So long !

AKB48のメジャー30作目のシングル

So long !」(ソー・ロング)は、日本の女性アイドルグループ・AKB48の楽曲である。秋元康により作詞、久次米真吾により作曲されている。2013年2月20日にAKB48のメジャー30作目のシングルとしてキングレコードから発売された[注釈 1][3]。本楽曲のセンターポジションは渡辺麻友が務めた[注釈 2][4]

So long !
AKB48シングル
初出アルバム『次の足跡
A面 So long !
B面 Waiting room
Ruby(TYPE-A)
夕陽マリー(TYPE-K)
そこで犬のうんち踏んじゃうかね?(TYPE-B)
強い花(劇場盤)
リリース
規格 マキシシングル
ジャンル J-POP
時間
レーベル You, Be Cool!/KING RECORDS
作詞・作曲 秋元康(作詞)
久次米真吾(作曲)
プロデュース 秋元康
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • デイリー1位(オリコン)[2]
  • 週間1位オリコン
  • 2013年2月度月間1位(オリコン)
  • 2013年度上半期2位(オリコン)
  • 登場回数21回(オリコン)
  • AKB48 シングル 年表
    永遠プレッシャー
    (2012年)
    So long !
    (2013年)
    さよならクロール
    (2013年)

    【配信限定】
    掌が語ること
    (2013年)
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    背景とリリース 編集

    本楽曲は、AKB48のシングル曲としては6作目となる「桜ソング」である。タイトルの「So long !」とは、冒頭の歌詞にもあるように「じゃあ またね」という意味で、英語での別れの挨拶である。2006年2月に『桜の花びらたち』でインディーズデビューした後、2008年2月に『桜の花びらたち2008』(同曲のセルフカバー)、2009年3月に『10年桜』、2010年2月に『桜の栞』、2011年2月に『桜の木になろう』、2012年2月に『GIVE ME FIVE!』を発売しており、毎年同じ時期に「桜ソング」をシングル曲として発売するのが恒例となっている。ただし、本楽曲「So long !」は「GIVE ME FIVE!」と同じく、タイトルに「桜」の文字が入っていない。

    楽曲のシングル盤は「TYPE-A」の初回限定盤と通常盤、「TYPE-K」の初回限定盤と通常盤、「TYPE-B」の初回限定盤と通常盤、「劇場盤」の7形態によって発売されている。TYPE-A、K、Bの初回限定盤と通常盤はジャケットが同じで、ロゴの色が異なる。

    So long!」は誤表記で、「真夏のSounds good !」と同じく、「g」と「!」の間に空白があるのが正しい表記である。

    キャッチコピーは、「桜はまだ咲かないけど、僕たちの春は暦通り」である。

    この曲を歌う選抜メンバーは前々作の『UZA』から1名が入れ替わった。北原里英が『ギンガムチェック』以来3作振りに選抜復帰し、宮脇咲良が今作では選抜から外れた。

    2013年1月22日にTBS系列で放送された音楽番組『火曜曲!』においてテレビ上で初めて生披露され、渡辺麻友がシングル表題曲では初のセンターを務めることも明らかにされた[5]

    ミュージック・ビデオの監督は大林宣彦で、「So long ! The Movie」と題され[6]、それまでのMV最長記録であった「GIVE ME FIVE!」の34分を大幅に超える、64分の大長編ドラマに仕上がっている[7]。大林は映画『この空の花 長岡花火物語』と同じテーマで撮ったと述べており[8]髙嶋政宏ミッキー・カーチス左時枝洞口依子猪俣南寺島咲茂木健一郎も出演している。ロケ地は新潟県長岡市長岡造形大学福島県立保原高等学校などである。音楽番組での放送を考慮し、曲パートのみを抜粋した「ショートバージョン」もある。

    アートワーク 編集

    ジャケット写真のメンバー
    TYPE-A 表・裏 大島優子・島崎遥香・渡辺麻友・松井珠理奈・山本彩・高橋みなみ
    TYPE-K 表・裏 小嶋陽菜・松井珠理奈・篠田麻里子・板野友美・柏木由紀・松井玲奈
    TYPE-B 表・裏 渡辺美優紀・峯岸みなみ・指原莉乃・横山由依・山本彩・北原里英
    劇場盤 表・裏 「So long !」選抜メンバー12名

    ジャケット写真のメンバーの割り振りは左から順番に並んでいる。撮影は藤代冥砂、アート・ディレクションは信藤三雄が担当した。また、TYPE-A・K・Bの順につなげることで、1枚の絵になる構図となる。

    チャート成績 編集

    『So long !』のシングルCDは、2013年2月19日付オリコンデイリーシングルチャートで推定売上枚数約81万8000枚を記録し、初登場で1位にランクインした[2]。その後、同年3月4日付オリコン週間シングルチャートにおいて初登場で1位にランクインした。AKB48のシングルの1位獲得は『RIVER』から17作連続・通算17作目である。初動売上は約103万6000枚となり、初動のみでミリオンセラーを達成した。AKB48のシングルがミリオンセラーを達成するのは『桜の木になろう』から11作連続、通算では12作目であり、初動のみでの達成は『Everyday、カチューシャ』から10作連続となった[9]

    メディアでの使用 編集

    楽曲は以下のメディアで使用された。

    シングル収録トラック 編集

    TYPE-A 編集

    「初回限定盤」と「通常盤」の2種類が存在するが、収録トラックは同一である。

    CD
    #タイトル作詞作曲編曲時間
    1.「So long !」秋元康久次米真吾野中“まさ”雄一
    2.「Waiting room」(アンダーガールズ)秋元康太田美知彦若田部誠
    3.「Ruby」(篠田TeamA)秋元康KENGOKENGO
    4.「So long !(off vocal ver.)」   
    5.「Waiting room(off vocal ver.)」   
    6.「Ruby(off vocal ver.)」   
    合計時間:
    DVD
    #タイトル作詞作曲・編曲監督
    1.「So long ! The Movie」  大林宣彦
    2.「Waiting room Music Video」  園田俊郎
    3.「Ruby Music Video」  柿本ケンサク
    4.「第2回 AKB48紅白対抗歌合戦 〜総集編〜」   

    TYPE-K 編集

    「初回限定盤」と「通常盤」の2種類が存在するが、収録トラックは同一である。

    CD
    #タイトル作詞作曲編曲時間
    1.「So long !」秋元康久次米真吾野中“まさ”雄一
    2.「Waiting room」(アンダーガールズ)秋元康太田美知彦若田部誠
    3.「夕陽マリー」(大島TeamK)秋元康長谷昌子島崎貴光
    4.「So long !(off vocal ver.)」   
    5.「Waiting room(off vocal ver.)」   
    6.「夕陽マリー(off vocal ver.)」   
    合計時間:
    DVD
    #タイトル作詞作曲・編曲監督
    1.「So long ! The Movie」  大林宣彦
    2.「Waiting room Music Video」  園田俊郎
    3.「夕陽マリー Music Video」  清水康彦
    4.「第2回 AKB48紅白対抗歌合戦 〜紅組ダイジェスト〜」   

    TYPE-B 編集

    「初回限定盤」と「通常盤」の2種類が存在するが、収録トラックは同一である。

    CD
    #タイトル作詞作曲編曲時間
    1.「So long !」秋元康久次米真吾野中“まさ”雄一
    2.「Waiting room」(アンダーガールズ)秋元康太田美知彦若田部誠
    3.「そこで犬のうんち踏んじゃうかね?」(梅田TeamB)秋元康前嶋康明野中“まさ”雄一
    4.「So long !(off vocal ver.)」   
    5.「Waiting room(off vocal ver.)」   
    6.「そこで犬のうんち踏んじゃうかね?(off vocal ver.)」   
    合計時間:
    DVD
    #タイトル作詞作曲・編曲監督
    1.「So long ! The Movie」  大林宣彦
    2.「Waiting room Music Video」  園田俊郎
    3.「そこで犬のうんち踏んじゃうかね? Music Video」  竹石渉
    4.「第2回 AKB48紅白対抗歌合戦 〜白組ダイジェスト〜」   
    5.Sugar Rush Music Video」  蜷川実花

    劇場盤 編集

    CD
    #タイトル作詞作曲編曲時間
    1.「So long !」秋元康久次米真吾野中“まさ”雄一
    2.「Waiting room」(アンダーガールズ)秋元康太田美知彦若田部誠
    3.「強い花」(研究生)秋元康田中俊亮野中“まさ”雄一
    4.「So long !(off vocal ver.)」   
    5.「Waiting room(off vocal ver.)」   
    6.「強い花(off vocal ver.)」   
    合計時間:

    選抜メンバー 編集

    収録アルバム 編集

    JKT48によるカバー 編集

    So Long!
    JKT48シングル
    B面 Ini Rhodes, Lompatlah! - Koko ga Rhodes da, Koko de Tobe!
    Virginity
    Birth
    Cinta Pertama Butterfly - Hatsukoi Butterfly
    リリース
    規格 マキシシングル、MUSIC DOWNLOAD CARD
    レーベル Hits Records
    作詞・作曲 秋元康(作詞)
    久次米真吾(作曲)
    プロデュース 秋元康
    JKT48 シングル 年表
    Luar Biasa
    (2016年)
    So Long
    (2017年)
    Kesimpulan yang Sedikit Membuatku Malu setelah Beberapa Hari Berpikir akan Berubah Seperti Apakah Hubungan Kita jika di Jalan Penuh Pohon Rindang Kukatakan "Indahnya Senyum Manismu dalam Mimpiku"
    (2017年)
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    AKB48の姉妹グループであるJKT48が本楽曲を「So Long!」のタイトルでカバーし、グループの16作目のシングルとして、2017年3月8日にHits Recordsから発売された。

    歌詞は全編にわたってインドネシア語に翻訳したもの。楽曲のセンターポジションはジェシカ・フェランダ。楽曲はJKT48からの卒業を予定しているフェランダの卒業ソングとなっている[13]。また、英語でカバーしたバージョンも収録されている。

    販売形態はCD、MUSIC DOWNLOAD CARDの2種。

    ミュージック・ビデオ(MV)は2017年1月29日から日本の北海道で撮影された[14][15]。MVには金森赤レンガ倉庫函館市)や前田森林公園札幌市電M100形電車札幌市)が登場する[16]

    カップリングでは他に、AKB48から「ここがロドスだ、ここで跳べ!」「Birth」、NMB48から「ヴァージニティー」、HKT48から「初恋バタフライ」の計4曲のカバーが収録されている。

    シングル収録トラック 編集

    CD
    #タイトル作詞作曲編曲
    1.「So Long!」 久次米真吾野中“まさ”雄一
    2.Ini Rhodes, Lompatlah! - Koko ga Rhodes da, Koko de Tobe! つじたかひろ武藤星児
    3.Virginity 田中俊亮増田武史
    4.Birth 三浦誠司三浦誠司
    5.Cinta Pertama Butterfly - Hatsukoi Butterfly 杉山勝彦生田真心
    6.「So Long (English Version)」 久次米真吾野中“まさ”雄一
    DVD
    #タイトル作詞作曲・編曲
    1.「So Long!(Music Video)」  
    2.「HOKKAIDO With My Best Friends」  

    選抜メンバー 編集

    脚注 編集

    注釈 編集

    1. ^ 配信限定シングル『Baby! Baby! Baby!』を含む。インディーズシングルを含めると通算32作目。いずれの数字も、配信限定の「誰かのために -What can I do for someone?-」はシングルとしての配信ではないため含んでいない。
    2. ^ 渡辺麻友にとって初のセンターである。
    3. ^ 姉妹グループ・SKE48を兼任。
    4. ^ 姉妹グループ・HKT48から選抜。
    5. ^ 姉妹グループ・SKE48から選抜。AKB48を兼任。
    6. ^ 姉妹グループ・SKE48から選抜。
    7. ^ 姉妹グループ・NMB48から選抜。
    8. ^ 姉妹グループ・NMB48を兼任。
    9. ^ 姉妹グループ・NMB48から選抜。AKB48を兼任。

    出典 編集

    1. ^ ゴールド等認定作品一覧 2013年2月”. 日本レコード協会. 2013年3月10日閲覧。
    2. ^ a b 2013年02月19日のCDシングルデイリーランキング(2013年02月19日付)”. オリコン (2013年2月20日). 2013年2月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年2月20日閲覧。
    3. ^ “AKB48、30thシングルは恒例卒業曲「So long ! 」”. ORICON STYLE (オリコン). (2013年1月11日). https://www.oricon.co.jp/news/2020541/full/ 2013年1月12日閲覧。 
    4. ^ 「wPB JOURNAL COVER GIRL SPECIAL 渡辺麻友×宮脇咲良」『週刊プレイボーイ』第49巻第45号、2014年12月8日号(2014年11月25日発売)、集英社、pp. 138-139。
    5. ^ ““まゆゆ”渡辺麻友がセンターに!AKB48 新曲を『火曜曲!』で披露”. 芸能ニュースラウンジ (モバイルメディアプロダクション). (2013年1月23日). オリジナルの2021年3月8日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210308120912/http://newslounge.net/archives/60844 2021年8月18日閲覧。 
    6. ^ “AKB48、新シングル“So long !”のジャケット公開! PVは大林宣彦が監督”. TOWER RECORDS ONLINE (タワーレコード). (2013年1月25日). https://tower.jp/article/news/2013/01/25/n09 2017年3月8日閲覧。 
    7. ^ “AKB48桜ソングMVは大林宣彦監督の64分劇映画 新センターはまゆゆ”. ORICON STYLE (oricon ME). (2013年1月24日). https://www.oricon.co.jp/news/2020979/full/ 2017年3月8日閲覧。 
    8. ^ “大林宣彦監督、AKB48のPV「So long!」はヒッチコックにとっての『サイコ』のような作品と明かす!”. シネマトゥデイ (CINEMATODAY). (2013年3月14日). https://www.cinematoday.jp/news/N0051071 2018年6月17日閲覧。 
    9. ^ “【オリコン】AKB48が10作連続「初週」ミリオン まゆゆ「心の底からうれしい」”. ORICON STYLE (oricon ME). (2013年2月26日). http://www.oricon.co.jp/news/rankingnews/2022043/full/ 2013年2月26日閲覧。 
    10. ^ “大島優子らドコモCMで「AKBダケ」に”. nikkansports.com (日刊スポーツ新聞社). (2013年1月11日). https://www.nikkansports.com/entertainment/akb48/news/f-et-tp0-20130111-1070679.html 2013年1月12日閲覧。 
    11. ^ “AKB48:まゆゆ、優子らがドコモダケに変身! ドコモ新CM 新曲「So long!」採用”. MANTANWEB (MANTAN). (2013年1月12日). https://mantan-web.jp/article/20130111dog00m200084000c.html 2021年7月17日閲覧。 
    12. ^ “AKB、チーム別でドラマ対決!”. nikkansports.com (日刊スポーツ新聞社). (2013年1月18日). https://www.nikkansports.com/entertainment/akb48/news/f-et-tp0-20130118-1073344.html 2013年1月18日閲覧。 
    13. ^ “Sedih, Veranda Memutuskan Lulus dari JKT48” (インドネシア語). JawaPos.com. (2017年3月5日). http://www.jawapos.com/read/2017/03/05/113983/sedih-veranda-memutuskan-lulus-dari-jkt48 2017年3月8日閲覧。 
    14. ^ “JKT48、函館ロケ 新曲ビデオ 「インドネシアで観光PR」”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2017年1月30日). http://dd.hokkaido-np.co.jp/entertainment/culture/culture/1-0363036.html 2017年3月8日閲覧。 
    15. ^ “JKT48が函館観光大使に 東南アジアに魅力をPR”. 共同通信47NEWS(this.kiji.is) (共同通信社,ノアドット). (2017年1月30日). https://this.kiji.is/198614982248497155?c=62479058578587648 2017年3月8日閲覧。 
    16. ^ [MV] So Long! - JKT48 - YouTube

    外部リンク 編集