交渉人』(こうしょうにん)は、五十嵐貴久による日本推理小説2003年新潮社より刊行された。

交渉人
著者 五十嵐貴久
発行日 2003年1月22日
発行元 新潮社
ジャンル サスペンス
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 四六判変型
ページ数 350
次作 交渉人 遠野麻衣子・最後の事件
公式サイト 五十嵐貴久『交渉人』|新潮社
コード ISBN 978-4-10-457801-6
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2003年8月17日にWOWOWドラマWで、2005年3月26日にはテレビ朝日土曜ワイド劇場枠でテレビドラマ化された。

あらすじ 編集

3人組のコンビニ強盗が、総合病院である小出病院に、50人近い人質を盾に立て籠もる。ネゴシエーターの技術を持つ石田修平警視正は、犯人グループの長との電話での交渉で巧みに誘導し、人質を1人また1人と解放させていく。一連の事件は突発的な殺人との予測で解決間近に思われたが、次第に警察側には思いもよらぬ展開になって行く。

登場人物 編集

石田 修平 (39)
主人公。警視正特殊捜査班一課課長兼係長代理。小出病院立てこもり事件(以下事件に省略)の現場責任者。様々な事件で神がかり的な功績は現場でも有名で尊敬されている。なによりも人質を第一に考えるため、犯人との交渉でもうまく人質を解放させるよう誘導する。
遠野 麻衣子 (29)
警部高輪署の経理課に勤めている。元々は石田の下で働いておりネゴシエーターとしてのノウハウを学んでいるが、現在はデスクワークが主な仕事となっている。コンビニ強盗が病院に立てこもった際、一時的ながら石田の代理で現場責任者となる。
第2作目(スピンオフ作)『交渉人 遠野麻衣子・最後の事件』の主人公。
安藤
警部補。見た目50代後半。品川署の刑事課に勤めている。事件の際、現場に派遣される。主に石田や遠野の話し相手。遠野や石田との会話時に読者にネゴシエーターの特徴を説明も含ませている。
金本
参事官。本庁に勤めている。現場での経験が少なく石田の交渉法に不信感をあらわにすることもある。官僚質の人間であるため石田と犬猿の仲まではいかないが、馬があわない。
コシノ
コンビニ強盗三人組のリーダー格。暴力的な性格ではあるが石田に対し会話を行い交渉を行う。

書誌情報 編集

テレビドラマ 編集

2003年版(WOWOW) 編集

2003年8月17日WOWOWドラマWの第5弾としてドラマ化された。

ギャラクシー賞テレビ部門8月度月間賞受賞、第41回ギャラクシー賞奨励賞受賞[1]

キャスト
スタッフ


2005年版(テレビ朝日) 編集

2005年3月26日テレビ朝日土曜ワイド劇場の特別企画として「“交渉人”」のタイトルでドラマ化された。

新聞のラテ欄での宣伝コピーは「ER救命病棟立てこもり犯を説得せよ! 拉致患者47名の命は三億円 衝撃の罠が仕掛けられた!?」。

キャスト
スタッフ

脚注 編集

  1. ^ 第41回奨励賞受賞作”. 放送批評懇談会. 2015年5月3日閲覧。
  2. ^ “椎名桔平 セリフ難し〜い…”. Daily Sports online. (2005年3月15日). オリジナルの2005年3月16日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20050316201202/http://www.daily.co.jp/gossip/2005/03/15/165106.shtml 2015年5月3日閲覧。 

外部リンク 編集