Ray/レイ
『Ray/レイ』(原題: Ray)は、2004年制作のアメリカ映画。2004年に亡くなったミュージシャン、レイ・チャールズの伝記映画。レイ・チャールズを演じたジェイミー・フォックスがアカデミー主演男優賞を受賞した。
Ray/レイ | |
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Ray | |
監督 | テイラー・ハックフォード |
脚本 | ジェームズ・L・ホワイト |
原案 |
テイラー・ハックフォード ジェームズ・L・ホワイト |
製作 |
ハワード・ボールドウィン カレン・エリス・ボールドウィン スチュアート・ベンジャミン テイラー・ハックフォード |
製作総指揮 |
ウィリアム・J・イマーマン シェイム・ラッカー・キング |
出演者 | ジェイミー・フォックス |
音楽 |
レイ・チャールズ クレイグ・アームストロング |
撮影 | パヴェル・エデルマン |
編集 | ポール・ハーシュ |
配給 |
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公開 |
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上映時間 | 152分 |
製作国 |
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言語 | 英語 |
製作費 | $40,000,000[1] |
興行収入 | $124,731,534[1] |
日本ではPG-12(12歳未満は保護者同伴を推奨)指定されている。劇場公開版とエクステンディッド版(未公開部分を追加したもの)が入ったDVDがある。
ストーリー編集
1948年、17歳のレイ・チャールズ・ロビンソンはバスでシアトルに移り、しがない酒場Rocking Chairでナット・キング・コールの曲などを歌うが、同時にヘロインも教えられる。マクソン・トリオとして人気が出る。翌年、レコードの話が出て悪徳マネージャーと別れる。「ウソつきは泥棒のはじまり」は母の教えだった。1950年、ボクサーのレイ・ロビンソンと同じなのでミドルネームからレイ・チャールズと改名。 バンドとツアーに出るようにもなる。
ジョージア州で生まれ、フロリダ州のセントオーガスティンで育ったレイは黒人にピアノを教えられる。水に浸かる感覚に捕われるが、弟を熱湯で溺死させたトラウマが残る。9カ月後、7歳のときに緑内障で視力を失う。
ソロの“Baby,Let Me Hold Your Hand”でデビュー。アトランティックと契約するが、ナットやチャールズ・ブラウン の二番煎じといわれ、“Mess Around”がヒット。 1954年 にはR&Bとゴスペルの融合を目指した“I Got a Woman”がゴスペルでセックスを歌ったと非難されるもヒット。ゴスペル歌手のデラ・ビーと結婚、長男も生まれる。メアリー・アンと愛人関係になる。1957年、女性ボーカルのレイレッツ(Raelettes)のマージーを新しい愛人にする。1959年、契約時間に足りないと言われて歌った「ホワッド・アイ・セイ」が大ヒット。次男も連れてロスに移住もマージーも移る。家族同様のアトランティックから75%とマスターの保有権を獲得してABCレコードに移籍。1960年、カバーした「我が心のジョージア」でグラミー賞を初受賞。ニューポート・ジャズフェスティバルでクインシー・ジョーンズが差別の南部はこりごりだと語る。「旅立てジャック」(Hit the Road Jack)ができ、盲学校入学での母との別れを思い出す。ジョージア州での公演を差別を理由にキャンセル。「アンチェイン・マイ・ハート」(Unchain My Heart)を歌った後、警察が来るが会社が違法逮捕に持ち込む。カントリー・ミュージックもやると「愛さずにはいられない」(I Can't Stop Loving You)を歌う。欧州ツアーも成功。3歳の男児を生んだマージーはヘロインで死亡。兄弟同然のジェフを解雇。1965年、モントリオール帰りのボストンの空港で麻薬密輸で逮捕。ビーの説得で聖フランシス更生クリニックに入り、禁断症状に悩む。麻薬から足を洗い、溺死事故のトラウマも克服。1979年、ジョージア州はコンサートの契約違反で20年前に永久追放したレイの名誉を回復し、「我が心のジョージア」を州歌に制定。
キャスト編集
※括弧内は日本語吹替
- レイ・チャールズ - ジェイミー・フォックス(山路和弘)
- デラ・ビー・ロビンソン - ケリー・ワシントン(岡寛恵)
- マージー・ヘンドリックス - レジーナ・キング(津田真澄)
- ジェフ・ブラウン - クリフトン・パウエル(世古陽丸)
- ファットヘッド・ニューマン - ボキーム・ウッドバイン(西凛太朗)
- ジョー・アダムス - ハリー・レニックス(立木文彦)
- メアリー・アン・フィッシャー - アーンジャニュー・エリス(本田貴子)
- アレサ・ロビンソン - シャロン・ウォーレン(高山佳音里)
- サム・クラーク - カート・フラー(小室正幸)
- ミルト・ショウ - デヴィッド・クラムホルツ(後藤敦)
- アーメット・アーティガン - カーティス・アームストロング(島田敏)
- ジェリー・ウェクスラー - リチャード・シフ
- トム・ダウド - リック・ゴメス
- ウィルバー・ブラスフィールド - ウェンデル・ピアース
- ローウェル・フルソン - クリス・トーマス・キング
- ジャック・ローダーデイル - ロバート・ウィズダム
- ゴッシー・マッギー - テレンス・ダッシュオン・ハワード(天田益男)
- マーリーン・アンドレ - デニース・ダウス
- オベロン - ワーウィック・デイヴィス
- クインシー・ジョーンズ - ラレンズ・テイト
- ハッカー医師 - パトリック・ボーショー(稲垣隆史)
受賞編集
- 第62回ゴールデングローブ賞
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- 主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門) - ジェイミー・フォックス
- 第47回(2005年)グラミー賞
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- 最優秀コンピレーションサウンド トラック賞/映画・テレビ・映像部門 - レイ・チャールズ
- 映画・テレビサウンドトラック部門 - クレイグ・アームストロング
参考文献編集
- ^ a b “Ray (2004)” (英語). Box Office Mojo. Amazon.com. 2010年4月2日閲覧。