ACC (社団法人)
一般社団法人ACC(英文名称:All Japan Confederation of Creativity)は、コマーシャルに関わる企業により構成される業界団体である。2018年9月までの名称は、一般社団法人全日本シーエム放送連盟(ぜんにっぽんシーエムほうそうれんめい、英文名称:All Japan Radio & Television Commercial Confederation)。
日本アドバタイザーズ協会、日本広告業協会、放送広告代理店中央連盟、日本アド・コンテンツ制作社連盟、日本民間放送連盟に参加している各社により構成されている。元総務省所管。
概要
編集放送広告の健全な発展と育成を目的に、1960年に「CM合同研究会(Allied CM Council; 略称ACC)」として発足。1963年に「全日本CM協議会(All Japan Radio&Television Commercial Council; 略称ACC)」に改組。1993年に社団法人化し、「全日本シーエム放送連盟」となった。2018年、それまでも略称であった「ACC」に名称を変更した。
主な活動として下記にて詳述する「ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」の開催の他、コマーシャル作品の再利用に関する諸権利の処理を行う「CM情報センター」の運営などがある。
ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS
編集ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS | |
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受賞対象 | 優れたテレビ、ラジオCM |
会場 | ANAインターコンチネンタルホテル東京 など |
国 | 日本 |
主催 | (一社)全日本シーエム放送連盟(ACC) |
初回 | 1961年 |
最新回 | 2018年 |
公式サイト | http://www.acc-awards.com/ |
ACC TOKYO CREATIVITY AWARDSは、ACCが主催する、テレビCM・ラジオCM等の優れた作品を表彰する賞。CMの質的向上を目的に、1961年に創設された「ACC CM FESTIVAL」を前身とし、2017年から対象枠を拡げ、リニューアルした[1]。
1年間に放送されたコマーシャル作品の中から優秀作品を選抜し、毎年10月頃発表を行う。フィルム部門・ラジオCM部門・マーケティング・エフェクティブネス部門(CM作品を含めたマーケティング企画に対する表彰)の3部門ごとに、最高賞となる総務大臣賞/ACCグランプリ他の賞が贈られる。フィルム部門は2014年までのテレビCM部門を再編したもので、「Aカテゴリー」(従来のテレビ向けCM)と「Bカテゴリー」(Web上で公開された映像広告)に分けられた。
作品選出基準としては、
- 効果性: 理解や共感、生活への有用性
- 独創性: 新鮮でユニークな表現
- 倫理性: 社会倫理との整合性
などが挙げられている。
各部門
編集- フィルム部門(Aカテゴリー)
- フィルム部門(Bカテゴリー)
- ラジオCM部門
- マーケティング・エフェクティブネス部門
- インタラクティブ部門
- メディアクリエイティブ部門
- クリエイティブイノベーション部門
受賞作品
編集- テレビCM部門(2014年まで)及びフィルム部門Aカテゴリーの「総務大臣賞/ACCグランプリ」受賞作。
- 2002年 - キユーピー「料理は高速へ(黄ピーマン)」「料理は高速へ(ビーツ)」「料理は高速へ(タマネギ)」
- 2003年 - サントリー・燃焼系アミノ式「グッパイ、運動。シリーズ(回転少女・上昇サラリーマン・くるくるピクニック)」
- 2004年 - ネスカフェ「朝のリレー・空」
- 2005年 - ファンタ「そうだったらいいのにな(ヤギ・カメラマン・リモコン)」
- 2006年 - ライフカード「カードの切り方が人生だ(海外出張/a Xmas night/フレッシュマン来たる/マドンナ)」
- 2007年 - 日立マクセルDVD「ずっとずっと。新留小学校編(ずっとずっと。3人の思い出・ずっとずっと。最後の授業・ずっとずっと。最後の日)」
- 2008年 - ソフトバンクモバイル「ホワイト家族(家族で通話/広告批評/同窓会/アヤ間違える)」
- 2009年 - サントリー・「BOSS/宇宙人ジョーンズ(地上の星・屋台・知事・刑事)」
- 「宇宙人ジョーンズ」シリーズは翌年以降も連続して入賞(ACCゴールド受賞)している。
- 2010年 - 梅の花「夜は夜の梅の花/旅館みたいだね/ちょうど間」
- 2011年 - 九州旅客鉄道・九州新幹線全線開業「総集編」
- 2011年3月と4月に九州地区限定で数回のみ放送された180秒バージョン。地域限定CMがグランプリを受賞するのは異例。
- 2012年 - トヨタ自動車「ReBORN」(リボーン篇/出発篇/宇都宮・餃子篇/ヒッチハイク篇/ハワイアンズ篇/猪苗代湖篇/工場篇/石巻篇)、本田技研工業「負けるもんか(プロダクト編)」
- 異例の2作品同時グランプリ受賞となった。奇しくも2作品とも「ブランドを語ることで今の日本を語る」[2] 自動車メーカーの企業CMであった。
- 2013年 - ナイキジャパン「NIKE BASEBALL 宣誓」
- 2014年 - サントリー「ペプシNEX ZERO(桃太郎「Episode.zero」篇/桃太郎「Episode.1」篇)」
- 2015年 - 東海テレビ放送「自社キャンペーン~戦争を、考え続ける~/総集編」
- 2016年 - KDDI・au「三太郎シリーズ(au ガラホ 海の声篇 他計12篇)」[4]
- 2017年 - 住友生命保険・1UP(「海外、向こうで1UP 入国審査官の証言」篇 他計5篇)[5]
- 2018年 - UHA味覚糖・さけるグミ(さけるグミ「デート」30秒篇 他計11篇)[6]
- 2019年 - ブックオフコーポレーション「フィクションは本だけに店員篇/冗談よしてや店員篇」、アンファー「スカルプD メディカルミノキ5(出会い篇/なかよし篇/嬉しかったこと篇/初詣篇)」
- 2020年 - Netflix「Netflix 人間まるだし。」
- 2021年 - 大塚製薬「カロリーメイト 見えないもの篇」
- 大塚製薬「カロリーメイト」の受験生応援シリーズCMの第7弾。コロナ禍での受験生の姿を追う120秒バージョン。
脚注
編集- ^ 『日本最大級のアワード「2017 57th ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」フィルム部門 演技賞に尾野真千子さんが決定!』(PDF)(プレスリリース)一般社団法人 全日本シーエム放送連盟、2017年10月17日 。2017年10月18日閲覧。
- ^ 52nd ACC CM FESTIVAL入賞作品決定 (PDF) - 全日本シーエム放送連盟プレスリリース2012年9月26日、p.6
- ^ “ACCグランプリは、東海テレビ放送の公共キャンペーン”. AdverTimes. (2015年9月25日) 2016年12月17日閲覧。
- ^ “ACC賞グランプリ発表、テレビCM部門は昨年より進化したKDDI au三太郎シリーズ”. AdverTimes. (2016年9月28日) 2016年12月17日閲覧。
- ^ “リニューアルしたACC賞、1UP、GRAVITY CAT、金鳥少年、COGYがグランプリに”. AdverTimes. (2017年9月26日) 2019年2月18日閲覧。
- ^ “ACCグランプリに、さけるグミ、サイボウズ、ハイスタ「PLAY THE GIFT」など10作品が決定”. AdverTimes. (2018年9月28日) 2019年2月18日閲覧。
外部リンク
編集- 一般社団法人 ACC
- ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS
- ACC・CM情報センター
- ACC_PR (@ACC_PR) - X(旧Twitter)
- 一般社団法人 ACC (acc.cm.festival) - Facebook
- ACC_PR (@acc_awards) - Instagram