中島村

日本の福島県西白河郡の村

中島村(なかじまむら)は、福島県中通り南部に位置し、西白河郡に属する

なかじまむら ウィキデータを編集
中島村
汗かき地蔵
中島村旗 中島村章
中島村旗 中島村章
日本の旗 日本
地方 東北地方
都道府県 福島県
西白河郡
市町村コード 07465-9
法人番号 1000020074659 ウィキデータを編集
面積 18.92km2
総人口 4,698[編集]
推計人口、2024年3月1日)
人口密度 248人/km2
隣接自治体 白河市西白河郡矢吹町泉崎村石川郡石川町
村の木 アカマツ
村の花 サツキ
中島村役場
村長 加藤幸一
所在地 961-0192
福島県西白河郡中島村大字滑津
字中島西11番地の1
北緯37度08分56秒 東経140度21分01秒 / 北緯37.14881度 東経140.35017度 / 37.14881; 140.35017座標: 北緯37度08分56秒 東経140度21分01秒 / 北緯37.14881度 東経140.35017度 / 37.14881; 140.35017
外部リンク 公式ウェブサイト

中島村位置図

― 市 / ― 町・村


地図
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地理 編集

隣接している自治体 編集

歴史 編集

阿武隈川西側沿いには、古代の東山道が通じ賑わっていた。

平安時代 - 戦国時代 編集

平安時代末期から、陸奥石川氏の治める地となり、石川有光の子奈目津光房(滑津)(従五位下石見守)が奈目津(滑津)館を築いた。松崎には松崎館を築き、石川氏の支配体制を強固にしていった。滑津館(城)は、文安元年(1444年)には白河結城氏家臣の舟尾昌忠が城主であったが、後に佐竹氏配下となり天正18年(1590年伊達政宗に攻められ落城した。吉子川地区は、隣接する各勢力の争いによって支配者が度々変わった。

江戸時代 編集

幕末には白河藩領、越後高田藩領、幕府領に分かれていた。戊辰戦争時は、現在白河市との境にある刈敷坂から、新政府軍が旧幕府軍を追って北側に向かって砲撃したとされている。

近代・現代 編集

村域の変遷 編集

  • 変遷の年表
中島村村域の変遷(年表)
月日 現中島村村域に関連する行政区域変遷
1889年(明治22年) 4月1日 町村制施行に伴い、以下の村がそれぞれ発足。[3][4]
1955年(昭和30年) 1月1日 滑津村は吉子川村と合併し中島村が発足。
1970年(昭和45年) 中島村の一部(滑津の一部)は石川郡石川町に編入。
  • 変遷表
中島村村域の変遷表
1868年
以前
明治元年 - 明治22年 明治22年
4月1日
明治22年 - 昭和64年 平成元年 - 現在 現在
初原村 吉子川村 昭和30年1月1日
中島村
中島村 中島村
二子塚村 明治9年
二子塚村
二子塚新田村
吉岡村
松崎村 滑津村
  滑津村
  昭和45年
石川町に編入
石川町 石川町

統計データ 編集

人口 編集


中島村(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より


人口の推移(国勢調査による)
年代 1975年 1980年 1985年 1990年 1995年 2000年 2005年
総人口(A) 4,344人 4,448人 4,681人 4,885人 5,128人 5,274人 5,174人
年少(15歳未満)人口(B) 997人 1,012人 1,112人 1,161人 1,121人 993人 884人
年少人口率(B/A) 23.0% 22.8% 23.8% 23.8% 21.9% 18.8% 17.1%
高齢(65歳以上)人口(C) 473人 544人 595人 694人 879人 1,012人 1,089人
高齢人口率(C/A) 10.9% 12.2% 12.7% 14.2% 17.1% 19.2% 21.0%
出典
  1. 総務庁統計局『昭和55年国勢調査解説シリーズNO.2 都道府県の人口 その7 福島県の人口』総務庁統計局、1982年 他。

現在の村勢 編集

年少人口率は県下トップである。

出典
  1. 中島村役場・住民生活課『広報なかじま』平成19年9月号
  2. 総務省統計局『統計で見る市区町村のすがた2007』2007年
  3. 福島県ウェブサイト『ふくしま統計情報BOX』2007年9月28日現在

行政 編集

  • 村長:加藤幸一(2010年9月19日就任、4期目)

歴代の村長 編集

村長は1期4年。

氏名 就任 退任 備考
1 水野谷和重 1955年3月21日 1959年1月25日 1期
2 小室隆 1959年1月25日 1971年1月21日 3期
3 天倉昇 1971年1月21日 1975年1月21日 1期
4 吉田直義 1975年1月21日 1979年1月21日 1期
5 水野谷忠一 1979年1月21日 1991年1月21日 3期
6 水野谷重太郎 1991年1月21日 1995年1月21日 1期
7 小室康彦 1995年1月21日 2010年8月4日 4期目途中で死去
8 加藤幸一 2010年9月19日 (現職)

教育 編集

中学校 編集

小学校 編集

幼稚園・保育所 編集

  • 中島村立中島幼稚園
  • 中島村立中島保育所

公共施設 編集

公園 編集

都市公園 編集

  • 童里夢公園なかじま

地区公園 編集

  • 浦原ふれあい公園
  • マイタウン公園
  • 原山分譲地公園
  • 背戸原西公園

農村公園 編集

  • 二子塚集落農村公園
  • 松崎集落農村公園
  • 代畑集落農村公園
  • 小針集落農村公園
  • 岡の内集落農村公園
  • 元村第1集落農村公園
  • 川原田集落農村公園
  • 町畑集落農村公園

社会教育 編集

  • 中島村生涯学習センター輝ら里(中島村公民館)
  • 中島村農村環境改善センター
    • 農村環境改善センター
    • プール
    • テニスコート
    • グランド
    • 児童遊園地
    • 洋式庭園
  • 中島村体育センター

集会場 編集

  • 川原田ふれあいセンター
  • 二子塚ふれあいセンター
  • 松崎ふれあいセンター
  • 大泉坊ふれあいセンター

福祉・保健 編集

  • 中島村総合福祉センター「ふれあいの郷」
    • 地域福祉センター
    • ディ・サービスセンター
    • 屋内ゲートボール場
    • ふれあい公園
    • 在宅介護支援センター
  • 中島村保健センター
  • 中島村学校給食センター

地域経済団体 編集

  • 中島村商工会

その他 編集

  • 中島村コミュニティーセンター
  • 中島村転作促進技術研修センター

交通 編集

空港 編集

最寄りの空港は福島空港。車で約30分。空港と村を直接結ぶ公共交通はない。

鉄道 編集

中島村には鉄道が通っていないため、最寄の駅を挙げる。

東日本旅客鉄道(JR東日本)

路線バス 編集

  • 福島交通(白河〜石川線) - 白河市と石川町の間で村の南端部を通るが、村内にある停留所は「向久保」「柏原」の2か所のみ。
    • 新白河駅東口 - 白河駅前 - 向久保 - 柏原 - 石川駅前 - 石川営業所

上記以外に村内では路線バスが通っていない。ほかに乗合タクシー「中島ふれあいタクシー」が運行されているが、村民のみ利用可能であり登録制・予約制である。このため外部から公共交通機関で村中心部へアクセスすることができない。

道路 編集

高速道路及び国道は村内を通っていない。

最寄インターチェンジ:あぶくま高原道路矢吹中央インターチェンジ
近くを走る一般国道:国道4号国道118号

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事 編集

  • 滑津舘跡 - 陸奥石川氏二代、石川有光の子光房(従五位下石見守)の築城。
  • 奥州汗かき地蔵尊 - 災害が起こると汗をかいて村民に知らせるという言い伝え。
  • 善通寺
  • なかじま輝ら×2まつり(11月)
  • ヨカッペ時計(童里夢公園なかじま内)- 音楽プロデューサー小室哲哉の祖父が中島村出身という縁から、1997年(平成9年)、童里夢公園なかじまに「ヨカッペ音頭」(「奥州汗かき地蔵」に奉納される伝承太鼓の音調を小室がアレンジ)が流れるカラクリ時計が寄贈された。
  • 鷹の図

中島村に関係する有名人 編集

  • 小室早弥香(中島村出身、フリーアナウンサー)
  • 小室哲哉(祖父が中島村出身、音楽プロデューサー)
  • 高木満理子(中島村在住、口笛演奏家) - 国際口笛大会優勝

脚注 編集

  1. ^ 村の沿革(中島村)
  2. ^ 緑の文化財(福島県)
  3. ^ 角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典 7 福島県』、角川書店、1981年 ISBN 4040010701より
  4. ^ 日本加除出版株式会社編集部『全国市町村名変遷総覧』、日本加除出版、2006年、ISBN 4817813180より

参考文献 編集

  • 中島村公式ウェブサイト
  • 中島村教育委員会『わたしたちの村 なかじま 小学校社会科学習用郷土読本』(ふくしま教育情報データベースから閲覧できる)
  • 中島村『中島村村勢要覧』日進堂印刷所 1999年(ふくしま教育情報データベースから閲覧できる)

関連項目 編集

外部リンク 編集