ブレット・マーティン (野球)

アメリカの野球選手 (1995 - )

ブレット・ライアン・マーティンBrett Ryan Martin, 1995年4月28日 - )は、アメリカ合衆国テネシー州ハンブレン郡モリスタウン英語版出身のプロ野球選手投手)。左投左打。現在は、フリーエージェント(FA)。

ブレット・マーティン
Brett Martin
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 テネシー州ハンブレン郡モリスタウン英語版
生年月日 (1995-04-28) 1995年4月28日(28歳)
身長
体重
6' 4" =約193 cm
190 lb =約86.2 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 2014年 MLBドラフト4巡目
初出場 2019年4月19日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

経歴 編集

2014年MLBドラフト4巡目(全体126位)でテキサス・レンジャーズから指名され、プロ入り。契約後、傘下のルーキー級アリゾナリーグ・レンジャーズでプロデビュー。15試合(先発6試合)に登板して1勝4敗1セーブ、防御率5.40、39奪三振を記録した。

2015年はA級ヒッコリー・クロウダッズでプレーし、20試合(先発18試合)に登板して5勝6敗、防御率3.49、72奪三振を記録した。

2016年はルーキー級アリゾナリーグ・レンジャーズ、A級ヒッコリー、A+級ハイデザート・マーベリックスでプレーし、3球団合計で17試合に先発登板して4勝4敗、防御率4.41、70奪三振を記録した。オフにはアリゾナ・フォールリーグに参加し、サプライズ・サグアロス英語版に所属した。

2017年はA+級ダウンイースト・ウッドダックス英語版[1]でプレーし、26試合に先発登板して4勝8敗、防御率4.70、90奪三振を記録した。オフの11月20日にはルール・ファイブ・ドラフトでの流出を防ぐために40人枠入りした[2]

2018年はAA級フリスコ・ラフライダーズでプレーし、29試合(先発15試合)に登板して2勝10敗、防御率7.28、92奪三振を記録した。

2019年は開幕をAAA級ナッシュビル・サウンズで迎え、4月19日にメジャー初昇格を果たした[3]。同日のヒューストン・アストロズ戦でメジャーデビュー[4]。この年メジャーでは51試合(先発2試合)に登板して2勝3敗、防御率4.76、62奪三振を記録した。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で60試合の短縮シーズンとなった2020年は、7月3日に感染症検査で陽性反応を示したため開幕には間に合わず、初登板は8月となったが[5]、開幕後は安定した投球を見せ、15試合に登板して1勝1敗、防御率1.84、8奪三振を記録した。

2021年は中継ぎとしてフル回転し、66試合に登板して4勝4敗11ホールド、防御率3.18、42奪三振を記録した。

2022年も55試合に登板したものの、1勝7敗3セーブ7ホールド、防御率4.14と成績は悪化した。

2023年1月13日に肩の手術を受けることが発表され、この年は結局全休となった[6]。シーズン終了後の11月17日にノンテンダーFAとなり退団した[7]

人物 編集

2016年に1型糖尿病と診断され、食事前には自身でインスリンを摂取している[8]

投球スタイル 編集

投球データ 2022年[9]
球種 割合 平均球速 最高球速
% mph km/h mph km/h
カーブ 36.5 82.8 133.3 96.1 154.7
シンカー 35.1 93.5 150.5
スライダー 18.1 86.8 139.7
フォーシーム 10.3 93.5 150.5

最速96.6mph[10](約155.5km/h)の速球(フォーシームツーシーム)とカーブのコンビネーションがピッチングの基本だが、時折スライダーも交える[11]

詳細情報 編集

年度別投手成績 編集





















































W
H
I
P
2019 TEX 51 2 0 0 0 2 3 0 5 .400 280 62.1 72 7 18 2 2 62 3 0 38 33 4.76 1.44
2020 15 0 0 0 0 1 1 0 2 .500 61 14.2 8 2 9 0 0 8 1 0 5 3 1.84 1.16
2021 66 0 0 0 0 4 4 0 11 .500 264 62.1 67 5 14 4 0 42 4 0 31 22 3.18 1.30
2022 55 1 0 0 0 1 7 3 7 .125 212 50.0 50 4 18 3 0 40 7 0 27 23 4.14 1.36
MLB:4年 187 3 0 0 0 8 15 3 25 .348 817 189.1 197 18 59 9 2 152 15 0 101 81 3.85 1.35
  • 2022年度シーズン終了時

年度別守備成績 編集



投手(P)












2019 TEX 51 1 5 0 0 1.000
2020 15 1 0 0 0 1.000
2021 66 1 10 2 0 .846
2022 55 4 7 0 2 1.000
MLB 187 7 22 2 2 .935
  • 2022年度シーズン終了時

背番号 編集

  • 59(2019年 - 2022年)

脚注 編集

  1. ^ 2017年に新球団発足により球団変更
  2. ^ Steve Adams (2017年11月20日). “Players Added To The 40-Man Roster” (英語). MLB.com. 2020年5月24日閲覧。
  3. ^ Former East, WSCC standout Brett Martin called up to majors by Texas Rangers” (英語). Citizen Tribune (2019年4月19日). 2020年5月24日閲覧。
  4. ^ Houston Astros at Texas Rangers Box Score, April 19, 2019” (英語). Baseball-Reference.com. 2020年5月24日閲覧。
  5. ^ Steve Adams (2020年7月3日). “Rangers’ Brett Martin Tests Positive For COVID-19”. MLB Trade Rumors. 2024年1月29日閲覧。
  6. ^ Anthony Franco (2023年1月13日). “Brett Martin To Undergo Shoulder Surgery”. MLB Trade Rumors. 2024年1月29日閲覧。
  7. ^ Rangers do not tender 2024 contract offers to RHP Matt Bush and LHP Brett Martin”. MLB.com (2023年11月18日). 2024年1月29日閲覧。
  8. ^ 「テキサス・レンジャーズ」『2020MLB選手名鑑全30球団コンプリートガイド』 日本スポーツ企画出版社 67頁
  9. ^ Brett Martin Statcast, Visuals & Advanced Metrics | MLB.com” (英語). baseballsavant.com. 2022年10月9日閲覧。
  10. ^ 2020年のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦で計測
  11. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2020』廣済堂出版、2020年、217頁頁。ISBN 978-4-331-52282-0 

関連項目 編集

外部リンク 編集