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ペット』は、三宅乱丈による日本漫画。『週刊ビッグコミックスピリッツ』(小学館)にて、2003年より連載が開始され、2009年に改稿による完全版「ペット リマスター・エディション」がビームコミックスより単行本として刊行された[1]

2本の舞台化と、アニメ化が決定している[1][2]

目次

あらすじ編集

中国マフィア「会社」に属する主人公・ヒロキは、「イメージ」という特殊能力を使い、人の記憶を「会社」にとって都合のいいように変更する事を仕事としてきた。

だが、この改竄に失敗し、記憶の辻褄がうまく合わなくなってしまった場合、人は「潰れ」て廃人と化してしまう。

「会社」のやり口に強い不満を抱えながらも、ヒロキは相棒であり自分のヤマ親である司と、ただ一緒にいる事だけを望みに日々を過ごしていた。一方、悟はヤマ親である林ともう2年も離れ離れになっていた。

司に守られ無垢なまま育ったヒロキは、悟と深く関わるうち、司が自分に様々な隠し事をしている事に気が付いてしまい──。

ヒロキ、司、悟、そして全ての始まりである林を巻き込み、運命に翻弄される彼らの物語が始まる。

用語編集

場所
記憶を改竄する能力者たちが人の記憶が詰まっている部分を、「場所」と呼んだ。「場所」の中でも「ヤマ」と「タニ」の2つは、人格形成において特別な意味を持ち、それを書き換えたり壊したりすることで記憶の改変や廃人化が起こる。
ヤマ
「ヤマ」とはその人の心を支え続ける、最も尊く大切な記憶の「場所」のこと。その場所を書き換えたり壊したりすることで記憶の改変や廃人化が起こる。記憶操作能力者にとってはヤマ親から分けられたことになる場所。
タニ
「タニ」とはその人の心を痛め続ける、最も忌むべき記憶によって作り上げられた「場所」である。「ヤマ」と同じくその人物の根幹に関わるため、書き換えや破壊により記憶の改変や廃人化が起こる。記憶操作能力者はヤマ親から分けられた「ヤマ」を守るための防壁としても使う。
潰し屋
ターゲットになった人間の記憶を改変したり、時に「ヤマ」や「タニ」を破壊して廃人に追い込むこともある。イメージを持たないため、人格破壊による廃人化のみを行う。
会社
謎の中国マフィアの呼称。記憶操作能力者を抱え、人の記憶の改変や人格破壊を利用することで利益を得ている。
社員
会社に所属する者たちのこと。親族から記憶操作能力者まで多岐に渡り、「ペット」から出世する場合もある。
イメージ
記憶操作能力者がその能力を使用する際に用いる疑似記憶。個人によって疑似記憶の形は異なる。ヒロキは「金魚」、司は「水」、悟は「ドア」、林は「風」、メイリンは「蝶」のイメージを使う。
ベビー
記憶操作能力者になりうる感応力の高い子供に「ヤマ」のみを分け与え、鍵の作り方を教えないまま能力のみを使えるようにしたもの。自らの記憶と外部との区別がつかないため、周囲とのコミュニケーションが取れない。分け与えられた「ヤマ」を意識しているときのみ、「ヤマ」の中で自我を保っていることができる。
人の記憶に感応しすぎるせいで自らの記憶を形作れない記憶操作能力者が「ヤマ親」からもらった「ヤマ」を「タニ」を使って覆い隠し、感応を鈍くすること。また、「ヤマ」に勝手に入られて記憶を操作されたり、潰されたりしないようにするための防壁。そのため鍵を作ることができないと他人の記憶に感応しすぎ、記憶と外部の区別がつかず、周囲とのコミュニケーションが取れない状態となる。

登場人物編集

ヒロキ
声・演 - 植田圭輔
「ヤマ親」は司。イメージは金魚。天真爛漫な性格。悟とも仲が良い。司の事が何よりも大事で、いつか彼と一緒にまともな生活をする事を夢見ている。自分が「ペット」と呼ばれている事を知らない。
声 - 谷山紀章、演 – 桑野晃輔
ヒロキの「ヤマ親」。イメージは水。元は林を「ヤマ親」に持つペットだが、林が悟を引き取る際に代わりに引き離された。その時言われた林の言いつけを守り続けるため、会社で尽力している。
声 – 小野友樹、演 – 谷佳樹
「ヤマ親」は林。イメージはドア。林がヤマを分けたペット。子どもの頃、林に引き取られ育てられたが、彼とは2年前から連絡が取れておらず、帰りを待ち続けている。イメージがドアであることから、開ければ目的の場所に着くことができる。しかし「タニ」の前ではドアが開かなくなることもある。
声 – 加瀬康之、演 – 萩野崇
元「社員」で、司と悟の「ヤマ親」。イメージは風を使っており、記憶に入る速度も速く小さい隙間からでも侵入可能。現在はとある理由で会社から逃亡している。
桂木
演 – 君沢ユウキ
「社員」で、イメージを持たない潰し屋。以前は司をペットとして使っていたが、現在は司の部下。 感情が欠落したような性格をしているが、それは林も関わる彼の過去に理由がある。
社長
会社と呼称される中国マフィアの首領。
ロン
演 – 伊勢大貴
社長の甥であり、イメージを持たない潰し屋。メイリンを使うことで、他人の記憶を改変することができる。司たち精神操作能力者を警戒しており、完全に忠実なペットを生み出すべく行動している。
ジン
演 – あまりかなり
社長の姪で、イメージを持たない潰し屋。悟を社員に勧誘するために接触、徐々に悟の心を開いていく。親の記憶がなく、母親のことを知っている誰かの記憶に入ることで母親に会いたいと考えている。
メイリン
林に「ヤマ」を分けられたものの、鍵の作り方を教えられなかったため外部とまともなコミュニケーションが取れない状態になっている。会社の言う事を聞く良い子という意味で「ベビー」と呼称されている。イメージを持たない潰し屋が、彼女の「イメージ」を利用してターゲットの記憶操作を行うことが可能。

テレビアニメ版編集

ジェノスタジオの制作により、2019年より放映予定[1]。2018年9月時点では放映局等は未発表である。

メインスタッフ編集

舞台版編集

2期に分けて公演が実施される[1]

壊れた水槽
2018年12月5日(水) - 12月9日(日)、草月ホール
虹のある場所
2019年公演予定

スタッフ編集

書誌情報編集

単行本編集

完全版編集

脚注編集

外部リンク編集