嵐山駅 (阪急)

京都府京都市西京区にある阪急電鉄の駅

嵐山駅(あらしやまえき)は、京都府京都市西京区嵐山東一川町にある、阪急電鉄嵐山線。同線の終着駅である。駅番号はHK-98

嵐山駅
駅舎と駅前広場(2011年2月)
あらしやま
Arashiyama
(嵯峨野)
HK-97 松尾大社 (1.3 km)
地図北西に渡月橋がある
所在地 京都市西京区嵐山東一川町7番地[1]
北緯35度0分36.98秒 東経135度40分53.66秒 / 北緯35.0102722度 東経135.6815722度 / 35.0102722; 135.6815722座標: 北緯35度0分36.98秒 東経135度40分53.66秒 / 北緯35.0102722度 東経135.6815722度 / 35.0102722; 135.6815722
駅番号 HK98
所属事業者 阪急電鉄
所属路線 嵐山線
キロ程 4.1 km(起点)
駅構造 地上駅
ホーム 3面2線
乗降人員
-統計年度-
9,043人/日
-2022年-
乗降人員
-統計年次-
(通年平均)6,765人/日
-2022年-
開業年月日 1928年昭和3年)11月9日
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京都を代表する観光地の一つ「嵐山」への、大阪・神戸方面からの玄関口である。京福電気鉄道嵐山本線にも同名の嵐山駅があるが離れているため、乗り換えには適さない。同駅との区別をつける為に当駅は「阪急嵐山駅」と呼ばれる事もある。

歴史

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新京阪鉄道が嵐山への観光客を見込み、6面5線という巨大なターミナル駅として建設された。しかし、規模に反して乗客がさほどいなかったことから、戦後に3面2線へ縮小した[2]。廃止されたホーム3面のうち北東側の2面は現存しており、ホーム上や線路跡には植樹がされている(写真を参照)。

年表

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駅構造

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ホーム(照明器具が特徴的)

櫛形3面2線のホームを有する地上駅。2線共に両側をホームに挟まれているが、通年使われているホームは中央の1面のみで、発着する列車のドアは片側のみが開く。

外側ホーム2面の頭端部は、スロープで駅舎2階の臨時改札口につながっており、常用される1階改札口にはつながっていない。

駅舎は長年開業以来のものが使われていたが、2010年平成22年)4月に京町家をイメージした外観に改装された(構造はそのまま)。さらに同年10月30日には駅前広場も再舗装され、桜の木なども植えられた石畳風になった。

のりば

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号線 路線 行先
  臨時降車ホーム 京都河原町大阪梅田神戸三宮宝塚方面
1・2 嵐山線
  臨時降車ホーム
付記事項
  • ホーム上の案内標識では上記のように記載されているが、当駅からの列車は臨時列車を除いて桂までの運転であり、京都河原町・大阪梅田・神戸三宮・宝塚方面へは乗り換えが必要になる。
  • 通常のダイヤでは、同時に2本の列車が入線することはない。線路の錆付を防ぐため、休日は1号線、平日は2号線と使い分けている。1号線はイベント時の列車展示や、臨時列車等の留置に使用されることがある。

利用状況

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2022年の通年平均の乗降人員は6,765人である[5]。阪急電鉄の終端駅では最も少なく、阪急電鉄全線では第76位。

また、2022年(令和4年)度の1日あたりの乗降人員は約9,043人である(年間3,301千人、京都市統計書より)[6]

近年の1日平均乗車・乗降人員は下記の通り。

1日平均乗降・乗車人員推移[7][8]
年度 1日平均
乗降人員
1日平均
乗車人員
2007年(平成19年) 8,419 4,065
2008年(平成20年) 9,254 4,527
2009年(平成21年) 8,635 4,227
2010年(平成22年) 6,917 3,339
2011年(平成23年) 6,822 3,252
2012年(平成24年) 7,277 3,407
2013年(平成25年) 8,408 3,915
2014年(平成26年) 7,568 3,737
2015年(平成27年) 9,008 4,322
2016年(平成28年) 9,637 4,660
2017年(平成29年) 11,970 5,795
2018年(平成30年) 10,121 4,847
2019年(令和元年) 11,019 5,325
2020年(令和02年) 7,618 3,673
2021年(令和03年) 5,687 2,785
2022年(令和04年) 9,043 4,388

駅周辺

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東西に住宅地が広がっている。嵐山の観光地へは、駅から道なり(北西の方角)に直進すると良い。観光地の起点付近にあるのが渡月橋で、距離にして約400メートル。

嵐山界隈には他社の鉄道路線も通っており、当駅から最も近い京福電気鉄道の嵐山駅へは、渡月橋を渡って徒歩約15分[3]。さらに北へ進むと、西日本旅客鉄道(JR西日本)の嵯峨嵐山駅嵯峨野観光鉄道トロッコ嵯峨駅に至るが、当駅より徒歩で約24分を要する[9]

バス路線

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阪急嵐山駅前停留所の位置

京都市バス洛西営業所)と京都バス嵐山営業所)が乗り入れており、「阪急嵐山駅前」停留所に発着する。

のりばは3か所に設置されているが、路線によって発着地が異なるため、注意を要する。中には、2つののりばを通る路線もある。

  • 駅前バスターミナル(駅前BT) - 駅前広場内
  • 南行のりば - 嵯峨街道(府道29号線)沿い
  • 北行のりば - 同上

京都市バス

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以下は京都市バス時刻表[10]による。

京都バス

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以下は京都バス時刻表[11]による。

  • 駅前ターミナルのりば
    • 62・66系統:四条河原町・三条京阪行き
    • 72・76・快速76系統:京都駅行き
    • 62・72・92系統:清滝行き
    • 94系統:大覚寺・清滝行き
    • 90系統:嵐山・高雄パークウェイ経由 西山高雄行 ※紅葉シーズンのみ運行
  • 北行のりば
  • 南行のりば

その他

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  • 駅名標には、「嵯峨野」という副駅名が表記されている。駅自体は嵯峨野(右京区)と呼ばれる地区には位置しておらず、車内放送などでも特に明言されない。
    • なお、阪急線内で見られる「京都(河原町)」という表記について、ここでいう「京都」は京都駅や京都市のことではなく、いわゆる「洛中」(かつての平安京内部)を指す。
  • 第2回近畿の駅百選に選定されている。
  • 当駅の駅ナンバリング「98」は阪急線内では最も番号が大きい駅であり[12]、阪急線内の駅に限ると当駅が最北端に位置する駅でもある[注 1]

隣の駅

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阪急電鉄
嵐山線
松尾大社駅 (HK-97) - 嵐山駅 (HK-98)
  • 春・秋の行楽シーズンの臨時列車として乗り入れる直通特急も、嵐山線内は各駅に停車する。

脚注

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注釈

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  1. ^ 最東端は京都河原町駅、最南端かつ最西端は管理駅では花隈駅、路線上では新開地駅である。

出典

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  1. ^ 『阪急ステーション』阪急電鉄株式会社コミュニケーション事業部〈阪急ワールド全集 4〉、2001年、128頁。ISBN 4-89485-051-6 
  2. ^ 【阪急沿線おしらべ係 第24回】嵐山線、線路の隣の余白は何? - 阪急電鉄
  3. ^ a b c d e 生田誠『阪急京都線・千里線 街と駅の1世紀』彩流社〈懐かしい沿線写真で訪ねる〉、2013年、4-6・56-57頁頁。ISBN 978-4-7791-1726-8 
  4. ^ 四季折々の風情、歴史ある文化を反映した、趣ある駅舎・駅前広場へリニューアル! “嵐山の玄関口にふさわしい阪急嵐山駅” に生まれ変わります』(PDF)(プレスリリース)阪急電鉄、2010年3月25日。オリジナルの2020年12月10日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20201210113352/https://www.hankyu-hanshin.co.jp/legacy_data/ir/data/ER201003251N1.pdf2020年12月10日閲覧 
  5. ^ 駅別乗降人員 - 阪急電鉄
  6. ^ 京都市統計書 第8章 都市施設 07 私鉄市内駅乗降客数(JRを除く)
  7. ^ 京都市統計書 第8章 都市施設 07 私鉄市内駅乗降客数(JRを除く) Archived 2014年12月9日, at the Wayback Machine.
  8. ^ 京都府統計書「鉄道乗車人員」
  9. ^ 嵐山駅からもよりの他社線までのご案内”. 阪急電鉄. 2023年8月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月23日閲覧。 “(注:当駅 → (JR線の)嵯峨嵐山駅間への徒歩所要時間に関する情報。途中で京福電鉄線(嵐電)の嵐山駅を通るが、同駅への徒歩所要時間は記されていない)”
  10. ^ 阪急嵐山駅前 - 京都市バス時刻表
  11. ^ 阪急嵐山駅前 - 京都バス時刻表
  12. ^ 阪急電鉄 駅ナンバリング一覧” (PDF). 〜すべてのお客様に、よりわかりやすく〜 「西山天王山」駅開業にあわせて、「三宮」「服部」「中山」「松尾」 4駅の駅名を変更し、全駅で駅ナンバリングを導入します. 阪急電鉄 (2013年4月30日). 2023年4月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月23日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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  • 嵐山駅 - 阪急電鉄
  • 嵐山なび - 当駅周辺の情報を扱うサイト。阪急電鉄が運営。