魚津埋没林博物館

魚津埋没林博物館(うおづまいぼつりんはくぶつかん、Uozu Buried Forest Museum)は、富山県魚津市釈迦堂にある公立博物館。通称「ねっこランド」。約2,000年前から地中に眠っていた国の特別天然記念物指定魚津埋没林の展示と、富山湾に現われる蜃気楼の紹介を行っている。日本博物館協会、富山県博物館協会会員。

Japanese Map symbol (Museum) w.svg 魚津埋没林博物館
Uozu Buried Forest Museum
魚津埋没林博物館
魚津港と埋没林博物館
魚津埋没林博物館の位置(富山県内)
魚津埋没林博物館
富山県内の位置
施設情報
正式名称 特別天然記念物 魚津埋没林博物館
愛称 ねっこランド
前身 埋没林自然保存館[1]
専門分野 魚津埋没林蜃気楼
管理運営 魚津市
延床面積 3,501m2[1]
開館 1954年昭和29年)
所在地 937-0067
日本の旗 日本 富山県魚津市釈迦堂814
位置 北緯36度49分21秒 東経137度23分42秒 / 北緯36.82250度 東経137.39500度 / 36.82250; 137.39500座標: 北緯36度49分21秒 東経137度23分42秒 / 北緯36.82250度 東経137.39500度 / 36.82250; 137.39500
外部リンク 魚津埋没林博物館ホームページ
プロジェクト:GLAM
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乾燥展示館に展示されている埋没林
ドーム館で展示されている埋没林

概要編集

1930年昭和5年)魚津港浚渫工事中に大量の樹根が出土し、これらが1936年(昭和11年)に「魚津の埋没林」として国の特別天然記念物の指定を受けたことにより、同年保存舎を建設、1952年(昭和27年)には埋没林の発掘を行い、1954年(昭和29年)に富山産業博覧会の一環として埋没林の発掘が行われた場所を利用し「埋没林自然保存館」を建設。翌1955年(昭和30年)4月には魚津市立博物館として開館、自然科学系の県第1号の登録博物館となった[2]

旧館時代は毎年4月1日から11月30日までの開館(冬季休館)となっていた。1990年9月1日より改築工事のため長期休館し[3]1992年平成4年)4月28日同地に、現在の博物館が16,336m2の敷地に竣工した[1]。エントランスホールと各展示館は県道を挟んでおり、地下連絡通路で繋がっている。また、テーマ館では国から交付されたふるさと創生事業の交付金を活用した世界初の蜃気楼人工発生装置を備えた「ミラージュ・シアター」が設置されていた[4][5]。水中・乾燥展示館はたてもんをイメージした三角形とした[6]

「ミラージュ・シアター」は、ガスや騒音が出るという発生装置の問題や子供向けのシナリオに不満と言う声があったため、1997年11月9日を最後に稼働停止[7]。これに代わり1998年3月25日にはハイビジョンホールが竣工(3月26日より一般公開)し[8]2009年3月には入場者が150万人を達成[9]2015年(平成27年)3月20日にリニューアルした[1]

2018年(平成30年)4月14日には、連絡通路、テーマ館1階などを無料ゾーンにし、エントランスホールにカフェを設けリニューアルオープンした。同年1月より改修工事を行なっていた[10][11]

2019年夏には、永井秀幸の3Dアート作品の展示を始めた。

また魚津埋没林博物館のある一帯は、ジオパークに認定された立山黒部ジオパークのエリア内であり、これらについての紹介と展示も行っている。魚津港一帯はみなとオアシスの登録をしていて、当館はみなとオアシス魚津を構成する施設の一である。

開館時間は9時から、17時まで(入館は16時半まで)。休館日は年末年始(12月29日1月1日)、12月~3月中旬のみ木曜日。

主な施設編集

1階編集

  • エントランスホール〔無料エリア〕
    • 正面出入口、受付、カフェ「KININAL(キニナル)」
  • 連絡通路〔無料エリア〕
魚津の自然の歴史を紹介。
  • テーマ館1階〔無料エリア〕
    • 埋没林コーナー、蜃気楼コーナー、ジオパークコーナー、魚津の水循環コーナー、木(き)っずルーム
  • 水中展示館〔有料エリア〕
1952年(昭和27年)に発掘された樹根3点を、発掘された現場に深さ2.5m、約240tのプールを作り水中展示している。最大の樹根は、幹が約2m、根の大きさが約10mで、約2000年前に埋もれた樹齢500年以上の樹根といわれており、プールの上部と地下に設けられた窓から見ることができる。プールの水は地下水をくみ上げている(自然の地下水も湧いている)。毎年年末にはプールの水を抜いて清掃をおこない、その様子を「水のない埋没林」として公開している[12]
  • 乾燥展示館〔有料エリア〕
1930年(昭和5年)、魚津港建設中に発掘された樹根2点、樹幹1点を乾燥展示しており、2000年前の樹木に直接触れることができる。
  • ドーム館〔有料エリア〕
1989年(平成元年)に発掘された樹根3点、樹幹1点を乾燥展示している。こちらも当時の発掘現場をそのまま利用再現し、屋根を架けたものである。こちらは半地下になっており、現在の海面ラインが壁に示されていて、2000年前の地表は現在の海面よりも低いことを体感できる。またこの場所は特別天然記念物の指定区域になっている。その他、地層展示や分析資料、植物の種子果実花粉の展示コーナーもある。

テーマ館2階編集

  • ハイビジョンホール〔有料エリア〕
富山湾でも魚津で多く見られる蜃気楼と、魚津市の天然記念物に指定されている「洞杉及び岩上植物群落」を、300インチのハイビジョンで上映する。一回20分、30分毎に上映。午前9時半から午後4時半まで。

テーマ館3階編集

  • 企画展示室・展望室〔有料エリア〕

テーマ館屋上編集

屋外編集

  • 蜃気楼の丘展望台〔無料エリア〕
  • マリンゲート(海側出入口、冬期間閉門)〔無料エリア〕
こちらからは隣接する海の駅蜃気楼への近道となる。

交通編集

蜃気楼の観測編集

魚津埋没林博物館がある海岸では、富山湾の富山市(岩瀬)方向や黒部市(生地)方向に蜃気楼が現れるが、1992年(平成4年)より博物館の学芸員が毎年の出現回数を、1996年(平成8年)4月より回数に加えて、3台のカメラと屋外の肉眼での観測を行ない、A〜Eの5段階評価で発表している[13][14]

周辺の施設について編集

脚注編集

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  1. ^ a b c d 『魚津埋没林博物館広報誌 うもれ木 創刊号』3P(魚津埋没林博物館)1994年(平成6年)3月1日発行
  2. ^ 富山大百科事典 上巻(北日本新聞社発行)177ページ
  3. ^ 『北日本新聞』1990年9月1日付朝刊22面『装い一新へ長期閉館 魚津・埋没林博物館』より。
  4. ^ 北日本新聞 1992年4月29日付朝刊1面『愛称はねっこランド 魚津埋没林博物館完成』より。
  5. ^ 『広域営農団地農道整備事業新川地区 新川広域農道事業誌』(1996年3月、富山市発行)132ページより。
  6. ^ 北日本新聞 1991年3月29日付朝刊20面『工事中の安全祈願 魚津・埋没林博物館起工式 清河市長かま入れ』より。
  7. ^ 『北日本新聞』1997年11月7日付朝刊30面『人工蜃気楼 改修工事で9日に最終上映 魚津埋没林博物館』
  8. ^ 『北日本新聞』1998年3月21日付朝刊32面『しんきろう 迫力の映像で ハイビジョンホール完成 魚津埋没林博物館』より。
  9. ^ 『うおづ便利帳』(2012年4月、魚津市役所発行)16 - 17ページ『市制60周年の歩み』より。
  10. ^ 『来て にぎわい 憩いの場 魚津埋没林博物館 14日 リニューアル』北日本新聞 2018年4月10日25面
  11. ^ 『拠点観光 魅力アップ 埋没林博物館リニューアル「気軽に訪れて」』北日本新聞 2018年4月15日22面
  12. ^ 『埋没林すっきり 恒例の年末掃除』北日本新聞 2018年12月27日23面
  13. ^ 『出た 12年ぶり Aランク 魚津で蜃気楼』北日本新聞 2018年7月1日1面
  14. ^ 『「最高」の神秘ショー 12年ぶりAランク蜃気楼 観光客ら歓声 「A」は肉眼ではっきり』北日本新聞 2018年7月1日32面

参考文献編集

  • 『魚津埋没林博物館広報誌 うもれ木 創刊号』(魚津埋没林博物館)1994年(平成6年)3月1日発行
  • 『特別天然記念物 魚津埋没林博物館リーフレットパンフレット)』特別天然記念物 魚津埋没林博物館発行

関連項目編集

外部リンク編集