マカイロケラトプス [1](Machairoceratops)はアメリカ合衆国ユタ州のグランド・ステアケースエスカランテ国立記念公園にあるワーウィープ累層(後期白亜紀カンパニアン)の地層から発見されたケラトプス科セントロサウルス亜科に属する恐竜絶滅したの一つ。[2]

マカイロケラトプス
生息年代: 白亜紀後期カンパニアン, 80.8 Ma
マカイロケラトプス
復原図
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
亜綱 : 双弓亜綱 Diapsida
下綱 : 主竜形下綱 Archosauromorpha
上目 : 恐竜上目 Dinosauria
: 鳥盤目 Ornithischia
亜目 : 周飾頭亜目
下目 : 角竜下目 Ceratopia
: ケラトプス科 Ceratopidae
亜科 : セントロサウルス亜科 Centrosaurinae
: マカイロケラトプス属 Machairoceratops
学名
Machairoceratops
Lund et al.2016
  • M. cronusi

発見

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左の鱗状骨

知られている唯一の種であるM.クロヌシ M. cronusi は、2016年に命名・記載された。名は古代ギリシャ語machairis(曲がった剣)をラテン語化したものと、ラテン語で「角のある顔」を意味する ceratops を組み合わせたもので、1対の上眼窩角とフリルを装飾する1対のホーンレットが長く湾曲しているというこのケラトプス類の特徴に因んだ命名となっている。種小名クロヌシ cronusiギリシャ神話の神の一柱で、武器として曲がった刃物を持っているとされるクロノスに由来する。マカイロケラトプスはホロタイプである UMNH VP 20550 のみによって知られている。これは2006年に発見され、ユタ自然史博物館に所蔵されている。この標本は2つの長く湾曲した上眼角を備える断片的な頭骨、左の頬骨、ほぼ完全だがわずかに変形した脳函、左の鱗状骨、そして独特な装飾をもつ後頭骨で構成される。[2]

系統発生

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復原図

2016年、ルンドらによって最大節約法およびベイズ推定を用いたマカイロケラトプスのセントロサウルス亜科内における位置づけの試験が実施された。最大節約法では、セントロサウルス族パキリノサウルス族の大部分、そしてアヴァケラトプスおよびナーストケラトプスによって形成されるクレードを内包するセントロサウルス亜科の基盤的位置に大きな多分化をもたらす結果となった。ベイズ推定では、完全に解決されたトポロジーが得られた。これを以下に示す。

ケラトプス科 

カスモサウルス亜科

 セントロサウルス亜科 

マカイロケラトプス

アルベルタケラトプス

ディアブロケラトプス

アヴァケラトプス

ナーストケラトプス

 セントロサウルス族 

ルベオサウルス

スティラコサウルス

スピノプス

セントロサウルス

コロノサウルス

 パキリノサウルス族 

ゼノケラトプス

シノケラトプス

ウェンディケラトプス

 パキロストラ 

エイニオサウルス

アケロウサウルス

パキリノサウルス・カナデンシス

パキリノサウルス・ラクスタイ

パキリノサウルス・ペロトルム

出典

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  1. ^ 「ナショナルジオグラフィック 2014年5月号」日本ナショナルジオグラフィック教会、2014年出版
  2. ^ a b Eric K. Lund, Patrick M. O’Connor, Mark A. Loewen and Zubair A. Jinnah (2016). “A New Centrosaurine Ceratopsid, Machairoceratops cronusi gen et sp. nov., from the Upper Sand Member of the Wahweap Formation (Middle Campanian), Southern Utah”. PLoS ONE 11 (5): e0154403. doi:10.1371/journal.pone.0154403. PMC 4871575. PMID 27192148. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4871575/.