阪急村(はんきゅうむら)とは、梅田にある阪急電鉄大阪梅田駅を中心に、旧阪急東宝グループ(現在の阪急阪神東宝グループ)の商業施設等が建ち並んでいる大阪駅東側のエリアの通称である[1]。エリアとしては、芝田角田町茶屋町など。

概要 編集

関西圏の人によって使われている俗称であるが、阪急電鉄もこの「阪急村」という表現を使った事がある[要出典]。住所では角田町茶屋町小松原町芝田一丁目辺りを指す。

阪急村に対し、大阪駅南側と西側(西梅田)は、旧阪神グループの商業施設である阪神百貨店梅田本店やハービスOSAKAハービスENT等が建ち並んでいるため、この地域は俗に「阪神」と呼ばれる[1]

同様に大阪地区では、近鉄グループの商業施設である、あべのハルカスあべのハルカス近鉄本店)・あべのHoopあべのandなどが建ち並ぶ大阪阿部野橋駅周辺のエリアや、近鉄百貨店上本町店・上本町YUFURA大阪新歌舞伎座が入居)などが建ち並ぶ大阪上本町駅周辺エリアが[要出典]、俗に「近鉄」と呼ばれている[2]

また、なんばCITYなんばパークスなど、南海グループの商業施設等が立ち並ぶ南海難波駅周辺のエリアは、通称「南海村」とも呼ばれる[要出典]

なお東京都でも、俗に渋谷区109Bunkamuraがある渋谷駅周辺を「東急[3]豊島区西武池袋本店や池袋ロフトがある池袋駅東側を「西武」と呼ばれている(現在、西武百貨店やロフトは西武グループではない)[4]

ほかに、名古屋市名鉄名古屋駅近辺の名鉄グループの商業施設が建ち並ぶエリアを「名鉄村」、福岡市西鉄の商業ビルが多く集う天神を「西鉄村」と呼ぶことがある[要出典]

また、大手私鉄ではないが、旧・財閥のグループ企業が多く立地するため、東京の丸の内を「三菱[5][6]、東京・日本橋を「三井[7][8]、大阪の北浜周辺を「住友村」と呼ぶ。

主要施設 編集

補足 編集

かつては、阪急百貨店流通センターが茶屋町に所在した。その跡地には現在、MBSメディアホールディングス毎日放送MBSラジオ)の本社・放送センターが建っている。ちなみにMBSの前身である新日本放送(NJB)は阪急百貨店うめだ本店の屋上にラジオ放送用のスタジオを設けていた。また、阪急グランドビル内にはかつて、MBSラジオのサテライトスタジオ『ラジオポートMBS』が入居していた。

出典 編集

  1. ^ a b DBJ Kansai Topics 近畿地方の上昇気流への更なる一歩 〜地域効果から見た阪急・阪神統合への期待〜” (pdf). 日本政策投資銀行. p. 7 (2006年6月8日). 2015年6月2日閲覧。
  2. ^ “近鉄の「ハルカス」は東武の「スカイツリー」を超えられるか?”. SankeiBiz: p. 4. (2014年3月16日). https://web.archive.org/web/20140407093244/http://www.sankeibiz.jp/business/news/140314/bsd1403141906007-n1.htm 2015年6月2日閲覧。 
  3. ^ “新宿伊勢丹の業績がアップした“本当”の理由”. ITmedia ビジネスオンライン: p. 3. (2014年8月14日). https://www.itmedia.co.jp/makoto/articles/1408/14/news029.html 2015年6月2日閲覧。 
  4. ^ 【船橋の百貨店】 西武と東武とホームレスなミニ池袋”. 東京生活.com. 2015年6月2日閲覧。
  5. ^ 東京駅と丸の内、「師弟」で築いた赤レンガの街”. 東洋経済オンライン (2020年1月26日). 2024年3月5日閲覧。
  6. ^ 東京駅周辺再開発バトル 三井が「三菱村」を挟み撃ちする構図も”. マネーポストWEB (2019年12月24日). 2024年3月5日閲覧。
  7. ^ 「三菱」「三井」「住友」が東京駅周辺の陣取り合戦展開中”. NEWSポストセブン. 2024年3月5日閲覧。
  8. ^ 「三菱」「三井」「住友」が東京駅周辺の陣取り合戦展開中”. NEWSポストセブン. 2024年3月5日閲覧。

関連項目 編集