レブ・ビーチ(Reb Beach、本名:Richard Earl Beach Jr.、1963年8月31日 - )は、アメリカ合衆国出身のロックミュージシャンギタリスト

レブ・ビーチ
Reb Beach
ホワイトスネイク - USA・サンアントニオ公演 (2015年6月)
基本情報
出生名 Richard Earl Beach Jr.
生誕 (1963-08-31) 1963年8月31日(60歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ペンシルベニア州ピッツバーグ
ジャンル ハードロックヘヴィメタル
職業 ギタリスト
活動期間 1985年 -
レーベル ユニバーサル ミュージック グループ
共同作業者 ウィンガー
ドッケン
ホワイトスネイク
ナイト・レンジャー
ザ・モブ
アリス・クーパー
公式サイト www.rebbeach.com

ハードロック・バンド「ウィンガー」のギタリストとして知られている。そのほか「ドッケン」「アリス・クーパー」「ホワイトスネイク」「ナイト・レンジャー」など、著名なグループに参加した実績を持つ。

人物 編集

セッションギタリスト時代 編集

エアロスミスサミー・ヘイガーロニー・モントローズキッススティーリー・ダンスティーヴ・モーズイーグルスモリー・ハチェットジョン・サイクスなどに影響を受ける。

バークリー音楽院に進むもなじめず、ジャズロックが融合した音楽、フュージョンに目覚める。自分で録音などを始めるようになり、そのうちの一つで年間ベストギタリスト・コンテストにおいて入賞した。そして、ニューヨークにて音楽活動を開始。セッション・ギタリストとしてエリック・クラプトンボブ・ディランロジャー・ダルトリーチャカ・カーンハワード・ジョーンズトゥイスティッド・シスターなどの仕事をする。

ウィンガー時代 編集

 
ウィンガー時代 (右レブ) 2007年3月

その後、ニューヨークキップ・ウィンガーと出会い、ウインガーを結成。メンバーはキップ・ウィンガー(ベース、ボーカル)、レブ・ビーチ(ギター)、ポール・テイラー(ギター、キーボード)、ロッド・モーゲンスタイン(ドラム)で、「Seventeen」「Headed for a Heartbreak」「Can't Get Enuff」「Miles Away」などのヒット曲を生み出した。

ウィンガーはサード・アルバム『プル』を発表後、活動を停止。メンバーはそれぞれソロ活動へと移っていった。レブもピッツバーグに戻り、The Reb Beach Projectを始動。

アリス・クーパーとドッケン 編集

その後、アリス・クーパーのツアーに3年間にわたりギタリストとして参加した後、ジョージ・リンチが脱退したドッケンに加入。アルバム『イレイズ・ザ・スレート』を製作し、ツアーにも参加。しかしレブはその後ドッケンから脱退してソロ活動に戻り、ソロ・アルバム『マスカレード』を発表する。

ウィンガーの再始動〜ホワイトスネイクに参加 編集

2002年にウィンガーが再結成される。しかし、この再結成は小規模なもので、アメリカやヨーロッパでのツアーのみとなった。

同年夏、レブが長年あこがれていたデイヴィッド・カヴァデールから声がかかり、ホワイトスネイクに加入[1]ダグ・アルドリッチとともにツインギターを披露した。

2006年、ナイト・レンジャーのドラマー、ケリー・ケイギーやキングスXのダグ・ピニック、ホワイトスネイクのティモシー・ドゥルーリーらとザ・モブを結成。同名のアルバムをキップ・ウィンガーのプロデュースでリリースした。また、この年はホワイトスネイクで再来日すると同時にウィンガーも再始動した。『プル』以来となる4枚目のアルバムはシンプルに『IV』と名づけられ、発売された。ウィンガーはアメリカやヨーロッパをツアーした。

2007年、レブはジェフ・ワトソンの代打としてナイト・レンジャーに加入し来日。短期間在籍した[2]

同年、ウィンガーは『デモ・アンソロジー』という3枚目までの作品のデモ・バージョンを収録した2枚組のアルバムを発売。同11月、ラットのオープニング・アクトとしてウィンガーは14年ぶりに来日。大阪、名古屋、東京、横浜での公演を行った。

以降は「ウィンガー」「ホワイトスネイク」を並行して活動している。

使用機材 編集

ウィンガー参加以前はESPを使用。ウィンガー初期はクレイマー、その後アイバニーズからシグネチャーモデルが販売されていた。現在、主に使っているギターはサーのレブ・ビーチ・モデル。アンプはカスタム・オーディオ・エレクトロニクスをジョン・サーが修正したものを使っている。

映画出演 編集

ディスコグラフィ 編集

ソロ・アルバム 編集

  • The Fusion Demos (2001年) ※自主制作。1993年録音
  • 『マスカレード』 - Masquerade (2001年、Universal)
  • 『ア・ヴュー・フロム・ジ・インサイド』 - A View From The Inside (2020年、Frontiers)

教則ビデオ 編集

  • Cutting Loose (1991年) ※VHS
  • Homegrown Private Lesson Volume 1 (2003年) ※DVD

ウィンガー 編集

ドッケン 編集

  • 『イレイズ・ザ・スレート』 - Erase the Slate (1999年)
  • 『ライヴ・フロム・ザ・サン』 - Live from the Sun (2000年)

ザ・モブ 編集

  • 『ザ・モブ』 - The Mob (2005年、Frontiers)

ホワイトスネイク 編集

ブラック・スワン 編集

  • 『シェイク・ザ・ワールド』 - Shake The World (2020年)

参加アルバム 編集

  • フィオナ : 『ビヨンド・ザ・ペイル』 - Beyond the Pale (1986年)
  • ハワード・ジョーンズ : 『ワン to ワン』 - One to One (1986年)
  • チャカ・カーン : 『デスティニー』 - Destiny (1986年)
  • ビージーズ : 『E.S.P.』 - E.S.P. (1987年) ※「E.S.P.」「Overnight」に参加
  • トゥイステッド・シスター : 『ラヴ・イズ・フォー・サッカーズ』 - Love Is for Suckers (1987年)
  • Various Artists : The Lost Boys soundtrack (1987年) ※映画『ロストボーイ』サウンドトラック。ロジャー・ダルトリー「Don't Let the Sun Go Down on Me」で参加
  • ブライアン・マクドナルド・グループ : Desperate Business (1988年)
  • 二井原実 : 『ONE』 - One (1989年)
  • Xenon : America's New Design (1989年)
  • Various Artists : The Karate Kid Part III soundtrack (1989年) ※映画『ベスト・キッド3/最後の挑戦』サウンドトラック。ウィンガー「Out for the Count」で参加
  • Various Artists : Bill and Ted's Bogus Journey soundtrack (1991年) ※映画『ビルとテッドの地獄旅行』サウンドトラック。ウィンガー「Battle Stations」で参加
  • Various Artists : 『ザ・ギターズ』 - Guitars that Rule the World (1992年)
  • デンジャー・デンジャー : Cockroach (1993年)
  • Various Artists : 『スモーク・オン・ザ・ウォーター〜ディープ・パープルに捧ぐ』 - Smoke on the Water – A Tribute to Deep Purple (1994年)
  • アンディ・ティモンズ : 『イヤー・エクスタシー 2』 - EarX-tacy 2 (1997年)
  • アリス・クーパー : 『フィストフル・オブ・アリス』 - A Fistful of Alice (1997年) ※ライブ
  • Various Artists : 『ギター・バトル』 - Guitar Battle (1998年)
  • Various Artists : 『DAYTONA USA 2』 - Daytona USA 2 Game soundtrack (1998年) ※アーケイド・ゲーム『デイトナUSA2 BATTLE ON THE EDGE』サウンドトラック
  • キップ・ウィンガー : 『キップ・ウィンガー・ソロ』 - This Conversation Seems Like a Dream (1998年)
  • Various Artists : 『トリビュート・トゥ・オジー/バット・ヘッド・スープ』 - Bat Head Soup – A Tribute to Ozzy Osbourne (2000年)
  • Various Artists : 『トリビュート・トゥ・ヴァン・ヘイレン/2000』 - Tribute To Van Halen / 2000 (2000年)
  • ブライアン・マクドナルド : 『ワインド・イット・アップ』 - Wind it Up (2000年)
  • ウォー・アンド・ピース : 『エンド・オブ・ザ・トンネル』 - Light at the End of the Tunnel (2000年)
  • キップ・ウィンガー : 『ソングス・フロム・ジ・オーシャン・フロアー』 - Songs From the Ocean Floor (2000年) ※「Resurrection」に参加
  • Various Artists : 『クイーン・トリビュート〜STONE COLD CRAZY』 - Stone Cold Queen: A Tribute (2001年)
  • ブライアン・マクドナルド・プロジェクト : 『ヴォヤージュ』 - Voyage (2003年)
  • Ken Tamplin and Friends : Wake the Nations (2003年)
  • エクスカーネーション : 『グラウンデッド』 - Grounded (2005年)
  • ケリー・ケイギー : 『アイム・アライヴ』 - I'm Alive (2006年)
  • Northern Light Orchestra : Celebrate Christmas (2010年)

脚注 編集

外部リンク 編集