機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ

日本の小説、メディアミックス作品

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』(きどうせんしガンダム せんこうのハサウェイ)は、アニメ作品群ガンダムシリーズの1つで、富野由悠季小説作品。1989年から1990年に角川スニーカー文庫より刊行された。

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ
ジャンル SF
小説
著者 富野由悠季
イラスト 美樹本晴彦
出版社 角川書店
レーベル 角川スニーカー文庫(文庫版)
角川コミックス・エース(新装版)
巻数 全3巻
漫画
原作・原案など 矢立肇、富野由悠季
作画 さびしうろあき
出版社 KADOKAWA
掲載誌 月刊ガンダムエース
レーベル 角川コミックス・エース
発表号 2020年3月号 -
映画
原作 富野由悠季、矢立肇
監督 村瀬修功
脚本 むとうやすゆき
キャラクターデザイン 美樹本晴彦(原案)
pablo uchida恩田尚之
工原しげき
メカニックデザイン 森木靖泰(原案)
カトキハジメ山根公利
中谷誠一、玄馬宣彦
音楽 澤野弘之
制作 サンライズ
製作 サンライズ
配給 松竹[1]
封切日 2021年5月7日(予定)
上映時間
ハサウェイ・ノア
ギギ・アンダルシア
ケネス・スレッグ
レーン・エイム
小野賢章
上田麗奈
諏訪部順一
斉藤壮馬
テンプレート - ノート
プロジェクト ライトノベルアニメ
ポータル 文学アニメ

機動戦士ガンダム』などと同じく「宇宙世紀」を舞台とする作品であり、ブライト・ノアの息子ハサウェイ・ノアを主人公とする物語が展開される。

他作品との関係性

本作は劇場アニメ『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』のパラレルワールド[2]作品である小説『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』(角川スニーカー文庫刊)の続編として執筆されている。一方、後年制作された本作の劇場アニメ版は劇場アニメ『逆襲のシャア』の設定を汲んで制作されている点で設定が異なる[3]。なお、『逆襲のシャア』のもう一つのパラレルワールド[2]作品である小説『機動戦士ガンダム ハイ・ストリーマー』(徳間書店刊)は、いずれの『閃光のハサウェイ』に対しても繋がりがない物語として執筆されている[4]

ストーリー

宇宙世紀0093年。後に「第二次ネオ・ジオン抗争」と呼ばれる戦火のなかで、ブライト・ノアの息子ハサウェイ・ノアは、初恋の少女クェス・パラヤの死や戦場で死んでいく人々の魂の声、そして伝説のニュータイプ戦士アムロ・レイと人類粛清を掲げたシャア・アズナブルの生き様を目の当たりにした。

それから時は流れ、青年へと成長したハサウェイは、地球連邦政府の高官ら特権階級の人々が地球の汚染を加速させており、「人狩り」とも呼ばれる強引な手段で民衆を宇宙に送り出す政策によって地球を私物化していることを知る。これまでの戦争で死んだ全ての人々の行為を無下にしないため、ハサウェイは反地球連邦組織「マフティー・ナビーユ・エリン」への参加を決意。やがてハサウェイは組織の表向きのリーダー「マフティー・ナビーユ・エリン」として、アムロからは「ガンダム」を、シャアからは「地球の保全」という遺志をそれぞれ受け継いだ戦士となる。

マフティーによる腐敗した特権階級の粛清がスペースノイドたちから歓迎されるようになった宇宙世紀0105年4月19日。マフティーの討伐を命じられたケネス・スレッグ大佐は、特権階級専用往還シャトル「ハウンゼン」で地球に降下する途中、植物監察官候補として降下しようとしていたハサウェイと、このシャトルには似つかわしくない少女ギギ・アンダルシアと出会うが、大気圏へ突入し始めたとき、突如マフティーを名乗る集団にハイジャックされる。機内にはアデレードで行われる連邦議会に出席するため、連邦政府高官らが多数搭乗していた。

マフティー戦争(マフティー動乱)

第二次ネオ・ジオン抗争以後大きな戦乱の無い時代、加速度的に進む地球連邦の腐敗に危機感を持った人々によって結成された秘密結社「マフティー・ナビーユ・エリン(通称:マフティー)」によって引き起こされた一連の紛争。マフティーは連邦政府の圧政下にあったスペースノイドの大きな支持を得るが、実質的指導者のマフティー・ナビーユ・エリンことハサウェイ・ノアが捕縛・死刑執行されたことで組織は瓦解し、宇宙世紀0105年5月1日にマフティー動乱は終結した。それ以降、20年近くもの期間にわたり、大規模な反連邦政府運動は鳴りを潜めることとなった。

登場人物

担当声優は、『SDガンダム GGENERATION』(Gジェネシリーズ)などのゲーム作品への客演時 / 劇場アニメ版の順番に記載する。一人のみの記載の場合は、特筆ない限りは劇場アニメ版での担当声優。

主要人物

ハサウェイ・ノア
声 - 佐々木望 / 小野賢章[5]
本作の主人公。連邦軍大佐ブライト・ノアの息子で、表向きは植物監察官候補だが、裏では秘密結社マフティーの首魁マフティー・ナビーユ・エリンとして活動している。
ギギ・アンダルシア
声 - 林原めぐみ(『GジェネF』)→川上とも子(『GジェネSPIRITS』以降[注 1]) / 上田麗奈[5]
本作のヒロイン。大保険会社の創業者で大富豪のカーディアス・バウンデンウッデン愛人。透き通るような白い肌と金髪を持つティーンエイジャー。カーディアスよりも一足早く香港のアパートメントに向かうためハウンゼンに搭乗し、そこでハサウェイやケネスと出会う。勘がよく、予言めいたことをいい、未来のことを当てる不思議な能力があった。ケネスにその才能を見込まれ、ホンコンに一度戻ってからもしばらくは彼の元に留まり、キルケー部隊の「勝利の女神」として扱われていたが、ウルルにて自分の意思でハサウェイの元に渡る。その後はケネスのスパイではないかと疑われつつも、アデレードの爆撃までマフティーと行動を共にした。そしてアデレード以後、ケネスとハサウェイ、二人の男の闘いの行く末を見届けた後は、ケネスと共に日本の「キュシュー」へと渡った。ケネスやレーンが自覚したように、彼女を擁する組織の作戦が妙にうまくいったり、度々未来を予知したかの様なことを言って、キルケー部隊の危機を救ったりなどするが、これらが彼女のどういう能力によるものなのかは劇中では明らかにされなかった。本人曰く、「できてしまうことなのだから説明できない」とも。
ケネス・スレッグ
声 - 立木文彦(『Gジェネ』)、大塚明夫(『サンライズ英雄譚』) / 諏訪部順一[5]
地球連邦軍所属。階級は大佐→准将。指揮を執るときに乗馬鞭を振るう独特の癖がある。対マフティー部隊である地球連邦軍キンバレー部隊(後に彼自身によって「キルケーユニット」に改名)の司令官着任のため、ハウンゼンで地球に降下中にハサウェイ、ギギの二人と出会う。政府高官が多数搭乗するハウンゼンがハイジャックされるも、ハサウェイと協力しハイジャッカー(声:柴本浩行〈Gジェネ〉)を鎮圧した。この事件をきっかけにケネスはハサウェイを評価し、友人として親交するようになる。マフティーとの戦いの中、ハサウェイがマフティー・ナビーユ・エリンであることに気づき、苦悩しながらもΞガンダムのアデレード襲撃の阻止に成功。ブライトにマフティーの正体がハサウェイであることを隠すため、自らマフティー処刑の指揮を執るが、彼の努力はメジナウム・グッゲンハイム大将の裏切りによって無駄となってしまった。最終的にケネスは地球連邦軍を自主退役し、ギギと共に日本のキュシューに渡る。そして彼女に、いつかハサウェイやアムロ・レイのようなニュータイプと出会った時のため、彼らが活躍できるような組織を立ち上げたいと語った。

マフティー

指揮官

イラム・マサム
声 - 山崎たくみ / 武内駿輔[5]
マフティー実戦部隊の作戦担当メンバー。ハサウェイの参謀的存在で、ヴァリアントの副艦長も務める。
ブリンクス・ウェッジ
マフティーの太平洋上における移動拠点となる鉱物運搬船ヴァリアントの艦長。
ビノエ・ハーバーの補給任務直後にペーネロペーによってヴァリアントを撃沈され、戦死。
ローウェスト・ハインリッヒ
ウルル付近の合流ポイントの責任者。トレーラー隊を指揮する。

パイロット

エメラルダ・ズービン
声 - 鵜飼るみ子 / 石川由依[5]
メッサー1号機の女性パイロット。豪快な性格の女性で、いざ決断すれば男よりも思い切りがいい。レイモンドとはメンバー公認の恋人同士の仲。ウルル付近で合流してきたギギとハサウェイの間を取り持つが、二人の互いの間の溝を埋めることは出来なかった。アデレード空港戦で、ペーネロペーが発射したファンネル・ミサイルによって彼女の全ては霧散した。
ガウマン・ノビル
声 - 竹村拓 / 津田健次郎[5]
メッサー2号機のパイロット。シャアの反乱時には連邦政府軍西方百八十三部隊に所属し、実戦より過酷な実戦訓練を行っていた。長い顎を気にするくせがある30歳前後の男。ダバオのタサダイ・ホテルに泊まっていた七人の閣僚の粛清を行うため出撃し、同時にホテルで身動きが取れなくなっていたハサウェイを逃がすための陽動作戦に従事した。しかし、突如奇襲をかけてきたペーネロペーの圧倒的な性能の前に、投降・捕獲され人質となる。初出撃となったΞガンダムによって救出され、以後の作戦においてもパイロットとして参加する。アデレード空港戦ではペーネロペーのファンネル・ミサイルを回避し右足の装甲を損傷させる活躍を見せた。連邦議会襲撃作戦失敗後の消息は不明。
フェンサー・メイン
メッサー3号機のパイロット。アデレードでの連邦議会襲撃作戦で戦死。
ゴルフ
メッサー4号機のパイロット。アデレードでの連邦議会襲撃作戦で戦死。
ウェッジ
メッサー5号機のパイロット。ウルル付近の戦闘で戦死。
ハーラ・モーリー
メッサー6号機の女性パイロット。ウルル付近の戦闘で戦死。
ロッド・ハイン
メッサー7号機のパイロット。ウルル付近の戦闘で戦死。
ビランテス・スエッケン
メッサーに搭乗する新人パイロット。アデレードでの連邦議会襲撃作戦に補充要員として送り込まれる。
ドラブ・リッド
メッサーに搭乗する新人パイロット。アデレードでの連邦議会襲撃作戦に補充要員として送り込まれる。
ドメステ
メッサーに搭乗する新人パイロット。アデレードでの連邦議会襲撃作戦で戦死。
レイモンド・ケイン
声 - 藤本隆行 / 落合福嗣[5]
ギャルセゾン1号機のパイロット。エメラルダとは恋人同士。
シベット・アンハーン
声 - 田坂秀樹(Gジェネシリーズ)
ギャルセゾン2号機のパイロット。
ヘンドリックス・ハイヨー
ギャルセゾン3号機のパイロット。
カウッサリア・ゲース
ギャルセゾン4号機の女性パイロット。
リドリック
ギャルセゾンのパイロット。オエンベリ軍と合流する。

サポート要員

ジュリア・スガ
女性メカニックマン。洋上を航行するヴァリアントの暑い船内に於いてトップレスで仕事をしても一向に気にかけない豪快な気質を持つ女性。そういう性格からかケリアとは反りが合わないようだが、彼女のハサウェイに対する気持ちには理解を示す。
ビノエ・ハーバーの補給任務直後にペーネロペーによって乗艦のヴァリアントを撃沈され、戦死。
チャチャイ・コールマン
ヴァリアントの通信担当。メナドのアマダ・マンサン教授から送られたギギのハサウェイへのメッセージを彼に届ける。字が汚いらしい。
ビノエ・ハーバーの補給任務直後にペーネロペーによって乗艦のヴァリアントを撃沈され、戦死。
ベッチー
兵士。オエンベリ軍のチャングと共に行動をする。
マクシミリアン・ニコライ
チーフメカニックマン。Ξガンダムの整備を行う。
ミツダ・ケンジ
声 - 沢城千春[5]
連絡員。ミヘッシャと共にハサウェイと接触。
ミヘッシャ・ヘンス
声 - 松岡美里[5]
連絡員。過去にマンハンターにより一度とらえられ宇宙へと強制送還されており、ダバオではもし今マンハンターに見つかれば、植物監察官候補生のハサウェイはともかくミツダと共に自分は彼等に検挙されてしまうだろうと語った。
ヨーゼフ・セディ
ヴァリアントの通信担当。チャチャイとペアで情報収集にあたる。
ビノエ・ハーバーの補給任務直後にペーネロペーによって乗艦のヴァリアントを撃沈され、戦死。
ロドイセヤ
メカニックマン。

オエンベリ軍

ファビオ・リベラ
声 - 望月健一(Gジェネシリーズ)
オエンベリ軍のリーダー。マフティーを騙ってオーストラリアにて決起した。後にハサウェイに協力する。
チャング・ヘイ
オエンベリ軍の参謀。
フェデリコ・マルティーニ、メイホウ
オエンベリ軍の兵士。

その他のマフティー関係者

クワック・サルヴァー
マフティーの黒幕。連邦軍内部、アナハイム・エレクトロニクスに太いパイプを持ち、連邦で将軍にまで上り詰めた初老の男。名前はドイツ語で"インチキ医者"、"やぶ医者"の意味を持つ偽名で、その正体は作中でも明らかにされていない。
ケリア・デース
鬱病に陥ってしまったハサウェイを地球で支えてきた女性。非合法地球居住者であったため、ハサウェイと結婚することが出来なかった。アマダ・マンサン教授の元を訪れていたクワック・サルヴァーから紹介される形で、マフティーに戦闘員として参加したハサウェイに付き合うため、自身もマフティーのメンバーとして参加する。マフティーの大義へと自己を没入させていくハサウェイとの間に徐々に溝を深めるが、彼がギギと出会うことによってその隔たりが決定的となり、最終的に配置換えを申し出て自ら彼の許を離れる。

地球連邦軍

レーン・エイム
声 - 橋本晃一(『GジェネF』)→水島大宙(『GジェネSPIRITS』以降) / 斉藤壮馬[5]
地球連邦軍所属。階級は中尉。キンバレー部隊(後のキルケーユニット)に所属する若きパイロットで強化人間。ペーネロペーに搭乗し、ハサウェイの前に立ちはだかる。優秀だが実戦経験が少なく、初戦ではライフルを囮にされ至近距離で大量のミサイルの直撃を受けて海上に叩き落とされたり、ハサウェイの挑発に乗ってみすみす人質を解放してしまうなどの失態を見せる。
しかし、ガンダムタイプの名残りのある最新鋭モビルスーツペーネロペーを乗りこなし、搭載されているサイコミュ兵器も十分に使いこなしていた。
最終決戦であるアデレードの攻防戦では、再びハサウェイとMS同士で対峙する。この頃にはレーンもハサウェイに食い下がる戦いぶりを見せるようになり、超々高速の空中MS戦を長時間にわたって展開する。次第に技量と経験の差が見え始めレーンは圧倒されるが、その中でケネスの戦術を成功させるという任務を果たしていた。レーンは、Ξガンダムをあるポイントまでおびき寄せビーム・バリアー作戦を成功させ、Ξガンダムの無力化に成功する。直後に「マフティー」逮捕のためΞガンダムのコクピットを開けるが、その時初めて、その正体が上司であるケネスの友人で、自分も何度か顔を合わせていたハサウェイであることを知る。
この事態に、自分では処理しきれないと困惑したレーンは、しばらく天を仰いで呆然としていた。
ケネスが退役する頃に今回の戦果で大尉に昇進し、ケネスの愛用した乗馬鞭をプレゼントされた。
キンバレー・ヘイマン
階級は大佐。ケネスの前任のキンバレー部隊の司令官。文官上がり。ケネスの着任を目前に控え、その焦りからオエンベリに集結していたマフティーを名乗る私設軍隊に対するモビルスーツによる虐殺を指揮する。
その後、Ξガンダムを手に入れた本物のマフティーであるハサウェイ達によって捕虜とされ、アデレード空爆の第二波の前にギギと共に解放される。
レイ・ラゴイド
キンバレー部隊陸戦第5分隊所属に所属するグスタフ・カールのパイロット。階級は中尉。
エイレン
キンバレー(キルケー)部隊に所属するグスタフ・カールのパイロット。
メイビス
キンバレー(キルケー)部隊に所属するケッサリアのパイロット。
ブライト・ノア
声 - 成田剣(Gジェネシリーズ)
ラー・カイラムの艦長。ハサウェイの父親。
シーゲン・ハムサット
ラー・カイラムの副艦長にして、ブライト・ノアの補佐官。
メジナウム・グッゲンハイム
宇宙軍幕僚長官。階級は大将。マフティーの正体がハサウェイであることを新聞社にリークした張本人。
リチャード・クレッシェンド
大将。統合本部所属。マフティー事件解決後、ブライトに駐留の命令書を手渡した。
フランシン・バクスター
ケネスに仕える女性秘書。
ブラッド・レービェ
大佐。参謀本部の参謀次官。
スタッグ・メインザー
中佐。ケネスの補佐官。バリヤー設営の指揮を執り、ハサウェイのΞガンダムを拿捕した。
ミネッチェ・ケスタルギーノ
大尉。ケネスの補佐官。

地球連邦政府

ハイラム・メッシャー
保健衛生大臣。ハウンゼンに乗り合わせ、ハイジャック犯に射殺される。
エインスタイン
大臣。ハウンゼンに乗り合わせた閣僚の一人。
マクガバン
文化教育振興大臣。ハウンゼンに乗り合わせた閣僚の一人。
オノレ・バレストリエーリ
外宇宙軍省の議員。神経質な性格。

刑事警察機構

ハンドリー・ヨクサン
声 - 山寺宏一[5][注 2]
刑事警察機構長官。ハウンゼンに乗り合わせた。
ゲイス・H・ヒューゲスト
調査局部長。ハイジャックの事情聴取を担当。

民間人

アマダ・マンサン
ハサウェイの植物監察官の教官。ハサウェイは、彼を通じてマフティーと接触し、その活動にのめりこんでいった。劇中ではホンコンのギギから、ハサウェイに対しての連邦議会の開催場所の伝言を受ける。
ミライ・ノア
声 - 白石冬美(Gジェネシリーズ)
ブライトの妻で、ハサウェイの母。ブライトの退役後はレストランを営む予定であった。
メイス・フラゥワー
声 - 種﨑敦美[5]
ブロンドの美人。ハウンゼンの客室乗務員をしており、ハイジャックに巻き込まれる。ケネスが自宅の番号を調べ上げて誘ったものの、その頃に同じく彼のもとにいたギギによって破局させられる。ケネスは、「日本に着いたらよりを戻すよう言ってみる」と言っていた。

その他の人物

クェス・パラヤ
シャアの反乱でハサウェイが出会ったニュータイプの少女。故人。小説版ではアムロを殺害しようとした所をハサウェイに撃墜されており、そのことを糾弾するため、ハサウェイの夢の中に出てきている[注 3]
ジュリー
ケネスの元妻。

登場兵器

Ξガンダムをはじめとする本作のMSは、すべて森木靖泰がデザインしている。

後年のゲーム『SDガンダム GGENERATION-F』にて本作のMSが登場することになり、その際に機体のデザインが一新された。Ξガンダムとペーネロペーは元デザインも担当した森木が、メッサーとグスタフ・カール(およびドーラ・カール)は藤田一己がそれぞれリデザインしている。そのうち、グスタフ・カールはOVA版『機動戦士ガンダムUC』にも登場するが、『GGENERATION-F』からさらにリデザインされている。

Ξガンダムとペーネロペーは、本体のディテールアップや若干の形状変更、デザイン画が存在しなかった各種武装(ファンネル・ミサイル)など、比較的細かな部分に手が及んでいる。

マフティー
地球連邦軍(キンバレー部隊/キルケー部隊)
地球連邦軍(第13独立艦隊)

既刊一覧

文庫版

初版刊行当時は角川スニーカー文庫の前身である「角川文庫・青版」として刊行された。

  • 富野由悠季(著)、美樹本晴彦森木靖泰(イラスト)、角川書店〈角川スニーカー文庫〉、全3巻
    • 『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(上)』1989年2月13日発売[7]ISBN 4-04-410131-0
    • 『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(中)』1990年3月1日発売[8]ISBN 4-04-410132-9
    • 『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(下)』1990年4月11日発売[9]ISBN 4-04-410133-7

新装版

B6版で角川コミックス・エースレーベルより刊行される。

  • 富野由悠季(著)、美樹本晴彦(イラスト)、KADOKAWA〈角川コミックス・エース〉、既刊2巻(2021年3月26日現在)

漫画

月刊ガンダムエース』2020年5月号にさびしうろあきの作画でプロローグが掲載された[12]が、完成済みの全69ページで読み切りとするはずが編集部の不手際によって序盤18ページしか掲載されなかったため、さびしと読者へのお詫びが編集部から発表されている[13]

本作はざびしが以前コミカライズした『ベルトーチカ・チルドレン』に連なる作品であることが第1巻の巻末の宣伝ページに記載されている。

劇場アニメ

ガンダムシリーズ40周年記念作品で、『機動戦士ガンダムUC』以降の宇宙世紀作品を各種メディアで展開する『UC NexT 0100』の第2弾として制作される[14]。当初は2020年7月23日に公開予定だったが[15]新型コロナウイルス感染症の影響により[16]、改めて2021年5月7日より全国214館で公開予定となった[17]

キャッチコピーは「その閃光は人類の希望[15]シャアの理想とアムロの情熱 2人の意志を継ぐ者[18]運命の閃き— Ξガンダム[19]

原作が『逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』の続編に当たるのに対し、こちらはアニメ映画『逆襲のシャア』の続編として製作される[3]

スタッフ

主題歌

閃光[21]
[Alexandros]による主題歌。

商品化

本作が劇場三部作として公開が決定され、HGUC 1/144にてペーネロペーが初のキット化。なお、本作初登場のグスタフ・カールはHGで同年2月にユニコーンver.が発売され、本作のものはギレンの野望ver.として発売されている。

#0025 RX-105 Ξ GUNDAM [RX-104FF PENEROPE] Ξ(クスィー)ガンダム
フィギュアシリーズ『GUNDAM FIX FIGURATION』より発売。外装の組み換えによりオデュッセウスガンダムおよびペーネロペーに換装が可能。また、オデュッセウスガンダムから分離したペーネロペーユニットはフライトフォームに合体変形もできる。ガレージキットを除き、当商品が初の立体化となる。2005年5月発売。
Ka signature ROBOT魂 <SIDE MS> Ξ(クスィー)ガンダム
魂ウェブ商店限定。2013年6月発送。
Ka signature ROBOT魂 <SIDE MS> ペーネロペー
魂ウェブ商店限定。2015年8月発送。
Ka signature ROBOT魂 <SIDE MS> Ξ(クスィー)ガンダム マーキングプラスVer.(マイクロ・ミサイル・ポッド装備)
魂ウェブ商店限定。2016年2月発送。2013年に発送された物のリニューアル版で、マイクロ・ミサイル・ポッドが追加付属。
Ka signature ROBOT魂 <SIDE MS> ペーネロペー マーキングプラスVer.
魂ウェブ商店限定。2015年9月発送。2015年8月に発送された物のリニューアル版。
BB戦士 No.386 RX-105 Ξガンダム
2013年12月発売。
HGUC 1/144 ペーネロペー
2019年10月発売。カトキハジメによる監修のもと、ペーネロペーの複雑な機構を再現。オデュッセウスガンダムとFF(フィックスド・フライト)ユニットの分離状態でのディスプレイが可能。高速巡航時のフライト・フォームへの変形を再現。
HG 1/144 メッサーF01型
2020年7月発売。劇場版設定により小説版準拠の機体はF01型と新たに呼称される。

登場するゲーム作品

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ 2011年6月9日に逝去したため、『GGENERATION WORLD』以降ではライブラリ出演となる。
  2. ^ 宇宙世紀シリーズの本編への出演は『逆襲のシャア』以来33年ぶりであり、山寺を含む新キャストが報道された際には山寺が『逆襲のシャア』への出演当時を述懐するコメントも発表されている[6]
  3. ^ この描写は、アニメ映画および小説『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』ではなく、小説版『ベルトーチカ・チルドレン』の設定を受け継いだもの(映画ではチェーン・アギが殺害し、その直後に彼女もハサウェイに殺害された)。
  4. ^ ハサウェイは『逆襲のシャア』時の姿で登場している。

出典

  1. ^ a b “『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』特報映像2”. YouTube、 ガンダムチャンネル (創通、サンライズ.): 該当時間: 0:57. (2020年3月24日). https://www.youtube.com/watch?v=HVVDU2kXEec 2020年3月26日閲覧。 
  2. ^ a b 富野由悠季の世界 2019, p. 238.
  3. ^ a b 「サンライズプロデューサー小形尚弘に聞いた12のQ&A」『月刊ガンダムエース』2020年5月号、KADOKAWA、2020年3月26日、4-7頁。
  4. ^ 2002年12月発売の『機動戦士ガンダム ハイ・ストリーマー3 シャア編』の巻末インタビューにて作者の富野が発言。
  5. ^ a b c d e f g h i j k l CHARACTER”. 『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』公式サイト. 2021年2月16日閲覧。
  6. ^ “機動戦士ガンダム『閃光のハサウェイ』津田健次郎・山寺宏一ら新キャスト発表!”. シネマトゥデイ (シネマトゥデイ). (2021年2月16日). https://www.cinematoday.jp/news/N0121737 2021年2月17日閲覧。 
  7. ^ 閃光のハサウェイ(上) 機動戦士ガンダム”. KADOKAWA. 2021年2月26日閲覧。
  8. ^ 閃光のハサウェイ(中) 機動戦士ガンダム”. KADOKAWA. 2021年2月26日閲覧。
  9. ^ 閃光のハサウェイ(下) 機動戦士ガンダム”. KADOKAWA. 2021年2月26日閲覧。
  10. ^ 小説 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(上) 新装版”. KADOKAWA. 2021年2月26日閲覧。
  11. ^ 小説 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(中) 新装版”. KADOKAWA. 2021年3月26日閲覧。
  12. ^ “「閃光のハサウェイ」さびしうろあきコミカライズ版がガンダムエースに掲載”. コミックナタリー. (2020年3月26日). https://natalie.mu/comic/news/372770 2020年3月26日閲覧。 
  13. ^ @gundam_ace1の2020年3月25日のツイート2020年3月26日閲覧。
  14. ^ 『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』特典付き前売り券第2弾、7月26日より発売決定!”. GUNDAM.INFO (2019年7月18日). 2019年7月18日閲覧。
  15. ^ a b 『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』7月23日より全国ロードショー!3月にファンイベント開催決定!”. GUNDAM.INFO (2020年1月1日). 2020年4月25日閲覧。
  16. ^ 『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』 公開延期のお知らせ”. GUNDAM.INFO (2020年6月4日). 2020年6月4日閲覧。
  17. ^ 『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』第1弾予告編公開!「4D」&「Dolby Cinema」同時公開決定!”. GUNDAM.INFO (2021年1月19日). 2021年1月19日閲覧。
  18. ^ 『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』メインキャスト解禁!主題歌はAlexandrosに決定!”. GUNDAM.INFO (2020年3月25日). 2020年4月25日閲覧。
  19. ^ 『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』2021年5月7日全国ロードショー決定!「Ξガンダム」の設定画も解禁!”. GUNDAM.INFO (2020年11月12日). 2020年11月12日閲覧。
  20. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q “「閃光のハサウェイ」ハサウェイ役は小野賢章!古谷徹「自分がニュータイプと信じて」と激励”. コミックナタリー. (2020年3月24日). https://natalie.mu/comic/news/372533 2020年3月25日閲覧。 
  21. ^ 映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』主題歌タイトル&発売日決定!”. [Alexandros]. UNIVERSAL MUSIC JAPAN. 2020年3月24日閲覧。

参考文献

  • 明智惠子『富野由悠季の世界』株式会社キネマ旬報社、2019年6月22日。ISBN 978-4-87376-468-9

外部リンク