スピリット航空
スピリット航空(スピリットこうくう、Spirit Airlines)は全米的な定期便およびチャーター便を運航しているアメリカ合衆国の格安航空会社である。
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設立 | 1980年 | |||
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ハブ空港 |
フォートローダーデール・ハリウッド国際空港 デトロイト・メトロポリタン国際空港 ラスベガス国際空港 オーランド国際空港 | |||
マイレージサービス | free spirit | |||
親会社 | Spirit Airlines, Inc. | |||
保有機材数 | 164機(2021年現在) | |||
就航地 | 27都市 | |||
本拠地 | フロリダ州ミラマー市 | |||
代表者 |
Jacob M. Schorr, Chairman/CEO B. Ben Baldanza, President/COO Barry Biffle, Sr. Vice President/CMO David Anderson, Sr. Vice President/CIO | |||
外部リンク | https://www.spirit.com/ |
概要
編集フロリダ州のミラマー市に本部を置いている。機内誌は「Skylights」がある。
2022年2月7日、同じく超格安航空会社であるフロンティア航空との経営統合を発表した。実現すればアメリカ第5位の規模を持つ航空会社が誕生する予定であったが[1]、物別れとなった。
2022年7月28日、同じく米国の格安航空会社であるジェットブルー航空との合併を発表した。なお、このわずか数時間前にフロンティア航空との合併計画を破棄している[2][3]。
歴史
編集スピリット航空は、アトランティックシティ、ラスベガスおよびバハマを目的地とした娯楽旅行パッケージを提供するチャーターツアーの運航会社として、デトロイトを本拠地とする「チャーターワン」として1980年に設立された。1990年に、チャーターワンはボストンおよびロードアイランド州プロビデンスからアトランティックシティまで定期運航が開始された。1992年5月29日にチャーターワンは機材にジェット機を購入し、スピリット航空へ名称を変更し、デトロイトからアトランティックシティまでのサービスを開始した。
1993年4月に、スピリット航空はフロリダ州への定期便運航を始めた。続く5年間、この航空会社はデトロイトからのサービスを増加させ、サウスカロライナ州マートルビーチ、ロサンゼルスおよびニューヨークという新しい市場に進出し、事業の幅を広げた。
スピリット航空は、1999年11月に、ミシガン州イーストポイントからフロリダ州ミラマー市へ会社の本拠地を移転した。拡張は続き、シカゴ市場やロサンゼルスへの大陸横断路線が加わった。2001年11月に、この会社はプエルトリコのサンフアンへのサービスを開始し、ウェブサイトと電話予約を含めて完全に統合されたスペイン語カスタマーサービスプランを取り入れた。2002年に、スピリット航空はコロラド州デンバーおよびネバダ州ラスベガスへの新しいサービスを始め現在の市場の多くへのサービスを拡張した。2003年の秋に、この会社はアメリカ同時多発テロ事件後に休止したワシントンD.C. のロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港への路線を再び開始し、メキシコのカンクンへのサービスを始めた。
2002年9月に、スピリット航空はコーチクラスをアップグレードした、スプリット・プラスを導入した。幅36インチのシート、専用チェックインカウンター、優先搭乗、および無料カクテルとスナックを特徴とするスプリット・プラスは、改良されたサービスを乗客に提供する。
2004年にスピリット航空は高い運航原価を理由に、コロラド州デンバーへのサービスを廃止した。カリブおよび中南米を含む拡張計画を発表した、この航空会社はこのネットワークにサントドミンゴとプロビデンスを追加した。2005年に、スピリット航空は、カリブやバハマ内に多数の路線を加える、最大の拡張を試みた。2006年2月、この地域内の休暇用路線のスピリット航空のポートフォリオは総計10であると見込まれる。この航空会社はまた2006年にグランドケイマン及びメキシコシティへのサービスを始める計画である。
また11月10日には、バハマと、ニューヨーク(ラガーディア空港)とオーランドとの直行便を、タンパとカンクンを結ぶ便とをそれぞれ就航した。2006年、サンフランシスコへの便も新たに就航した。
2010年8月より、機内持ち込みの手荷物に対しても追加料金を取ると発表した[4]。
2017年5月、パイロット不足が表面化し、1週間で300便が欠航した。約2万人の乗客に影響が出る事態となった。会社側は、労働組合による違法な怠業が原因としてアメリカ連邦裁判所に訴えを起こしている[5]。
2024年11月11日、スピリット航空の旅客機がハイチのポルトープランス国際空港に着陸しようとしたところ、銃撃を受けて機内の客室乗務員が負傷。同機は隣国ドミニカ共和国への向かい着陸に成功したが、機体は損傷して使用不能となった[6]。
就航路線
編集アメリカ合衆国、アメリカの準州、カナダ、メキシコ
編集- アトランタ (ハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港)
- アトランティックシティ(ニュージャージー州)
- カンクン(メキシコ)
- シカゴ (オヘア国際空港)
- ダラス/フォートワース (ダラス・フォートワース国際空港)
- デトロイト
- フォートローダーデール(フロリダ州)(フォートローダーデール・ハリウッド国際空港)
- フォートマイヤーズ (フロリダ州)
- ラスベガス
- ロサンゼルス (ロサンゼルス国際空港)
- マートルビーチ (サウスカロライナ州)
- ニューヨーク (ラガーディア空港)
- オーランド
- プロビデンス (T.F.グリーン空港)
- サンフランシスコ
- サンフアン(プエルトリコ)
- セントトーマス(アメリカ領ヴァージン諸島)
- タンパ
- ワシントンD.C. (ロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港)
- ウェストパームビーチ(フロリダ州)
- グランドターク島(タークス・カイコス諸島)
- キングストン(ジャマイカ)
- モンテゴベイ(ジャマイカ)
- ナッソー(バハマ)
- プロビデンシアレス島(タークス・カイコス諸島)
- サンサルバドル(エルサルバドル)
- サントドミンゴ(ドミニカ共和国)
マナグア サンホセ パナマ
保有機材
編集現在の保有機材(2021年現在)
編集この航空会社が新しいエアバス機の引き渡しを受けるごとに、MD-80型シリーズは引退することとなる。2006年末にはすべてエアバス機材で運航を行うことにしている。
スピリット航空のシートピッチは、一般航空会社のエコノミークラスよりも数インチ狭い28インチとなっている[7]。
過去の保有機材
編集- マクドネル・ダグラス MD-82型機
- マクドネル・ダグラス MD-83型機
脚注
編集- ^ “フロンティアとスピリット合併へ、米に競争力ある超格安航空会社が誕生へ | FlyTeam ニュース”. FlyTeam(フライチーム). 2022年2月8日閲覧。
- ^ Josephs, Leslie. “JetBlue to buy Spirit for $3.8 billion in push to become the fifth-largest US carrier” (英語). CNBC. 2022年7月29日閲覧。
- ^ Bailey, Joanna (2022年7月28日). “It’s Official: JetBlue And Spirit Want To Merge” (英語). Simple Flying. 2022年7月29日閲覧。
- ^ 機内持ち込みの手荷物を有料化 米格安航空のスピリット CNN
- ^ 1週間で300便欠航、怒った乗客が乱闘騒ぎ CNN(2017年5月10日)2017年5月14日閲覧
- ^ “米旅客機に銃撃、ハイチ首都への着陸時 乗務員が負傷”. ロイター (2024年11月12日). 2024年11月12日閲覧。
- ^ “狭まり続ける機内の座席間隔 乗客の我慢は限界に”. Forbes (2020年4月15日). 2020年4月5日閲覧。