マルコ・アルナウトヴィッチ

オーストリアのサッカー選手

マルコ・アルナウトヴィッチ(Marko Arnautović, 1989年4月19日 - )は、オーストリアウィーン出身のサッカー選手セリエAインテルナツィオナーレ・ミラノ所属。オーストリア代表。ポジションはフォワード

マルコ・アルナウトヴィッチ
オーストリア代表でのアルナウトヴィッチ (2018年)
名前
ラテン文字 Marko Arnautović
基本情報
国籍  オーストリア
セルビアの旗 セルビア
生年月日 (1989-04-19) 1989年4月19日(35歳)
出身地 ウィーン
身長 192cm
体重 83kg
選手情報
在籍チーム イタリアの旗 インテルナツィオナーレ・ミラノ
ポジション FW
背番号 8
利き足 右足
ユース
1995-1998 オーストリアの旗 フローリツドルファー
1998-2001 オーストリアの旗 アウストリア・ウィーン
2001-2002 オーストリアの旗 ファースト・ヴィエナ
2002-2003 オーストリアの旗 アウストリア・ウィーン
2003-2004 オーストリアの旗 ラピード・ウィーン
2004-2005 オーストリアの旗 フローリツドルファー
2006-2007 オランダの旗 トゥウェンテ
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2006-2010 オランダの旗 トゥウェンテ 44 (12)
2009-2010 イタリアの旗 インテル (loan) 3 (0)
2010-2013 ドイツの旗 ブレーメン 72 (14)
2013-2017 イングランドの旗 ストーク 125 (22)
2017-2019 イングランドの旗 ウェストハム 59 (21)
2019-2021 中華人民共和国の旗 上海上港/上海ポート 33 (19)
2021- イタリアの旗 ボローニャ 54 (24)
2023- イタリアの旗 インテル (loan)
代表歴2
2006  オーストリア U-18 1 (0)
2007-2009  オーストリア U-19 4 (0)
2007-2010  オーストリア U-21 5 (3)
2008- オーストリアの旗 オーストリア 104 (33)
1. 国内リーグ戦に限る。2023年6月11日現在。
2. 2022年9月25日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

ドイツ語発音を意識したマルコ・アーナウトヴィッツという表記も一部見られる。

経歴 編集

クラブ 編集

母国オーストリアではウィーンのフローリツドルファーACで育ち、2006年よりオランダFCトゥウェンテへ移籍。初年度の2006-07シーズンは主にリザーブチームでプレーし、12ゴールをマーク。同シーズン中トップチームに昇格し4月、PSVアイントホーフェン戦でケネディ・バキルジョールに代わり出場しトップデビューを果たす。

2007-08シーズンは徐々に出場機会を増やし、14試合に出場。得点は無かったがアヤックス相手にズラタン・イブラヒモビッチばりのキープから絶妙のスルーパスをブレイズ・ヌクフォに通し得点をアシストしている。2008-09シーズンは自己最多の28試合に出場し12ゴールを記録。トゥウェンテのエールディヴィジ2位に貢献した。

2009年8月6日、セリエAインテルへ買い取りオプション付きでレンタル移籍。しかし選手層の厚さもあって、出場機会には恵まれなかった。結局インテルは買い取りオプションを行使せず去就が注目されたが、2010年6月4日にブレーメンへ共同保有で移籍した。ブレーメンでは2桁得点を挙げたシーズンはなかったものの、コンスタントに出場機会を得た。一方で、トーマス・シャーフ監督(当時)やクラウス・アロフス・ゼネラルマネージャー(当時)を平然と批判したり、ソクラティス・パパスタソプーロスと練習中に殴り合ったり、スピード違反で捕まったりとピッチ外での話題が目立った。

2013年9月2日、ストーク・シティFCへの移籍が発表された[1]

2017年7月22日、ウェストハム・ユナイテッドFCと5年契約を結び、移籍金は公表していないものの、クラブ歴代最高額であると発表した[2]

2019年7月8日、中国・スーパーリーグ上海上港へ完全移籍することを発表した[3][4]。契約期間と移籍金は明かされていない。背番号は7番。

2021年8月1日、ボローニャFCへの移籍が発表された[5][6][7]

2023年8月16日、インテルナツィオナーレ・ミラノにレンタル移籍し、13年ぶりに復帰した[8][9]

代表 編集

オーストリア代表では各世代別代表を経験後、2008年10月11日にフェロー諸島戦でA代表初出場を記録した。2010年10月8日のEURO2012予選アゼルバイジャン戦で代表初得点を含む2得点を挙げた。

2021年5月、EURO2020に出場するオーストリア代表に選出された[10]。2021年6月13日、EURO2020グループCの北マケドニア戦でオーストリアの3点目のゴールを決めた後[11]アルバニア系人の北マケドニア代表、アリオスキ人種差別的な言葉で侮辱した[12]欧州サッカー連盟は調査に乗り出した後[13]、1試合の出場停止処分を下った[14]

2022年6月5日、UEFAネーションズリーグデンマーク代表戦にて、オーストリア代表における通算100試合出場を達成した[15]

プレースタイル 編集

バルカン半島にルーツを持ち、また長身で足下も柔らかく、フィジカルもそこそこあるため、国籍は違えどズラタン・イブラヒモビッチに比較される事がある。しかも、本人は「プレースタイルが似ているから、プレッシャーにならないし、比べてもらって大いに結構」と述べている[16]。ブレーメンに入団早々、当時のキャプテンであるトルステン・フリンクスからお灸をすえられた逸話がある[17]

人物 編集

  • 前述のバルカン半島にルーツを持ち、父親がセルビア人で母親はオーストリア人である。ドイツ語セルビア語オランダ語英語の4か国語を操るマルチリンガルでもある。
  • 上記の理由から、ロシアW杯欧州予選のセルビア戦ではゴールセレブレーションを行わなかった。
  • 3歳年上の兄ダニエルもアマチュアとして活躍しているサッカー選手である。

タイトル 編集

クラブ 編集

インテル

脚注 編集

出典 編集

  1. ^ Welcoming Marko ストーク・シティFC公式サイト 2013年9月2日付
  2. ^ West Ham complete signing of Austria star Marko Arnautovic West Ham United Official Website 2017年9月2日
  3. ^ Stone, Simon (2019年7月7日). “Marko Arnautovic: West Ham forward completes Shanghai SIPG move”. BBC Sport. 2019年7月8日閲覧。
  4. ^ アルナウトヴィッチ、上海上港移籍が決定…ACLで浦和と対戦の可能性もサッカーキング(2019年7月8日)2019年7月8日閲覧。
  5. ^ "公告" (Press release) (簡体字中国語). 上海海港足球倶楽部. 1 August 2021. 2021年8月1日閲覧
  6. ^ "Marko Arnautovic al Bologna" (Press release) (イタリア語). ボローニャFC. 1 August 2021. 2021年8月1日閲覧
  7. ^ ボローニャ、オーストリア代表FWアルナウトビッチを完全移籍で獲得!”. 超ワールドサッカー (2021年8月2日). 2021年8月2日閲覧。
  8. ^ MARKO ARNAUTOVIĆ È UN NUOVO GIOCATORE DELL'INTER” (2023年8月16日). 2023年8月17日閲覧。
  9. ^ Arnautovic all’Inter” (2023年8月16日). 2023年8月17日閲覧。
  10. ^ ユーロに臨むオーストリア代表メンバーが発表! 候補から4名が外れる《ユーロ2020》”. 超ワールドサッカー (2021年5月24日). 2021年6月23日閲覧。
  11. ^ UEFA.com. “Austria-North Macedonia | UEFA EURO 2020” (英語). UEFA.com. 2021年6月15日閲覧。
  12. ^ “Të q… nënën tënde shqiptare”/ Arnautovic flet pas ofendimit që ia bëri lojtarëve shqiptarë” (Albanian). Bota Sot (2021年6月14日). 2021年6月15日閲覧。
  13. ^ Marko Arnautovic: Uefa to investigate incident in Austria win over North Macedonia”. BBC Sport (2021年6月15日). 2021年6月17日閲覧。
  14. ^ Marko Arnautovic banned for one match for insulting player in Austria's win over North Macedonia”. Sky Sports. 2021年6月18日閲覧。
  15. ^ Austria 1-2 Denmark: Late winner gives Danes victory”. UEFA (2022年6月6日). 2022年10月1日閲覧。
  16. ^ DOTO PLACE
  17. ^ フリングス、アルナウトビッチを酷評Goal.com 2010年8月6日

関連項目 編集

外部リンク 編集