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株式会社タマスは、東京都杉並区に本社を置く世界有数の卓球用品総合メーカー。

株式会社タマス
Tamasu Co., Ltd.
Butterfly brand logo.svg
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
166-0004
東京都杉並区阿佐谷南1丁目7番1号
設立 1950年12月19日
業種 その他製品
法人番号 2011301004281
事業内容 卓球用品製造販売
代表者 代表取締役社長 大澤卓子
外部リンク https://www.butterfly.co.jp
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ブランド名のBUTTERFLY(バタフライ)は、「選手を花にたとえるならば、 私たちはその花に仕える蝶でありたい」という信条をシンボライズしている。また、創業者の田舛彦介が残した「創業のこころ/卓球という小さな井戸を深く掘り続ける」という言葉が一般企業でいう社訓にあたる。

概要編集

1950年12月19日山口県柳井町(現・柳井市)で創立。

創業者は、卓球の全日本チャンピオン(混合ダブルス)だった田舛 彦介(たます ひこすけ、1920年8月20日 - 2004年7月22日)。初代の社長は、田舛彦介の父である田舛義一が務め、1959年に田舛彦介に社長の座を譲った。3代目の社長は田舛彦介の長男である田舛公彦が就任。続く4代目の山田俊策と5代目の大澤卓子は、創業家の出身ではない。

「株式会社タマス」の前身である「タマス運動具店」時代の1949年、東京都杉並区に東京出張所を開設。1952年に現在の所在地に移転した際に東京支店に改称し、翌1953年に東京支店内でラケットの自家生産を開始。その後、業績の拡大などに伴って1956年に柳井の本社を閉鎖し、東京に本社を移転した。2018年11月、本社屋の老朽化に伴って新社屋を建設。青梅街道に面した1・2階をガラス張りのデモンストレーションルームとし、外から特製卓球台が見える演出を行っている。

また、1967年に埼玉県所沢市に工場を建設。現在は「バタフライ・テック」という名称で、ラケットとラバーの生産工場に加えて、研究開発の施設を備えており、バタフライ卓球用品を生み出すもの作りの拠点となっている。

そのほか、卓球の普及と発展を目的として、1983年に本社敷地内に「バタフライ卓球道場」を開設。卓球台が8台常設され、合宿などができる施設を備えており、国内外の数多くの団体が鍛錬の場として利用している。

卓球用品メーカーとしての特長は、研究開発型製造業として数多くのヒット商品を生み出していることにある。1967年発売の「スレイバー」は高い反発弾性を誇り、国内外多くのチャンピオンに愛用された。また、他メーカーに先駆けてハイテンション ラバーを開発し、1997年7月に世界初のハイテンション ラバー「ブライス」を発売。続いて2008年に発売した「テナジー 05」をはじめとする「テナジー シリーズ」は、トップクラスの選手を中心に高いシェアを保っている。

さらに海外市場への事業展開を積極的に行い、1973年にドイツに現地法人を設立したのを皮切りに、中国(上海)、韓国(ソウル)、タイ(バンコク)に子会社を置く。現在、バタフライブランドは世界100か国以上に普及し、オリンピック世界卓球に出場する選手の半数以上に使用されている。

近年は世界卓球の用具スポンサーを務め、2009年横浜(日本)、2010年モスクワ(ロシア)、2012年ドルトムント(ドイツ)、2013年パリ(フランス)、2014年東京(日本)、2015年蘇州(中国)、2016年クアラルンプール(マレーシア)、2018年ハルムスタッド(スウェーデン)で、ボールや卓球台などを提供している。

2009年から、発祥地の柳井にある「柳井市体育館」の施設命名権スポンサーを務めており、同体育館には「バタフライ アリーナ」の愛称が付けられている。

沿革[1]編集

  • 1946年 - 田舛彦介が山口県柳井町で「タマス運動具店」を開業。
  • 1949年 - 「バターフライ印」のラバーとラケットを発売。
  • 1950年 - 株式会社タマスを設立。田舛義一が初代社長を務め、田舛彦介は専務に就任。
  • 1957年 - 卓球専門誌「卓球レポート」を創刊。
  • 1959年 - 田舛義一が会長となり、田舛彦介が社長に就任。
  • 1967年 - 高弾性高摩擦裏ソフトラバー「スレイバー」を発売。
  • 1976年 - 粘着性高摩擦裏ソフトラバー「タキネス」を発売。
  • 1978年 - タムカ5000シリーズ(カーボン)発売。
  • 1983年 - バタフライ卓球道場が完成。
  • 1997年 - 世界初のハイテンション ラバー「ブライス」を発売。
  • 2008年 - スプリング スポンジを搭載したハイテンション ラバー「テナジー」シリーズを発売。
  • 2018年 - 卓球レポートを休刊し、運営をウェブサイトに移行。

代表的なラバー編集

選手向けのラバーは日本製。2015年から新しいパッケージデザインに統一された。ラバーのカタログ値は、スレイバーのスピードを10、タキネス CHOPのスピンを10としており、併せてスポンジ硬度を表示している。

スレイバー シリーズ
高弾性高摩擦ラバーの代表的ラバー。1967年に発売され、半世紀にわたって世界中で愛用され続けている。徐々にスポンジ硬度のバリエーションを増やし、スレイバーFX、スレイバーELなどが発売された。1990年代後半にハイテンション ラバーが開発されるまでは、攻撃型ラバーの主流として数々のタイトルを獲得した。
タキネス シリーズ
1976年に発売された粘着性高摩擦ラバーのロングセラーで、商品ごとに性能が異なっている。回転に特化したタキネス CHOPと弾みのあるタキネス DRIVEの2枚看板で、長らくカット主戦型の中心的なラバーとなった。2006年にはタキネス CHOPを再設計したタキネス CHOP-IIが発売されている。また、後発の兄弟モデルとしてタキファイアシリーズがラインナップされている。
フェイント シリーズ
ツブ高ラバーのシリーズ。フェイント ソフトやフェイント OXなどがカット主戦型の選手に長年支持され、1985年に変化幅を広げたフェイント ロングの発売で人気を不動のものとした、その後、ルール改正に伴って仕様を変更したフェイント ロングIIが発売され、変化幅を広げたフェイント ロングIIIが加わった。トップ選手向けの特注スポンジとして人気のあった超ゴクウスを定番化した。
ブライス シリーズ
世界初のハイテンション ラバーとして1997年に発売されたブライスは、その後の卓球ラバーの方向性を大きく変えたラバーとなった。後にスポンジ硬度が異なるブライスFXなどが発売された。また、弾みを向上させたブライス スピードや、マイクロレイヤー搭載のブライス ハイスピードが発売されている。
テナジー シリーズ
ブライスに次いでバタフライが開発したハイテンション ラバー。商品名の末尾に付けられた数字は、シートの開発コード番号が由来となっている。最大の特長はスプリング スポンジで、大きな気泡を内包したスポンジがバネのように縮んでボールをはじき出す。2008年春にテナジー05、2008年秋にテナジー25、2009年春にテナジー64、2013年にテナジー80が発売された。それぞれスポンジを軟らかくしたFXと呼ばれる仕様の製品がある。
ディグニクス シリーズ
テナジーシリーズを改良した、バタフライが開発したハイテンション ラバー。商品名の末尾に付けられた数字はテナジー同様、シートの開発コード番号が由来となっている。最大の特長はスプリング スポンジXで、前作のテナジーシリーズから強化され、固めのスポンジと、気泡の数が増えていることが特徴である。2019年春にディグニクス05が発売され、2019年秋(11月1日)にディグニクス64,80が発売されるようだ。(9月28日現在)尚テナジーシリーズにあった25は、発売予定は、未定。


代表的なラケット編集

選手向けラケットのほとんどが製品が日本製。カーボンと他の素材を複合(交織)させた特殊素材を搭載したモデルが多数ラインナップされており、現在では主流となっている。

張継科シリーズ
同社の契約選手で世界チャンピオン/オリンピック金メダルの張継科(中国)がプロデュースしたシリーズ。
ティモボルシリーズ
同社の契約選手でヨーロッパチャンピオンのティモ・ボル(ドイツ)がプロデュースしたシリーズ。
トップ選手モデル
全日本チャンピオンの水谷隼や張本智和、福原愛らトップ選手がプロデュースしたラケットが多数発売されている。
インナーフォース・レイヤーシリーズ
それまでは上板(表面の板)の下に搭載されていた特殊素材を、添え芯(2枚目の板)と中板(真ん中の板)で挟んで配置。特殊素材の高い弾みと木製のソフトな打球感を得られるのが特長。
ハッドロウシリーズ
木材のみのスタンダードモデル。シェークハンドのみならず、日本式、反転式、中国式のペンホルダーを揃えている。

関連会社編集

関連人物編集

関連項目編集

脚注編集

外部リンク編集