湯島

東京都文京区の町名
湯島郷から転送)
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湯島(ゆしま)は、東京都文京区町名[5]。現行行政地名は湯島一丁目から湯島四丁目。郵便番号は113-0034[3]

湯島
湯島天神
湯島天神
湯島の位置(東京都区部内)
湯島
湯島
湯島の位置
北緯35度42分27.57秒 東経139度46分4.65秒 / 北緯35.7076583度 東経139.7679583度 / 35.7076583; 139.7679583
日本の旗 日本
都道府県 東京都の旗 東京都
特別区 文京区
地域 本郷地域
面積
 • 合計 0.553 km2
人口
2019年(令和元年)8月1日現在)[2]
 • 合計 9,810人
 • 密度 18,000人/km2
等時帯 UTC+9 (日本標準時)
郵便番号
113-0034[3]
市外局番 03[4]
ナンバープレート 練馬

古くは武蔵国豊島郡湯島郷。

地理 編集

主な施設等については、湯島聖堂湯島天満宮春日局菩提寺麟祥院東京医科歯科大学などが所在。

公共交通では、東京メトロ千代田線湯島駅が湯島三丁目の不忍通り下、東京メトロ丸ノ内線御茶ノ水駅が湯島一丁目の外堀通り下に設置されている[6]

1887年に湯島聖堂・昌平坂学問所がある神田区宮本町が本郷区湯島に編入され、湯島二丁目(現在の湯島二丁目とは境域が異なる)と改称された。

一丁目に東京医科歯科大学(さらに近隣の本郷には同じく医科大学である順天堂大学東京大学医学部附属病院)があるためか、医療機器や医療器具など医療関連の会社が集積している。

二丁目はオフィス、商業ビルが中心となっており、三丁目に湯島天神がある。マンションも多いが、 暴力団排除条例に基づき暴力団排除特別強化地域に指定されており[7]、地域内では暴力団風俗営業を含む飲食店等との間で、みかじめ料のやりとりや便宜供与などが禁止されている[8]

四丁目は春日通りの名前の由来である春日局の菩提寺の麟祥院がある。門前には春日局の銅像がある。境内には東洋大学発祥の地の石碑がある。また四丁目は民家が中心の大和郷同様に岩崎家(現在の三菱地所)が開発し旧岩崎邸庭園に隣接した高級住宅街であり、財団法人三菱経済研究所およびその附属史料館である三菱史料館

最高裁判所湯島宿舎、文京区教育センター(旧総合体育館)もある[9][10]

文京区(練馬ナンバー)の南端に位置し、台東区上野(足立ナンバー)および千代田区外神田 (品川ナンバー)に隣接する為、東京の真ん中(中心)にあたる3つの町の1つでもある。

地価 編集

住宅地の地価は、2017年平成29年)の公示地価によれば、湯島4-9-4の地点で90万5000円/m2となっている[11]

歴史 編集

現在の湯島四丁目に本郷区役所が存在した。1965年昭和40年)4月1日、住居表示実施。従前の湯島一丁目から四丁目に五丁目のほぼ全部、湯島新花町・湯島切通坂町・湯島両門町・湯島三組町・湯島梅園町・湯島天神町一丁目~三丁目・湯島同朋町・湯島切通町・妻恋町・龍岡町を併せた町域を新たな湯島一丁目から湯島四丁目に再編して現行の「湯島」となった。湯島五丁目の一部と湯島六丁目の全部は本郷に併合された。

地名の由来 編集

江戸時代以前、海から見るこの地があたかものように見えたことから付いたとされる。今の不忍池が海とつながっていたらしい。湯島郷と呼ばれていた。しかし、なぜ「湯」島なのか、諸説はあっても真偽は不明である。

世帯数と人口 編集

2019年(令和元年)8月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[2]

丁目 世帯数 人口
湯島一丁目 544世帯 810人
湯島二丁目 2,011世帯 3,216人
湯島三丁目 2,333世帯 3,561人
湯島四丁目 1,247世帯 2,223人
6,135世帯 9,810人

小・中学校の学区 編集

区立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[12][13]

丁目 番地 小学校 中学校
湯島一丁目 全域 文京区立湯島小学校 文京区立本郷台中学校
湯島二丁目 全域
湯島三丁目 全域
湯島四丁目 全域

ギャラリー 編集

主要施設・史跡 編集

交通 編集

鉄道 編集

道路 編集

路線バス 編集

  • 文京区コミュニティバス「Bーぐる」
  • 都営バス

著名な出身者・ゆかりのある人物 編集

出身者 編集

ゆかりのある人物 編集

  • 春日局(齋藤福、徳川三代将軍家光の乳母)
  • 井本常作[15](弁護士、政治家) - 群馬県人で、湯島天神町1丁目に居住していた[15]衆議院議員や司法参与官等を務めた。

脚注 編集

  1. ^ 文京の統計 - 第51回文京の統計(平成30年)”. 文京区 (2019年1月1日). 2019年9月1日閲覧。
  2. ^ a b 文京区人口統計資料 - 町丁別世帯・人口(住民基本台帳)(毎月1日現在)”. 文京区 (2019年8月1日). 2019年9月1日閲覧。
  3. ^ a b 郵便番号”. 日本郵便. 2019年9月1日閲覧。
  4. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2018年1月5日閲覧。
  5. ^ 『角川日本地名大辞典 13 東京都』、角川書店1991年(平成3年)再版pp.993-994
  6. ^ JR東日本「御茶ノ水駅」は、千代田区神田駿河台に所在。御茶ノ水駅(JR東日本)より。閲覧:2017年12月1日
  7. ^ 暴力団排除特別強化地域”. 警視庁 (2019年). 2022年8月22日閲覧。
  8. ^ 東京都暴力団排除条例”. 東京都ホームページ (2019年). 2022年8月22日閲覧。
  9. ^ 三菱経済研究所案内図 - 三菱経済研究所公式サイト内のページ。
  10. ^ 三菱史料館
  11. ^ 国土交通省地価公示・都道府県地価調査
  12. ^ 小学校 通学区域”. 文京区 (2014年11月5日). 2019年9月1日閲覧。
  13. ^ 中学校 通学区域”. 文京区 (2013年11月18日). 2019年9月1日閲覧。
  14. ^ 20世紀日本人名事典『虫明 亜呂無』 - コトバンク
  15. ^ a b 『人事興信録 第15版 上』イ12頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2018年5月18日閲覧。

参考文献 編集

  • 人事興信所編『人事興信録 第15版 上』人事興信所、1948年。

関連項目 編集

外部リンク 編集