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地理編集

宮前区の北西部に位置し、川崎市内の幹線道路である尻手黒川道路が貫通している。一帯は宅地開発がなされているが、戦後の宅地開発により一部で地図混乱地域が発生した[6]

犬蔵の北部では菅生初山南平台と、東部では土橋鷺沼と接する。南部では横浜市青葉区美しが丘と、西部では神奈川県道13号横浜生田線を境界として水沢と接している(特記のない町名は宮前区所属)。

面積編集

面積は以下の通りである[1]

丁目 面積(km2
犬蔵一丁目 0.385
犬蔵二丁目 0.505
犬蔵三丁目 0.194
1.084

地価編集

住宅地の地価は、2014年平成26年)1月1日公示地価によれば、犬蔵2-8-34の地点で25万4000円/m2となっている。[7]

歴史編集

「犬蔵」の名は応永5年(1398年)の銘がある鰐口に「菅生大蔵[8]」の形で登場する。その後も下菅生村→菅生村→向丘村→川崎市の小名であったが、1986年の住居表示設定[9]で町名として採用された。

地名の由来編集

「イヌ」は当地にあった御嶽社(現在は菅生神社合祀されている)の使い神である山犬、あるいは実際にイヌや狼が生息していたとする説[10]や、「低い、小さい」を意味する説[11]がある。「クラ」は谷を意味する語とされる[10][11]

沿革編集

  • 江戸時代 - 下菅生村の一部に属する。
  • 1874年明治7年) - 大区小区制により、当地は第5大区第6小区に属する。
  • 1889年(明治22年) - 町村制施行にあわせ、菅生村など4村が合併して向丘村が成立。当地は向丘村大字菅生の一部となる。
  • 1938年昭和13年) - 向丘村が川崎市に編入。川崎市菅生の一部となる。
  • 1939年(昭和14年) - 軍用地として大部分が接収される。
  • 1951年(昭和26年) - 接収解除された軍用地が大字向ヶ丘となる[12]
  • 1972年(昭和47年) - 川崎市が政令指定都市へ移行。高津区菅生の一部となる。
  • 1982年(昭和57年) - 高津区から宮前区が分区。当地は宮前区菅生・向ヶ丘の各一部となる。
  • 1986年(昭和61年) - 住居表示の実施にともない、菅生・向ヶ丘の一部をもって宮前区犬蔵一丁目~三丁目が成立[12]
  • 1996年(平成8年) - 向ヶ丘地区の登記更生が完了。同地区の地図混乱状態が解消する[13]

町域の新旧対照編集

犬蔵が住居表示を施行する前のは、以下のようになっていた[14]

現町丁 住居表示施行前の字
犬蔵1丁目 菅生字清水の一部、菅生字枝谷の一部、向ケ丘字菅生の一部、向ケ丘字南菅生の一部
犬蔵2丁目 菅生字清水の一部、菅生字枝谷の一部、向ケ丘字南菅生の一部
犬蔵3丁目 菅生字清水の一部、菅生字枝谷の一部、向ケ丘字南菅生の一部

世帯数と人口編集

2017年(平成29年)12月31日現在の世帯数と人口は以下の通りである[2]

丁目 世帯数 人口
犬蔵一丁目 1,319世帯 3,057人
犬蔵二丁目 3,645世帯 9,280人
犬蔵三丁目 1,615世帯 4,145人
6,579世帯 16,482人

人口の推移編集

 
人口推移のグラフ

犬蔵の人口は、以下の表のように推移している。

基準日 犬蔵1丁目 犬蔵2丁目 犬蔵3丁目 合計 人口基準 出典
1987年(昭和62年) 4月1日 2580 1397 2236 6213 推計人口 [15]
1988年(昭和63年) 10月1日 2636 1402 2272 6310 推計人口 [16]
1989年(平成元年) 10月1日 2767 1472 2262 6501 推計人口 [16]
1990年(平成2年) 10月1日 2761 1754 2245 6760 国勢調査 [16]
1991年(平成3年) 10月1日 2747 1930 2330 7007 推計人口 [16]
1992年(平成4年) 10月1日 2765 2149 2291 7205 推計人口 [16]
1993年(平成5年) 10月1日 2743 2182 2343 7268 推計人口 [17]
1994年(平成6年) 10月1日 2757 2365 2375 7497 推計人口 [17]
1995年(平成7年) 10月1日 2741 2321 2349 7411 国勢調査 [17]
1996年(平成8年) 10月1日 2988 2514 2416 7918 登録人口 [17]
1997年(平成9年) 10月1日 2998 2933 2340 8271 登録人口 [17]
1998年(平成10年) 10月1日 3018 3379 2400 8797 登録人口 [18]
1999年(平成11年) 10月1日 3095 3435 2360 8890 登録人口 [19]
2000年(平成12年) 10月1日 3077 3451 2453 8981 登録人口 [20]
2001年(平成13年) 10月1日 3092 3404 2452 8948 登録人口 [21]
2002年(平成14年) 10月1日 3079 3392 2426 8897 登録人口 [22]
2003年(平成15年) 10月1日 3064 3669 2463 9196 登録人口 [23]
2004年(平成16年) 10月1日 3053 3762 2526 9341 登録人口 [24]
2005年(平成17年) 9月30日 3019 3758 2494 9271 登録人口 [25]
2006年(平成18年) 9月30日 3047 3855 2643 9545 登録人口 [26]
2007年(平成19年) 9月30日 2995 4623 2806 10424 登録人口 [27]
2008年(平成20年) 9月30日 2986 6366 2900 12252 登録人口 [28]
2009年(平成21年) 9月30日 2979 7048 2907 12934 登録人口 [29]
2010年(平成22年) 9月30日 2972 7838 3039 13849 登録人口 [30]
2011年(平成23年) 9月30日 3000 8411 3731 15142 [31]
2012年(平成24年) 9月30日 2970 9005 4035 16010 [32]

小・中学校の学区編集

市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[33][34]

丁目 番地 小学校 中学校
犬蔵一丁目 全域 川崎市立犬蔵小学校 川崎市立犬蔵中学校
犬蔵二丁目 全域
犬蔵三丁目 1~7番
8番27号
9番18~20号
10番以降
その他 川崎市立菅生小学校 川崎市立菅生中学校

交通編集

鉄道編集

2017年現在、域内に鉄道は存在しない。 なお、川崎縦貫高速鉄道の計画があり当地に「犬蔵駅」が設置される予定となっていたが、この計画は2015年に休止が発表された。

バス編集

 
川崎市バス菅生営業所(菅生車庫時代の2011年1月に撮影)

路線の詳細については、川崎市バス菅生営業所川崎市バス鷲ヶ峰営業所東急バス虹が丘営業所を参照のこと。

当地に川崎市バス菅生営業所が設置され、登戸駅と当地を結ぶ路線も運行している。ただし、同営業所が委託であることもあり、宮前平駅溝口駅生田駅と当地を結ぶ路線は鷲ヶ峰営業所の所管であり、菅生営業所は営業所と離れた路線も管轄することとなっている。また、「美しの森」地区とたまプラーザ駅を結ぶ路線を東急バスが運行しているほか、尻手黒川道路を経由して聖マリアンナ医大病院鷺沼駅を結ぶバスを川崎市バス、東急バス、小田急バスが運行している。

道路編集

施設編集

脚注編集

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  1. ^ a b c 町丁別面積(総務省統計局「地図で見る統計(統計GIS)」の数値)”. 川崎市 (2015年10月26日). 2018年2月15日閲覧。
  2. ^ a b 町丁別世帯数・人口”. 川崎市 (2018年1月25日). 2018年2月15日閲覧。
  3. ^ a b 郵便番号”. 日本郵便. 2018年2月15日閲覧。
  4. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2018年2月15日閲覧。
  5. ^ 区別町名一覧表(宮前区)”. 川崎市 (2016年12月1日). 2016年6月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年8月2日閲覧。
  6. ^ 自治会(1996)、P14
  7. ^ 国土交通省地価公示・都道府県地価調査
  8. ^ 原文ママ。川崎市(2004)P41や角川(1984)P127では「犬蔵」の誤りとする。
  9. ^ 川崎市(2004)、P42
  10. ^ a b 川崎市(2004)、P43
  11. ^ a b 前川(1997)、P88-89
  12. ^ a b 川崎市(1991)、P201。
  13. ^ 自治会(1996)、P82
  14. ^ 昭和61年川崎市告示第126号(同年5月10日発行「川崎市公報」号外第7号、10~11ページ所収。  原文)。
  15. ^ 川崎市発行「川崎市統計書」昭和62年版、P28・29
  16. ^ a b c d e 川崎市発行「川崎市統計書」平成4年版、P32~34
  17. ^ a b c d e 川崎市発行「川崎市統計書」平成9年版、P32~33
  18. ^ 川崎市町丁別世帯数・人口(平成10年10月1日現在)Excelデータ) 川崎市、2011年10月3日閲覧。
  19. ^ 川崎市町丁別世帯数・人口(平成11年10月1日現在)Excelデータ) 川崎市、2011年10月3日閲覧。
  20. ^ 川崎市町丁別世帯数・人口(平成12年10月1日現在)Excelデータ) 川崎市、2011年10月3日閲覧。
  21. ^ 川崎市町丁別世帯数・人口(平成13年10月1日現在)Excelデータ) 川崎市、2011年10月3日閲覧。
  22. ^ 川崎市町丁別世帯数・人口(平成14年10月1日現在)Excelデータ) 川崎市、2011年10月3日閲覧。
  23. ^ 川崎市町丁別世帯数・人口(平成15年10月1日現在)Excelデータ) 川崎市、2011年10月3日閲覧。
  24. ^ 川崎市町丁別世帯数・人口(平成16年10月1日現在)Excelデータ) 川崎市、2011年10月3日閲覧。
  25. ^ 川崎市町丁別世帯数・人口(平成17年9月末日現在)Excelデータ) 川崎市、2011年10月3日閲覧。
  26. ^ 川崎市町丁別世帯数・人口(平成18年9月末日現在)Excelデータ) 川崎市、2011年10月3日閲覧。
  27. ^ 川崎市町丁別世帯数・人口(平成19年9月末日現在)Excelデータ) 川崎市、2011年10月3日閲覧。
  28. ^ 川崎市町丁別世帯数・人口(平成20年9月末日現在)Excelデータ) 川崎市、2011年10月3日閲覧。
  29. ^ 川崎市町丁別世帯数・人口(平成21年9月末日現在)Excelデータ) 川崎市、2011年10月3日閲覧。
  30. ^ 川崎市町丁別世帯数・人口(平成22年9月末日現在)Excelデータ) 川崎市、2011年10月3日閲覧。
  31. ^ 川崎市平成23年町丁別世帯数・人口 9月末日現在
  32. ^ 川崎市平成24年町丁別世帯数・人口 9月末日現在
  33. ^ 川崎市立小学校の通学区域”. 川崎市 (2015年4月1日). 2018年2月15日閲覧。
  34. ^ 川崎市立中学校の通学区域”. 川崎市 (2015年4月1日). 2018年2月15日閲覧。
  35. ^ 川崎市FAQ 2011年8月10日閲覧。

参考文献編集

  • 「川崎地名辞典(下)」 日本地名研究所編、川崎市発行、2004年。
  • 角川日本地名大辞典 14 神奈川県」 竹内理三編、角川書店、1984年。
  • 「たちばな地名探訪」 前川清治、労働教育センター、1997年。ISBN 4-8450-0283-3
  • 「泥んこ道路が公道になった 公図混乱解消30年の記録」 向ヶ丘第5次自治会編、労働教育センター、1996年。ISBN 4-8450-0275-2
  • 「川崎市の町名」 日本地名研究所編、川崎市発行、1991年。