小利別駅
かつて北海道足寄郡陸別町にあった北海道ちほく高原鉄道の駅
小利別駅(しょうとしべつえき)は、北海道足寄郡陸別町字利別川上94[2]にあった北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線の駅である。国鉄・JR北海道池北線時代の電報略号はトヘ。事務管理コードは▲110515[3]。
小利別駅 | |
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駅ホームと駅舎(2004年1月) | |
しょうとしべつ Shō-Toshibetsu | |
◄川上 (6.3 km) (15.9 km) 置戸► | |
所在地 | 北海道足寄郡陸別町字利別川上94 |
所属事業者 | 北海道ちほく高原鉄道 |
所属路線 | ふるさと銀河線 |
キロ程 | 93.5 km(池田起点) |
電報略号 | トヘ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
開業年月日 | 1911年(明治44年)9月25日[1] |
廃止年月日 | 2006年(平成18年)4月21日 |
備考 | ふるさと銀河線廃線に伴い廃駅 |
歴史
編集年表
編集- 1911年(明治44年)
- 1949年(昭和24年)6月1日:公共企業体である日本国有鉄道に移管。
- 1961年(昭和36年)4月1日:路線の呼称変更により[7]、池北線の駅となる。
- 1968年(昭和43年)10月1日:駅舎改築[8]。
- 1971年(昭和46年)10月1日:貨物取扱い廃止[1]。
- 1977年(昭和52年)4月28日:無人駅(運転要員のみ配置)となる[9]。荷物取扱い廃止し[10]、同時に出札・改札業務を停止。
- 1986年(昭和61年)
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により北海道旅客鉄道に継承[1]。
- 1989年(平成元年)6月4日:経営移管により、北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線の駅となる[13][14]。
- 1990年(平成2年)12月17日:コミュニティ施設併設駅舎に改築[15]。
- 2006年(平成18年)4月21日:ふるさと銀河線の廃線にともない駅廃止。
駅名の由来
編集「利別(トゥㇱペッ)」については「利別川」を参照
地名より。当地を流れる利別川支流のアイヌ語名、「ポントゥㇱペッ(pon-tuspet)」(子なる・利別川)」の和訳から[5][16]。
駅構造
編集廃止時点で、単式ホーム1面1線を有する地上駅であった。1986年(昭和61年)10月31日までは千鳥状の相対式ホーム2面2線を有する交換駅で[11]、その他駅裏に貨物積卸線、駅舎横の池田側に貨物ホームと引込み線を有していた。これらの線路と貨物ホームは交換設備運用廃止後に撤去されたが、反対側の旅客ホームは残っていた。池田方の線路は転轍機の名残で湾曲していた。
駅舎はコミュニティーセンターと合築になっていた。ふるさと銀河線沿線自治体ではふるさと創生事業の一環[17]で駅舎改築などを行っており、その第1号として1990年(平成2年)12月17日に供用を開始したものであった[15]。
駅周辺
編集小利別の集落が存在する。
- 国道242号
- 北海道道620号苫務小利別停車場線
- 北海道北見バス 小利別バス停
- 日産自動車陸別試験場
駅跡
編集- 2015年(平成27年)7月時点では、駅舎は引き続きコミュニティーセンターとして利用されており、待合室の時刻表も廃止当時のまま残っていた。また、線路は撤去されているが旅客ホームは2面共に残っていた。
その他
編集隣の駅
編集小利別と置戸間の釧北峠(現・池北峠)に、1916年(大正5年)から1931年(昭和6年)まで釧北信号場が置かれていた。また、同一地点に戦後まもない頃(時期不詳)から1957年(昭和32年)まで釧北仮乗降場が置かれていた。
脚注
編集- ^ a b c 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、893頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 『10年』 p. 104
- ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、237頁。doi:10.11501/1873236 。2022年12月10日閲覧。
- ^ 『官報』1911年09月21日 鉄道院告示第71号(国立国会図書館)
- ^ a b 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日。ASIN B000J9RBUY。
- ^ 『JR釧路支社』 p. 80
- ^ 『JR釧路支社』 p. 96
- ^ 『JR釧路支社』 p. 101
- ^ 『JR釧路支社』 p. 108
- ^ 『JR釧路支社』 p. 108 旅客駅化
- ^ a b 『JR釧路支社』 p. 116
- ^ 『JR釧路支社』 p. 117
- ^ 『JR釧路支社』 p. 122
- ^ 『10年』 p. 105
- ^ a b 『10年』 p. 31
- ^ 山田秀三『北海道の地名』(2版)草風館、浦安市〈アイヌ語地名の研究 山田秀三著作集 別巻〉、2018年11月30日。ISBN 978-4-88323-114-0。
- ^ 『10年』 p. 28
参考文献
編集- 『JR釧路支社 鉄道百年の歩み』北海道旅客鉄道釧路支社、2001年。
- 『ふるさと銀河線10年のあゆみ』ふるさと銀河線10周年記念事業実行委員会、1999年。