とびうお座(とびうおざ、飛魚座、Volans)は、南天の星座の1つ。天の南極に近く、日本の大部分の地域からは星座の一部さえも全く見ることができない。

とびうお座
Volans
Volans
属格 Volantis
略符 Vol
発音 英語発音: [ˈvoʊlænz]、属格:/vɒˈlæntɨs/
象徴 the Flying Fish
概略位置:赤経 8
概略位置:赤緯 −70
広さ 141平方度[1]76位
主要恒星数 6
バイエル符号/
フラムスティード番号
を持つ恒星数
12
系外惑星が確認されている恒星数 1
3.0等より明るい恒星数 0
10パーセク以内にある恒星数 0
最輝星 γ Vol(3.746[2]
最も近い星 β Vol;(107光年)
メシエ天体 0
隣接する星座 りゅうこつ座
がか座
かじき座
テーブルさん座
カメレオン座
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主な天体編集

恒星編集

国際天文学連合 (IAU) が認証した固有名を持つ恒星は1つもない[3]

  • β星:とびうお座で2番目に明るい。
  • γ2:4等星ながらとびうお座で最も明るい。6等星のγ1星と連星系を成している。

星団・星雲・銀河編集

 
ハッブル宇宙望遠鏡による銀河AM 0644-741の撮像。環状銀河の中心にレンズ状銀河が位置している。
  • AM 0644-741:「Lindsay-Shapley Ring[4]」の別名で知られる環状銀河

由来と歴史編集

 
ヨハン・バイエルの『ウラノメトリア』(1661年版)に描かれた南方の星座。中央下部に「Picsis Volans」という名前で翼を持つ魚の姿が描かれている。

とびうお座は16世紀以降に作られた新しい星座であり、神話はない。

ペーテル・ケイセルフレデリック・デ・ハウトマンが残した観測記録を元にペトルス・プランシウス1597年に作成した天球儀に残したものが最初である。ヨハン・バイエル1603年に発刊したウラノメトリアでそれを引用したことにより世に知られるようになった[5]。バイエルによって紹介された当初は Piscis Volans という名称であったが、短縮したほうがよいとするジョン・ハーシェルの提案を受けて、1845年フランシス・ベイリーが刊行した British Association Catalogue (BAC星表)では現在知られている Volans という名称が採用された[5]

1922年5月にローマで開催されたIAUの設立総会で現行の88星座が定められた際にその1つとして選定された[6]

出典編集

  1. ^ 星座名・星座略符一覧(面積順)”. 国立天文台(NAOJ). 2023年1月1日閲覧。
  2. ^ "gam02 Vol". SIMBAD. Centre de données astronomiques de Strasbourg. 2022年12月6日閲覧
  3. ^ IAU Catalog of Star Names (IAU-CSN)”. 国際天文学連合 (2022年4月4日). 2022年11月9日閲覧。
  4. ^ "AM 0644-741". SIMBAD. Centre de données astronomiques de Strasbourg. 2022年12月6日閲覧
  5. ^ a b Ridpath, Ian. “Star Tales - Volans”. Star Tales. 2022年12月6日閲覧。
  6. ^ Ridpath, Ian. “The IAU list of the 88 constellations and their abbreviations”. Star Tales. 2022年12月6日閲覧。