC)はアメリカの総合メディア企業。映画会社「ワーナー・ブラザース」、ニュース専門チャンネル「CNN」などを擁する複合企業体(メディア・コングロマリット)である。
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種類 | LLC |
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略称 | WM |
本社所在地 |
![]() ニューヨーク市 |
設立 | 1990年 |
業種 | 情報・通信業 |
事業内容 | 映画、エンターテイメント、テレビ、出版 |
代表者 | ジェイソン・キラール CEO |
売上高 |
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従業員数 | 34,000[1](2015年12月31日) |
決算期 | 12月末日 |
主要株主 | AT&T 100% |
主要部門 |
ワーナーメディアスタジオ&ネットワークス ワーナーメディア・ニュース・スポーツ ワーナーメディアセールス&インターナショナル ワーナーメディア・コマーシャル ワーナー・ブラザース |
外部リンク | warnermediagroup.com |
1990年、ワーナー・コミュニケーションズとタイムが合併し、タイム・ワーナーとして設立される。その後AOLに買収され、2000年にAOLタイム・ワーナーとなるが、ITバブル崩壊などの影響によりAOL部門の業績が悪化、影響力が低下したことから、2002年に社名をタイム・ワーナーに戻した。2018年、AT&Tに買収され[2]、社名をワーナーメディアに変更した[3]。
沿革編集
- 1923年 - ワーナー・ブラザースが設立される。
- 1923年 - タイム誌が創刊される。
- 1967年 - セヴン・アーツ・プロダクションズがワーナー・ブラザースを買収。
- 1969年 - 駐車場・ビルディング・葬儀サービスの複合企業「キニー・サービス」がワーナー・ブラザース=セヴン・アーツを買収。
- 1972年 - 駐車場での価格決定を伴う金融スキャンダルのため非エンターテインメント資産をナショナルキニーコーポレーションとして独立させ、キニー・サービスがワーナー・コミュニケーションズと改名[4]。
- 1989年 - クオンタム・コンピューティング・サービス社がAOLサービスを開始。
- 1989年3月4日 - タイム社とワーナー・コミュニケーションズの合併を発表。
- 1990年1月10日 - タイム社とワーナー・コミュニケーションズの合併が完了し、タイム・ワーナーとなる。
- 1991年 - クオンタム・コンピューティング・サービス社がアメリカ・オンラインと改名。
- 1996年10月10日 - タイム・ワーナーがテッド・ターナーがオーナーであるターナー・ブロードキャスティング・システム(TBS, Inc.)及びその傘下のCNN等を買収。
- 2000年 - AOLのM&Aによって、AOLとタイム・ワーナーが合併し、AOLタイム・ワーナーとなる。
- 2002年 - AOLのITバブル崩壊などの影響で、AOLとの合併を解消し、社名をタイム・ワーナーに戻す。
- 2008年5月21日 - タイム・ワーナーとタイム・ワーナー・ケーブル社が分離に同意。
- 2009年2月19日 - タイム・ワーナーがタイム・ワーナー・ケーブル社の分離・スピンオフを完了。
- 2009年5月 - タイム・ワーナーがAOL部門の分離・スピンオフを決定。
- 2009年12月9日 - AOLとの正式に合併を解消した。
- 2013年3月6日 - タイム・ワーナーが独立した株式公開企業としてタイム社の売却を発表。
- 2016年10月 - 米大手通信業者AT&Tがタイム・ワーナー社に850億ドル(約8兆5000億円)の合併提案。
- 2018年6月12日 - AT&Tによる買収完了。
- 2018年6月15日 - タイム・ワーナーが社名をワーナーメディアに変更した。
- 2019年3月4日 - AT&Tは、前年に買収したタイム・ワーナー(現・ワーナー・メディア)の事業再編に正式に着手し、種類の異なるネットワーク網やエンターテインメント事業を統合した[5]。
- 2020年5月27日 - 定額制動画配信であるHBO Maxのサービスを開始。
主な子会社編集
ワーナーメディアスタジオ&ネットワークス編集
ワーナー・ブラザース編集
- ワーナー・ブラザース・エンターテイメント
- ワーナー・ブラザース・インタラクティブ・エンターテイメント
- DCコミックス - コミック
- WB Studio Enterprises Inc. - ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ、ワーナー・ブラザース・テレビジョン、Warner Bros. Studio Facilitiesの事業部門を所有
- ニュー・ライン・シネマ
- カートゥーン ネットワーク
- アダルトスイム
- BOOMERANG
- CWテレビジョンネットワーク(CBSエンターテイメント・グループ(バイアコムCBS)との合弁)
- ターナー・クラシック・ムービーズ
ワーナーメディア・ニュース・スポーツ編集
ワーナーメディアセールス&インターナショナル編集
ワーナーメディア・コマーシャル編集
手放した子会社編集
- アタリ→アタリゲームズ→タイムワーナーインタラクティブ - ウィリアムスに売却→ミッドウェイゲームズ→2009年に再びワーナーが買収
- テンゲン
- ワーナー・ミュージック・グループ - 音楽部門。2004年に投資家グループに売却。
- アトランタ・ブレーブス - MLB。2007年にリバティメディアに売却。
- タイム・ワーナー・ケーブル - 2015年にチャーター・コミュニケーションズへ売却。
- AOL(America Online)
- タイム
- 『タイム』
- 『スポーツ・イラストレイテッド』
- Crunchyroll - アニメ運営会社。AT&T運営当時はオッター・メディア傘下。2020年12月にソニーグループのファニメーションへ売却[6][7]。
動画配信サービス編集
HBO Max編集
2019年7月9日(現地時間)、AT&Tの傘下でHBOの親会社であるワーナーメディアは定額制動画配信サービス「HBO Max」を2020年春に開始すると発表[8]。2020年5月27日から同サービスの提供を開始した[9][10]。
HBOやTBS、カートゥーン ネットワークなどのワーナーメディアの各番組に加え、ワーナー・ブラザーズやニュー・ライン・シネマ、DCコミックスといった関連会社が制作した映画・ドラマ、本配信サービスのオリジナル番組などを配信する[9][10][11][12]。
詳細は「HBO Max」を参照
脚注編集
注釈編集
出典編集
- ^ https://www.nyse.com/quote/XNYS:TWX/company
- ^ “米地裁、AT&Tのタイム・ワーナー850億ドル買収を承認”. ロイター (2018年6月13日). 2018年6月21日閲覧。
- ^ “UPDATE 1-AT&T、タイム・ワーナーのメディア事業に投資の用意=CEO”. ロイター (2018年6月16日). 2019年1月6日閲覧。
- ^ “BEGIN PRIVACY-ENHANCED MESSAGE”. 2020年8月2日閲覧。
- ^ “米AT&T、ワーナー・メディアの事業再編に着手”. WSJ (2019年3月5日). 2019年3月24日閲覧。
- ^ “ソニー、米アニメ運営会社を約1222億円で買収-エンタメ関連強化”. Bloomberg.com (2020年12月10日). 2020年12月10日閲覧。
- ^ 日本放送協会 (2020年12月10日). “ソニー 米 通信大手AT&Tが展開のアニメ配信事業を買収で合意”. NHKニュース. 2020年12月10日閲覧。
- ^ “WarnerMedia、定額動画サービス「HBO Max」を来春立ち上げ”. ITmedia (2019年7月11日). 2020年5月28日閲覧。
- ^ a b “ワーナー、米で新動画配信 スタジオジブリ作品が目玉に”. 共同通信 (2020年5月28日). 2020年5月28日閲覧。
- ^ a b “WarnerMediaの定額動画サービス「HBO Max」スタート Apple TVやPS4にも対応”. ITmedia (2020年5月28日). 2020年5月28日閲覧。
- ^ “新たな動画配信サービス「HBO Max」、5月27日に米国で開始へ”. CNET Japan (2020年4月22日). 2020年5月2日閲覧。
- ^ “米国株市場“2番底”の可能性はあるのか 動画配信銘柄は好調”. 日刊ゲンダイ. p. 2 (2020年4月28日). 2020年5月2日閲覧。
外部リンク編集
- 公式ウェブサイト(英語)