ランボルギーニ・ブラボー

ランボルギーニ・ブラボーLamborghini Bravo)は、マルチェロ・ガンディーニベルトーネ在籍中に発表したランボルギーニ名義のコンセプトカーである。発音は[Burabō](ブラボー)。

ランボルギーニ・ブラボー
概要
販売期間 1974年
デザイン マルチェロ・ガンディーニベルトーネ
ボディ
駆動方式 ミッドシップ
パワートレイン
エンジン 3.0L 90度V型8気筒 DOHC
変速機 5速 + リバースオールシンクロメッシュ
車両寸法
ホイールベース 2,275 mm
全長 3,775 mm
全幅 1,900 mm
全高 1,050 mm
車両重量 1,085 kg
テンプレートを表示
ヌッチオ・ベルトーネ(左)とチャック・ジョーダン(右)
後方の車は左からマルツァル、ミウラ、ブラボー
サイドビュー
イタリアにて(1974年)

概要 編集

ウラッコの後継車種を見据えて開発され、1974年のトリノオートショー英語版で発表された。3.0 LのV型8気筒エンジンを搭載し、延べ27万kmにわたるテスト走行を行った[1]が、生産には至らなかった。角ばったデザインや窓の配置、ガンディーニの手癖ともいえるリアホイールアーチの形状など、スタイリングの多くはカウンタックから着想を得ていたが、インテリアは大幅に簡略化されていた。1987年にはベルトーネ製のフィアット・X1/9のコンパニオンカーとして生産が検討されたが、これも実現することはなかった。

シャシーナンバー「46 01」(元は金色、現在は白色)はベルトーネ博物館で保管された後、2011年5月21日にオークションにて58万8000ユーロで落札された[2]。なお、シャシーナンバー「46 02」(緑色)は1976年にクラッシュテストに供されており現存しない[3]

ブラボーホイール 編集

カンパニョーロ製の五つ穴デザインの所謂ブラボーホイールは、リボルバーホイール、テレフォンダイヤルホイールとも呼称され、特別オーダー車のウォルター・ウルフ・カウンタックで流用採用され、以降その量産タイプともいえるカウンタックLP400Sで正式採用、LP400Sの途中でデザインが若干簡素化されたがカウンタックアニバーサリーまで丸い五つ穴のホイールデザインのイメージは踏襲、採用され続けた。ウラッコの後継のシルエットでも純正採用、さらに後継のジャルパでも履いている個体がある。

脚注 編集

  1. ^ Lambo Cars Lamborghini Bravo by Bertone - the STORY”. 2014年10月4日閲覧。
  2. ^ 1974 Lamborghini Bravo, RM | Sotheby's - VILLA D'ESTE 2011 - Bertone S.p.A.
  3. ^ Synlube 1974 BERTONE Lamborghini Bravo”. 2014年10月4日閲覧。

外部リンク 編集


ランボルギーニ S.p.A. ロードカータイムライン 1963-
タイプ 1960年代 1970年代 1980年代 1990年代 2000年代 2010年代 2020年代
3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3
MR(含ミッドシップ4駆) V12 ミウラ カウンタック ディアブロ ムルシエラゴ アヴェンタドール レヴエルト
イオタ レヴェントン ヴェネーノ チェンテナリオ エッセンツァ シアン カウンタック
V8/V10 シルエット ジャルパ ガヤルド ウラカン
2+2 ウラッコ
FR GT 350GT
2+2 400GT イスレロ ハラマ
エスパーダ
クロスカントリー4WD
SUV
LM002 ウルス
オーナー
親会社
フェルッチオ・ランボルギーニ ロセッティ、
レイマー
イタリア政府管理下 ミムラン クライスラー メガテック Vパワー アウディ
試作レーシングカー: ランボルギーニ・イオタ(1969)、ランボルギーニ・ハラマRS(1973)、ランボルギーニ・ウラッコ・ラリー(1973)
コンセプトカー: ランボルギーニ・エストーケ(2008)、ランボルギーニ・エゴイスタ(2013)、ランボルギーニ・アステリオン(2014)、ランボルギーニ・テルツォ ミッレニオ(2017)
人物: フェルッチオ・ランボルギーニジャンパオロ・ダラーラマルチェロ・ガンディーニパオロ・スタンツァーニ
公式WEBサイト: Automobili Lamborghini Holding Spa