京言葉(きょうことば、京ことばとも表記)とは、京都で用いられる日本語の方言である。京都語(きょうとご)、京都弁(きょうとべん)、古くは京談(きょうだん)とも言う。近畿方言の一種であり、大阪弁とともにその中核をなす。ここでは京都市を中心に、旧山城国の方言を取り上げる。山城以外の京都府内の方言については丹波方言舞鶴弁丹後弁を参照。

概要編集

京都平安京が建設された平安時代から1000年以上にわたって日本の都があった地域であり、江戸時代中期まで京言葉は日本の中央語(事実上の標準語)とされ、現代共通語の母体である東京方言を含め、日本各地の方言に強い影響を与えた。現在も京都では自分達の言葉に強い自負心があり、京言葉は「なまり」ではなく、共通語とは「単に異なっているというだけ」と認識されている[1]。「優雅」「女性的」といったイメージがあり、2019年に「方言がかわいい『都道府県』ランキング」で京都府が2位になる[2]など、21世紀になってもそのイメージは依然根強い。一方で、京都出身の言語学者楳垣実は「我々京都人から見れば、正直に云って、京都は一般に少し理想化されて考えられているような気もする。<中略>京都といえば一木一草までみやびやかであると考える人も多い。京言葉の魅力も或はそんな所から生れて来るのかも知れない。」と述べている[3]

京都は伝統を重んじる保守的な街とされるが、古くからの大都市で京言葉は変化し続けており、平安時代以来の古語はあまり保存されていない。明治維新前後にも大きな変動があったとされ、代表的な京言葉「どす」「やす」「はる」も幕末以降に成立・普及した言葉と考えられている[4]。現在では共通語化や関西共通語化(大阪弁化)も進み、伝統的な京言葉を用いるのは昭和中期以前に生まれた世代や花街の芸妓社会などに限られている。1993年(平成5年)から1994年(平成6年)にかけて実施した方言調査によると、「どす」に関して80歳代では「使用する」と回答した割合が49.2%なのに対し、10代では「聞いたこともない」が54.0%となっていることがわかった[5]。楳垣は1950年の時点で「京言葉--優美なあでやかなあの京言葉--というものは、もう京都にもなくなろうとしている。その最後の保存地であった祇園あたりにさえその傾向は見えそめている。」「京都もやはり近代都市の一つで、終戦後の社会混乱の洗礼を受けて変貌を遂げているのである。しかもまた一方においては標準語化の波が、京都にも押し寄せて、アクセントだけを残して、語彙や語法の面では非常な変化が起っている。古い言葉などは、これらの変化に抗して生き残る余地はほとんどない。よほど根強いものだけが、まだ残っているに過ぎない。」と書き残している[4]

区分編集

奥村三雄は山城の方言を以下のように区分している(区分の基準とされた方言の特徴および市郡の名称・範囲は概ね1962年当時のもの)[6]

  • 京都市内(戦後に編入された旧郡部を除く) - 進行「…てる」。終助詞「ぜ」「で」の使用少ない。いわゆる京言葉(「どす」「おす」「やす」など)を使用。
  • その他 - 進行「…たる」あり。終助詞「ぜ」「で」あり。京都市内と比べて荒い。
    • 愛宕郡(現在の左京区岩倉八瀬以北と北区雲ケ畑)・乙訓郡宇治市久世郡の各大部分 - 京言葉を多用。
    • 綴喜郡と久世郡の各西部(現在の八幡市伏見区の一部など) - 京言葉を多用。女性語の終助詞「し」や順接助詞「よってに」など、大阪弁の影響あり。
      • 乙訓よりも八幡の方が大阪的である点について奥村は、鉄道開通以前、京都大坂間の往来に淀川(宇治川)や京街道がもっぱら利用されていた時代の影響であろうと推測している[6]
    • 綴喜郡南部と相楽郡の大部分 - 京言葉の使用やや少ない。親愛表現「…らる」あり。
    • 葛野郡(現在の右京区中川・小野郷) - 京言葉の使用やや少ない。親愛表現「…らる」あり。逆接助詞「けんど」など、丹波言葉の影響あり。

奥村は、丹後・丹波間と比べて丹波・山城間の方言差はそれほど著しくなく、口丹波北桑田郡(特に京北と広河原)は京言葉的傾向がかなり多いとした[6]。楳垣によれば、京言葉の影響は口丹波だけでなく福井県若狭滋賀県三重県北部(北伊勢伊賀)にも及び、奈良県北部も「年配の人達は京言葉に近く、若い人ほど大阪弁的になる中間地域」だという[7]。また山本俊治によれば、大阪府内でも、三島地区北河内の淀川沿いや能勢町歌垣村の方言には京都の影響が見られるという[8]

京都市中心部の京言葉は位相の面で、京都御所で話された公家言葉御所言葉)と市中で話される町ことば町方ことば)に大きく分けられる。前者は室町時代初期の女官の話し言葉が起源で、宮中・宮家公家で使われ、明治以降も一部の尼門跡で継承されている。後者は話者の職業や地域によってさらに細かく分類することができ、その例として井之口有一と堀井令以知は以下の4つを挙げている[9]

  • 中京ことば - 中京区を中心として、室町問屋街などで話されることば。
  • 西陣の職人ことば - 西陣の機屋(西陣織)の人々のことば。
  • 祇園の花街ことば - 祇園を中心とする花街舞妓芸妓によって話されることば。客の前など口頭では都合の悪いやりとりをする際には、簡易的な手話のような「身振り語」も用いられる。
  • 伝統産業語 - 京焼京友禅・京扇子といった伝統工芸の現場で話される職業語(業界用語)。

このほか、八瀬・大原大原女も参照)・北白川高雄・大枝など[10]、郊外の農村に特有の方言もある。

発音編集

音韻体系は共通語とほとんど変わりないが、子音を弱く、母音を長く丁寧に発音する傾向があり、京都人が朗読すると同じ音節数でも東京人のほとんど2倍の時間を費やすという[11]

母音編集

連母音アイ・オイ・ウイの変化は、「わたい→わて(女性の一人称)」や「さかい→さけ(接続助詞)」など若干の語でアイ→エが見られるのみで[12]、「黒い→くれー」「悪い→わりー」などが起こる関東や丹後とは対照的である。なお「消える→けーる」「見える→めーる」などイエ→エーの変化もあるが[13]逆行同化によるものである。

母音の長短意識が多少曖昧という特徴がある。「学校→がっこ」「山椒→さんしょ」「先生→せんせ」のように長母音を短く発音する傾向があり、特にオ段音で多い[12]。短音化は主に語尾で起こるが、「御幸町→ごこまち」のように語中で短音化する例もある[13]。1拍名詞は「蚊→かー」「野→のー」のように伸ばして発音するが、付属語を伴う場合や下降型のアクセントの語は長音化しにくい[12]。「露地→ろーじ」「去年→きょーねん」のように2拍・3拍名詞が長音化することもあるが、1拍名詞の場合と違って特定の語に限られる[12]

その他の母音変化の例は以下のとおり[13]

  • イ→エ:しらみ→しらめ、にんじん→ねんじん
  • エ→イ:前垂れ→まいだれ、羽二重→はぶたい
  • ウ→オ:うさぎ→おさぎ、たぬき→たのき、室町→もろまち

子音編集

「さかい・さけ(接続助詞)→はかい・はけ」「しつこい→ひつこい」「読みません→読みまヘん」「それから→ほれから」など[s][ç][h]の変化が多く、若干ではあるが「人→しと」のように[ç][ʃ]の例もある[12][z][d][r]の混同([d][z]はほとんどない)は山城でも起こることがあり、特に南山城地方で「ただ今→たらいま」「めでたい→めれたい」のような[d][r]の混同が多い[12]

その他の子音変化の例は以下のとおり[13]

  • [s][ʃ]:鮭→しゃけ
  • [m][b]:蝉→せび

その他編集

「死による→しんにょる」「お宮はん→おんみゃはん」「年寄り→とっしょり」「日曜→にっちょー」など、イ段音・ウ段音にヤ行音が続く場合に、撥音や促音を伴ってヤ行音が拗音化することがある。イ段・ウ段音が鼻音(ナ行・マ行)の場合は撥音、それ以外のイ段・ウ段音の場合は促音が挿入されることが多い[14]

アクセント編集

京言葉のアクセントは典型的な京阪式アクセントであり、京阪神でほぼ共通するが一部の表現で異なる(以下はその例[15])。京都のなかでも地域差や世代差があり、例えば「粘土」「金曜日」を京都旧市内では「ねど」「きんよーび」と発音し、伏見区や南山城地方では「んど」「きんよーび」と発音する[13]。また京都市南部では「〜ました」が大阪・神戸と同じ発音になる[13]

京都 大阪 神戸 備考
〜ました ました 食べした
(無声化で「食べました」となる人もある)
京都でも低起式の動詞を中心に大阪・神戸と同じ発音になることがある。
〜はった はった 食べはっ
(伝統的な神戸弁では「はる」を用いない)
がみ かが
がみ
かが 神戸が最も古い発音を保っており、幕末以前は京都でも「かがみ」であった。
現在(2000年代)の若年層では地域を問わず「がみ」または「かみ」が多い。

語法編集

活用編集

  • 共通語と同様の命令形に加えて、連用形を用いた「〜なさい」に相当する軽い命令表現がある。女性層では後ろに「よし」を付けることがあるが、楳垣によると大正末期に川東(鴨川よりも東側の地域)から広まった表現で、元は山科あたりの言葉だったかもしれないという[4]
    • (例)「走り」(走りなさい)、「はよし」(早くしなさい)、「はよ行きよし」(早く行きなさいよ)
  • 否定の助動詞「へん」は、五段動詞にはア段に後続する。大阪弁では「行けへん」「走れへん」のようにエ段に後続することがある。京都では、エ段に後続する「へん」は「走れない」「行けない」といった不可能表現を表すため、コミュニケーションギャップが生じやすい。
    • (例)「あらへん」、「走らへん」、「行かへん」
  • 上一段活用動詞、カ行変格活用動詞「来る」、サ行変格活用動詞「する」には、否定の助動詞は「ひん」とする。「いる」「見る」「来る」「する」など二拍語の場合は「イ段長音+ひん」とする。ただし、現在は大阪などの言い方に従って、「エ段長音+へん」とすることも増えている。ア段+「へん」、イ段+「ひん」、エ段+「へん」とも、未然形+「やへん」が変化したものである。
    • (例)「いーひん」(いない)、「きーひん」(来ない)、「しーひん」(しない)、「みーひん」(見ない)、「起きひん」(起きない)
  • 五段動詞で勧誘を示す場合、お段で伸ばさない。一段動詞の場合は短く「よ」を付ける。サ行変格動詞は「しょう」、カ行変格動詞は「こう」とする。
    • (例)「走ろ」、「行こ」、「見よ」、「寝よ」

可能表現編集

  • 共通語同様に「れる」、「られる」を付けて言える。不可能を表す形は「〜れへん」「〜られへん」がある。
    • (例)「走れる」、「寝られる」、「走れへん」、「寝られへん」
    • 「〜れへん」形は誤解を招きやすいが、京都では多く使われている。
  • 不可能を言う場合、「よう〜ん」、「よう〜ひん」の形を取ることが多い。
    • (例)「よう走らん」、「よう寝ん」、「よう起きひん」

敬語編集

長らく御所が存在し宮中で話された御所言葉の影響が庶民にも広まったこと、古くからの都市社会であり封建的な社会階層化が進んだことなどから、敬語が非常に発達した。特に女性層で顕著であり、女性層では敬語に限らず常に丁寧な言葉遣いが好まれ、「食う」よりも「食べる」、「うまい」よりも「おいしい」を用いようと努めたり、「お豆さん」など日常生活の名詞にも盛んに敬称をつけたりする[16]

…はる
「なさる」の変形で、「なはる」とも。日常的に多用される尊敬語表現で、関西の他地域よりも使用頻度が高い。同時に敬意度は低くなっており、目上の人物だけでなく、目下や身内の人物、動物、天候などにも用いることがある。(例)「乗って来はるわ」 (乗って来られるよ)
お…やす
「はる」よりも敬意の高い尊敬語表現。敬意を伴った軽い命令表現として、特に挨拶などに多用する。相手への確認のための強調として、「やっしゃ」とも。(例)「お越しやす」、「おかけやしとおくれやす」(どうぞお掛けくださいませ)、持っといておくれやっしゃ(持っておいて下さいよ)、ちゃんと聞いといとくれやっしゃ(ちゃんと聞いていて下さいよ)
…といやす
「ておいやす」の変形。(例)「しといやした」(していらっしゃいました)
…ておみ、とおみ
漢字で書くと「て御見」となり、共通語の「てごらん」に相当。(例)「見とおみ」(見てごらん)
おす
「ある」の丁寧語で、大阪の「おま(す)」に相当。形容詞の後ろにもつく。(例)「誰もおへん」(誰もいません)、「おいしおすなぁ」(美味しいですねぇ)
どす
断定の丁寧語で、東京の「です」、大阪の「だす」に相当する良く知られた京言葉。「でおす」の変形で、「どふ」とも。江戸末期から昭和にかけて男女とも用いたが、現在では高齢層や芸妓など限られた場面でしか聞かれない。(例)「おめでとうさんどす」、「明日行かはるんどすか」、「そうどした」、「いやどす」

婉曲編集

依頼や辞退を表すときには、直接的な言い方は避け、婉曲的で非断定的な言い回しを好む。例えば「〜して下さい」という要求をする時も、「〜してもら(え)やしまへんやろか」(〜してもらえはしませんでしょうか)のような遠回しな否定疑問を用いる。辞退する時も、「おおきに」「考えときまっさ」などと曖昧な表現をすることによって、勧めてきた相手を敬った表現をする。また、「主人に訊かなければ分からない」などと他人を主体化させ、丁重に断る方法も良く用いられる。後述する「ぶぶ漬け」も、そのような直接的表現を嫌う風土によるものである。京言葉を解さない人からは、現代においては封建的で意味の成さないことが多く、コミュニケーションをとりにくいと思われている。

「ぶぶ漬け」の喩え編集

京都の婉曲表現を物語る上で、よく用いられるのが『京のぶぶ漬け』(茶漬けのこと)の例である(他に、玄関先での「座布団」、寒い日の「火鉢」、現代では「緑茶宇治茶など)」「紅茶」「コーヒー」の例もある)。これは、京都で他人の家を訪問した際、その家の人にぶぶ漬けを勧められたら、それは暗に帰宅を促しているという意味である。その場合、家人は茶漬けの準備など全くしていない。

一般に「今日は、ぶぶ漬け程度の粗食しかおもてなし出来ないので、日を改めてまた来てくれ。」という意味に解釈されているが、角が立たないように、自分の意思を伝える一種の取り決めごととも言える。

そもそも「食事を勧められる」ということは、客がそのような食事時に訪問しているか、あるいは食事時まで居続けているということであり、常識的に考えれば失礼な行為に当たる。家人が「食事を勧める」ことで、訪問者は時間を自覚でき、家人側も相手に対して失礼を犯さずに帰宅を要求することができる、という社交的な効果があると考えられる。

この場合の理想的なやり取りとしては、家人がぶぶ漬けを勧めてきたら、客人は一旦はこれを固辞し、少なくとも2回断ってもまだ勧めてくるようだったら有難く家の中に上がって頂く。ぶぶ漬けを勧められても、一旦はこれを断るのは常識であり、もし遠慮も無く真に受けて食べてしまうと、家人に「あの人は厚かましい」という印象を抱かれてしまいかねない。

もっとも大抵の場合、1回または2回断った時点で、家人はぶぶ漬けを勧めるのをあっさりやめるので、客人は「ほな、この辺でお暇致します。今日はおおきに。」と家を引き取る行動を起こすのである。このとき家人が何らかの行動を起こして、さりげなく客人に帰るよう促すこともある。

相手の真意を探るには『場の空気』『阿吽の呼吸』『本音と建前』とも言える、絶妙なテクニックが必要となる。

もちろん、「ぶぶ漬け」はあくまで喩えであり、その他の日常生活においても、京都ではコミュニケーションにおける伝統的な暗黙の了解事項が多々存在しており、一言では到底説明し切れない。実際に京都で生活してみないと分からない感覚なのである[要出典]

どちらにせよ、古くからの慣習によって成り立っているそのコミュニケーションに慣れていない非京都圏の人々には全く意図が伝わらず、慌てて実際に料理を用意しなければならない場合もあり、また、逆に非京都圏の客人が単に「早よ帰っておくれやす。」の意味としてだけ知っていた場合、客人の心証を害すなど、余計なトラブルを招くことがある。そのため、京都人は会話の相手が何処で生活している人間であるのかを事前に理解しておくべきであり、会話中の方言などで会話相手が京都圏在住であることを類推できるような場合以外は、初対面の相手に京言葉を無暗に使用しないことが推奨される。

なお「ぶぶ漬け」に関するエピソードを扱った小説には、北森鴻ぶぶ漬け伝説の謎』(同名の短編集に収められている)が存在する。北森はこの小説の中で登場人物に次のような内容を語らせている。「ぶぶ漬け伝説は非常によく知られている。しかし、現実にそのとおりの体験をした人となると聞かない。京都の人に聞いても、そういった仕打ちをしたという人もいない」。

語彙編集

「〜なはい」や「〜や」、「〜え」などの接語の他にも、独特の表現や語彙が存在する。

「駄々をこねる子」を「ダダコ」と表現するなど、別の品詞から名詞を作り出すパターンが多い。

また、女房言葉に由来する、名詞(主に生活に関するもの)に敬称をつける表現がある。

  • 「おつむ」 -
  • 「おつくり」 - 刺身
  • 「おかぼ」 - カボチャ[17]
  • 「おねもじ」 - ネギ
  • 「おいた」 - カマボコ[17]
  • 「およね」 - [17]
  • 「おあげさん」 - 油揚げ
  • 「おくどさん」 - (かまど)
  • 「おしたじ」 - 醤油[17]
  • 「おかちょう」 - 蚊帳[17]
  • 「おっさん」 - 和尚
  • 「おばんざい」 - おかず
  • 「およなが」 - 夜食[17]
  • 「東上」 - 東京へ行くこと。東京行幸以前は、東京へ行くことを「東下」、東京を含む京都以外の地方へ行くことを「下向」と言った。
  • 「上京」 - 京都へ来ること

畳語編集

同じ言葉を繰り返して、意味を強調する。

  • 「承りましてございますでございます」
  • 「キツキツ言う」(強く言う)
  • 「赤こ赤こ(あこあこ)なってきてますえ」

擬音語・擬態語編集

京言葉では擬音語・擬態語オノマトペ)を多用し、リズム感を構成する一因となっている。「ガタガタ」、「ミルミル」などというようなものである。また、「はんなり」のような2音節目に「ん」、4音節目に「り」を持つ擬態語(「ぐんなり」、「ちんまり」など)が多く存在する。「はんなり」の語源は「」であるが、これはけばけばしい「華やかさ」を表しているわけではなく、つつましく可憐な様子を表す。

脚注編集

[脚注の使い方]
  1. ^ 佐藤編(2009)、210-217頁。
  2. ^ 方言がかわいい「都道府県」ランキング、gooランキング、2019年12月12日更新、2020年5月20日閲覧。
  3. ^ 楳垣実『京言葉』、1949年、高桐書院、4-5頁。表記を新字新字体に変えた。
  4. ^ a b c 楳垣(1950)
  5. ^ 岸江信介・井上文子『京都市方言の動態』1997年、近畿方言研究会。
  6. ^ a b c 楳垣編(1962)、262-267頁。
  7. ^ 楳垣編(1962)、14頁。
  8. ^ 楳垣編(1962)、428頁。
  9. ^ 井之口・堀井(1992)、289-290頁。
  10. ^ 井之口・堀井(1992)、290頁。
  11. ^ 楳垣編(1962)、17-18頁。
  12. ^ a b c d e f 楳垣編(1962)、269-273頁。
  13. ^ a b c d e f 井之口・堀井(1992)、302-306頁。
  14. ^ 松丸(2018)
  15. ^ 中井幸比古『京阪系アクセント辞典』、2002年、勉誠出版、52頁。
  16. ^ 楳垣(1950)
  17. ^ a b c d e f 札埜和男『大阪弁「ほんまもん」講座』2006年、新潮社、p122

参考文献編集

  • 楳垣実「京都方言」『国語学』第4輯26-38頁、国語学会、1950年。
  • 楳垣実編『近畿方言の総合的研究』三省堂、1962年
    • 奥村三雄「京都府方言」
  • 寿岳章子『暮らしの京ことば』朝日新聞社、1979年
  • 木村恭造『京ことばの生活』教育出版センター、1983年
  • 井之口有一・堀井令以知『京ことば辞典』東京堂出版、1992年、ISBN 4-490-10305-0
  • 加納進『京ことば玉手箱』ユニプラン、1993年、ISBN 4-89704-017-5
  • 大淵幸治『丁寧なほど、おそろしい「京ことば」の人間関係学』祥伝社、2000年、ISBN 4-396-61116-1
  • 佐藤亮一編『都道府県別全国方言辞典 CD付き』三省堂、2009年
    • 寺島浩子・古川悠「京都府」
  • 真田信治監修『関西弁事典』ひつじ書房、2018年
    • 松丸真大「京都府の方言概説」54-64頁

関連項目編集

外部リンク編集