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トヨタ・カローラスポーツ

トヨタ自動車のハッチバック型乗用車
トヨタ・カローラ > トヨタ・カローラスポーツ
画像提供依頼:G、G"X"系の外装の画像提供をお願いします。2014年5月

カローラ スポーツCOROLLA SPORT)は、トヨタ自動車が生産・販売するハッチバック型の乗用車である。

トヨタ・カローラスポーツ
初代(通算12代目)
ZWE211H/NRE21#H型
G"Z" フロント
Toyota Corolla Sport.jpg
G"Z" リア
Toyota Corolla Sport rear.jpg
G"X" 室内
Toyota Corolla Sport interior.jpg
販売期間 2018年6月26日 -
乗車定員 5名
ボディタイプ 5ドアハッチバック
エンジン 1.2Lターボ8NR-FTS型:
1,196cc 直列4気筒直噴DOHCターボ
1.8Lハイブリッド:2ZR-FXE型:
1,797cc 直列4気筒DOHC
駆動方式 前輪駆動
四輪駆動(アクティブトルクコントロール4WD:1.2Lターボのみ)
モーター 1.8Lハイブリッド:
1NM型:交流同期電動機
最高出力 1.2Lターボ
85kW (116PS)/5,200-5,600rpm
1.8Lハイブリッド
エンジン:
72kW (98PS)/5,200rpm
モーター:
53kW (72PS)
システム最高出力:90kW (122PS)
最大トルク 1.2Lターボ
185N・m (18.9kgf・m)/
1,500-4,000rpm
1.8Lハイブリッド
エンジン:
142N・m (14.5kgf・m)/
3,600rpm
モーター:
163N・m(16.6kgf・m)
変速機 1.2Lターボ:
Super CVT-i
6速MT(前輪駆動のみ)
2018年8月-
1.8Lハイブリッド:
電気式無段変速機
サスペンション 前:マクファーソンストラット式コイルスプリング
後:ダブルウィッシュボーン式コイルスプリング
全長 4,375mm
全幅 1,790mm
全高 1,460mm(前輪駆動)
1,490mm(四輪駆動)
ホイールベース 2,640mm
車両重量 1,310kg - 1,400kg
2018年6月-2018年8月
1,300kg - 1,400kg
2018年8月-))
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
別名 カローラハッチバック(米国)
カローラ(欧州)
カローラハッチ(オセアニア)
オーリス(台湾)
先代 オーリス
(日本・欧州各2代目)
プラットフォーム GA-Cプラットフォーム
-自動車のスペック表-

目次

概要編集

2006年発売の10代目以降は“地域最適化”を謳い、世界各地で仕様が大きく分けられていたカローラであったが、昨今のモジュール化の波に加えて世界的にスポーティデザインへ流行の兆しが見られることから、トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー (TNGA) 採用に伴いカローラの統合を見据えて開発された[1]。それまで「カローラiM」として販売していた北米では「カローラ ハッチバック」に改称され、2018年6月より投入されている[2]。欧州向けには当初3代目オーリスとして発表され、2018年のジュネーヴ・モーターショーで初披露された[3]。しかしその後、オーリスの名を廃し「カローラ」の名称で2019年初頭より販売が開始された[4]。なお、日本市場においては「12代目カローラシリーズの先駆け」とトヨタ自らが公表[5]する通り、本モデルに続いてセダン・ワゴンが順次新型に移行していく予定である[6]

車載通信機「DCM (Data Communication Module)[7]」を全車に標準搭載し、同時に新型に移行した15代目クラウンと共に「初代コネクティッドカー」を標榜。シャシーはTNGAに基づく新プラットフォームを採用しているほか、上級グレードにはメーカーオプションで可変式ショックアブソーバーの「AVS」を用意しており(後述)、「走る・曲がる・止まる」といった車両性能の向上に大きく力を入れている。

ボディサイズは2代目オーリスと比較して、全長で+45mm、全幅を+30mm拡大、ホイールベースは40mm延長され2,640mmとなった。また、全高は前輪駆動車が-20mm、四輪駆動車が-10mmとなり、ワイド&ローをより強調したフォルムとなっている。

なお「カローラ」の名を冠し、かつカローラ店で取り扱うCセグメントクラスのハッチバックは、2006年10月に販売終了となったカローラランクス以来11年8か月ぶりとなる。 セダンモデルのカローラアクシオは購入層の平均年齢が70歳代、ワゴンモデルのカローラフィールダーにおいても60歳代ということから、トヨタは本モデルの投入を通じて顧客層の若返りを図る狙いがある[8]

「カローラスポーツ」の名称は、日本では初となるが、北米市場では1977年-3代目カローラ(E5#型)、1979年-4代目(E7#型)、1984年-5代目(E8#型)、1988年-6代目(E9#型)、[9][10]から、欧州市場では2002年-9代目(E12#型)[11]、豪州市場では2006年-10代目(E15#型)[12]、まで使用されている。 

メカニズム編集

パワートレインは2種類を設定。2代目オーリスから継続搭載される1.2Lターボエンジン「8NR-FTS」型は、2代目オーリスのプレミアムガソリン指定からレギュラーガソリン対応に変更となったが、最高出力・最大トルクの数値に変化はない。トランスミッションは2代目オーリス同様「Super CVT-i」で、新たに10速スポーツシーケンシャルシフトマチックを採用(2代目オーリスでは7速)。また、2018年8月には6速MTを追加した。駆動方式は前輪駆動と四輪駆動(アクティブトルクコントロール4WD)を設定。なお、2代目オーリスに搭載されていた1.5Lの1NZ-FE型、1.8Lの2ZR-FAE型は廃止された。

ハイブリッド車用の「2ZR-FXE」型エンジンは、その形式名こそ2代目オーリスと共通だが、4代目プリウスから搭載が開始された大幅改良版に変更。併せてモーターも「3JM」型から「1NM」型との組み合わせとなっている。オーリスとの比較では、システム最高出力こそ90kW(122PS)と10kW(14PS)低下しているが、実用燃費が向上。また「平成30年基準排出ガス75%低減レベル(☆☆☆☆☆)」認定を取得している。なお、駆動方式は前輪駆動のみの設定となる。

リヤサスペンションは、2代目オーリスが下位グレードにトーションビーム式サスペンションを採用していたのに対し、全てのグレードでダブルウィッシュボーン式サスペンションに統一。また、「HYBRID G“Z”」「G“Z”」にメーカーオプションとして設定される「AVS」[注 1]は、トヨタブランドの前輪駆動車としては日本国内において初採用。路面や走行状況に応じて瞬時に4輪それぞれの減衰力を切り替え、あらゆる路面で高級車並みの快適な走りを実現する」とアナウンスされている。ショックアブソーバーはKYBとの共同開発で、ピストン摺動面の摩擦を増やす方向という、従来とは逆の斬新な発想で作られている[13]

予防安全技術編集

第2世代型の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を全車に標準装備。プリクラッシュセーフティはミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせた方式を採用し、歩行者検知(昼間・夜間)・自転車運転者検知(昼間)機能を付加した最新機能を搭載。また、レーダークルーズコントロール使用時に、同一車線内中央を走行できるよう操舵を支援するレーントレーシングアシスト[LTA]、カメラで認識した道路標識をディスプレイに表示することで道路標識の見落としを減らし、安全運転を促すロードサインアシスト[RSA]といった第2世代型の新機能に加え、レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)、オートマチックハイビーム[AHB]が含まれる。

また、インテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]や、左右後方から接近する車両を検知して、衝突被害の軽減に寄与するリヤクロストラフィックオートブレーキ[パーキングサポートブレーキ(後方接近車両)]、ブラインドスポットモニター[BSM]など、駐車スペースで発生するさまざまな事故を予防する機能を、1.2LターボのCVT車とハイブリッド車にメーカーオプションで設定している。

年表編集

2018年3月23日
2018年ニューヨーク国際自動車ショーで、北米仕様の「カローラハッチバック」を初披露[14]
米国では2018年夏に「カローラiM」の後継モデルとして発売すると発表。また、日本でも2018年初夏からトヨタカローラ店で販売を開始する予定であることがアナウンスされた。
2018年6月26日
カローラスポーツ」として日本で発表・発売[15]
「インテリジェントマニュアルトランスミッション」(iMT)搭載車は8月発売予定、とアナウンスされた。
グレード構成は、ハイブリッド車の「HYBRID G」と1.2Lターボ車の「G」の2種類が基本で、それぞれに、廉価グレードの「G“X”」と最上級グレードの「G“Z”」を設定。
「HYBRID G」と「G」は、205/55R16タイヤ&16インチアルミホイール(センターオーナメント付)を履き、3灯式LEDヘッドランプ+LEDターンランプ+LEDクリアランスランプを採用。エクステリアでは、フロントロアグリルのフレーム部に「ガンメタリック艶有り塗装」、同メッシュ部に「ガンメタリック半艶塗装」、フロントフォグランプベゼルに「ブラック艶有り塗装」を施すほか、メッキドアウインドゥフレームモールディングを採用。
インテリアでは、本革巻き3本スポークステアリングホイール、本革巻きシフトノブ、4.2インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ、左右独立温度コントロールフルオートエアコン、オーディオレス(6スピーカー)などを装備する。また1.2Lターボ車の「G」のみ、パドルシフトが与えられる。
シート表皮はファブリック、内装色は「ブラック」が標準設定。また、メーカーオプションで本革+メランジ調ファブリック(内装色:サドルタン)を選択可能。
「HYBRID G“X”」と「G“X”」は、「HYBRID G」および「G」に対して、タイヤ・ホイールが195/65R15タイヤ&15インチスチールホイール(樹脂フルキャップ付)に変更となる[注 2]ほか、フロントロアグリルのフレーム、メッシュ部およびフロントフォグランプベゼルは「ブラック」仕上げ[注 3]、ドアウインドゥフレームモールディングもブラックとなる。
インテリアでは、1.2Lターボ車のパドルシフトが非装備となるほか、3本スポークステアリングホイールとシフトノブがウレタン[注 4]、オートエアコンがシングルモード仕様に、スピーカーは4スピーカーにそれぞれグレードダウンされる。また、フロントドアトリムショルダー(ソフトタイプ/ステッチ付)がオミットされるほか、ドアアームレスト表皮、センターコンソールボックスはステッチ付合成皮革巻きからファブリックに変更される等、インテリアの素材・加飾はシンプルな仕様となる。なお、シート表皮はファブリック、内装色は「ブラック」のみの設定となる。
「HYBRID G“Z”」と「G“Z”」は、「HYBRID G」および「G」に対し、タイヤ・ホイールを225/40R18タイヤ&18インチアルミホイール(切削光輝+ダークグレーメタリック塗装/センターオーナメント付)にサイズアップするほか、Bi-BeamLEDヘッドランプ、LEDデイライト、LEDフロントフォグランプが専用装備となる。また、フロントロアグリルのフレーム部は「サテンクロムメッキ」、センターピラーガーニッシュは「ブラック艶有り塗装」にそれぞれグレードアップされるほか、リヤバンパーにはクロムメッキ加飾が追加される。
インテリアでは、メーターがオプティトロンメーターに変更されるほか、TFTカラーマルチインフォメーションディスプレイは7.0インチに大型化され、スピードメーター表示を追加。さらに自動防眩インナーミラーが装備される。
専用デザインのスポーツシートを採用。シート表皮はファブリック、内装色は「ブラック」が標準設定。また、メーカーオプションで本革+ウルトラスエード(内装色:センシャルレッド)が設定されている。
「HYBRID G“Z”」、「G“Z”」のみのメーカーオプションとして、AVS、カラーヘッドアップディスプレイ、電動ランバーサポートなどが設定されている。
ボディカラーは、2代目オーリスから継続設定となる「ホワイトパールクリスタルシャイン〈070〉(メーカーオプション)」、「シルバーメタリック〈1F7〉」、新設定の「スーパーホワイトII〈040〉」、「アティチュードブラックマイカ〈218〉」、「ブラッキッシュアゲハガラスフレーク〈221〉(メーカーオプション)」に加え、新規開発色の「スカーレットメタリック〈3U4〉(メーカーオプション)」、「オキサイドブロンズメタリック〈6X1〉」、「シアンメタリック〈8W9〉」の全8色を設定している。
2018年8月2日
6速MT車を発売[16]
1.2Lターボエンジンを搭載する「G“X”」、「G」、「G“Z”」の前輪駆動車に新設定された6速MTは、「インテリジェントマニュアルトランスミッション(iMT)」と呼称。コンピューターがドライバーのクラッチ、シフト操作にあわせて、最適なエンジン回転数になるよう制御を行い、常時、スムーズな発進をサポートするとともに、ドライブモードセレクトでSPORTモードを選択すると、走行中の滑らかな変速をアシストする機能を有する。
安全装備では、CVT車にメーカーオプション設定となるインテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]、や、リヤクロストラフィックオートブレーキ[パーキングサポートブレーキ(後方接近車両)]+ブラインドスポットモニター[BSM]に替わり、クリアランスソナー&バックソナー、リヤクロストラフィックアラート[RCTA]+ブラインドスポットモニター[BSM]が、6速MT車専用のメーカーオプションとして設定されている。

モータースポーツ編集

2018年春、市販に先駆けて北米のPapadakis Racingがカローラスポーツをフォーミュラ・ドリフト仕様に改造。後輪駆動に換装され、心臓部には1000馬力のトヨタ・2ARエンジンを収める。エナジードリンクのロックスターにカラーリングされ、ドライバーは2015年王者のフレデリック・オズボーが務める。開幕戦ロングビーチでデビューウィンを飾り、年間ランキング2位の好成績を収めた[17]

2019年からはイギリスツーリングカー選手権(BTCC)でトヨタ・アベンシスを用いてきたスピードワークス・モータースポーツを支援する形で、マニュファクチャラーとして復帰する英国トヨタがベース車両としてカローラスポーツを採用する。

脚注編集

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注釈編集

  1. ^ Adaptive Variable Suspension System(アダプティブ・バリアブル・サスペンション・システム)
  2. ^ 205/55R16タイヤ&16インチアルミホイール(センターオーナメント付)をメーカーオプションで装着可能
  3. ^ メーカーオプションのインテリジェントクリアランスソナーを装着時、フロントロアグリルのフレーム部は「ガンメタリック艶有り塗装」、同メッシュ部は「ガンメタリック半艶塗装」、フロントフォグランプベゼルは「ブラック艶有り塗装」となる。
  4. ^ メーカーオプションの寒冷地仕様を選択時、本革巻き3本スポークステアリングホイール、本革巻きシフトノブ、ステアリングヒーターをセットでメーカーオプション装着が可能。また、1.2Lターボ車のみパドルシフトも装着される。

出典編集

  1. ^ モーターファン別冊 ニューモデル速報 『トヨタカローラスポーツのすべて』 平成30年8月13日 三栄書房刊行
  2. ^ “TOYOTA、ニューヨーク国際自動車ショーで新型「カローラハッチバック」を初披露” (プレスリリース), トヨタ自動車株式会社, (2018年3月23日), https://newsroom.toyota.co.jp/jp/toyota/21698632.html 
  3. ^ “New Auris” (英語) (プレスリリース), トヨタ自動車, (2018年3月6日), https://newsroom.toyota.eu/2018-new-auris/ 2019年1月18日閲覧。 
  4. ^ “An exciting new era for Corolla” (英語) (プレスリリース), トヨタ自動車, (2018年8月28日), https://newsroom.toyota.eu/an-exciting-new-era-for-corolla/ 2019年1月18日閲覧。 
  5. ^ “TOYOTA、新型車カローラ スポーツを発売” (プレスリリース), トヨタ自動車株式会社, (2018年6月26日), https://newsroom.toyota.co.jp/jp/toyota/23067384.html 
  6. ^ 清水直茂・富岡恒憲 (2018年6月26日). “トヨタ、国内車種の再編本腰 「カローラ」「クラウン」で”. 日経 xTECH. https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00001/00686/ 2019年1月18日閲覧。 
  7. ^ トヨタ T-Connect”. トヨタ自動車. 2018年7月17日閲覧。
  8. ^ 小松哲也 (2018年6月26日). “トヨタ カローラ スポーツ 発表、12年ぶりハッチバック復活でユーザーの若返り図る”. レスポンス. https://response.jp/article/2018/06/26/311245.html 2019年1月18日閲覧。 
  9. ^ M.B.MOOK 「トヨタ・カローラ50年とその時代」 2016年12月1日発行 ISBN 978-4-86640-015-0
  10. ^ Toyota Motor Sales, U.S.A.,Corolla,U.S.A.,1984,1985,1989
  11. ^ Toyota Motor Europe,Corolla,Belgium,2002
  12. ^ Toyota Australia,Corolla,Australia,2006
  13. ^ カローラにKYB製新ダンパー、あえて摩擦を増やす逆転の発想日経XTECH 2018年7月30日
  14. ^ “TOYOTA、ニューヨーク国際自動車ショーで新型「カローラハッチバック」を初披露” (プレスリリース), トヨタ自動車株式会社, (2018年3月23日), https://newsroom.toyota.co.jp/jp/toyota/21698632.html 
  15. ^ “TOYOTA、新型車カローラ スポーツを発売” (プレスリリース), トヨタ自動車株式会社, (2018年6月26日), https://newsroom.toyota.co.jp/jp/toyota/23067384.html 
  16. ^ “TOYOTA、カローラ スポーツにMT車を投入” (プレスリリース), トヨタ自動車株式会社, (2018年8月2日), https://newsroom.toyota.co.jp/jp/toyota/23824209.html 
  17. ^ Fredric Aasbo Takes First Round of 2018 Formula Drift Competition at Long Beach THE DRIVE 2018年4月8日

関連項目編集

外部リンク編集