株式会社マイファーム: MY FARM, INC.)は、京都府京都市に本社を置く日本の農業ベンチャー企業。

株式会社マイファーム
MYFARM Inc.
種類 株式会社
市場情報
東証PRO 5865
2023年11月27日上場
本社所在地 日本の旗 日本
〒600-8216
京都府京都市下京区東塩小路町607番地
辰巳ビル1階
設立 2007年9月26日
業種 農業 サービス業
法人番号 8130001044447 ウィキデータを編集
事業内容 貸し農園、農体験プロデュース、農業学校、会員制宅配サービス、オンラインマッチング卸売アプリ、飲食店運営、地域協働就農支援、農業者向け経営塾、薬草栽培事業、農業生産事業の参入協働、有機農業研究開発・支援事業、など幅広いサービス
代表者 代表取締役 西辻一真
資本金 1億9750万円(2023年7月1日時点)
純利益 ▲646万4000円
(2022年08月31日時点)[1]
純資産 2億7388万2000円
(2022年08月31日時点)[1]
総資産 13億7035万7000円
(2022年08月31日時点)[1]
従業員数 218名(うちアルバイト132名)※2023年8月末時点
外部リンク http://myfarm.co.jp/
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概要 編集

2007年に西辻一真が創業した。主に耕作放棄地を活用した農サービス教育流通生産など、農業に関わるさまざまな分野で事業を展開。自分で野菜を作り、収穫し、自分で食べる「自産自消ができる社会」を作ることを目指している。通称は「マイファーム」である。地産地消ならぬ”自産自消”を掲げ、農業を通じて人と物を結び続けてきた「マイファーム」。 2007年の創設以来、貸し農園や農業学校など幅広いサービスを通じて、マイファームの思い描く世界観を具現化してきた。さらに2018年からはアグリテックにのりだし、ネット市場の「ラクーザ」をリリースした。また社会人向け農業学校「アグリイノベーション大学校」に加え、兵庫県丹波市に「農の学校」という全日制有機農業学校を設立し、農業教育の普及活動に努めている。

2021年には学校法人札幌静修学園のオーナー企業となり、高等・中等教育に加えて幼児教育といった分野にも自然に向き合うプログラムを入れていくことで農業のもつ「人間力」を育成する力を生かそうとしている。

創業者である西辻一真が大学生の頃、農業人口の高齢化で増え続けている耕作放棄地を何とか活用し、農業を再生できないかと考えた事、大学時代に読んだ新興国人口増加食料危機のレポートに衝撃を受け、食料自給率を高める必要性を強感じた事や、都市生活者の間で家庭菜園などを通じて自然回帰する動きが出てきた事などが重なり合い、自産自消を定着させる仕組みづくりを目指したい、と考えた事がきっかけでマイファームを立ち上げた。[2]

沿革 編集

  • 2007年9月 - 西辻一真が創業。体験農園マイファーム事業開始
  • 20114月 - 教育事業を開始(現、アグリイノベーション大学校)
  • 2013年8月 - 流通イノベーション事業開始
  • 2015年11月 - 体験農園マイファームの農園数が100箇所になる
  • 2017年4月 - アグリイノベーション大学校が厚労省教育訓練給付金の指定講座に認定
  • 2017年5月 - マイファームつくる通信を創刊
  • 2017年9月 - 創業10周年を迎える
  • 2017年10月 - アグリイノベーション大学校の累積入学者数が1000人を突破(姉妹校を含む)
  • 2018年10月 - 会員制カタログ通販「やっちゃば倶楽部」を事業譲受
  • 2019年3月 - 農家が値付けをし、全国の買い手が競りに参加できる”卸売市場”アプリ「ラクーザ」β版をリリース
  • 2019年4月 - 兵庫県丹波市、 全日制のオーガニック農業学校「丹波市立 農(みのり)の学校」を開校
  • 2019年8月 - マイファーム沖縄事務所を開設
  • 2019年8月 - “卸売市場”アプリ「ラクーザ」正式版をリリース
  • 2020年7月 - 複数地域認定農業者を取得
  • 2021年5月 - 学校法人札幌静修学園の運営に参画
  • 2021年8月 - マイファーム福岡オフィスを開設
  • 2022年3月 - アグリイノベーション大学校の累積入学者数が2000人を突破(姉妹校を含む)
  • 2022年4月 - 茨城県笠間市の滞在型市民農園「笠間クラインガルテン」の指定管理者として運営を開始
  • 2022年8月 – 公式バーチャルYouTuber「YASAIKO」がデビュー
  • 2023年1月 – マレーシアにおけるドリアン生産事業運営に関わる合同会社アワーファームを設立
  • 2023年4月 – 学校法人札幌静修学園(札幌静修高等学校)の通信制課程におけるアグリコースの運営を開始
  • 2023年11月 - TOKYO PRO Marketへ株式を上場[3]

サービス 編集

  • 体験農園マイファーム(貸し農園事業) 全国各地でにある「耕作放棄地」をリメイクして、都市住まいの人が気軽に野菜づくりを楽しめる「体験農園」を運営。各農園には「自産自消アドバイザー」がいる。
  • アグリイノベーション大学校(学校運営事業) 農業から未来を考える、週末開講の農業スクール「アグリイノベーション大学校」。仕事を続けながら週末で農業を学びたい方へ向けて、農業の技術や経営に関しての知識・理解を深める、学びのプログラムを提供している。
  • オンライン卸売市場「ラクーザ」(仲介サービス)
  • 野菜のBtoB 流通販売(流通事業)
  • 会員制通販カタログ「やっちゃば倶楽部」(通販事業)
  • 農業経営サポート(コンサルティング事業)  農業経営者へ農産物の流通・販路、人材採用、機械リースの農業経営サポート。
  • 参入支援・事業化サポート(コンサルティング事業) 法人企業へ企業参入・事業化サポート、農業体験・研修。

株主・資本提携 編集

株式会社ツムラ、株式会社マイナビ、自然電力株式会社、株式会社welzo、DCMホールディングス株式会社、SBテクノロジー株式会社、カーコンビニ倶楽部株式会社、前田工繊株式会社、東京センチュリー株式会社、ベルグアース株式会社、尾道産業株式会社、株式会社ラプラス・システム、株式会社冨山、株式会社ナンバ、全国農業協同組合連合会 等

出版物 編集

  • マイファーム 荒地からの挑戦: 農と人をつなぐビジネスで社会を変える (西辻一真・著/学芸出版社/2012年5月)
  • ぼくらは働く、未来をつくる。 向井理×12人のトップランナー (向井理・著、AERA 編集部・編/朝日新聞出版/2014年11月)
  • 日英対訳 農業技術の教科書: Textbook of Agricultural Science and Technology (アグリイノベーション大学校・著/一般社団法人農山漁村文化協会/2016年11月)

受賞歴 編集

  • 2010年1月 - 環境省総務省「eco japan cup2009」ビジネス部門大賞受賞
  • 2013年7月 - 日本河川協会「第15回 日本水大賞」グランプリ受賞
  • 2017年1月 - 総務省「ふるさとづくり大賞」総務大臣賞受賞《個人表彰》(代表取締役 西辻 一真
  • 2018年2月 - 農林水産省「未来につながる持続可能な農業推進コンクール」有機農業・環境保全型農業部門 生産局長賞 受賞(アグリイノベーション大学校)
  • 2022年6月 - 公益社団法人日本青年会議所「JCI JAPAN TOYP」農林水産大臣奨励賞 受賞《個人表彰》(代表取締役 西辻 一真)

メディア出演歴 編集

テレビ番組 編集

雑誌 編集

アグリイノベーション大学校の著名な卒業生 編集

脚注 編集

  1. ^ a b c 株式会社マイファーム 第16期決算公告
  2. ^ 『AFC Forum』(株)日本政策金融公庫、4月1日 2018。 
  3. ^ 東京証券取引所 TOKYO PRO Market への上場のお知らせマイファーム 2023年11月27日

外部リンク 編集