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パイズリによる挟射
1920年頃のポルノ映画『レストランの騎兵』(『ブルーフィルム 青の時代 1905-30』に収録)におけるパイズリのシーン(0:06〜0:11)

パイズリ: Mammary intercourse, Titty fuck, titfuck: 乳交)は、乳房を使い男性の陰茎を刺激する性行為である。イギリスでは、フレンチ・ファック (French fuck) ともいう[1]

目次

概要編集

パイズリの大まかな定義は、「乳房で男性器を刺激して性的興奮を促す行為」であり、左右の乳房の間に陰茎を挟んで両乳を上下に動かすのが一般的とされ、女性が胸を動かすプレイと、男性が自ら動くプレイに大きく分かれる。近年は、アダルトビデオ風俗店など性風俗産業の影響から、多くの人が思い浮かべるのは、豊かな胸(巨乳や爆乳)の谷間に陰茎を挟んで行うプレイで、胸フェティシズムとの相関性が強い。

これによって得られる男性の性的快感は趣向によるところが大きいが、必ずしも乳房の形やサイズなどと相関せず、また一般にさまざまな体位でのパイズリが可能である。

胸の谷間に挟んだままで射精させることを、挟射という。

語源編集

かつて、この種のプレイは日本語では「紅葉合わせ」と呼ばれていた。キュウリやナスなどを塩揉みする際、まな板の上に塩をまき押し付けるように転がすことを「板擦り(いたずり)」というが、押し付けるのが板ではなくおっぱいであることから、こう呼ばれると考えられる。「パイズリ」というフレーズを発明したのはお笑いタレント山田邦子である[2]

米川明彦編『日本俗語大辞典』(東京堂出版)には1998年の用例が掲載されており、同年の時点ですでにパイズリという言葉が使われていたことが確認されている[要ページ番号]。1990年発行の『SEX PAL』(データハウス)には、ソープランドテクニックとして、マット洗いの中に「乳房でこするパイずり」が挙げられている[要ページ番号]が、これが今でいう「胸の谷間にペニスを挟んで行うパイズリ」かどうかは不明である。

補足編集

イギリスのロックバンドオアシスリアム・ギャラガーは、ロッキング・オンのインタビューにおいて、パイズリのことを「ボンベイ・ロール」と表現した。同じくイギリスのロックバンドザ・シャーラタンズのティム・バージェスは、「シャークス・サンドウィッチ」と表現している。

由来編集

日本編集

日本では、1752年にはすでにパイズリが行われていたことが確認されている。遊女向けの指南書に、パイズリとフェラチオの実践方法が記載されている[3]

日本国外編集

イギリス英語編集

French fuckまたはtit wankという。“tit”は乳房の俗語。wankとはマスターベーションをすること。

wankが自慰の意味で使われるのは20世紀に入ってからなので[4]、tit wankが使われだしたのは早くともそれ以降であろう。

French fuckについては使用開始年代は不明。なお、類似した表現であるFrench kissは20世紀に入ってから使用例が確認されている[4]

アメリカ英語編集

“titfuck”、“tits fuck”、“tittyfuck”または“titjob”である[5]。“tit”は乳房の俗語。“fuck”は性行為を指す。アメリカで“tits”が乳房の意味で使われ出したのは19世紀からなので[4]、“titsfuck”が使われ出したのはそれ以降であろう。

日本語では「パイズリをする」と「パイズリをしてもらう」という2つの言い方があるが、アメリカ英語では「(女性が男性に対して)パイズリをする」の1つの言い方のみである。

ドイツ語編集

Busen-Sex、あるいはTittenfickという。

台湾語編集

“奶炮”という。

中国語編集

”乳交”という。

フランス語編集

cravate de notaire(公証人のネクタイ)、またはbranlette espagnole(スペイン式マスターベーション)という。

脚注編集

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  1. ^ Godson, page 96.
  2. ^ 吉田豪・掟ポルシェによる山田本人へのインタビューによる(『CONTINUE vol.20』2005年2月16日発行[要ページ番号])。
  3. ^ 渡辺 信一郎『江戸の性愛術』新潮社、2006年5月24日。 [リンク切れ]
  4. ^ a b c リチャード゛・A・スピアーズ編『英語スラング辞典』(研究社、1989)
  5. ^ フェラチオは”blow-job”。“blow-job”は20世紀半ばから使用される表現とされる。

参考文献編集