気仙沼漁港

宮城県気仙沼市にある漁港
気仙沼港から転送)

気仙沼漁港(けせんぬま ぎょこう)は、太平洋に面した日本漁港の一つ。宮城県気仙沼市気仙沼湾奥部に所在する、特定第3種漁港である。

気仙沼漁港
気仙沼漁港
東日本大震災以前の気仙沼漁港
気仙沼漁港の位置(日本内)
気仙沼漁港
気仙沼漁港
気仙沼漁港の位置
所在地
日本の旗 日本
所在地 宮城県気仙沼市
座標 北緯38度54分03.7秒 東経141度34分46.4秒 / 北緯38.901028度 東経141.579556度 / 38.901028; 141.579556座標: 北緯38度54分03.7秒 東経141度34分46.4秒 / 北緯38.901028度 東経141.579556度 / 38.901028; 141.579556
詳細
開港 1930年
管理者 宮城県
種類 特定第3種漁港
岸壁 1,685m
統計
主要水揚 カツオサメ類、サンマカジキ[1]
公式サイト 気仙沼漁港へようこそ

世界三大漁場 (cf.) の一つである三陸沖を操業域とする漁船の主要な水揚げ港の一つであると同時に、日本の遠洋漁業(主にマグロ)の基地の一つとなっている。

概要 編集

 
昭和初期の頃の気仙沼漁港
 
震災前の気仙沼市中心部と気仙沼漁港周辺の空中写真。
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。1977年撮影の14枚を合成。
 
震災前の気仙沼港の様子(2009年2月)
 
東日本大震災後の気仙沼漁港。焼け焦げた漁船が岸壁に座礁している(2011年4月6日撮影)。
 
気仙沼港(2013年6月1日)
 
気仙沼港内湾の夜景

2007年平成19年)と2008年(平成20年)は、水揚げ高東北地方内第1位であった[2]2019年(令和元年)の水揚げ額は約154億円[3]

2011年平成23年)3月11日東北地方太平洋沖地震東日本大震災)に伴う地盤沈下および津波によって大きな被害を受けた。沖合漁業のカツオ漁船の受け入れを水産業復興の第一歩とするべく、シーズンが始まる6月下旬までに当港の総延長1kmの水揚岸壁のうち200mに応急的なかさ上げを施行。同年6月23日に気仙沼市魚市場を再開し、同月28日静岡県のカツオ巻き網漁船が入港して震災後初水揚げに漕ぎ着けた。ただし、津波被害を受けたバックヤード施設(冷凍・冷蔵・加工施設)の復旧は間に合わず、生鮮出荷限定の再開であった。その後、沿岸漁業遠洋漁業などにも取り扱いを拡大。漁港・商港および水産加工地区のかさ上げも本格着工し、バックヤード施設の本格復旧も始まっている。

歴史 編集

水産物 編集

水揚げ魚種 編集

カツオ、および、サメ類(主にネズミザメ俗称:モウカザメ][10])を始めとして、サンマカジキ類などで日本有数の水揚げを誇る[1]

2004年度(平成16年度)の陸揚量全国順位は以下のとおり。

特産物 編集

フカヒレの生産量では日本一を誇り、カキホタテガイアワビウニワカメコンブなどの魚介藻類も特産である[1]

主な漁業 編集

参考画像 編集

脚注 編集

出典 編集

  1. ^ a b c d 特三水産連絡協(公式ウェブサイト)
  2. ^ 7年ぶり水揚げ280億円 気仙沼市魚市場河北新報 2008年12月29日)[リンク切れ]
  3. ^ a b 気仙沼市魚市場の水揚高|全国屈指の水揚量「海と生きる」気仙沼市魚市場”. 2023年10月12日閲覧。
  4. ^ a b c 気仙沼港”. (公式ウェブサイト). 宮城県漁業協同組合. 2011年4月13日閲覧。
  5. ^ 住民の避難行動にみる津波防災の現状と課題” (PDF). (公式ウェブサイト). 国土交通省津波対策検討委員会. 2011年6月28日閲覧。 - 津波対策検討委員会”. (公式ウェブサイト). 国土交通省. 2011年6月28日閲覧。
  6. ^ チリ地震”. (公式ウェブサイト). 国土地理院. 2011年6月28日閲覧。
  7. ^ チリ地震津波関係資料”. 津波ディジタルライブラリィ(公式ウェブサイト). 群馬大学. 2011年6月28日閲覧。 - 津波 ディジタルライブラリィ”. (公式ウェブサイト). 津波ディジタルライブラリィ作成委員会. 2011年6月28日閲覧。
  8. ^ “東日本大震災:マグロ漁船で物資 三浦の各団体連携、「支援隊」発足 /神奈川”. 毎日jp(ウェブサイト) (毎日新聞社). (2011年3月27日). http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20110327ddlk14040145000c.html 2011年4月13日閲覧。 
  9. ^ 東北地方太平洋沖地震に係る支援船(第11八幡丸)の活動について”. (公式ウェブサイト). 日本かつお・まぐろ漁業協同組合 (2011年4月6日). 2011年4月13日閲覧。
  10. ^ a b c d e f 漁業・魚種”. (公式ウェブサイト). 気仙沼漁業協同組合. 2011年6月28日閲覧。
  11. ^ 佐々木達也 (2017年7月26日). “新鮮カツオだよ 気仙沼37店、地図に”. 朝日新聞 (朝日新聞社): p. 朝刊 宮城全県版 
  12. ^ 生鮮カツオ水揚げ26年連続日本一 宮城・気仙沼港で水揚げが本格化 | khb東日本放送”. KHB. 2023年10月12日閲覧。

参考文献 編集

  • 河北新報社編集局編 編『漁場が消える―三陸・マグロ危機』河北新報社〈河北選書〉、2010年9月。ISBN 978-4-8734-1247-4 

関連項目 編集

外部リンク 編集