アルジュン・マイニArjun Maini, 1997年12月10日 - )は、インド出身のレーシングドライバー

アルジュン・マイニ
基本情報
国籍 インドの旗 インド
生年月日 (1997-12-10) 1997年12月10日(26歳)
出身地 インドの旗 インドベンガルール
親族 弟:クッシュ・マイニ
叔父:チェタン・マイニ
過去参加シリーズ
2015-16
2016-17
2018-19
FIA フォーミュラ3・ヨーロピアン選手権
GP3シリーズ
FIA フォーミュラ2選手権

経歴 編集

アルジュンは5歳の頃に、初めて80ccのゴーカートに乗った。

2007年 編集

8歳となるこの年は、「MRF-MAI ロータックス・ミニ・マックス・ナショナル・チャンピオンシップ」でタイトルを獲得する[1]

2008年 編集

マレーシアで開催される、「ロイヤル・クランタン・カート・プリ」へ出場しチャンピオンとなる[1]インド出身のカートレーサーが自国以外の国でタイトルを獲得した経験者の内、アルジュンは最も若くしてタイトルを獲得した人物となった。

2009年 編集

レッド・ルースター・レーシング・チームから「J.K. タイヤ・ロータックス・マックス・ジュニア・マックス・ナショナル・チャンピオンシップ」へ参戦し、最年少のドライバーとなった[1]

2010年 編集

「ロータックス・マックス・チャレンジ・インディア - ジュニア」へ出場し、全体の2位でフィニッシュする[1]。同時にファステストラップもマークしている。

2011年 編集

2年連続の出場となる「J.K. タイヤ-FMSCI・ナショナル・ロータックス・マックス・チャンピオンシップ・インディア - ジュニア」では、トップチェッカーを受けチャンピオンに輝く[1]サハラ・フォース・インディアF1チームが主催している「ワン・フロム・ア・ビリオン・ハント」では、他の選手を抑え勝利を挙げている[1]。「AKOC・レース・イン・マカオ」「Ask KF3・レース・イン・エリート - マレーシア」でもそれぞれ優勝している[1]。「AKS・マレーシアン・チャンピオンシップ」では、全体の2位となった[1]

2012年 編集

各国から優秀な成績を挙げたカートレーサーが集まる、「ROK・カップ・インターナショナル・ファイナル - ジュニア・ROK」へ出場。全体の5番手でフィニッシュを果たす[1]。「MSA・ブリティッシュ・カーティング・チャンピオンシップ」では最優秀新人賞を受賞した[1]。「インドネシア・カート・プリ」では、ジュニアクラスのランキング2位で終える[1]。「ロータックス・インビテーショナル・カーティング・レース - クアラルンプール」においてはジュニア・マックス部門で優勝を果たす[1]

2013年 編集

2013年を以ってカートレースを離れシングルシーターデビューを果たす。「J.K. レーシング・インディア・シリーズ」では2勝して総合2位となる[1]。「アジアカップ・シリーズ - スーパー・シックス」ではブッダ・インターナショナル・サーキットで1勝し、全6戦すべてで表彰台へ登壇しシリーズタイトルを獲得する[1]。KFカテゴリーの「WSK」シリーズにも参戦している[1]

2014年 編集

BRDC イギリス・フォーミュラ4選手権」(BRDC British Formula 4 Championship)への参戦が決まり、ラナン・レーシングから出場した[1]。チームメイトはジョージ・ラッセルストルアン・ムーア。シーズン4勝を挙げ、チャンピオンシップでも首位争いを繰り広げた。最終的に、チームメイトのジョージ・ラッセルに僅か3ポイント及ばず総合2位(480ポイント)という結果となった[1]

2015年 編集

この年は、「トヨタ・レーシング・シリーズ英語版」にエントリーする。ポールポジション3回・表彰台圏内5回(2勝)を記録し、総合4位へ入る[2]。「FIA ヨーロッパ・フォーミュラ3選手権」へ参戦し、第3戦ポー・グランプリレース2において4位に入り初入賞を果たす。入賞4回の総合18位で終える[3]。「マカオグランプリ」にも初参戦を果たす。スリーボンド with T-スポーツから出走して、決勝レースでは10位で完走した[4]

2016年 編集

ジェンザー・モータースポーツ英語版から「GP3シリーズ」へ出場する。第4戦ハンガロリンク・レース2では2位表彰台を獲得する[5]。第3戦からの途中出場ではあるもののコンスタントにポイントを重ね、総合10位までランキングを上り詰めた[6]。2年目の「マカオグランプリ」では、モトパークMotopark)から出場した。決勝レースは、昨年の順位より下回る21位と沈んだ[7]

2017年 編集

昨年に引き続きチームに残留して、「GP3シリーズ」へ参戦する。開幕戦カタロニア・サーキット・レース2にて初優勝を飾る[8]。5月にはF1のコンストラクター、ハースF1チームから開発ドライバーとして契約したことを発表する[9]

レース戦績 編集

FIA フォーミュラ3・ヨーロピアン選手権 編集

エントラント エンジン 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 DC ポイント
2015年 ファン・アメルスフォールト・レーシング フォルクスワーゲン SIL
1

Ret
SIL
2

14
SIL
3

16
HOC
1

15
HOC
2

Ret
HOC
3

13
PAU
1

12
PAU
2

4
PAU
3

5
MNZ
1

10
MNZ
2

20
MNZ
3

20
SPA
1

17
SPA
2

23
SPA
3

16
NOR
1

Ret
NOR
2

14
NOR
3

17
ZAN
1

13
ZAN
2

15
ZAN
3

17
RBR
1

21
RBR
2

15
RBR
3

22
ALG
1

28
ALG
2

24
ALG
3

16
NÜR
1

8
NÜR
2

12
NÜR
3

16
HOC
1

29
HOC
2

14
HOC
3

17
18位 27
2016年 スリーボンド with T-スポーツ スリーボンド LEC
/1

Ret
LEC
2

13
LEC
3

16
21位 3
NBE HUN
1

14
HUN
2

15
HUN
3

15
PAU
1

18
PAU
2

10
PAU
3

9
RBR
1

Ret
RBR
2

Ret
RBR
3

18
NOR
1
NOR
2
NOR
3
ZAN
1
ZAN
2
ZAN
3
SPA
1
SPA
2
SPA
3
NÜR
1
NÜR
2
NÜR
3
IMO
1
IMO
2
IMO
3
HOC
1
HOC
2
HOC
3

(key)

GP3シリーズ 編集

エントラント 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 順位 ポイント
2016年 ジェンザー・モータースポーツ CAT
FEA
CAT
SPR
RBR
FEA
RBR
SPR
SIL
FEA

8
SIL
SPR

19
HUN
FEA

8
HUN
SPR

2
HOC
FEA

7
HOC
SPR

5
SPA
FEA

Ret
SPA
SPR

16
MNZ
FEA

14
MNZ
SPR

6
SEP
FEA

4
SEP
SPR

7
YMC
FEA

14
YMC
SPR

14
10位 50
2017年 CAT
FEA

7
CAT
SPR

1
RBR
FEA

10
RBR
SPR

16
SIL
FEA

6
SIL
SPR

5
HUN
FEA

Ret
HUN
SPR

8
SPA
FEA

4
SPA
SPR

6
MNZ
FEA

16
MNZ
SPR

C
JER
FEA

17
JER
SPR

12
YMC
FEA

3
YMC
SPR

6
9位 72

FIA フォーミュラ2選手権 編集

エントラント 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 DC ポイント
2018年 トライデント・レーシング BHR
FEA

15
BHR
SPR

14
BAK
FEA

Ret
BAK
SPR

5
CAT
FEA

Ret
CAT
SPR

13
MON
FEA

5
MON
SPR

5
LEC
FEA

10
LEC
SPR

13
RBR
FEA

14
RBR
SPR

10
SIL
FEA

14
SIL
SPR

13
HUN
FEA

12
HUN
SPR

14
SPA
FEA

14
SPA
SPR

8
MNZ
FEA

Ret
MNZ
SPR

9
SOC
FEA

15
SOC
SPR

15
YMC
FEA

Ret
YMC
SPR

DNS
16位 24
2019年 カンポス・レーシング BHR
FEA
BHR
SPR
BAK
FEA
BAK
SPR
CAT
FEA
CAT
SPR
MON
FEA
MON
SPR
LEC
FEA
LEC
SPR
RBR
FEA

DSQ
RBR
SPR

15
SIL
FEA

13
SIL
SPR

13
HUN
FEA

Ret
HUN
SPR

16
SPA
FEA
SPA
SPR
MNZ
FEA
MNZ
SPR
SOC
FEA
SOC
SPR
YMC
FEA
YMC
SPR
24位 0

(key)

ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ 編集

エントラント クラス シャシー エンジン 1 2 3 4 5 6 ランク ポイント
2019年 RLR Mスポーツ LMP2 オレカ・07 ギブソン GK428 4.2L V8 LEC
8
MNZ
Ret
CAT
13
SIL
Ret
SPA
14
ALG
15
21位 5.5

(key)

ル・マン24時間レース 編集

チーム コ・ドライバー 車両 クラス 周回 順位 クラス
順位
2019年   RLR・Mスポーツ / タワー・イベント   ジョン・ファラノ
  ノーマン・ナト
オレカ・07-ギブソン LMP2 295 NC NC

ドイツツーリングカー選手権 編集

チーム 使用車両 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 順位 ポイント
2021年 メルセデスAMG・チーム・ゲットスピード メルセデスAMG・GT3 Evo MNZ
1

13
MNZ
2

Ret
LAU
1

Ret
LAU
2

12
ZOL
1

Ret
ZOL
2

DNS
NÜR
1

10
NÜR
2

13
RBR
1

6
RBR
2

7
ASS
1

Ret
ASS
2

13
HOC
1

Ret
HOC
2

8
NOR
1

2
NOR
2

6
12位 48
2022年 メルセデスAMG・チーム・HRT ALG
1

17
ALG
2

13
LAU
1

4
LAU
2

13
IMO
1

16
IMO
2

18
NOR
1

Ret
NOR
2

14
NÜR
1

15
NÜR
2

14
SPA
1

14
SPA
2

11
RBR
1

13
RBR
2

4
HOC
1

Ret
HOC
2

DNS
19位 24
2023年 OSC
1

Ret
OSC
2

15
ZAN
1

17
ZAN
2

17
NOR
1

13
NOR
2

15
NÜR
1

16
NÜR
2

DSQ
LAU
1

Ret
LAU
2

14
SAC
1

13
SAC
2

7
RBR
1

14
RBR
2

10
HOC
1

Ret
HOC
2

13
20位 30

(key)

出典 編集

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q About Arjun - Career Highlights”. ARJUN MAINI. 2017年3月24日閲覧。
  2. ^ 2015 Toyota Racing Series - Points”. TOYOTA Racing SERIES. 2017年5月23日閲覧。
  3. ^ CHAMPIONSHIP STANDINGS 2015”. F3 FIA EUROPEAN CHAMPIONSHIP. 2017年5月23日閲覧。
  4. ^ Suncity Group Formula 3 Macau Grand Prix - FIA F3 - Provisional Classification”. GRAND PRIX MACAU. 2017年5月23日閲覧。
  5. ^ RESULTS - HUNGARORING, HUNGARY 22-24 Jul 2016”. GP3 SERIES™. 2017年5月23日閲覧。
  6. ^ DRIVER STANDINGS - GP3 SERIES 2016”. GP3 SERIES™. 2017年5月23日閲覧。
  7. ^ Suncity Group Formula 3 Macau Grand Prix - FIA F3 World Cup Final - Race Classification”. GRAND PRIX MACAU. 2017年5月23日閲覧。
  8. ^ RESULTS - CIRCUIT DE BARCELONA-CATALUNYA, SPAIN 12-14 May 2017”. GP3 SERIES™. 2017年5月23日閲覧。
  9. ^ ハース、開発ドライバーにアルジュン・マイニを追加”. ESPN F1 (2017年5月11日). 2017年5月23日閲覧。