ウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカ
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ラグナ・セカ(WeatherTech Raceway Laguna Seca, ウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカ)はアメリカ合衆国のカリフォルニア州モントレーにあるサーキット。ラグナ・セカとは『乾いた内海』の意。
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所在地 | アメリカ合衆国 カリフォルニア州 モントレー |
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標準時 | UTC-8 (UTC-7 DST) |
所有者 | Monterey County Parks Department |
運営者 | Sports Car Racing Association of the Monterey Peninsula |
オープン | 1957年 |
建設費 | $150万USD |
主なイベント |
アメリカン・ル・マン・シリーズ |
路面 | 舗装 |
コース長 | 3.602 km (2.238 mi) |
コーナー数 | 11 |
レコードタイム | 1:05.880 (セバスチャン・ボーデ, ニューマン・ハース・ラニガン・レーシング, 2007年, チャンプカー) |
概要編集
1957年に造られ、15m近くの高低差を下るS字シケイン「コークスクリュー」で知られる(図の7・8・8Aにかけての区間)。1987年に現在のコースレイアウトに改修された。高低差が大きくテクニカルコーナーの多い低速サーキットである。MotoGP開催サーキットにおいては最高峰クラスで平均速度が160km/hほどであり、ドイツのザクセンリンクと並ぶ低速サーキットである。近年はA1グランプリ、アメリカン・ル・マン・シリーズなどの開催地となっている。
マツダが2001年から2018年3月まで命名権を保持し、「マツダ・レースウェイ・ラグナ・セカ」としても知られていた。2018年4月からは自動車用品メーカーでUSCC(ユナイテッド・スポーツカー選手権)のタイトルスポンサーも務めるウェザーテックが命名権を得ている[1]。また同年レクサスとパートナーシップを結び、オフィシャルカーにGS Fが指定された[2]
その他編集
- 1996年のインディカー・シリーズ最終戦のファイナルラップに、コークスクリューにおいてアレッサンドロ・ザナルディがブライアン・ハータをパスした。これはターン8をショートカットするもので、その後死亡事故も発生したことによりコークスクリューにおけるオーバーテイクは禁止となった。
- 2輪レースでは、2008年のMotoGPにおいて、バレンティーノ・ロッシがザナルディと同じ走行ラインでケーシー・ストーナーをパスした[3]。
- 2005年MotoGPのレーススケジュールに復帰するにあたり、ヤマハ発動機がサーキット改修費用を提供して支援した。
- 1989年WGP500において、フィニッシュ後のクールダウンラップ中にコース上でバーンアウトを披露していたケビン・マギーにババ・ショバートが追突、ショバートが重傷を負い引退を余儀なくされた。また翌年のWGP500では、今度はマギーがレース中に同じ場所で転倒、生死の境をさまよう重傷を負った。
- 2006年8月20日に、トヨタのF1マシン・TF106の走行が行われ、リカルド・ゾンタのドライブによって当時の非公式コースレコードである1分6秒309のラップタイムが記録された。
- 翌年の2007年3月10日、チャンプカーのテストにおいてセバスチャン・ボーデが1分5秒880のタイムを記録し、これも非公式ながら上記のコースレコードを塗り替えた。
- 公式のコースレコードは、2000年のCARTシリーズ第16戦の予選でエリオ・カストロネベスが記録した1分7秒722である。
- レースゲームに収録されることが多いコースである。ドリームキャストのF355 Challengeや、プレイステーションのグランツーリスモシリーズ、Xbox・Xbox 360・Xbox OneのForza Motorsportシリーズにコースが収録されている。
- 1987年9月17日、当時のローマ教皇であるヨハネ・パウロ2世が、当地にてミサを行なった。この時の聴衆の規模は、約7万2000人であった[4]。