ハードオフコーポレーション
株式会社ハードオフコーポレーション(英: HARD OFF CORPORATION Co., Ltd. )は、新潟県新発田市に本社を置く、中古品リユース販売業を直営店またフランチャイズ方式で全国に展開する企業。
![]() ハードオフコーポレーション本社 | |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | |
本社所在地 |
![]() 〒957-0063 新潟県新発田市新栄町三丁目1番13号 |
設立 | 1972年7月25日 |
業種 | 小売業 |
法人番号 | 6110001012853 |
代表者 | 山本善政(代表取締役会長)山本太郎(代表取締役社長) |
資本金 | 16億76百万円 |
売上高 |
212億円 (2021年3月期) |
純資産 |
131億29百万円 (2019年3月末現在) |
総資産 |
158億5百万円 (2019年3月末現在) |
従業員数 |
3,367名 (正社員469名/非正規雇用2,898名) (2019年3月末現在) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 |
ヤマモトアセット 32.2% 山本善政 2.5% (2019年3月31日現在)[1] |
主要子会社 |
(株)ハードオフファミリー 100% リンクチャネル(株) 100% (株)エコプラス 100% |
外部リンク | www.hardoff.co.jp/ |
1972年8月に新潟県内でオーディオ専門店「株式会社サウンド北越」で事業を始めた山本善政が1993年にサウンド北越をハードオフに業態変更したことに端を発する[2]。以来2020年4月時点で直営・フランチャイズ合計で全国・海外に900を超える店舗を展開している[2]。また通販も行なっており全国の欲しい物が手に入れやすくなっている。
ブックオフコーポレーションとの関係編集
ブックオフコーポレーションの創業者坂本孝が主催していた起業勉強会を通じて、創業者同士が個人的に親しくしていた縁から、互いのフランチャイズに加盟する関係である[3]。例えば、秋田県・山形県・千葉県の一部店舗および本社がある新潟県内のブックオフ店舗はハードオフコーポレーションがエリアフランチャイジーとして運営している[4]。しかし、2015年3月31日にブックオフ独自で家電製品のリユース業を展開するため、一部エリアフランチャイズ加盟契約が解約され、友好関係は保ちつつもライバル企業となった。
ハードオフの業態がブックオフのリユース販売に着想を得て生まれた関係から、ロゴマークや店内環境(照明やデザイン等)も共通しており、ブックオフ系列の店舗が同じ建物内や隣接地に出店している場合も多い。中には、BOOKOFF SUPER BAZAAR八王子みなみ野店など、一部ではブックオフとハードオフ・ホビーオフが同一施設内で同じジャンルの商品(ホビー・トレカ・テレビゲーム等)を競合販売する状況も見られる。
2017年11月には新刊書店のBOOK・ONをブックオフの店舗と併設して開店するなど、新しい展開となった。
屋号・店舗形態編集
店舗一覧はハードオフコーポレーション店舗検索参照。
- HARD・OFF - AV機器・家電・パソコン・楽器・ゲームソフトの買取・販売
- HARD・OFF Audio Salon - オーディオ機器の買取・販売
- HARD・OFF 楽器STUDIO - 楽器の買取・販売・修理
- HARD・OFF 工具館 PRO&DIY - 工具・農機具の買取・販売、新品商品の取り寄せも可
- HARD・OFF 無人館 - 24時間営業で電子小物・玩具・衣類・家電を均一価格で販売する無人店舗。
- HARD・OFF 買取サロン - ブランド品・アクセサリー・カメラ・楽器・オーディオ機器の買取専門店。販売は行わない。
- HARD・OFF 首都圏出張買取センター - 楽器・テレビ・パソコンの出張買取専門店。法人窓口も設置。
- OFF・HOUSE - 服・靴・ブランド品・装飾品・家具・家電・日用品・玩具・ベビー用品の買取・販売
- OFF・HOUSE アウトドア&スポーツ - スポーツ用品・キャンプ、アウトドア用品の買取・販売
- OFF・HOUSE アウトドア&フィッシング - キャンプ・アウトドア用品・釣具の買取・販売
- Hobby・OFF - 玩具・ぬいぐるみ・ホビー・模型の買取・販売
- Garage・OFF(旧・PARTS LAND) - 自転車・自動車用品の買取・販売
- LIQUOR・OFF - 酒類の買取・販売
- MODE・OFF - ブランド品・アクセサリーの買取・販売
- BOOK・ON - 新刊書店
BOOK・OFF、BOOKOFF SUPER BAZAAR、B・KIDS、B・SPORTS、B・STYLE、B・LIFE、B・Selectは、ブックオフコーポレーションがフランチャイザーとして展開している。
基本的には複合店舗が中心で、高円寺商店街や武蔵小山商店街パルムのように店舗面積やテナントの関係上、単独店舗が近隣に分散しているケースもある。ブックオフとの共同店舗もあり、特に新潟県や千葉県(ハードオフファミリー運営)、岐阜県に多く見られ、新潟県ではブックオフ単独店舗は存在しない。
運営は直営のほか、子会社のハードオフファミリー(黒須孝史)、フランチャイジーとして大宮電化(青木義雄)、デンコードー、アダチムセン(安達亜希子)、ありがとうサービス(井本雅之)、グッドガイブラザーズ(小林隆裕)、ゼロエミッション(永長照敏)などが運営している。千葉県内のブックオフと共同店舗は同一会社の運営だが、八王子みなみ野店(ゼロ・エミッション運営、アリオ橋本近くに移転)は都内最大級のブックオフスーパーバザー(ブックオフ直営)内の一角にあり別会社の運営であるが2022年8・9月までに両店とも閉店される。なお、八王子みなみ野店は周辺に学校が多い事から、下宿や寮生活の学生が中心で、白物家電の取扱が多かった。[5]
また、屋号毎に取扱品目は分けられているが、店舗によって区分は厳密ではなく、ハードオフやオフハウスで鉄道模型を扱っていたりもする。柏高柳店はホビーオフ併設していないが鉄道模型買取強化としていたりする。一部の店舗では、フランチャイズで営業しているブックオフを含むグループすべての取扱品目の買い取りを一括で行っており、例えばオフハウスで買い取ったCDや本をブックオフで、オーディオ機器をハードオフで販売するなど、買い取った商品をそれぞれの系列店舗で販売するところもある。
一方で新潟竹尾店など、取扱品目を限定し特定の分野に特化した店舗もある。
沿革編集
公式ページ[6]も参照のこと。
- 1972年7月 - 新潟県新発田市にオーディオ店「サウンド北越」を創業。
- 1993年2月 - 新潟市に「ハードオフ」1号店を開店、リサイクル業への業態転換開始
- 1994年6月 - フランチャイズ事業開始
- 1995年4月 - 現社名に商号変更
- 2000年11月 - ジャスダックに株式上場
- 2002年7月 - 韓国にてハードオフコリアを設立
- 2004年
- 2月 - 東京証券取引所市場第二部に上場
- 7月 - ハードオフコリアを子会社化
- 2005年3月 - 東京証券取引所市場第一部に上場
- 2006年12月 - ソウル店をブックオフコーポレーションに譲渡し、ハードオフコリアを清算
- 2009年
- 4月 - 上場企業8社により、日本リユース業協会を設立
- 5月 - 新潟県立野球場のネーミングライツ(命名権)を取得
- 9月 - モードオフリニューアル1号店を開店
- 2011年7月 - エコモードを100%子会社化
- 2013年
- 2014年5月 - 「ハードオフ」1号店 新潟紫竹山店をオーディオサロンにリニューアル
- 2015年3月31日 - ブックオフコーポレーションとのフランチャイズ加盟契約を解約。以後ブックオフでは家電販売を開始。
- 2016年12月 - カンボジアに「モッタイナイワールド エコタウン ノースブリッジ店」(ありがとうサービスのFC)を開店、海外へ再展開を開始
- 2017年
- 2018年5月12日 - 現地子会社の台湾海德沃福股份有限公司を通じて、台湾1号店を開店[10]
- 2020年
BGM・店内放送編集
店内には常にBGMが流されているが、店舗形態によって以下の種類のいずれか、または複数を使い分けている。店内自動案内放送は2021年度より島村仁と冨高由喜が担当。2020年度までは劇団ひとりが担当していた[15][16]。
- HARD・OFF用
- OFF・HOUSE用
- Hobby・OFF用
- HARD・OFF、BOOK・OFF複合店用
- HARD・OFF、OFF・HOUSE複合店用
メロディは共通でNash Music LibraryのSC-1903である。また、公式アンバサダーのMCU(KICK THE CAN CREW)による楽曲『ラブハドフ』も使用されており、歌詞はHARD・OFFをイメージした物になっているがHARD・OFF以外の系列店やハードオフが運営するBOOK・OFFでも流されている。かつて、期間限定でMCUによる店内自動案内放送も放送されていた時期もある。なお『ラブハドフ』のCDは一部のHARD・OFF店舗限定で“ジャンク”として販売された。
かつてはハードオフコーポレーション運営のブックオフ店舗では清水國明のナレーションによる買取方法等の放送は流されていなかった。
関連項目編集
- ワンダーコーポレーション - 2009年までFC契約を行っていた。契約解除後にワンダーレックスとして自社運営化したが、契約違反として訴訟問題に発展している(該当項目に詳細)。
- ワットマン - 2013年5月までFC契約を行っていた。ワンダーコーポレーションと異なり、解決金を伴う円満な契約解除により、FC運営の店舗をワットマンブランドに変更し運営を継続している。
脚注編集
- ^ “ハードオフコーポレーション 2674 - 業績・経営状態”. Ullet. 2016年1月9日閲覧。
- ^ a b “ひと目でわかるハードオフコーポレーション”. ハードオフコーポレーション. 2021年11月7日閲覧。
- ^ 山本太郎 (2019年12月3日). インタビュアー:マンスーン. “ハードオフに買取できないものは無い!?ハードオフの社長に気になることを全部聞いてきた”. ジモコロ (イーアイデム) 2021年11月13日閲覧。
- ^ '全国・ブックオフ'の店舗一覧ページ | 親切丁寧な買取、リサイクルショップならハードオフグループ
- ^ https://twitter.com/hard_minamino
- ^ “沿革”. ハードオフコーポレーション. 2021年11月7日閲覧。
- ^ “ハードオフ(2674)埼玉の福岡無線を子会社化”. M&Aキャピタルパートナーズ. 2021年11月7日閲覧。
- ^ “米国ハワイ州における店舗出店のお知らせ” (プレスリリース), ハードオフコーポレーション, (2017年4月25日) 2021年11月7日閲覧。
- ^ “新刊書籍販売店「ブックオン」オープンのお知らせ” (プレスリリース), ハードオフコーポレーション, (2017年10月30日) 2021年11月7日閲覧。
- ^ “台湾1号店「HARD OFF桃園中壢店」を桃園市へオープン” (プレスリリース), ハードオフコーポレーション, (2018年4月9日) 2021年11月7日閲覧。
- ^ “ハードオフ、子会社を吸収合併 店舗を効率運営”. 日本経済新聞 (2020年1月14日). 2021年11月7日閲覧。
- ^ “ハードオフ、ソフト開発会社を子会社化 ネットと店融合”. 日本経済新聞 (2020年2月12日). 2021年11月7日閲覧。
- ^ “簡易株式交換による株式会社エコプラスの完全子会社化に関する基本合意のお知らせ”. ハードオフコーポレーション (2020年5月25日). 2021年11月7日閲覧。
- ^ “簡易株式交換による株式会社エコプラスの完全子会社化に関するお知らせ”. ハードオフコーポレーション (2020年8月11日). 2021年11月7日閲覧。
- ^ “劇団ひとりさんとの年間広告契約の締結のお知らせ” (プレスリリース), ハードオフコーポレーション, (2017年10月30日) 2021年11月7日閲覧。
- ^ @HARDOFFofficial. "ハードオフ【公式】" (ツイート). Twitterより2021年11月7日閲覧。