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Mリーグ2023-24(エムリーグ2023-24)は、競技麻雀のチーム対抗戦のナショナルプロリーグ「Mリーグ」の2023年シーズン。

Mリーグ2023-24
レギュラーシーズン
開幕 2023年9月18日
終了 2024年3月29日
チーム数 9
選手数 36
試合数 各チーム96半荘(全216半荘)
通算半荘 #1047-#1262
セミファイナル
開幕 2024年4月8日
終了 2024年5月2日
チーム数 6
試合数 各チーム20半荘(全30半荘)
通算半荘 #1263-#1292
ファイナル
開幕 2024年5月6日
終了 2024年5月17日
チーム数 4
試合数 16半荘
通算半荘 #1293-#1308
« 2022-23

概要 編集

ジャパネットブロードキャスティング(BSJapanext)をスポンサー企業とするBEAST Japanextが9チーム目として参入する[1]。これに伴いレギュレーションの一部変更があった。

ルールの変更点 編集

  • 全9チームの総当たりになることから、レギュラーシーズン敗退となるチームが2チームから3チームに増える(セミファイナル進出6チームは前年までと同様)[2]
  • 上記に伴い、前シーズンまで「同一構成のチームで2年連続ファイナル不進出だった場合」にチーム構成を変更しなければならないとする規則が、「同一構成で2年連続セミファイナル不進出だった場合」に変更された。なお、2022-23シーズンのファイナル不進出チームについては、2023-24シーズンに2022-23シーズンと同一構成で臨み、セミファイナル進出できなかった場合にもこの規則が適用される[2][注釈 1]
  • 各チームあたりの試合数は前シーズンより2半荘増加し96半荘(全216半荘)。チーム数が増えても従来通り「月・火・木・金開催」のスケジュールを維持した結果、開幕日が前年までより約半月早い9月18日開幕となったほか、レギュラーシーズンにおいて実現しない組み合わせが生じると共に、これまで全チームが毎週4半荘(2日出場)を戦ってきたものが、2チームは2半荘(1日)のみの出場となる[3][注釈 2]

契約満了 編集

セガサミーフェニックス
近藤誠一[4]
赤坂ドリブンズ
村上淳[5]
丸山奏子[5]

ドラフト 編集

ドラフト会議は2023年6月30日に行われた。

BEAST Japanextが4名指名したあと、前年度最終順位の最下位のチームから、選手を1名ずつ指名する順序とされた[2]。なお、男女混成のチーム編成がルールのため、新規参入のBEAST Japanextは男女各1名以上ずつ、唯一の女性プロだった丸山を含め2名を自由契約とした赤坂ドリブンズは女性プロを1人以上、唯一の男性プロだった近藤を自由契約としたセガサミーフェニックスは男性プロを指名する必要があった。

なお、BEAST Japanextで2番目に指名された菅原千瑛選手オーディション優勝者で、事前に指名内定が明らかにされていた[6]

前年 指名チーム 1巡目 2巡目
全体 選手名 所属団体 全体 選手名 所属団体
BEAST Japanext 1番目 猿川真寿 日本プロ麻雀連盟 ――
2番目 菅原千瑛 日本プロ麻雀連盟 ――
3番目 鈴木大介 日本プロ麻雀連盟 ――
4番目 中田花奈 日本プロ麻雀連盟 ――
8位 セガサミーフェニックス 5番目 醍醐大 最高位戦日本プロ麻雀協会 ――
7位 赤坂ドリブンズ 6番目 浅見真紀 最高位戦日本プロ麻雀協会 7番目 渡辺太 最高位戦日本プロ麻雀協会
6位 KADOKAWAサクラナイツ ――
5位 U-NEXT Pirates ――
4位 EX風林火山 ――
3位 TEAM RAIDEN/雷電 ――
2位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ――
1位 渋谷ABEMAS ――

所属選手 編集

()内は、各選手の当時の所属団体。

Mリーグ2023-24
チーム 選手 監督
 赤坂ドリブンズ  園田賢最高位戦 鈴木たろう(最高位戦) 浅見真紀(最高位戦) 渡辺太(最高位戦) 越山剛
 EX風林火山  二階堂亜樹(連盟) 勝又健志(連盟) 松ヶ瀬隆弥(RMU) 二階堂瑠美(連盟) 藤沢晴信
 KADOKAWAサクラナイツ  内川幸太郎(連盟) 岡田紗佳(連盟) 堀慎吾(協会) 渋川難波(協会) 森井巧
 KONAMI麻雀格闘倶楽部  佐々木寿人(連盟) 高宮まり(連盟) 伊達朱里紗(連盟) 滝沢和典(連盟)
 渋谷ABEMAS  多井隆晴(RMU) 白鳥翔(連盟) 松本吉弘(協会) 日向藍子(最高位戦) 塚本泰隆
 セガサミーフェニックス  魚谷侑未(連盟) 茅森早香(最高位戦) 東城りお(連盟) 醍醐大(最高位戦) 近藤誠一[4]
 TEAM RAIDEN/雷電  萩原聖人(連盟) 瀬戸熊直樹(連盟) 黒沢咲(連盟) 本田朋広(連盟) 高柳寛哉
 BEAST Japanext  猿川真寿(連盟) 菅原千瑛(連盟) 鈴木大介(連盟) 中田花奈(連盟) 高橋暁
 U-NEXT Pirates  小林剛麻将連合 瑞原明奈(最高位戦) 鈴木優(最高位戦) 仲林圭(協会) 木下尚

レギュラーシーズン 編集

開幕、飛び出したのは格闘倶楽部。寿人が開幕3連勝、昨年MVPの伊達が史上初の個人4連勝を達成し、1チームだけ400ptを超えて早くも独走に入るかに見えたが、その後10月中旬からトップが遠くなり失速し、PIRATES、サクラナイツ、風林火山に追いつかれる形になり、そのすぐ下に雷電、ABEMAS 、ドリブンズが続く形となった。一方で新加入選手の醍醐や茅森、昨年好調の東城に苦しい展開が続くフェニックス、新規参戦チームのBEASTが苦戦を強いられ一時は両チームとも600以上のマイナスを背負う形になったためレギュラー敗退ラインの7位チームがプラスポイントとなる珍事も発生した。だが、11月の後半から12月に入るとこの時期を苦手とする風林火山が急落し、それに変わってドリブンズが急上昇したため風林火山に変わってドリブンズが4強の一角に入る事になる。

2024年に入ると4強の中から格闘倶楽部が脱落し、優が年末にMリーグ史上初の5連勝を決めたPiratesが抜けかけるも、内川以外の3人が好調を維持したサクラナイツがPiratesを捉えて首位に立った。一方カットライン上でBEASTとフェニックスが徐々に負債を減らし始めた一方で雷電が急落、ABEMASもポイントをジリジリ減らされる事となり、風林火山を加えた5チームでのボーダー争いになるかと思われた。しかしABEMASが多井の4連闘でいち早く脱出し、残り4チームで1つの椅子を奪い合う構図になる。その4チームの中でも風林火山は他3チームと比べ300ポイント以上上であったが、1月2月でも大きくポイントを減らしてついには3チームと横並びの様相を呈した。

3月に入り、トップ戦線は調子を落としたサクラナイツに変わりドリブンズが2月26日のデイリーダブル、しかも2戦目のたろうはMリーグレコードの112,800点を叩き出し、一気にPiratesとの首位争いを演じる事となった。また、ボーダー争いの4チームは一時6位から9位までの差が35ポイントという稀に見る激戦となっていたが、その後、今シーズン逆風が吹き続けた松ヶ瀬とチームを引っ張り続けた勝又が調子を上げた風林火山が一歩抜け出す。それに対し、風林火山との直接対決で敗れて以降失速した雷電、なかなか調子が上がらず苦戦を強いられたフェニックスが事実上脱落し、最終的にBEASTと風林火山の争いとなる。100pt風林火山リードで迎えた残り4節、先に登場した風林火山が1ー3着、BEASTが3着3着となり、その差は184ptで最終日の直接対決となった。条件的にトップラス2回もしくはトップラス、トップ3着で大きい素点差が求められたBEASTであったが、1戦目に風林火山・勝又にトップを取られて事実上の終戦となった。

最終盤のMVP争いはドリブンズを引き離しで首位を爆走したPiratesの小林以外の3人が全員トップ4圏内となりそれにサクラナイツの岡田、風林火山の勝又を入れた争いとなった。その争いはPirates最終節に個人連勝を決めた優が最終日前で暫定首位に立つ。迎えた最終日、1戦目に勝又がトップを取ったことで2戦目31,600点のトップを取ればMVPであったが、2戦目は2着となったため、優が2年目にしてMVPのタイトルを獲得する事となった。また、4着回避率の争いは格闘倶楽部の伊達が制し、伊達はMリーグ入ってからの3年で最高スコア、MVP、4着回避率の個人タイトル3冠全てを獲得するという偉業を成し遂げた。

Piratesは昨年できなかった「圧倒的に勝つ」のチームスローガンを体現し、最終的に887.6ptというチームポイントの歴代最高を更新する形でレギュラーシーズンを圧倒的な強さで勝ち上がった。小林こそ展開が向かないゲームが多かったものの、それ以外の3人が全員個人成績トップ4という成果を残し、4年ぶりのファイナル、優勝に向けて最高の出だしとなった。

昨年、強制メンバー入れ替えの憂き目にあったドリブンズだったが、たろうの復活、園田の好調に支えられ、チーム最高の2位でレギュラーをフィニッシュした。新加入の太も最後まで4着回避率の争いで先頭を走るなど存在感を見せた。

サクラナイツはチームのエースである内川が今季苦しすぎるゲームが続きマイナス3桁になってしまったものの、岡田が過去最多の27戦で200ptオーバー、そして昨年不調に苦しんだ堀が復活、渋川も一時は200ptオーバーまで伸ばすなど去年とは打って変わって躍動したため、内川のマイナス分を全員で助ける形で3位通過となった。

4位争いは最後格闘倶楽部とABEMASの争いとなったものの、格闘倶楽部が振り切って4位ポジションを確保した。格闘倶楽部は滝沢と高宮がマイナスで終わり、寿人もなかなかポイントを伸ばせず、3年連続で200ポイントオーバーを達成した伊達に支えられる形でレギュラーを突破する事になった。逆に昨年王者のABEMASは日向、白鳥の不調が響き、6年目にして初めてチームマイナスポイントでのレギュラー終了、またレギュラーで4位以下となるのも初というやや不完全燃焼のシーズンとなったた。

風林火山は冬場と1月2月の失速に悩まされ、一時はボーダー外まで落ちたものの、勝又がチームを1人で支え続け、最後はABEMASを交わしての5位通過となった。これまで、レギュラーでチームを支えた松ヶ瀬が全くと言って良いほど恵まれず、一時は400以上のマイナスとなってしまったが、突破争いの大事な3月に復活、勝又は個人2位と大車輪の活躍でセミファイナル進出を手繰り寄せた。

今年新加入のBEASTはMリーグの高い壁に跳ね返される結果となった。ポイントゲッターとして期待されていた猿川がプラスであったものの大介があまり安定せずマイナスポイントに沈み、菅原はトップは8回ながらラスは10回と好不調が激しすぎたためポイントを思うように伸ばせなかった。また中田は14戦の出場ではあったものの、成績はブービーでトップは僅か1回、連対率に至ってはこれまでのMリーグの個人のワースト記録を大きく更新する14.7%という散々な結果に終わり、結果的にBEAST敗退の原因となる事になってしまった。

昨年、初のファイナル進出を果たし、悲願の優勝を目指した雷電だったが今シーズンはまたしてもレギュラー敗退の結果となってしまった。昨年レギュラー突破の原動力となった本田が今シーズンはマイナス3桁となってしまい、結果的には全員がマイナスポイントとなる無念のシーズンとなった。

フェニックスはそれまでチームの大黒柱だった近藤が勇退し、監督として迎える最初のシーズンであったが、2年連続での最下位に沈む事になった。昨年個人最下位に沈んだ魚谷こそある程度復調したものの、茅森、さらには昨シーズン好調だった東城がマイナス3桁、新加入の醍醐も展開が向かずマイナス3桁となり、雷電同様にチーム全員がマイナススコアで終える形となってしまった。

なお、開幕戦、さらに終盤に3週連続の役満と役満頭ハネが飛び出した昨シーズンから一変して今シーズンはレギュラーでの役満が2シーズンぶりに1度もないという事になった。また、今シーズンのメンバー入れ替え対象だったPiratesとサクラナイツは共にレギュラーを突破したため、来年度の強制入れ替えチームはなくなった。

成績 編集

レギュラーシーズン / セミファイナルシリーズ / ファイナルシリーズ

レギュラーシーズン(成績) 編集

レギュラーシーズン最終成績 編集

順位 チーム Pt 選手成績
1位 U-NEXT Pirates 887.6 鈴木優 437.7 瑞原明奈 378.4 仲林圭 266.5 小林剛 ▲195.0
2位 赤坂ドリブンズ 345.3 鈴木たろう 211.2 園田賢 205.1 渡辺太 36.2 浅見真紀 ▲107.2
3位 KADOKAWAサクラナイツ 247.2 岡田紗佳 212.0 渋川難波 147.2 堀慎吾 92.8 内川幸太郎 ▲204.8
4位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 46.9 伊達朱里紗 215.3 佐々木寿人 16.3 高宮まり ▲64.7 滝沢和典 ▲120.0
5位 EX風林火山 ▲16.6 勝又健志 404.2 二階堂瑠美 ▲18.8 二階堂亜樹 ▲123.6 松ヶ瀬隆弥 ▲278.4
6位 渋谷ABEMAS ▲22.1 松本吉弘 100.0 多井隆晴 30.6 日向藍子 ▲69.1 白鳥翔 ▲83.6
7位 BEAST Japanext ▲378.7 猿川真寿 28.4 菅原千瑛 ▲48.6 鈴木大介 ▲97.2 中田花奈 ▲261.3
8位 TEAM RAIDEN/雷電 ▲574.4 瀬戸熊直樹 ▲1.9 萩原聖人 ▲84.1 本田朋広 ▲183.5 黒沢咲 ▲215.0
9位 セガサミーフェニックス ▲625.1 魚谷侑未 ▲13.4 茅森早香 ▲165.7 醍醐大 ▲214.4 東城りお ▲231.6

レギュラーシーズン日程・対戦成績 編集

セミファイナルシリーズ(成績) 編集

セミファイナルシリーズ日程・対戦成績 編集

ファイナルシリーズ(成績) 編集

ファイナルシリーズ日程・対戦成績 編集

最強星人位決定戦 編集

Mリーグ2021-22シーズンから実施されている日清食品協賛のスペシャルマッチ第4弾として、「最強どん兵衛 presents 最強星人位決定戦」が、2023年12月29日にABEMA麻雀チャンネルで配信された。前シーズン開催の「麻雀星人 VS 地球代表」の続編で、「麻雀星人」こと多井隆晴(渋谷ABEMAS)が引き続き参加。さらに、「対子星人」こと土田浩翔(Mリーグ公式解説)、「絶叫星人」こと日吉辰哉(Mリーグ公式実況)、「猿の惑星人」こと猿川真寿(BEAST Japanext)を加えた計4名が参加した。土田と日吉にはそれぞれの特製ユニフォームが用意された。実況と解説は、松嶋桃(実況)・松本吉弘(解説/渋谷ABEMAS)の2名。リポーターは松本圭世

対局には、日清食品と大洋技研[191]が特別製作した麻雀牌「日清牌」と、オリジナルのルールを使用する。

日清牌
  • 風牌の「東・南・西・北」が「日・清・食・品」に変わっている。
  • 三元牌の「発」が「ハングリー(発に似せるように刻まれている)」に変わっている。
  • 三元牌の「中」が「NISSINマークと箸を使って再現されたもの」に変わっている。
  • 萬子の「萬」が「麺」に変わって、麺子(メンズ)と呼ばれる。
  • 筒子の柄がどん兵衛に変わって、丼子(ドンズ)と呼ばれる。
  • 索子の一索がチキンラーメンのひよこちゃん、二索から九索はソース焼きそばに変わって、呼び方が「ソース」扱いになっている。
ルール
  • ベースは、Mリーグルール。
  • 「東場・南場」は「日場・清場」に変更。
  • 「東家・南家・西家・北家」は「日家・清家・食家・品家」に変更。
  • 半荘1試合勝負で、1位の選手は「最強星人位」の称号と日清食品の「最強どん兵衛」100食を獲得する。

試合は、土田の日吉からの6400出和了で開幕し、多井と猿川が和了を重ねてトップを争う。清2局で日吉も七対子を猿川から出和了し、清3局では猿川が多井から80符2翻という珍しい出和了を決めトップに立つ。全員に1位のチャンスがある状況で迎えた清4局は、ラス目の土田が勝負のリーチをかけるも不発で、猿川のノーテン流局により終了。猿川が最強星人位に輝いた[192]

試合が全8局と最短で終了したため、エキシビションとして「宇宙親睦会」と題した連荘無しの4局麻雀が行われた。実況・解説は無し、選手同士の雑談有りで配信され[192]、猿川が勝利した。

対戦成績
順位 選手名 所属チーム・役職 合計
1位 猿の惑星人 / 猿川真寿 BEAST Japanext 52.3
2位 麻雀星人  / 多井隆晴 渋谷ABEMAS 5.2
3位 対子星人  / 土田浩翔 Mリーグ公式解説 ▲18.5
4位 絶叫星人  / 日吉辰哉 Mリーグ公式実況 ▲39.0

麻雀飯争奪戦 編集

Mリーグ2023-24シーズンからリーグスポンサーとなったmenu協賛のスペシャルマッチとして、「麻雀飯争奪戦 Presented by menuデリバリー」が、2024年4月4日にABEMA 麻雀チャンネルで配信された。出場者は多井隆晴(渋谷ABEMAS)、二階堂亜樹・松ヶ瀬隆弥(以上EX風林火山)、小林剛(U-NEXT Pirates)、堀慎吾(KADOKAWAサクラナイツ)、鈴木たろう(赤坂ドリブンズ)、茅森早香(セガサミーフェニックス)、猿川真寿(BEAST Japanext)の計8名が参加した。また、実況は日向藍子(渋谷ABEMAS)が担当し、解説は出場者の中から交代で登場した。リポーターは襟川麻衣子

ルール
  • Mリーグで通常使用される136枚に、「menu牌」と称する花牌4枚を加えた140枚の麻雀牌を用いて対局する。
  • 花牌(menu牌)の扱い以外の対局ルールは通常のMリーグルールと同じ。
  • 予選は2組とも半荘1試合勝負で、上位2名が決勝へ進出。決勝も半荘1試合勝負で、1位の選手はmenuクーポン100万円分を獲得する。
menu牌
  • 花牌である「春・夏・秋・冬」が「m・e・n・u」の文字に変わっている。menu牌以外はデザインも含め通常のMリーグで使用される牌と同じ。
  • 手牌にmenu牌があるときに「menu」と発声して晒し、新たに嶺上牌を1枚自摸る。晒されたmenu牌は和了時にドラ(抜きドラ)として扱われる。menu牌を晒すのはどのタイミングでも良い(配牌直後あるいは自摸直後である必要は無い)。
  • ドラ表示牌がmenu牌の場合は、他のmenu牌を抜くと2翻扱いとなる。
  • リーチ直後にmenu牌を抜いても一発消しとはならない。
  • menu牌を抜いて和了った場合、抜いた枚数によって視聴者プレゼントが贈られる[注釈 3]

試合は、予選A卓からはたろう・猿川、予選B卓からは小林・堀が勝ち抜け。決勝では東1局小林の猿川からの1000出和了で開幕、東2局ではたろうがmenu牌を自摸ったが抜かずに他の牌を切り、1巡後に気づくも直後に小林がmenu牌を自摸って抜き、本来たろうが自摸れるはずの嶺上牌で聴牌となりリーチ、その後堀からの5200出和了をとり小林がリードを広げ東場をトップで折り返す。南1局でも小林が跳満自摸でリードを大きく広げ、小林が和了5回で優勝した[193]

試合 1位 2位 3位 4位 実況 解説
選手 点数 選手 点数 選手 点数 選手 点数
予選A 鈴木たろう 45,300 猿川真寿 34,300 茅森早香 15,100 松ヶ瀬隆弥 5,300 日向藍子 小林剛
予選B 小林剛 61,400 堀慎吾 52,000 多井隆晴 3,000 二階堂亜樹 -16,400 鈴木たろう
決勝 小林剛 42,700 鈴木たろう 20,200 堀慎吾 18,900 猿川真寿 18,200 多井隆晴
二階堂亜樹

できごと 編集

2023年
2024年
  • 1月1日・2日 - 「大和コネクト証券 プロ野球 新春麻雀交流戦」をABEMAにて配信。プロ野球選手10名[注釈 4]とMリーグ関係者6名[注釈 5]がMリーグルールによるトーナメント戦を戦うもので、配信実況では公式実況の日吉の他、Mリーガーの日向藍子浅見真紀が担当するなどの趣向が凝らされた[197]。優勝は丸山奏子[198]
  • 2月26日 - 第2試合で鈴木たろう赤坂ドリブンズ)が112,800点のトップを獲得、2022-23シーズンに記録したMリーグ史上最高スコアを100点更新し、史上4人目の10万点超えを達成[199]
  • 3月4日 - 第2試合の東2局で、東家の滝沢和典KONAMI麻雀格闘倶楽部)、南家の渡辺太(赤坂ドリブンズ)、北家の鈴木大介BEAST Japanext)、西家の堀慎吾KADOKAWAサクラナイツ)の順に全員が聴牌しながら、鈴木の待ち替えの時点で「全員純カラ[注釈 6]となって流局するという珍事が発生[200]
  • 3月29日
    • 第1試合南2局で、堀慎吾(KADOKAWAサクラナイツ)が小四喜字一色のダブル役満を聴牌。ダブル役満聴牌はMリーグ史上初。聴牌打牌の2索で浅見真紀(赤坂ドリブンズ)に放銃し、ダブル役満和了はならなかった[201]
    • Mリーグ2023-24レギュラーシーズンの全日程が終了し、7位のBEAST Japanext、8位のTEAM RAIDEN/雷電、9位のセガサミーフェニックスがここで敗退した。2021-22以来2シーズンぶりとなる役満和了なしのレギュラーシーズンとなった。シーズンMVPは鈴木優(U-NEXT Pirates)[202]
  • 4月4日 - menuスペシャルマッチ「麻雀飯争奪戦 Presented by menuデリバリー」をABEMAにて配信。小林剛(U-NEXT Pirates)が優勝した[193]
  • 4月8日 - Mリーグ2023-24セミファイナルシリーズが開幕。

脚注 編集

注記 編集

  1. ^ 具体的には、2022-23シーズンセミファイナル敗退かつ選手入れ替えの発生しなかったU-NEXT PiratesKADOKAWAサクラナイツがセミファイナルに進出出来なかった場合に対象となる。
  2. ^ 例えば、開幕週である9月18日から22日はKONAMI麻雀格闘倶楽部セガサミーフェニックスが2半荘のみの出場となる。
  3. ^ 1枚抜いて和了ると4000円分、2枚抜いて和了ると8000円分、3枚抜いて和了ると12000円分、4枚抜いて和了ると48000円分のクーポンを10名にプレゼント。
  4. ^ 今井達也鈴木将平(以上埼玉西武ライオンズ)、内山壮真東京ヤクルトスワローズ)、大城滉二オリックス・バファローズ)、上川畑大悟田中瑛斗(以上北海道日本ハムファイターズ)、酒居知史田中貴也(以上東北楽天ゴールデンイーグルス)、中村健人広島東洋カープ)、増田大輝読売ジャイアンツ)の10名。
  5. ^ Mリーグ公式実況の日吉辰哉、Mリーグ公式解説の土田浩翔河野直也、Mリーグ中継リポーターの松本圭世襟川麻衣子、元Mリーガーの丸山奏子の6名。
  6. ^ この場合の「純カラ」は、いわゆる「空聴」(場に和了牌が全て見えている状態)ではなく、全員の和了牌が場に見えているか、お互いに持ち合っており、山に残っていない状態を指している。

出典 編集

  1. ^ a b プロ麻雀リーグ「Mリーグ」新たにBSJapanextの加盟が決定』(プレスリリース)Mリーグ機構、2023年5月26日https://m-league.jp/news202305261000/2023年5月30日閲覧 
  2. ^ a b c d Mリーグ2023-24シーズンの概要とドラフト会議について』(プレスリリース)Mリーグ機構、2023年5月26日https://m-league.jp/news202305261300/2023年5月30日閲覧 
  3. ^ 2023-24シーズンの日程が発表 開幕は9月18日、レギュラーシーズンは各チーム史上最多96試合に”. ABEMA麻雀TIMES (2023年8月4日). 2023年8月7日閲覧。
  4. ^ a b c “夢芝居”近藤誠一、勇退へ セガサミーフェニックスが契約満了を発表 新監督に就任/麻雀・Mリーグ - ABEMA麻雀TIMES 2023年5月25日
  5. ^ a b c 来季の契約について - 赤坂ドリブンズ 2023年5月29日
  6. ^ 【Mリーグ】BEAST Japanext選考会、優勝は菅原千瑛!BEASTJapanextのドラフト指名に内定!”. 麻雀ウォッチ (2023年6月17日). 2023年7月21日閲覧。
  7. ^ 松本吉弘、オーラスの倍満ツモ!! 優勝チームの意地を見せ、渋谷ABEMAS開幕戦を制す!!【Mリーグ2023-24 / レギュラーシーズン 】”. キンマweb (2023年9月18日). 2023年9月30日閲覧。
  8. ^ 萩原聖人、鈴木大介・松ヶ瀬隆弥との三つ巴を制して逆転勝利!! 雷電、首位発進!!【Mリーグ2023-24 / レギュラーシーズン 】”. キンマweb (2023年9月18日). 2023年9月30日閲覧。
  9. ^ 仲林圭、絶妙なゲーム回しでトップを奪取!! Pirates、好発進!!【Mリーグ2023-24 / レギュラーシーズン 】”. キンマweb (2023年9月19日). 2023年9月30日閲覧。
  10. ^ 今年は違うぞ、堀慎吾!! 親番での猛連荘で特大トップ獲得!!【Mリーグ2023-24 / レギュラーシーズン 】”. キンマweb (2023年9月20日). 2023年9月30日閲覧。
  11. ^ 伊達朱里紗、急遽 佐々木寿人の代わりに登板し、みごと快勝!! 麻雀格闘倶楽部、白星発進!!【Mリーグ2023-24 / レギュラーシーズン 】”. キンマweb (2023年9月21日). 2023年9月30日閲覧。
  12. ^ 滝沢和典、伊達朱里紗と同日2連勝!! 麻雀格闘倶楽部、最高の開幕スタートダッシュ!!【Mリーグ2023-24 / レギュラーシーズン 】”. キンマweb (2023年9月21日). 2023年9月30日閲覧。
  13. ^ 勝又健志、東場の大量加点で快勝!! EX風林火山、初勝利!!【Mリーグ2023-24 / レギュラーシーズン 】”. キンマweb (2023年9月22日). 2023年9月30日閲覧。
  14. ^ 菅原千瑛、デビュー戦で初トップ!! 新規参入チーム・BEAST Japanextに初勝利をもたらす!!【Mリーグ2023-24 / レギュラーシーズン 】”. キンマweb (2023年9月23日). 2023年9月30日閲覧。
  15. ^ 本田朋広、高打点対決を制し鈴木優を逆転勝利!!【Mリーグ2023-24 / レギュラーシーズン 】”. キンマweb (2023年9月25日). 2023年9月30日閲覧。
  16. ^ 瑞原明奈、デッドヒートに競り勝って今季初勝利!!【Mリーグ2023-24 / レギュラーシーズン 】”. キンマweb (2023年9月25日). 2023年9月30日閲覧。
  17. ^ 赤坂ドリブンズ・浅見真紀、初出場初トップ!! 中田花奈を中盤で捉え、逃げ切り勝利!!【Mリーグ2023-24 / レギュラーシーズン 】”. キンマweb (2023年9月26日). 2023年9月30日閲覧。
  18. ^ 佐々木寿人、初登板で三倍満ツモアガリ!! 魔王は今年も健在!!【Mリーグ2023-24 / レギュラーシーズン 】”. キンマweb (2023年9月26日). 2023年9月30日閲覧。
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同着 編集

  1. ^ a b 同着3位。

外部リンク 編集