大石直嗣

日本の将棋棋士

大石 直嗣(おおいし ただし、1989年9月16日 -) は、将棋棋士森信雄門下。棋士番号は275。大阪府八尾市出身。大阪府立夕陽丘高等学校卒。

 大石直嗣 七段
令和元年年11月、姫路市で行われた人間将棋にて
名前 大石直嗣
生年月日 (1989-09-16) 1989年9月16日(34歳)
プロ入り年月日 2009年4月1日(19歳)
棋士番号 275
出身地 大阪府八尾市
所属 日本将棋連盟(関西)
師匠 森信雄七段
段位 七段
棋士DB 大石直嗣
2014年3月17日現在
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棋歴 編集

小学1年から父に将棋を習い始める[1]。小学5年生時代の最後(新6年生として)、2001年3月下旬に行われた小学生将棋名人戦西日本大会に大阪府代表として出場[2]。同年9月、6級で奨励会に入会。

2009年4月1日、19歳で四段昇段(プロ入り)。当初はアマチュアに2連敗[3]、第51期(2010年度)王位戦で、予選で井上慶太桐山清澄山崎隆之(予選決勝、2009年12月11日)らに勝ち、プロ1年目で王位リーグに参加する活躍(リーグは松尾歩に勝利した1勝のみで陥落となってしまった。)を見せるも、第69期(2010年度)順位戦では初戦から6連敗後4連勝で辛うじて降級点を回避するなど、成績にムラがあった。

第61期(2011年度)王将戦で一次予選を4連勝で突破し、四段の棋士で唯一二次予選に進出。初戦で谷川浩司に勝つも、王将リーグ入りはならず。

第25期(2012年度)竜王戦6組で優勝し、決勝トーナメント初出場。初戦の永瀬拓矢(5組優勝)戦に勝利したが、稲葉陽(4組優勝)に敗れた。

第54期(2013年度)王位戦予選を勝ち抜き3年ぶり2回目のリーグ入り。王位獲得経験者の広瀬章人に勝利したものの、他の対局を全敗し再び陥落となってしまった。なお、前述の広瀬戦(2013年4月22日)の勝利で四段昇段後公式戦100勝目となり同日付けで五段に昇段。

さらに5月15日、第26期(2013年度)竜王戦5組準決勝で千葉幸生に勝利し、昇級が確定。ランキング戦連続2回昇級により、同日付けで六段に昇段した。わずか3週間で2回の昇段を果たした。

2013年度は他にも、第63回NHK杯テレビ将棋トーナメントでは3回戦で羽生善治に勝利しベスト4、第72期順位戦では初戦から無傷の9連勝を遂げ、最終局を待たずしてC級1組への昇級を決めるなど目覚しい活躍を見せ、第41回将棋大賞新人賞を受賞した。

第75期(2016年度)順位戦C級1組では9勝1敗で2位の成績をあげ、B級2組へ昇級。 2017年11月1日、竜王戦3組昇決・3位決定戦で北浜健介に勝ち2組に昇級、同日付けで七段に昇段した[4]

棋風 編集

人物 編集

  • 師匠の森信雄は、「手間のかからない弟子」と自身のブログにて評している[5]
  • プロ入りは同じ森門下の澤田真吾と同時。関西奨励会所属で、かつ、同門の2名が同時に昇段したのは、1989年の畠山成幸(双子の兄弟、森安正幸門下)以来、19年半ぶり2例目(5年後に同門の千田翔太竹内雄悟が3例目を達成)である。なお、澤田とはC級1組への昇級も同時(第72期順位戦で昇級決定)となった。

昇段履歴 編集

昇段規定は、将棋の段級 を参照。

主な成績 編集

在籍クラス 編集

順位戦・竜王戦の在籍クラスの年別一覧
開始
年度
順位戦 竜王戦
名人 A級 B級 C級 F 竜王 1組 2組 3組 4組 5組 6組
1組 2組 1組 2組
2009 68 C244 23 6組
2010 69 C220 24 6組
2011 70 C229 25 6組
2012 71 C206 26 5組
2013 72 C218 27 4組
2014 73 C129 28 4組
2015 74 C112 29 4組
2016 75 C119 30 3組
2017 76 B221 31 2組
2018 77 B217 32 3組
2019 78 B207 33 3組
2020 79 B211 34 3組
2021 80 B206 35 4組
2022 81 B204 36 4組
2023 82 B216 37 3組
順位戦、竜王戦の 枠表記 は挑戦者。
順位戦の右数字はクラス内順位 ( x当期降級点 / *累積降級点 / +降級点消去 )
順位戦の「F」はフリークラス (F編:フリークラス編入 / F宣:宣言による転出)
竜王戦の 太字 はランキング戦優勝、竜王戦の 組(添字) は棋士以外の枠での出場。

将棋大賞 編集

  • 第41回(2013年度) 新人賞

著書 編集

脚注 編集

  1. ^ a b 新四段誕生のお知らせ(日本将棋連盟)
  2. ^ 第26回小学生将棋名人戦(日本将棋連盟)
  3. ^ 第3回朝日杯将棋オープン戦一次予選1回戦(2009年7月4日)で金内辰明アマに、第23期竜王戦ランキング戦1回戦(同年12月13日)で古屋皓介アマに、それぞれ敗北。
  4. ^ 日本将棋連盟公式web・昇段・昇級のニュース 「大石直嗣六段が七段に昇段(2017年11月02日)」
  5. ^ 大石直嗣新四段 - 森信雄の写真あれこれ”. 大石直嗣新四段 - 森信雄の写真あれこれ. 2020年12月24日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集